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バンドの4作目となる今作は「Love（愛）」「Lust（欲）」「Faith（信念）」「Dreams（夢）」の4つのチャプターから成るコンセプト・アルバムです。
それぞれの章は女性の声で明確に区切られています。それがまたエモいw
コンセプト・アルバムということもあり、ひとつのアルバムとして計算し尽くされた素晴らしい作品になっていると思います。
「Love」の章は、「Up In The Air」のショートフィルムのエンドロールでも使用されていた、映画のサントラ的な名曲「Birth」で幕を開け、3蓮府を基調としたシャッフルで30stm史上最もノリの良い(笑)、情熱的な曲「Conquistador」で畳み掛けます。
派手なテクニックではないですがシャッフルも自在に叩いてしまうシャノンのドラミングセンスが光っていて、非常に重たいグルーヴが聴けます。
「Lust」の章は、説明不要のキラーチューン中のキラーチューン「Up In The Air」で始まり、「City Of Angels」「The Race」「End Of All Days」「Pyres Of Varanasi」と非常にバラエティに富んだ曲が続きます。
激ロックのレビューにも書いてあったんですが、"欲望"は挙げればキリが無いほど様々で、でもこの"欲望"こそが人間らしさの最大の要因とも言えます。
Lustの章に一番長い尺を取って、ダミアン・ハースト（現代美術家）によるジャケットのアートワークとリンクするように色とりどりな曲が集められているのは"欲望"についてのそんな意図が込められているのかもしれませんね...。
ジャレッドがインドに旅行に行った際に書いたというインドの火葬についての曲「Pyres Of Varanasi」が個人的には特に衝撃を受けました。
こんな曲を作れるロックバンドなんかいませんよw アルバムの中盤で良いスパイスになっていて、曲順もかなり考えられていると思います。
「Faith」の章では、一貫して明るく光が差し込むような暖かい曲が続きます。他のレビュアーさんも書いてましたが、こんなに明るい曲が聴けるなんて！
歌詞からも明るく前向きな「Faith」が感じ取れます。
そして「Dreams」でハッピーエンドかというとおそらくそうではなく（笑）、ここは解釈が難しくてまるで夢に翻弄されているような気分になりますw。
単純な結末を提示せず、聴き手の解釈次第というような、いやらしいハリウッド映画のような終わり方ですねw。そして最後はオルゴールの音で静かに締めくくられます。
人の人生についての映画のサウンドトラックのような、壮大で、色とりどりで、深くて、一筋縄ではいかなくて、それでいてどこまでも美しい、そんなアルバムだと思います。（※上述の文章は自分なりの解釈を恐れずに書いてみたものです。おそらく聴き手の数だけ解釈の方法はあると思うので、ぜひ自分なりの聴き方、捉え方で聴き込んでみて下さい。）
正直なぜこんなに評価が低いのかちょっと理解できません。だからムッとなって長文を書きなぐってしまいましたwwwごめんなさいm(_ _)m
でもこれはとてつもないクオリティのアルバムだと思いますよ。もちろん星5つです。
たしかに前作は素晴らしかったし、自分も擦り切れるほど聴きました。大好きなアルバムです。
単純なかっこよさやサビのメロディーの良さなどは前作の方が上だとも思います。
しかしジャレッドが「全く新しいスタート」と語る今作では、エレクトロの使い方とその音色の多彩さ、ストリングスに加えて管楽器も大胆に取り入れてより壮大になったオーケストレーション、和太鼓にピアノに木琴といった多彩なアコーステック楽器とエレクトロの巧みな融合、異常なほどに歪ませたベース音や電子ドラムのビートのアイデア、その中で一際輝くトモの真っすぐなギターサウンド、前作のワールドサミット程ではないとはいえど厚みのあるコーラスワーク、明らかに広がったジャレッドのヴォーカルの幅、その裏で細かく動き回る電子音や美しいストリングスなどによる見事な装飾、そしてそれら全てをきれいにまとめあげる尋常ではないアレンジ力と構成力。
それら全てにおいて驚くべき進化を遂げていると思います。好き嫌いは個人によるかと思いますが、少なくとも音楽的な豊かさでは前作をはるかに凌いでいます。
前作は1stと2ndを経て完成させたひとつの到達点とも言える驚異的な完成度の3rdアルバムでしたが、この4作目はそこから更にものの見事に新境地を開いてみせた傑作アルバムだと思います。
ぜひ、一曲一曲の細かいところまで聴き込んでみて下さい。ぜひ一枚のアルバムとしてコンセプトを感じながら、自分なりの解釈を考えながら聴き込んでみて下さい。きっとこのアルバムの完成度の高さと、作り込みの深さに気づけるはずです。
(P.S.)ひとつだけ難点をあげるとすれば、日本版についてくるボーナストラックですね。
自分が上に一生懸命書いたようにこれはコンセプト・アルバムであり、ひとつの作品としての流れをとても大切に作られています。
だからこそアルバムの最後はオルゴールの音で静かに締めくくられます。
しかし問題はその直後です。。。
「ドゥビドゥ "ハッ!!" ドッタタドゥビ♪ ドゥビドゥ "ハッ!!" ドッタタドゥビ♪」
ぶち壊しだアホンダラァぁぁぁwwwwww!!!!!!!! 流れもクソもあったもんじゃねぇwwww!!!!!!
なにしてくれてんすかwww!!??コンセプト・アルバムの意味分かってますかwww!!??
単体で聴けばなかなか良く練られたリミックスでシャノンもさすがなんですが、アルバムの最後に普通にくっつけるのはやめて欲しかったですw。
ボーナストラックだけダウンロードパスを封入するとか、いろいろ方法はあったかと。アーティストの意向を損ねるようなボーナストラックならいらなかったですね。
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Album splendido!
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Nuevo Sonido
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Mitesh P
The album is too good!!
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Mitesh P
2017年10月17日にインドでレビュー済み
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Tierney B
Amazing album on vinyl
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