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プルトニウムファイル Kindle版
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本書は2000年8月に翔泳社より刊行された『プルトニウムファイル』上下巻を合本にしたうえで、若干の加筆・修正をし、訳者あとがきを一部新しくした新装版です。
プルトニウム原子の誕生からわずか四年半、マンハッタン計画が正式に発足し、放射能の人体への影響を知りたいがために、アメリカは国費をつかって放射能「人体実験」をはじめた。その厚い国家秘密の壁は、半世紀を経て一人の女性記者によって崩れはじめたのだった。そして「人体実験」の機密のヴェールは開かれ、コードネームだけの被害者たちは、ようやく生身の人間と変わった。
しかし、汚染されてしまった被害者の体は?実験によって亡くなった人は?秘密主義の名残りが、実験にかかわった医師たちの秘密隠蔽や言い逃れに変わるのか……?
※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
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※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
- 言語日本語
- 出版社翔泳社
- 発売日2013/1/17
- ファイルサイズ13169 KB
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出版社より
ピューリツァー賞受賞ジャーナリストの大著、新装版で登場!「プルトニウムの人体投与」
本書は2000年8月に翔泳社より刊行された『プルトニウムファイル』上下巻を合本にしたうえで、若干の加筆・修正をし、訳者あとがきを一部新しくした新装版です。
プルトニウム原子の誕生からわずか四年半、マンハッタン計画が正式に発足し、放射能の人体への影響を知りたいがために、アメリカは国費をつかって放射能「人体実験」をはじめた。その厚い国家秘密の壁は、半世紀を経て一人の女性記者によって崩れはじめたのだった。そして「人体実験」の機密のヴェールは開かれ、コードネームだけの被害者たちは、ようやく生身の人間と変わった。
しかし、汚染されてしまった被害者の体は?実験によって亡くなった人は?秘密主義の名残りが、実験にかかわった医師たちの秘密隠蔽や言い逃れに変わるのか……?
第1部 「産物」
- 第1章 プルトニウムは酸の味
- 第2章 カリフォルニア大学・放射線研究所 ほか
第2部 核のユートピア
- 第17章 十字路にて
- 第18章 来る人 去る人 ほか
第3部 核実験のモルモット
- 第24章 スターリンの果たし状
- 第25章 兵士のモルモット第一号 ほか
第4部 合衆国版・ナチ収容所
- 第33章 「マウスかヒトか?」
- 第34章 ヒューストンの「クリップ」軍医 ほか
第5部 清算
- 第40章 「真実を言おう」
- 第41章 暴露と痛み ほか
エピローグ
登録情報
- ASIN : B00C7GCO8G
- 出版社 : 翔泳社; 第1版 (2013/1/17)
- 発売日 : 2013/1/17
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 13169 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 409ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 145,232位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 147位イギリス・アメリカのエッセー・随筆
- - 2,787位エッセー・随筆 (Kindleストア)
- - 44,930位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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そう思い込んでいた。
そうではなかった。人体実験はやるし、放射線は安全というキャンペーン
をやってきた。広島、長崎原爆は、単なる巨大爆弾だと言いはってきた。
原子力発電はやめるべきなのかもしれないと切実に思う。少なくとも、
アメリカでは、放射能の危険性はずっと一般庶民に隠されてきた。
核のゴミにっいても、全く配慮されていなかった。日本のほうがよほど
先進国だ。
公開された機密文書と追跡調査や当事者の話など詳細に書かれています。
あまりに非現実なので、小説のように感じるほどです。
しかし、こんな事が実際にあったんですね。読めば読むほど気が滅入りますが、
実験台になった人の写真を見ると、怒りと悲しみの感情が渦巻きます。
また、これは今の日本、特にフクシマと重なります。これをしたかったのですか?ダマシタ先生。
放射性物質の人体への影響についてのことや、プルトニウムの特性、また、原子炉とはもともとプルトニウムを生み出すために作られたものであるということ、知らなければならないことが多すぎです。
なぜ某総理が原発にこだわるのか、しかもプルサーマス原発を。だんだん見えてきますよ。
再稼働が必要だと思っている方は是非読んでみてください。
これは人ごとではありません。来年度福島医大に「小児腫瘍科」ができるんですよ。ほら、見えてきましたね。
ロスアラモスなど米国立研究所が中枢となり、「人間」を「実験材料」にした機密文書の内容がここに明かされる。
*患者18名へのプルトニウム注射(サンフランシスコ、シカゴ、ロチェスターの病院)
*妊婦829名に放射性の鉄を投与(ヴァンダービルト大学)
*施設の子供74名に放射性物質を投与(マサチューセッツ工科大学)
*患者700名以上に放射線全身照射(シンシナチ大学、オークリッジほか)
*囚人131名の睾丸に放射線照射(オレゴン州、ワシントン州)
*数千名の兵士と風下住民への試験被曝(太平洋とネヴァダ核実験場など) 等々…
それは、被験者の埋葬死体、ウラン・プルトニウムの臨界事故での犠牲者も例外ではなかった。
ニューメキシコ州の地方紙女性記者であった著者:アイリーン・ウェルサムは、信念と執念により、この「真実」を突止め、1993年に報道。
翌年「ピューリツァー賞」受賞。95年10月、クリントン米大統領による公式な謝罪会見。96年11月、米国政府は関係者に総額480万ドルの賠償を決定。
日本にはこの『ジャーナリズム』が存在しないことが「核」同様に恐ろしい…
責任を取らない電力会社、政治家、原子力村の人々…。
もはや政治やエネルギー問題を人任せにしておいてはいけません。
国に殺されてしまいます。
この本では、アメリカで、まさに人体実験として「知らないうちに国に殺される」人々のことが載っています。
アメリカ政府が極秘で何をしでかしたのかが載っています。
アメリカだけのことではありません。
それはまさに現在の日本に通じる物があるのです。日本国民は必読の書だと思います。
本文中では、「訴訟になったら負ける」という言い回しが何度も出てきて、「起訴されるかもしれない」という思いで「襟を正す」ことを促されているのだが、それも「隠してしまえばいいもんね」でまかり通ってしまう事実が赤裸々に記される。 それでも50年後に日の目を見たのは 「国家の利益のために国民に秘密にしたこと」も一定期間後には公開して当否を検証する、という伝統があればこそだ。 かの国は「税金でやったこと、役人がやったこと」は本質的に国民のためであったことが証明されねばならない。それで 法で定めた期間後には公開してその判断の「正しさ」を検証するために文書を残すことは義務なのだ。 確かに「国民のためなのだが周知していては先に進めない」こともあるだろう。だから秘密、非公開は許す。けれどいつか検証される、という思いで襟を正して事に当たれ、という戒め。
先般、安倍内閣が無理やり作った機密保護法には文書の作成保管公開の義務が規定されてない。政府に都合の悪い文書は「存在が確認できなかった」と答弁されれば、実際のあったのかなかったのかすら未来永劫検証できない。 本書の内容に衝撃を受けた諸兄姉には、ぜひ、国家利益のための国家秘密がどうとりあつかわれるべきなのか、わが国の事情にも一考をお願い致したい。
関係者の人権意識の低さ、誤った権威主義、戦勝国のダブルスタンダード等の論点はコメンテータ諸兄姉がすでにご指摘の通り。我が国ではこの本の事実をマスコミが広く伝えることはなかったが、1995年ころから医療パターナリズム批判とインフォームドコンセントが強調され始めた背景にはこの本の上梓をはじめとする、まさにプルトニウムファイルの公開が大きかったものと推察する。このままではまずい、と思った人間がいたということです。
核開発競争と、それを互いに向け合う冷戦は、核の直接的な被害だけでなく、長く続く影響についても十分知っておく必要があると権力者たち、科学者たちに思わせた。その手っ取り早い方法が、自国内の弱者をターゲットにした人体実験である。放射性物質を直接投与し、その影響を調べようという悪魔の実験だ。
こんなことがアメリカで起きていたということを初めて知った。