1948年発表という古い作品でありながら、私は2013年に読みましたが、極めて面白いだけでなく、あらゆる面で最高の作品であると思います。
超能力に関しても、当時からここまで広い考え方があったのかと驚きました。
そして、登場するヒューマノイド（人間型ロボット。アンドロイドと言う場合も多い）がまた素晴らしく、現代のSF作家が書くものと比べても、進歩的でこそあっても、決して古いということはないと思います。この著者のウィリアムスンを大変に尊敬していたと言われるアイザック・アシモフの『われはロボット（アイ・ロボット）』(1950)のロボットとは雰囲気は異なるのですが、よりリアリティがあって、むしろ科学的ではないかと思いました。
著者ジャック・ウィリアムスンは12歳まで学校に行っておらず（村に学校がなかった）、両親に教育され、無線機械に熱中したようです。そして、作家として独立するため、21歳位で、その時在学していた師範学校（教師を養成する学校と思う）を中退しています。
しかし、ウィリアムスンは幅広く、特に、科学の勉強を相当したと思われ、この作品中にも、量子力学に関する豊かな記述が見られ、また、深い科学知識をうまく適用して作品に臨場感を与えていると思います。
「テラ・ホーミング」（惑星を地球環境化すること）という言葉を作ったのは、このウィリアムスンであるようです。
また、ウィリアムスンは、偉大なSF作家の先達H.G.ウェルズの研究により英文学の博士号を取得し、大学の助教授として、ウェルズやSFをテーマに講義をしたようです。
他にも、この作品の１つの大きな特徴は、登場人物達の個性が非常に多様で、しかも、それぞれに非常に魅力的であるということです。また、フロイト心理学も深く勉強した著者の心理描写は、これまた真に迫っていることもあって、これほど登場人物達の心に同調させられた作品はなかったと思うほどです。
翻訳に関してですが、数多くの名作の翻訳があり、キューブラー・ロスの『死ぬ瞬間』シリーズでも知られる川口正吉氏の翻訳も実に素晴らしいと思います。
これほどの作品があったとは思いませんでした。電子書籍で復活することで、この素晴らしい作品を読むことができたことを非常に嬉しく思っています。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
Amazon 新生活SALE (Final) 開催中
期間限定！人気商品がお買い得。最大5,000ポイント還元ポイントアップキャンペーン
Amazon 新生活SALE (Final) を今すぐチェック
Amazon 新生活SALE (Final) を今すぐチェック
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
