図書館本
ベストセラーになった戦後史の正体の前著にあたるのでしょうか。
戦後史の正体はまだ読んでおりませんが、ちかじか読む予定でいます。
読後の感想としては、やっぱりね。日本はアメリカの属国であるという真実。
外交官であった孫崎さん(1943-)には、守秘義務があるので、おそらく記載出来ないことも
沢山あるのでしょうが、外交文書で既に明らかになったモノだけからでもアメリカと
日本との関係が読み解けるという事を教えてくれます。そして外交というのは外務省という官僚組織と政治家という利害調整者の枠組みの中で密かにそして大胆に動くことを。
備忘録的メモ
日本人の安全保障観は1970年代からとくに飛躍していない。
(軍事、戦略的な視点から理解が出来ないから、経済をからめてアメリカが教える必要があるとアメリカは認識)
統幕議長ですら理解できなかったシーレーン構想
日本が戦略に弱い歴史的背景:山本七平の空気の研究、大和の無謀な出撃
謀略への準備の無い日本、「寒い国から帰ってきたスパイ」がお勧め
アメリカ、世論を動かす事件を作る
戦争は人命の損失を前提とする。
米国の主張にしたがって切られた武村官房長官(細川政権時)
ビンラディンの戦争宣言をしらない米国民(2聖地占拠(サウジ)のアメリカに対する)
ジョセフナイの理論(犠牲の一定範囲の理論、原爆使用の理由づけ)
相互確証破壊戦略
日本は完全な核の傘の下にはいないということを前提に安全保障を考えるべき
小泉、安倍 の対北朝鮮対応の違いとアメリカの評価 アメリカの北朝鮮対応の変化(2007から)
ミサイル防衛は期待できない
抑止力は軍事に限らない(経済的繋がり) 軍事を捨て経済に特化した日本システムの再評価の必要性
日本とNATOとの協調関係
日本の政界官界の主流はアメリカの要求の実現
学ぶときの重要なのは、論点を探す、対立する見解を比較することである。
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日米同盟の正体 迷走する安全保障 (講談社現代新書) Kindle版
日米同盟は、日本の安全を保障するのか? 米戦略が冷戦後、そして9・11後、変質する中で、日米同盟も日本人が気づかないうちに大きくその性格を変えた。米戦略を丹念に読み解き、日本の戦略を考える。(講談社現代新書)
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/3/20
- ファイルサイズ574 KB
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商品の説明
著者について
孫崎 享
(まごさき うける)
1943年旧満州国鞍山生まれ。1966年東京大学法学部中退、外務省入省。英国(2回)、ソ連(2回)、
米国(ハーバード大学国際問題研究所研究員)、イラク、カナダ勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、
駐イラン大使を歴任。国際情報局長時代は各国情報機関と積極的に交流。2002年より防衛大学校教授。
この間公共政策学科長、人文社会学群長を歴任。2009年3月退官。
『日本外交 現場からの証言』(中公新書)で山本七平賞を受賞。
他の著書に『外交官』(あいうえお館)、『カナダの教訓』(ダイヤモンド社)がある。
(まごさき うける)
1943年旧満州国鞍山生まれ。1966年東京大学法学部中退、外務省入省。英国(2回)、ソ連(2回)、
米国(ハーバード大学国際問題研究所研究員)、イラク、カナダ勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、
駐イラン大使を歴任。国際情報局長時代は各国情報機関と積極的に交流。2002年より防衛大学校教授。
この間公共政策学科長、人文社会学群長を歴任。2009年3月退官。
『日本外交 現場からの証言』(中公新書)で山本七平賞を受賞。
他の著書に『外交官』(あいうえお館)、『カナダの教訓』(ダイヤモンド社)がある。
登録情報
- ASIN : B00DKX4JTM
- 出版社 : 講談社 (2009/3/20)
- 発売日 : 2009/3/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 574 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 234ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 125,330位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 728位講談社現代新書
- - 15,983位ビジネス・経済 (Kindleストア)
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トップレビュー
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2019年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本は、基地の提供や自衛隊を通じてアメリカに利用されていただけではないか。また、日本が他国から攻撃を受けたとき自国の利害を優先させ、本気で日本を守ってもらえるのか疑問に感じた。
沖縄の基地の問題もあり、今後は過度にアメリカに頼らず自分の国は自分で守る方向に行くべきではないかと思う。
沖縄の基地の問題もあり、今後は過度にアメリカに頼らず自分の国は自分で守る方向に行くべきではないかと思う。
2013年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2009年、孫崎享氏の著書です。
本書は、冷戦終結後の米国の世界戦略と日米同盟について書かれた本で、
キッシンジャー、クラウゼヴィッツ、リデル・ハート、マイケル・グリーン、マクナマラ、アマコスト、孫子 etc、多くの引用を交え説明されてます。
結構、「はじめに」(P3〜17)の部分で、いいことが書いてあります。
「この本のなか見!検索」でも読めるので、最初の部分だけ要約して書きます。
まず、2005年10月29日に署名された「日米同盟:未来のための変革と再編」。
これは、日米安全保障の新たな枠組みと言えるもので、下記3点が大きな特徴です。
・ 安保・第6条には、「日本国の安全に寄与し、並びに極東における〜」という極東条項があるわけですが、
「変革と再編」には、「世界における課題に効果的に対処するうえで重要な役割を果たしている」とあり、
日米の安全保障協力の対象が、極東から世界に拡大されました。
・ 安保は国連の役割を重視しているのに対し、「変革と再編」では日米共通の戦略を重視しています。
・ 日本による危険の負担が中心課題の1つとなってます。(例:ソマリア沖への海上自衛隊派遣、アフガニスタンへの派遣)
日米同盟、日米安全保障、米国の世界戦略 etcについて、1冊目として良い本だと思います。
タイトルにも書きましたが、「日米同盟:未来のための変革と再編 + 国防軍」というシナリオについて、よく考察する材料になります。
アーミテージ氏・ナイ氏・春原氏の鼎談「 日米同盟vs.中国・北朝鮮 」と読み比べてみるのも良いでしょう。
巻末に「安全保障に関する文献・70冊」が紹介されているのも、興味深いです。
キッシンジャーが1974年にトウ小平に述べた台詞です。
「日本はいまだに、戦略的な思考をしません。経済的な観点からものを考えます。」(P26)
。。。米国もChinaも、こういう視点で日本と向き合っているんじゃないんですか?
本書は、冷戦終結後の米国の世界戦略と日米同盟について書かれた本で、
キッシンジャー、クラウゼヴィッツ、リデル・ハート、マイケル・グリーン、マクナマラ、アマコスト、孫子 etc、多くの引用を交え説明されてます。
結構、「はじめに」(P3〜17)の部分で、いいことが書いてあります。
「この本のなか見!検索」でも読めるので、最初の部分だけ要約して書きます。
まず、2005年10月29日に署名された「日米同盟:未来のための変革と再編」。
これは、日米安全保障の新たな枠組みと言えるもので、下記3点が大きな特徴です。
・ 安保・第6条には、「日本国の安全に寄与し、並びに極東における〜」という極東条項があるわけですが、
「変革と再編」には、「世界における課題に効果的に対処するうえで重要な役割を果たしている」とあり、
日米の安全保障協力の対象が、極東から世界に拡大されました。
・ 安保は国連の役割を重視しているのに対し、「変革と再編」では日米共通の戦略を重視しています。
・ 日本による危険の負担が中心課題の1つとなってます。(例:ソマリア沖への海上自衛隊派遣、アフガニスタンへの派遣)
日米同盟、日米安全保障、米国の世界戦略 etcについて、1冊目として良い本だと思います。
タイトルにも書きましたが、「日米同盟:未来のための変革と再編 + 国防軍」というシナリオについて、よく考察する材料になります。
アーミテージ氏・ナイ氏・春原氏の鼎談「 日米同盟vs.中国・北朝鮮 」と読み比べてみるのも良いでしょう。
巻末に「安全保障に関する文献・70冊」が紹介されているのも、興味深いです。
キッシンジャーが1974年にトウ小平に述べた台詞です。
「日本はいまだに、戦略的な思考をしません。経済的な観点からものを考えます。」(P26)
。。。米国もChinaも、こういう視点で日本と向き合っているんじゃないんですか?
2014年8月15日に日本でレビュー済み
8月15日という事で書を久し振りに読み返してみました。
著者の作品は、 戦後史の正体 (「戦後再発見」双書) や
アメリカに潰された政治家たち に続き、当書を手にしたのは3作目だったかと思います。
本書は2009年の出版ですが、著者の卓越した分析力で現在のオバマ政権の状況を当時の段階で既に見通されてます。
核保有や国防に関しては現状で賛同しかねる部分や、やや理想的な意見も散見されます。
が、何と言っても、
この方の凄い部分=論点の探り方について述べられている部分が、最後の“安全保障関係の文献”紹介の欄で述べられています。
それは、p263〜p264に記されている論点の探し方についての著者の見解の部分です。
この部分に、孫崎享というインテリジェンスの卓越した力量を感じました。
参考文献にはスパイ小説も有り、本文内では陰謀論にも踏み込んでいる、その幅広い知性と柔軟な感性の原点を見つける事が出来ます。
当書籍に関しては、支持政党と対極にあるとか、ヒダリやハト等の既成概念を卓越して
あくまでも読者御自身の基本的な論点(着眼点)を養う事が出来る数少ない時代を超えて読まれる良書(スタンダード)であると思います。
それと意外に少ない対米の国政のあり方の1つの視点を客観的に捉えた書としてもオススメかと思います。
※評者は特にリベラル・シンパでは無く、常に一元的視野に捉われないように気になる書籍の「全く気に入らない」レビューを参考にしながら選択してます。否定派は、どのような見解から「全く気に入らない」かを見た後、肯定派を参考にしてます。
Amazonで購入
8月15日という事で書を久し振りに読み返してみました。
著者の作品は、 戦後史の正体 (「戦後再発見」双書) や
アメリカに潰された政治家たち に続き、当書を手にしたのは3作目だったかと思います。
本書は2009年の出版ですが、著者の卓越した分析力で現在のオバマ政権の状況を当時の段階で既に見通されてます。
核保有や国防に関しては現状で賛同しかねる部分や、やや理想的な意見も散見されます。
が、何と言っても、
この方の凄い部分=論点の探り方について述べられている部分が、最後の“安全保障関係の文献”紹介の欄で述べられています。
それは、p263〜p264に記されている論点の探し方についての著者の見解の部分です。
この部分に、孫崎享というインテリジェンスの卓越した力量を感じました。
参考文献にはスパイ小説も有り、本文内では陰謀論にも踏み込んでいる、その幅広い知性と柔軟な感性の原点を見つける事が出来ます。
当書籍に関しては、支持政党と対極にあるとか、ヒダリやハト等の既成概念を卓越して
あくまでも読者御自身の基本的な論点(着眼点)を養う事が出来る数少ない時代を超えて読まれる良書(スタンダード)であると思います。
それと意外に少ない対米の国政のあり方の1つの視点を客観的に捉えた書としてもオススメかと思います。
※評者は特にリベラル・シンパでは無く、常に一元的視野に捉われないように気になる書籍の「全く気に入らない」レビューを参考にしながら選択してます。否定派は、どのような見解から「全く気に入らない」かを見た後、肯定派を参考にしてます。
2009年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者は外務省で国際情報局長まで務めた外交官であるが、本書は実務家にありがちな体験談に終始した書物ではない。勿論、体験談はいくつか紹介されているが、本書の主な情報源は無数の学術書である。実務家の著作でここまでアカデミックなものは希有である。また、本書は日米同盟を至上とする通説的な立場を徹底的に批判しており、刺激的である。巻末の参考文献集もなかなか有用である。
しかしながら、読んでいて違和感を感じる箇所が少なくなかった。まず、他人の著作を「要約」した挙げ句、括弧書きし、それを援用して議論を展開するのは如何なものか。意図的に論旨を歪めて「要約」しているのではないかと思われる箇所があった。また、他人の著作を持論に都合良く拡大解釈している箇所が多かった。ソースの使い方についてはもう少し学術的な鍛錬が必要なのではないか。
しかしながら、読んでいて違和感を感じる箇所が少なくなかった。まず、他人の著作を「要約」した挙げ句、括弧書きし、それを援用して議論を展開するのは如何なものか。意図的に論旨を歪めて「要約」しているのではないかと思われる箇所があった。また、他人の著作を持論に都合良く拡大解釈している箇所が多かった。ソースの使い方についてはもう少し学術的な鍛錬が必要なのではないか。
2016年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結局日本はアメリカの操り人形に過ぎないんですね。PKO活動のように戦闘に直接関係ない活動を自衛隊にさせておいて、徐々に戦闘に出られるように誘導していく。アメリカの「謀略」がよくわかりました。
著者によりますと、日本はこの「謀略」がない。そのためにアメリカに舐められてしまっているとのことですが、アメリカに対してはそうでも、国民に対しては謀略だらけだと思います。今の安倍おぼっちゃま政府は国民にウソばかりつき、都合の良い扇動を行っています
。
政府はいかにアメリカに喜ばれるかばかりを考え、いかに国民に喜ばれるかはドーデもよい。選挙の時だけ美辞麗句を並べ立て、国民をおだて上げ、完全に国民をバカにしています。またバカにされている国民もそれに気が付いていない。
本書の最後のほうに日本が世界各国から好意的に見られている事実を紹介していますが、それも全て消えてなくなることでしょう。全ては安部おぼっちゃまのせい、いやそれを支持している国民のせいです。世界の悪の帝国、デススターのポチではだれも好意なんてもってくれません。同属とみなされて総スカンをくらい、世界の嫌われ者、軽蔑対象になるだけです。
日本に未来、将来、期待があるなんて考えてはもはやいけない時代になってしまったんでしょうかね。いや、まだ間に合うのではと思います。国民がみな意識をもち、希望をもち、賢くなれさえすれば。
著者によりますと、日本はこの「謀略」がない。そのためにアメリカに舐められてしまっているとのことですが、アメリカに対してはそうでも、国民に対しては謀略だらけだと思います。今の安倍おぼっちゃま政府は国民にウソばかりつき、都合の良い扇動を行っています
。
政府はいかにアメリカに喜ばれるかばかりを考え、いかに国民に喜ばれるかはドーデもよい。選挙の時だけ美辞麗句を並べ立て、国民をおだて上げ、完全に国民をバカにしています。またバカにされている国民もそれに気が付いていない。
本書の最後のほうに日本が世界各国から好意的に見られている事実を紹介していますが、それも全て消えてなくなることでしょう。全ては安部おぼっちゃまのせい、いやそれを支持している国民のせいです。世界の悪の帝国、デススターのポチではだれも好意なんてもってくれません。同属とみなされて総スカンをくらい、世界の嫌われ者、軽蔑対象になるだけです。
日本に未来、将来、期待があるなんて考えてはもはやいけない時代になってしまったんでしょうかね。いや、まだ間に合うのではと思います。国民がみな意識をもち、希望をもち、賢くなれさえすれば。
2012年9月3日に日本でレビュー済み
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2011年7月発刊の戦後史の正体を読んだ後だと、概要が分かっているので理解しやすい
外交と安全保障は一度、同盟関係になったからといって、未来永劫に同じ関係が続くわけではない
日本がいつもアメリカに守られていると考えるのは大いなる間違いである
本来、外交や安全保障は国益が一致すれば目的も同じくなるが、そこにすれ違いが生じれば当然同盟関係も危うくなる
常に他国の目的を考慮に入れながら外交・安全保障を進めなければ日本は独立国としての存在感は更に希薄になる
また国益が異なるのに追随することは国民からの信頼を失いかねない
更に進んで言えば外交・安全保障は仮想敵国の存在とともに権謀術数が当然まかり通る世界である
それゆえに諜報活動が重要となってくるのである
孫氏の兵法が引用される
上兵は謀はかりごとを伐ち、其の次は交わりを伐ち、其の次は兵を伐ち、其の下は城を攻むるなり」
最上の戦い方は敵の謀略を封じることであり、その次は外交策略で敵の同盟関係を断ち切り孤立させ、その次が武力を行使することであって、城攻めは下の下である。
この謀に対処できるかどうかが、自国の運命をきめる
戦争でいえば個々の戦闘よりも、戦略が第一である
外交と安全保障は一度、同盟関係になったからといって、未来永劫に同じ関係が続くわけではない
日本がいつもアメリカに守られていると考えるのは大いなる間違いである
本来、外交や安全保障は国益が一致すれば目的も同じくなるが、そこにすれ違いが生じれば当然同盟関係も危うくなる
常に他国の目的を考慮に入れながら外交・安全保障を進めなければ日本は独立国としての存在感は更に希薄になる
また国益が異なるのに追随することは国民からの信頼を失いかねない
更に進んで言えば外交・安全保障は仮想敵国の存在とともに権謀術数が当然まかり通る世界である
それゆえに諜報活動が重要となってくるのである
孫氏の兵法が引用される
上兵は謀はかりごとを伐ち、其の次は交わりを伐ち、其の次は兵を伐ち、其の下は城を攻むるなり」
最上の戦い方は敵の謀略を封じることであり、その次は外交策略で敵の同盟関係を断ち切り孤立させ、その次が武力を行使することであって、城攻めは下の下である。
この謀に対処できるかどうかが、自国の運命をきめる
戦争でいえば個々の戦闘よりも、戦略が第一である
2017年10月25日に日本でレビュー済み
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PNAC(アメリカ新世紀プロジェクト)と言う米国保守主義者の団体は、9.11の1年前に「(21世紀においても米国の地位を維持し続けるためには)新たな真珠湾攻撃のように大惨事を呼び、かつ他の現象を引き起こしていく事件がなければ、この変革は長いものになるだろう(p.65)」と書かれた「米国防衛再建計画」を公表したと書かれている。当時の米国大統領ブッシュは、9.11について「本日、21世紀の真珠湾攻撃が発生した」と発言したとも書かれている。米国のシナリオ、演出、主演による劇場型戦争の正体に触れるとともに、その米国にもたれかかる日本の自民党&官僚の問題を鋭く暴き出している。日米安保条約や、米国の核の傘を信じる日本人に、是非一読することをお勧めする。