自分がスパイラルライフと出会ったのは、活動休止前の事だった。
そこから聞いたFURTHER ALONGは、まさに自分にとって衝撃だった。
それから全ての音源を集めたが、そのきっかけになった1stには、今でも感謝しきれない。
そのリミックス盤との事で、どうなっているのか期待と不安が半々だった。
ギターやリズム隊の音が結構はっきりと入っていて、オリジナルと比べて骨太な印象を持った。
確かにこのアルバムはとても繊細で幻想的だったが、後期になるにつれて、ロック色が強くなっていった事を考えると、むしろ自然に聞こえるように感じた。
特にほとんどの曲のアウトロが違っていて、曲のイメージそのものは変わらなくても、印象が非常に違って聞こえる事が新鮮だった。
個人的には「GOING UNDERGROUND」のアウトロのせめぎ合いと、「THE ANSWER」のフェードアウトが結構衝撃的で嬉しくもあった。
全体的に音が大きくなっている事も影響していると思うが、逆にこれが20年前かと思う。
今でも充分通じるし、当時を知らない人にも、もっと手に取ってもらいたい。
最後に、もう新盤は聞けないと思っていたバンドからの20年越しのプレゼントと思うと、なんだか嬉しかった。