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ロマン・ポランスキー 初めての告白 [DVD]

4.3 5つ星のうち4.3 7個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD 1枚組
¥249
DVD 通常版
¥1,590
フォーマット ドルビー, 色, ワイドスクリーン
コントリビュータ ローラン・ブーズロー, ロマン・ポランスキー
言語 英語
稼働時間 1 時間 34 分

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商品の説明

ロマン・ポランスキー、あなたは一体何者か?

●映画史上に燦然と輝く『戦場のピアニスト』の巨匠ポランスキー監督が激白! 栄光と悲しみに彩られた天才のドラマティックな人生が今、明かされる!
2009年から2010年にかけてスイスの自宅で軟禁中のポランスキー監督に、長年のビジネス・パートナーである映画製作者アンドリュー・ブラウンズバーグがロング・インタビューを決行。
ポランスキーが自身の生い立ちから今に至るまでを自らの言葉で赤裸々に語った、初のドキュメンタリー。

●ユダヤ人としての戦争体験、妻との残酷な死別、スキャンダルに翻弄される日々―。それでも彼は映画監督であり続けた。
幼少時に移住したポーランドで第二次大戦中ユダヤ人ゲットーに移された戦争体験。
初長編作品が国際的に高く評価され、その後ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ、カトリーヌ・ドヌーヴ、ミア・ファローなど、世代や国籍を越えたスターたちと傑作の数々を生み出していく一方で、妻が惨殺されるという悲劇と自身のスキャンダル。
その中でも映画を撮り続け、ついに『戦場のピアニスト』でアカデミー賞最優秀監督賞受賞という人生最大の栄光が訪れる。
親しい友人相手に自分の全てをさらけだし、時には涙すら浮かべる彼の姿に私たちはきっと心を奪われるだろう。

・映像特典/予告編

・封入特典/解説ブックレット8P

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ 英語
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 30 x 10 x 20 cm; 100 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988111245120
  • 監督 ‏ : ‎ ローラン・ブーズロー
  • メディア形式 ‏ : ‎ ドルビー, 色, ワイドスクリーン
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 34 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/10/25
  • 出演 ‏ : ‎ ロマン・ポランスキー
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 言語 ‏ : ‎ 英語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
  • 販売元 ‏ : ‎ 角川書店
  • ASIN ‏ : ‎ B00E7IQ8GQ
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 7個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
7グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画マニアには、2種類の人間がいる。あくまで「作品」の価値を中心とする者と、作品の「作り手」に・・・その内面に興味を持ち、惹かれてゆくタイプだ。そして筆者は、後者に属するタイプである。自分が好きな映画に出逢うと、この監督はどんな思いで撮ったのだろうか、どんな嗜好の持ち主なのだろうか・・・やがてはその人の「生きざま」の方向に興味がシフトして行ってしまう(笑)。そして本作は、そうした視点で作られたインタビュー映画だという事を、まず最初にお断りしておかなくてはならない。

ロマン・ポランスキーは、’77年に少女淫行事件を起こし、係争中に海外に逃亡。以来アメリカ当局は数十年に亘って各国に身柄送還を要求していた。2009年9月、ポランスキーは映画祭に出演するために訪れたスイスの空港で突然拘束される。その後、スイスの別荘で当局の監視状態に置かれるのだが、本作はその軟禁中に行われたインタビューである。インタビュアーは、’60年代半ばからポランスキー映画のプロデューサーを務めたアンドリュー・ブラウンズバーグで、ポランスキーの数奇な人生にスポットを当てた内容になっている。特筆すべきは、長年の親友でもあり信頼篤い盟友がインタビュアーである事からも、ポランスキー自身が打ち解けリラックスした状態で、おそらく通常のインタビューでは決して語らないようなエピソードを赤裸々に、時にうつむき、言葉を詰まらせながら、それでも取り乱す事なく朗々と語っているという事である。

なので、これは作品論のインタビュー映画ではない。そうした内容を期待して、期待はずれだと文句を言っている方もいらっしゃるようだが、これは今まで片鱗を知られながらも、ほとんど他者(マスコミ)によってスキャンダル目線で一方的に語られたきた彼の人生に対し、初めてポランスキー自身の視点からつぶさに語った貴重なインタビューなのである。波乱と呼ぶにはあまりにも壮絶な人生と、スキャンダルにまみれたオブセッションの映像作家・・・その心の裡が、我々観客の前でひもとかれてゆくのである。

なので、テーマは明快である。
◆ナチス占領下、暗黒の少年時代
◆シャロン・テイトとの出逢いと別離
◆少女淫行事件
◆エマニエル・セニエとの出逢い
さすがに、このエピソードは聞けないだろう・・・と思っていたような話が驚くばかりに列挙されてゆく。
少年時代の、ナチス占領下での家族との離別。ガス室に送られた母親・・・そして父と姉との感動的な再会。この時のポランスキーの体験が、生々しく『戦場のピアニスト』(2002)に投影されている事が明らかになる。
そして、映画と出会った青年時代から監督デビュー、シャロン・テイトとの出逢いと、そのあまりに残酷な別れ。普通のインタビュアーなら、質問する事さえ許されないような内容に、ブラウンズバーグは躊躇なく踏み込んで行く。それもそのはずで、シャロン殺害の一報をポランスキーに伝えたのは他でもない、ブラウンズバーグ本人だったのだ。その時の緊迫した様子が、二人の会話から再現されるシーンには、観ているこちらも息詰まるような気分になる。
顔面蒼白のブラウンズバーグから「全員死んだ・・・」と聞かされたポランスキーは最初、がけ崩れで邸宅が押しつぶされたのだと思った、というくだりは、あまりにリアルで決して忘れられなくなる言葉だ。十代の頃にシャロン・テイトの大ファンだった筆者にとっても、これは聞いていて辛いエピソードなのだが、その一方でシャロンの秘蔵映像が満載という内容に心躍る・・・フクザツな気分だ(苦笑)。
アウシュヴッツでガス室に送られた母も、シャロンも共に妊娠中だったという奇妙な符号の一致にも、ポランスキーの人生を覆う不吉な影を感じずにはいられない。

そして、例の少女淫行事件である。これはさすがにポランスキーも多くを語りたくないらしく、ためらいがちに自分の行った事を恥じるように語る。ここで明かされるのは、なぜポランスキーはアメリカ国外へと逃亡したか、という事である。スイスでの拘束がニュースになった時、マスコミは一様に、ポランスキーは罪を償うのが嫌で逃亡したかのような伝え方をした。いや、それまでもゴシップ目線で書かれた大概の記事はポランスキーを変態の性犯罪者としてしか書いて来なかった。その方が面白いからだ。
もちろん、ポランスキーが当時13歳の少女に対してした事は、どんな理由をつけても正当化も弁護もできない事だ。しかしポランスキーは罪を償おうとした。実際に服役もした。
しかしこの時に裁判を担当した判事が、何としてでもポランスキーを異常性犯罪者にしたて上げようとして、あらゆる偏執狂的な手段を用いたのだった。

量刑審問も観察保護の報告も待たず、判事は精神鑑定のため、という理由でポランスキーを強引に投獄した。地方検事も反対したのに関わらず、だ。
判事からの依頼でポランスキーの精神鑑定をした精神科医は、「被告は精神的に病んでおらず、性的異常者でもない。知性も高く、自分の罪を反省し、後悔している」と報告し、42日間の拘留後に釈放された。
しかし判事は納得せず、あいまいな理由で再びポランスキーを投獄しようとした。釈放の期限は判事の任意で、全く予想がつかなかった。身の危険を感じたポランスキーは、映画の撮影を理由に国外へと逃亡したのだった。
つまり「保釈中に逃亡した」という表現は正しくなく、ポランスキーはきちんと服役し、出所しているのである。ここでも、権力の側にいる人間が「気に食わない」と思ったら、どんな手段を用いても社会的に抹殺、時には謀殺までしようとするアメリカという国の恐ろしさが浮き彫りにされる。

このインタビュー映画は、いわゆるドキュメンタリーフィルムではなく、極めて私的なポランスキー側の言い分を綴った映画なので、公平性はない。判事側の、つまりアメリカ当局側の言い分は紹介されない。しかし、そもそも今までマスコミがやって来た事が、公平性に欠いた報道だったのだから、いいではないかと思う。実際、当時の検察官がポランスキーの逃亡に理解を示すような発言までしたというのだから、担当判事は間違いなく異常だったのだ。そしてポランスキーは正しい選択をしたと思う。あの時逃亡しなければ、彼はおそらくとてつもなく長い年月を獄中で過ごしたか、最悪の場合は暗殺されていたかもしれない。アメリカという国は、そういうところだ。

もう一点、本作では被害者の少女だったサマンサ・ガイマーが、この事件の30年後に告訴を取り下げた際に、テレビの番組に出演した時の映像が紹介される。
「判事の不誠実なやり方を見れば、逃げたくなるのも当然です。私を深く傷つけたのは、司法とマスコミです。事件そのものよりも苦しめられました。ポランスキーよりも許せない相手は、他に大勢います」
ポランスキーは、事件が発覚した当時、被害者の少女や家族の匿名性を何としても守ろうとしたという。自身が今までマスコミに追いかけられ、苦しんで来たからである。しかしマスコミはサマンサを見つけ出し、彼女からプライバシーを奪った。この事件の最も病んだ部分は、実はここなのである。

そして、エマニエル・セニエとの出逢いで、ポランスキーはようやく心の平静を得る。この部分は映画の中のラスト15分程度で、ほとんどが彼の壮絶な半生についての独白に費やされている。
本作を観ながら思ったのは、おそらくポランスキーはいまだに、シャロンの事を愛しているのではないだろうか、という事だ。エマニエルには申し訳ないが、たぶんそれがポランスキーの嘘偽らざる思いなのではないだろうか。なぜなら、シャロンについて語る時ほど、彼の感情が乱れる瞬間はないからだ。

「『袋小路』と『吸血鬼』を撮っていたあの時代が、人生で一番輝いていた瞬間だった」- R.ポランスキー

最後に、本作はツタヤの発掘良品シリーズで、レンタルで観る事もできるので、気になった方は気軽に観て頂きたい。いや、重いエピソードが圧倒的に多いので、決して気軽に観れる内容ではないのだが(苦笑)、買うほどじゃないが興味ある・・・という方にはレンタルという選択肢もあるのが嬉しいではないか。筆者的には買いだけどね。シャロンのお宝映像満載だから(笑)。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年10月15日に日本でレビュー済み
ポランスキーは最後に墓に一緒に入れるフィルムなら「戦場のピアニスト」といっているが、私の中では「吸血鬼」なのだ。彼自身その頃が人生で一番輝いていたといっているではないか。しかし彼の幼い頃のワルシャワ・ゲットーでの体験を知ると「戦場のピアニスト」への思い入れの深さは一番だろう。
シャロン・テート事件のことを彼の口から聞くのは初めてだったが、あれからかなりの年月が経っているのに語るのは苦しそうでまだ過去のことにはなっていないとわかる。しかし晩年は幸せそうでいいね、「終わりよければすべて良し」ということわざもあるではないか。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ポランスキーファンには、
少し私生活に寄り過ぎた印象。ファンだけに敢えて
聞きたくない過去の悲劇の話もあって、
一つ星を減らしました。
自らの作品についての制作課程の裏話を
期待していたので肩透かしに終わりました。
これは確かに個人的な感想に間違いないのですが、
ただ、聞きての意図は、世間が実は聞きたいだろう
彼のスキャンダラスな肩書きを敢えて聞かねばならなかったのかな?と。
半生を共にして来た友人として、やはりそれを自身を語らせたかった様に思います。
少年期の戦争体験、ご両親の挿話は何時までも重苦しく
ふと思い出す度に瞼の裏に滲む物を感じます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年5月9日に日本でレビュー済み
非常に興味深い映画ですし、ポランスキーさんは監督として独自の美学を持った一流の作家であることはわかっているのですが...
女性ならではの意見かもしれませんが、彼の作品を見ていると(特に初期の頃の)どうしても無視できない性癖がかいま見えてしまうのです。
ポランスキーさんは「ドラキュラ」がとても好きで、「戦場のピアニスト」で日本でもブームになった頃、他の作品もどうしても見てみたくて、当時まだ配信などありませんから、一生懸命TSUTAYAに通ってDVDをいくつか借りてきて一気観賞をしたことがあります。
その時、気付いたのですが彼の作品って全て「女性が乱暴されるシーン」が必ずあるんです。
「ローズマリーの赤ちゃん」でも夢で悪魔に無理やり襲われて苦しむシーン然り。
レ○プ願望そのものであり、女優さんに演じさせていることで正当化させている様で、非常に驚きました。

女性が苦しむ姿、苦痛に歪む表情に何か特別な興味があるとしか思えず、あんまり好きって言いたくない監督かも...と思っていたところに、スイスで拘束されたとニュースで聞き、その報道で初めて彼が少女を襲ったとされる事件を起こしていたことを知り、心底驚きました。

作品はもちろん作り物ですが、どんなにいろんな意見を取り入れ皆で作ったとしても、根本的な部分は滲み出るものです。私はポランスキーさんを擁護する意見にはどうも賛同できません。
彼は世界的映画監督という名声で何かを隠せてもらっていると感じるのです。天才だから、芸術だからとのお題目で、何もかもが許されるのか?そこまで大衆は馬鹿じゃないって思います。
そうじゃないからこそ、ポランスキーさんはずっと追いかけられているのではないだろうか。

妙に今の奥さんを褒め称えるのも、隠れて浮気三昧の男性の特徴そのままだし...
なんとなく女の感ですが、インタビューで涙を流せば流すほど、なんかこの人隠し事あるな...と思います。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年6月18日に日本でレビュー済み
ロマン・ポランスキー監督がキャメラの前で語った半生。
ユダヤ人であるがために第二次世界大戦中に苦しめられた幼年期。
苦労して映画監督の座を射止めるものの、妻のカルト集団による殺害。
自分自身が犯した少女への暴行による裁判に有罪判決と服役など、どちらかと言うと映画作家ポランスキーというよりも稀有な人生を送った男に焦点を当てた映画だ。
近年も精力的に質の高い作品を作り続けているが、なぜあれほどの映画を作れてきたかの才能とか努力などにはほとんど触れられていない。
そこのところが不満と言うか内容の薄さは否めないが、ポランスキーの生の語りを聴けるだけでも幸せと言うべきか。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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