日記形式とあるが、本当にただの日記。
自己満足?読んでいても共感することもなく、なかなかページが進まなかった。
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詩人の死 Kindle版
統合失調症を患った女性の最期の日々を清冽に描いた、日記体小説。
「わたしが初めて部室で彼女を見たときには、既に彼女は発病していて、入退院を繰り返していた。発病後の詔子さんしか、わたしは知らないのだ。
よく似合ったシックな服装、理知的な容貌に澄みきった――時には、どこを見ているのか全くわからない、霞のかかったような――まなざし。アンニュイな雰囲気。フラリと部室にあらわれては、こともなげに珠玉のような詩をノートに綴り、気がついたら姿が消えている……彼女は生身の人間、部員の一人でありながら、伝説をかたちづくっていた」(本文より)
著者の言葉
「事実に基づいたこの作品を、本当はわたしはノンフィクションとして提出したかったのです。が、それをするには、そっとしておく必要がありそうなご両親の承諾を得なければならず、その計画を断念したという経緯がありました。
なぜノンフィクションにしたかったかというと、統合失調症を患っていた友人は、
『わたしは完全に狂ってしまうのではないか? 自分をコントロールすることが全くできなくなってしまうのではないか? 知性のない生き物に成り果ててしまうのではないか?』
という絶え間ない恐怖と共に生きていて、わたしもその彼女の恐怖に巻き込まれていました。
彼女がそうなり、わたしも一緒にそうなってしまうような恐怖。その一応の結論が彼女の最晩年を描くことで、出たと考えています。その経緯をなるべくならそのままの形で、同じ恐怖に囚われている人々に一つの明るい材料として提供したいと思ったのでした。
ご両親をそっとしておく、彼女の晩年をなるべくそのままの形で表現する――には日記体小説という形式しかないという判断でした。
お手軽な作品を好む人向きの作品ではありません。2014年2月」
「わたしが初めて部室で彼女を見たときには、既に彼女は発病していて、入退院を繰り返していた。発病後の詔子さんしか、わたしは知らないのだ。
よく似合ったシックな服装、理知的な容貌に澄みきった――時には、どこを見ているのか全くわからない、霞のかかったような――まなざし。アンニュイな雰囲気。フラリと部室にあらわれては、こともなげに珠玉のような詩をノートに綴り、気がついたら姿が消えている……彼女は生身の人間、部員の一人でありながら、伝説をかたちづくっていた」(本文より)
著者の言葉
「事実に基づいたこの作品を、本当はわたしはノンフィクションとして提出したかったのです。が、それをするには、そっとしておく必要がありそうなご両親の承諾を得なければならず、その計画を断念したという経緯がありました。
なぜノンフィクションにしたかったかというと、統合失調症を患っていた友人は、
『わたしは完全に狂ってしまうのではないか? 自分をコントロールすることが全くできなくなってしまうのではないか? 知性のない生き物に成り果ててしまうのではないか?』
という絶え間ない恐怖と共に生きていて、わたしもその彼女の恐怖に巻き込まれていました。
彼女がそうなり、わたしも一緒にそうなってしまうような恐怖。その一応の結論が彼女の最晩年を描くことで、出たと考えています。その経緯をなるべくならそのままの形で、同じ恐怖に囚われている人々に一つの明るい材料として提供したいと思ったのでした。
ご両親をそっとしておく、彼女の晩年をなるべくそのままの形で表現する――には日記体小説という形式しかないという判断でした。
お手軽な作品を好む人向きの作品ではありません。2014年2月」
- 言語日本語
- 発売日2013/12/2
- ファイルサイズ633 KB
登録情報
- ASIN : B00C9F6KZI
- 出版社 : ノワ出版; 第4版 (2013/12/2)
- 発売日 : 2013/12/2
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 633 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 53ページ
- カスタマーレビュー:
著者について
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筆名・直塚万季。キンドル本の出版、ブログの管理、YouTube動画作成などを通して文学活動を行っています。
ジャンルは純文学小説、児童小説、評論、エッセーです。
神秘主義者ですので、作品に神秘主義的インスピレーション、イマジネーションの反映するのがわたしの作品の特徴といえるでしょう。
著作に神智学の影響が認められるアントニオ・タブッキ、カロッサ、ガブリエラ・ミストラル、P.L.トラバース、鈴木大拙、今東光などに関する研究も……。
竜王会、神智学協会の会員(個人的にはブラヴァツキー派)。
過去、「関西文學」(横井晃、横井三保編集長)、『日田文學』(江川義人編集人)の同人。
また数年前から、佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社を創建した花山院萬子媛を研究中です。萬子媛は江戸時代の人で、当時は神仏習合でした。萬子媛は大名の奥方でありながら62歳で剃髪、尼十数輩を領する黄檗宗の禅寺・祐徳院を主宰し、80歳で入定されました。神秘主義的な観点からも光を当てて、その後半生に迫る評伝を執筆し、Kindle本にする予定です。萬子媛をシテとした新作能にもチャレンジしてみたいと思っています。
〔2020年07月更新〕
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
amamaさんは、「本当にただの日記」と書かれていますが、
ただの日記の特徴として、独り合点の書き方ということが挙げられると思います。
ただの日記であれば、自分にさえわかればいいので、
どうしても他人が読むと、当人にしかわからない事情が省かれていたりして、状況がよく呑み込めないということがあります。
この作品は、その点はクリアできていると思います。
さらに文学的表現、哲学的考察が加えられているという点で☆四つです。
ただの日記の特徴として、独り合点の書き方ということが挙げられると思います。
ただの日記であれば、自分にさえわかればいいので、
どうしても他人が読むと、当人にしかわからない事情が省かれていたりして、状況がよく呑み込めないということがあります。
この作品は、その点はクリアできていると思います。
さらに文学的表現、哲学的考察が加えられているという点で☆四つです。
2014年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者様は以前から気になっていた方だったので購入致しましたが、大変満足しています。
統合失調症を患っておられたご友人との日々が日記形式でつづられておりますが、わたしが特筆してこの作品に感じたのは静謐な透明感と、気品でした。
統合失調症とは誤解を生みやすい病気だと思うのですが、こちらの作品に登場するご友人は異質なもの・病的なものではなく、どこか儚く脆そうな雰囲気がありながらも、凛とした方で、その彼女と向き合う主人公からも、精神のもっとも奥深い部分からご友人を尊敬されているのだな、というのが強く伝わってきます。そのお二人の姿はまさに、純粋でエレガントです。
作中に神秘主義的視点から見た統合失調症の状態が考察されていますが、その部分も大変興味深い観点です。文も非常に読みやすく解りやすく感じました。
このような水晶を思わせる作品と出会えて、世の中には感性が綺麗な方がいるのだと再認識致しました。
初レビューにつき、稚拙な文章になり申し訳ありません。
統合失調症を患っておられたご友人との日々が日記形式でつづられておりますが、わたしが特筆してこの作品に感じたのは静謐な透明感と、気品でした。
統合失調症とは誤解を生みやすい病気だと思うのですが、こちらの作品に登場するご友人は異質なもの・病的なものではなく、どこか儚く脆そうな雰囲気がありながらも、凛とした方で、その彼女と向き合う主人公からも、精神のもっとも奥深い部分からご友人を尊敬されているのだな、というのが強く伝わってきます。そのお二人の姿はまさに、純粋でエレガントです。
作中に神秘主義的視点から見た統合失調症の状態が考察されていますが、その部分も大変興味深い観点です。文も非常に読みやすく解りやすく感じました。
このような水晶を思わせる作品と出会えて、世の中には感性が綺麗な方がいるのだと再認識致しました。
初レビューにつき、稚拙な文章になり申し訳ありません。
2014年2月17日に日本でレビュー済み
私はレビューを書くのは初めてなのですが、こちらの本に興味を持たれた方に、清涼的な読後感の良さがあることをお知らせ出来ればと思い、書き込みました。
この作品は、主人公と統合失調症を患う友人について、日記形式で書かれたものです。
冒頭で、詩がニ篇あるのが印象的で、とても透明感のある綺麗な詩です。その後、主人公による日記が記されてあるのですが、文章が分かりやすいため、すらすらと読めました。
友人が病気と葛藤をする、高潔な生きざまは、人間とはどうあるべきかを考えさせられます。かといって、説教くさいものでは全く無いので、自然と思案します。
読んだ後は、新鮮な空気を吸ったかのような、清々しい気分になります。ので、色々と思い悩んでいる人に、お薦めしたいです。単行本化していたら、手元に置いておきたいと思いましたので、評価を5にしました。
この作品は、主人公と統合失調症を患う友人について、日記形式で書かれたものです。
冒頭で、詩がニ篇あるのが印象的で、とても透明感のある綺麗な詩です。その後、主人公による日記が記されてあるのですが、文章が分かりやすいため、すらすらと読めました。
友人が病気と葛藤をする、高潔な生きざまは、人間とはどうあるべきかを考えさせられます。かといって、説教くさいものでは全く無いので、自然と思案します。
読んだ後は、新鮮な空気を吸ったかのような、清々しい気分になります。ので、色々と思い悩んでいる人に、お薦めしたいです。単行本化していたら、手元に置いておきたいと思いましたので、評価を5にしました。