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kotoba (コトバ) 2013年 07月号 [雑誌] 雑誌 – 2013/6/6

5.0 5つ星のうち5.0 2個の評価

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B00CXUDCMI
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/6/6
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 2個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
KOTOBA第12号は、夏目漱石を読む を特集しています。最近なぜか漱石の特集が時折あり、先月も芸術新潮が「夏目漱石の目」を特集していました(私もレヴューしています)。サブタイトルは作家がすすめるいま読むべき作品となっていて、全体がPart1 漱石と私、Part2 人間漱石を解く、Part3 知識人としての漱石、Part4、漱石の時代 に大別され、奥本大三郎さん、嵐山光三郎さんを始め、総計21名の人がエッセイを寄せ、各々おすすめの作品を選定しています。
 巻頭はカンスジョンさんの『心』にインスパイアされてです。カンさんは、2冊目の小説『心』を出版されたそうですが、この小説の執筆同期は、息子さんを亡くされた事で、漱石の心にインスパイアされてのものである事は言うまでもありません。また、第2の下敷きはゲーテの親和力だそうです。
 嵐山光三郎さんは、漱石の食の好みはうな丼とかすき焼きのようなこってりした味の洋食で、甘いお菓子も大好きであつたと看破しています(蕎麦が好きではなかったようです)。関川夏央さんのエッセイでは、当時のロンドンでの下宿代の高さがよく解りますし、ロンドンで漱石の味わった孤独感が、疎外感がよく解ります。祖父江慎さんは、文字組みの歴史を知るために、800冊以上の坊ちゃんを集めたそうです。島田裕巳さんは、漱石と宗教について書かれていて、根本寛さんは、筆跡から漱石の性格や心理状態を分析しています。
 最後は、漱石のお孫さん、夏目房之介さんです。房之介さんは、漱石のイラストを描く時、写真ではなく、津田青楓、岡本一平の絵を参考にされるそうです。
 その他、漱石・全作品ガイド、参考文献のコーナーもあります。最後は、漱石と美術ですが、これは藝術新潮の方が圧倒的に素晴らしく、また、詳しく特集しています。
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