今までは、個々のコントでは好きなのがそれなりに多かったものの、
DVD一枚を通しては傑作と思えるのが無かったラバーガールですが、
個人的にとうとう“傑作”と呼べるDVDが出ました。
細川徹という演出家は知りませんが、この方の影響もあるのかもしれません。
前作までには必ずあった、見てて恥ずかしくなるようなダラダラした演劇ものも無く、
(まあ人によっては“リアルパックマン”の大立ち回りはつまんないかもしれないが…)
ひたすら上質なコントで占められてるような気がします。
一部のコントではまた続きの展開でストーリー物になってたりします。
今までだと尺が長いコントに限ってダラダラしてつまんないのが多かったのですが、
今作ではタイトルにもなってる長尺コント、「ゲーム」がとても面白かったのも好感。
その名の通りパワーポイントを使った「パワーポイント」というコントもなかなか新鮮だったし、
自分が一番好きなのはゲーム会社での新作ゲームの試作をコントにした「ラブリアル」でした。
やはり大水の「おとぼけ」&「キモキャラ」、そして飛永の「滑舌の良い、的確な言葉選びによる突っ込み」
この要素だけで十分に面白いコンビなのだと再確認しました。
そして今作はその要素の質にムラが無く、非常に高いレベルで出来上がったライブだと思います。
ただ今作は今までと違い、一切の特典映像が無いので注意してください。
本当に8つのコントのみ収録で、短いオフショット的なものもありません。
でもコントの出来が良いので特典が無くてもあまり気になりませんでした。
また照明が(良い意味で)二人の部分だけ照らしてあとの周りは暗い感じで終始一貫されており、
それがパッケージ絵の夜の摩天楼とも合ってるし、
夜に仕事とかから帰って液晶テレビの明かりだけでぼーっと鑑賞してると、
彼らの“おとぼけ”とも相まって、なんか見てて癒される要素が個人的にはありました。
そういう意味でも好きなDVDだし、とにかく今作は星も満点つけたいです。