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新潮 2016年 02 月号 [雑誌] 雑誌 – 2016/1/7

5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

商品の説明

この雑誌について

クオリティの高さをこだわり続ける文芸誌

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B00EEUMV86
  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 月刊版 (2016/1/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/1/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年1月11日に日本でレビュー済み
 『死の棘』の映画では木内みどりが演じた「主人公」の不倫相手の女性が、本誌連載中の島尾ミホの伝記では、これまでのどんな『死の棘』論でもなしえなかったかたちでとらえられる。文中に埴谷雄高による「最大不幸者」という彼女への言葉が引用されるが、彼女に近しい人々の証言を通して、著者は、「書かれる」だけだったことの悲劇に接近する。
 さまざまなことが想像されるだろう。彼女の娘の反応を通して「不幸な亡くなり方」という彼女の友人の言葉が書きとめられるだけで、「自殺」とまでは記さない。遺族がおり、すべて「仮名」で書かれているが、著者の彼女に関する筆致には、同性のせいと著者独特のものもあるのだろうか、つつましさがあり好感がもてる。たとえば編集者・安原顕の最後の著書『乱読すれど乱心せず』には、『死の棘』にふれて《この二人は、どのようにしてこの地獄から脱出したのか。浮気相手は自殺、と聞いたことがあるが、後日談も読みたかった。》といった言葉があるが、結局、多くの『死の棘』論と同様に、もうひとりの女性については主人公たちと同格にはあつかわれていない。
 おそらく彼女は救われないだろう。なぜなら彼女を掘り下げることも、もうひとつの「書かれる」だけに終わるだろうからだ。けれど遠い未来、『死の棘』という作品が、作品中では「女」あるいは「あいつ」とだけ書かれた彼女をも鎮魂するものとなる糸口が、すでにかなりの長さになりながら連載中の梯久美子「島尾ミホ伝 『死の棘』の謎」にははらまれているような気がする。
 島尾ミホが最初の著作を出版したのが1974年。「川瀬千佳子(仮名)」が亡くなったのは、それから少し後のことらしい。彼女のことにふれたあたり(連載の第13、14、15回)を偶然図書館のリユース本を入手し読んで、その後を一息に最新号まで読まずにいられなかった。雑誌連載にこんなに熱中したのは久しぶりである。
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