スタジオアルバム30作目となる今作はThe Rootsとのコラボレーション。
第一印象はとにかくクールでかっこいい。Hip Hop/ネオ・ソウルを基調としながらも、オルタナロック、クラシック、ワールドミュージックと
コステロの雑食性がいかんなく発揮されている。
また過去の自作品からの引用が多いのもこのアルバムの特徴だ。
M3は"Invasion Hit Parade"(Mighty Like A Rose所収)の焼き直し、というかニューバージョン。M5は"Satelitte"(同Spike)のサンプリング、
M8は"Hurry Down Doomsday"(Mighty Like A Rose)のエレキギターのリフをアコギで再現、M11は"Can You Be True"(North)のサンプリング等々。
聞きこめばもっと発見があると思う。
オーディオ的にも低音をぐっと強調したクリアでキレのある音。大音量で聴くとすごく気持ちいい。
ジャケットはおなじみの簡易紙ジャケとブックレットが一体化したもの。
4Pのライナーノーツと、コステロ&Questloveのモノクロ写真多数。それに歌詞カードとパーソネルの情報。
[Deluxe Editionについて]
通常盤のラストに当たるM12が大変に美しいバラードなので、この曲で終わった方がアルバムとしての統一感があると思う。
しかしながらボーナストラックが3曲とも本編に勝るとも劣らないクオリティーなので、ファンの方はDeluxe Editionを購入した方が
後悔しないと思う。
収録時間は72分12秒。