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『惡の華』Blu-ray 第一巻

3.0 5つ星のうち3.0 46個の評価

仕様
価格
新品 中古品
Blu-ray, Blu-ray, 色, ワイドスクリーン 2枚組
フォーマット Blu-ray, 色, ワイドスクリーン
コントリビュータ 押見修造, 長濱博史, 伊丹あき, ZEXCS, 伊瀬茉莉也, 浜添伸也, 日笠陽子, 松崎克俊, 植田慎一郎, 島村秀一
言語 日本語

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登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 30 x 10 x 20 cm; 200 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988003819545
  • 監督 ‏ : ‎ 長濱博史
  • メディア形式 ‏ : ‎ Blu-ray, 色, ワイドスクリーン
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/8/21
  • 出演 ‏ : ‎ 植田慎一郎, 伊瀬茉莉也, 日笠陽子, 松崎克俊, 浜添伸也
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語 (PCM)
  • 販売元 ‏ : ‎ キングレコード
  • ASIN ‏ : ‎ B00C50FWRE
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 2
  • カスタマーレビュー:
    3.0 5つ星のうち3.0 46個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3つ
5つのうち3つ
46グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アニメ全盛の時代に育った私は、
ジブリやディズニーといった王道を走るアニメーション作品において暗に描かれている
訴えたいものや、伝えたいことがあまりに軽薄すぎて、もはや全く共感できなくなってきていました。

単行本の衝撃的な表紙に触発され、原作からアニメになってどうなるのだろうと期待してテレビシリーズを
見始めましたが、1話を見終わった時点で、まるで画面の中に引きずり込まれるような悶々とした
感情を抱いたことを覚えています。

どこにでもいる、「孤高の存在」に憧れる少年
「孤高の存在」としてしか生きられない少女
「孤高の存在」と扱われることに日々悩んでいる少女

純粋な魂と、現実世界の間に生じるささいな亀裂をきかっけに、この3人の魂が大きく動き始めて
他人のいる社会に”ハミ出し”てゆく様や、そして現実社会と同様に、何事も無いかのように鈍感に
流れてゆく様子を見事に描き出しています。

全13話を見終わって感じたのは、
「ほんとうに醜い自分と向き合える人でなければ、この作品は理解できないだろう」ということでした。

優しい方に、簡単な方に、安全な方に、逃げているばかりの人には
難しいと思います。

確かに、若者向けアニメーション作品としては、暗く、華やかではないかもしれません。
しかし、リアリティーやアニメーションならではの過剰表現を追求するあまりに、あれもこれもと技術を盛ってゆき、
逆に真実味がなくなって気持ち悪くなってしまったジブリやディズニーとは違って、
リアルな人の動きから逆算し、表現手法を間引いてゆくという真逆のテクニックを使って作られています。
いかにリアルに見えるよう味付けしてゆくかではなく、
表現を成立させるためにギリギリどこまで削れるかというチャレンジをしているのです。

数分にも及ぶ無音の画面、
早朝、夕暮れ、夜、闇の表現にこだわった暗さのグラデーション
視聴者の心とシンクロするかのような時間表現
毎回、登場人物とキャストに敬意を払って丁寧に作られたオープニング
臨場感のあるすばらしい録音
実写キャストの地に足の付いた、しっかりとした演技力
原作のコマの間の物語を浮きだたせる声優の力量

すべて近年のアニメーション作品に見られない、突き抜けた作品でした。

建前だけの夢を見せることだけが教育ではなくて、現実に生きる人間の心の深淵に深く手を突っ込み、
どろどろとした醜い部分や汚い部分があることを自覚させることも、立派な教育だと思います。

このようにすばらしい作品を世に送り出してくれた、押見先生、長濱監督、そしてキャスト(特に実写キャストと声優)、スタッフの皆さんに
感謝の言葉しかありません。
32人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月8日に日本でレビュー済み
挑戦的な作りなのは分かります。エンディングへの入りなど演出面で 優れたセンスも伺えます。でも、そういった挑戦的な事はオリジナルアニメでやれば良いのではないでしょうか? 少なくとも原作付きアニメを作るという事は、原作ファンを満足させる事と、新規のファンを獲得する事の二つを 成し遂げるというのが大前提にあり、オリジナル部分を入れるにしても、その兼ね合いで バランスを取る必要があると思います。ですがやはりこのキャラデザインの大幅な違いは、 原作ファンは受け入れがたいと思う。なぜなら、漫画は手に取るのに絵柄というのは非常に大きな要素だからです。 アニメ監督のインタビューを読みましたが、大まかに言えば、一度断っておきながら、面白くアニメ化するアイデアを 思いついたので引き受けたとの事で、原作ファンの想いとか期待とか、そういった事を微塵も考えずに監督個人の 主観的面白さを発表をする場としてこの作品は選ばれてしまったんだなとの印象を持ちました。 ちなみに私はアニメ1話見た後に、原作を知りました。それでも やはり原作に近い絵でアニメ化して欲しかったと思ったので、ファンは尚更でしょう。
100人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年4月10日に日本でレビュー済み
最近のアニメは観ないのですが、このアニメでの動きは実写をモチーフにしている為仕草はリアリティが出ています。背景も綺麗で陰影加減もあっておお凄いなと感心しました。しかし、人物の表情などの影がないのでちょっと違和感。主人公役の声優もあまり上手といえず、クソムシがと罵る女の子もインパクトのあるシーンなんだろうなあと思っていたら、あっさりとしていて微妙。原作表紙と顔が別人に見えたのは自分だけでしょうか?
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年4月15日に日本でレビュー済み
以前、本屋でお試し冊子を軽く読み、…私には合わない。すごく気になるけど(-_-;)と思いました。

アニメ化すると知り、とりあえず1話を録画したものの、見るのが怖くて…やっと見ました。

すっっごくリアルな背景。人物は生身の人間のトレス?…ロトスコープですか。ここまでリアルにするなら実写にしろと言われるでしょうが、アニメにしかできない表現もあるし、これを実写でやったら、お堅い人達にいろいろ騒がれそうです。

監督は、絵柄やストーリーを原作通りにするより、テーマを徹底的に描くつもりで、こういう改変にしたんでしょうね。

居心地の悪いリアルさ、いびつな三角関係?お試し冊子と1話だけでは、わからない事の方が多いんですが、監督が、かなりの冒険をして、この作品を作っている事はわかります。

レビューをいくつか読んだら、男性には共感できる部分が多いようですね。
女性から見ると、変態だろ、あるいは、それって犯罪だろと言いたくなる部分がありますから、男性向けと言うべきでしょうか。

私には続けて見る勇気はありません。「鬱」の気分になりそうで。人が死んだり、グロい描写があるアニメを鬱アニメと言うようですが、そういうシーンがなくとも、暗く重い気分になる。これこそ鬱アニメではないでしょうか。あ、けなしてるんではなく、むしろ褒めてます。よくぞ、こんな作品を作ったものだと。
軽い萌えアニメばかりじゃジャパニメーションは衰退しますからねー。

明るく楽しいだけがアニメじゃない。でも、合わない人間の方が多い作品だと思います。

高評価をつけた方、アンチに負けず、正当な評価をしてあげてください。

合わない私は、退散させていただきます。
105人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年4月13日に日本でレビュー済み
原作と絵が違うという批判が目立ちますが、そもそも「絵が違うから買わない!」という方はここのレビューを見ても意味がないでしょうから、「なんか作画が話題になってるけど、どうなの?」という人に向けてレビューします。

まず、このアニメは「ロトスコープ」という、実写をもとにして描くという手法を用いており、そのため原作の漫画的な絵柄ではなく、非常にリアリティーがあり、冷たく緊張感のある雰囲気が出ています。しかし、その作画の違いに、原作ファンから批判の声もあがっています。

では、アニメ制作者は、このような批判が予想されたであろうにも関わらず、何故この手法を使ったのか。

1-2話のあらすじは「文学少年ぶってる自意識過剰気味の中学生が、好きな子の体操着を盗んでしまう」という内容です。これをアニメ絵で作品とした時、厨二病的な男の子のギャグアニメになってしまうという恐れがあったのではと思われます。
ギャグの視点にならないようにするには、主人公の背徳感や孤独、焦りに視聴者を引き込むような、シリアスさを演出しなければいけない。そのため、毎日変わることのない虚無的な日常風景や、背景や人物といったものを、徹底してリアルに描く必要があったのだと思います。

じゃあ実写ドラマでやれという声もありますが、私はアニメ独自の良さが出ていると感じます。
それは、この手法によって息をのむ緊張感が効果的にあらわれている点です。

普通のアニメでは、見せ場のシーンによく動くアニメーションを持ってくるものですが、このアニメではあまり意味のないシーンほどよく動きます。1話の始まりの生徒の登校風景では、数名の生徒が歩いてくるシーンから始まる。彼らはよく動くものの、普通のアニメで歩く時の意識的な動かし方とは違い、輪郭線が無意識的に動いているようだ。その顔も、遠くの人物は何も描かれてないか、メガネといった記号が描かれているのみです。これは、客観的な風景の一部として人が描かれているように感じられました。

それに対して、1話に仲村が教師をにらみつけるシーンでは、にらみつける顔→眼のアップが2カットの静止画で表現されいたり、他に1話終わりの春日の眼のアップや、2話終盤に仲村が春日に顔を近づけニヤつくシーンは、他のロトスコープによるシーンよりも、かなり精密に描かれてます。これらのシーンは全体を通して異質さが際立ち、登場人物と感覚を共にしたような、時が止まったかのような緊張感が感じらます。

このように、原作をアニメ化する時に、どうすればその原作の本質が表現しきれるかを考えた結果、このような手段を用いることになったのだと思います。
是非、普段アニメを見ない人や、アニメで新しい刺激がほしい人は、一度見てもらいたい作品です。
101人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ロトスコープの是非で評価と批判が一斉に出ましたが、
この作品を於いて他にロトスコープでカッチリ適合する作品はないでしょう。

元々が好みの分かれる原作だけに、
「ロトスコープ以前に、そもそも映像化できるのか?」
を心配して見始めましたが、第1話の時点で感じたあの「生々しさ」は、
通常のアニメでは成し得なかった事で、これは「アリ」だと思いました。

実写でやれば現実味が乖離し、普通のアニメ作画だと生々しさは消失する。
作画手法等の批判はアニメの内容云々からはかなり逸脱した話になるので、
その辺は一旦置いといて、原作に合っているか合っていないかで評価してみるといいかもしれません。

俳優を用いた事で、漫画とは全然絵柄が違いますが、台詞は全て原作から忠実に用いられてます。
要するに、
「絵面だけではなくて、中身を見てほしい。」
という事なのだと思います。
ロトスコープを用いた時点で、
そういう批判が出るのは既に承知の上なんでしょう。
中身を最も効果的に表現するために、監督の様々な思惑がその描写から伺い知れます。

解りやすい例が、1話目でも話題になった一見尺稼ぎのように見える長めの看板・背景の描写です。
繰り返し見せる事で、主人公の感じている閉塞した田舎の、息の詰まる感じを実に鮮明に表しています。
毎日通学中に、通学路の決まった場所で、何十年前からあるのか、錆びて朽ちた看板や、
道路標識が目に入る・・・。
よくわかんない人は、実際にクソ田舎に1年くらい住んでみるといいでしょう。
歩いて通学してたら、他に目に付くものなんか、ありはしないのだから。

主人公の目の泳ぐ描写は彼の性格をよりリアルに反映し、
ため息1つの間もまた、ページ数の限られた連載漫画ではできなかった表現方法なのです。
もちろん、山田という日常感ブースターの存在も外せません。

最後は13話という枠になってしまいますが、2部以降は
地上波での放送が可能なのかギリギリの内容となるため、放送後の反響など、
大人の事情も含め、やはり区切るならあそこなんだろうなーと思いました。
まとめ方としては他に上手いは方法ないなーと思いました。

華が咲くまでの1部。
華が咲いてからの2部。

原作コミックスの表紙カバーもそんな感じで雰囲気ががらりと変わるので、
そういう点も含めて観てみると、面白いと思いますよ。
51人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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