ニューヨークの街の雰囲気はいいですが、夜・深夜・朝にかけジャズマンとしてバイトする流れ者的な生活をダラダラと見ていた印象。二人で酒を飲み干し仲良く話しているシーンが多い。ジェフ・ゴールドブラムの奥さんは定職についてほしいのかイライラ気味だけど、決して嫌気がしているわけじゃない。
「安定した生活」とはとても言えない。いい歳して情けないという眼で観たら、相当つまらないでしょう。保身や安定ばかり考えて毎日楽しいですか?そんな思いも私はありますから、気持ちを切り替えて観続けた。
奥さんはフォレスト・ウィテカーと関係を持った、何となく察知したJ.ゴールドブラム...それでも三人の変わらぬ友情は素晴らしいが、あまりに淡々とした展開で「釘付けになるシーン」がない。フォレスト・ウィテカーが病に侵されてからも正直いって退屈でした。パークアベニューでのリッチなパーティーも含め全体的に映像が暗いのも残念だったなぁ。
あくまでジャズのムードを大事にし、最後まで悲壮感は出さずに展開していく。オシャレで抒情詩的な雰囲気に酔えるかどうかだと思います。
最後は亡くなってからなのか、夢の中の話なのか、観る者それぞれの解釈でいいのかな。たとえ亡くなっても、いつまでも続く二人の青春...そんな印象を持った。
全体的には、ムードと話がうまく噛み合ってなかった気がする。