プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
GATCHAMAN CROWDS DVD-BOX
詳細はこちら
購入オプションとあわせ買い
フォーマット | ワイドスクリーン, 色, ドルビー |
コントリビュータ | 宮野真守, 逢坂良太, 浪川大輔, 村瀬 歩, 平野 綾, 中村健治, 内田真礼, 細見大輔, 小岩井ことり |
稼働時間 | 5 時間 |
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
メーカーによる説明
GATCHAMAN CROWDS SPECIAL PRICE EDITION [Blu-ray] | GATCHAMAN CROWDS DVD-BOX | |
---|---|---|
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.6
102
|
5つ星のうち4.6
102
|
価格 | ¥8,994¥8,994 | ¥12,988¥12,988 |
製品仕様 | Blu-ray | DVD |
発売日 | 2015/5/27 | 2014/1/22 |
商品の説明
タツノコプロ50周年の今年、実写映画も公開されまさにガッチャマンイヤーとして盛り上がる中、
完全オリジナルの新作アニメーションとして生まれたGATCHAMAN CROWDS。
中村健治監督と強力スタッフによる話題作が遂に発売決定!
GATCHAMAN CROWDS
2014年1月22日 Blu-ray&DVD BOX ON SALE
●商品仕様
DVD-BOX
価格:\14,800 + 税
品番:VPBY-10935(POS:2)
SPEC:片面2層、COLOR、16:9、NTSC、STEREO、DOLBY DIGITAL2.0
●特典
【初回生産分限定封入特典】
・ベルク・カッツエNOTE
【永久仕様】
・キナコ(キャラクター原案)描き下ろしBOX
・高橋裕一(キャラクターデザイン・総作画監督)描き下ろしデジパック
・ブックレット 68P(予定)
【特典映像】
・#12DC Embrace
・ノンクレジットOP(全6ver.)+ノンクレジットED収録
・浪川大輔・宮野真守のGATCHAMAN CROWDS RADIO全13回収録
【オーディオコメンタリー】
#12DC Embraceを含む全13話のオーディオコメンタリーを収録!
#1 Avant-garde
中村健治(監督)×大野敏哉(シリーズ構成)×工藤孝雄(設定構築)
#2 Asymmetry
中村健治(監督)×大野敏哉(シリーズ構成)×工藤孝雄(設定構築)
#3 Futurism
村瀬歩(爾乃美家 累役)×丹下桜(総裁X役)×工藤孝雄(設定構築)×森川愛(プロデューサー)
#4 Kitsch
辻田邦夫(色彩設計)×高橋裕一(キャラクターデザイン・総作画監督)
×キナコ(キャラクター原案)×奥田佳子(小物デザイン)×山村日向(設定制作)
#5 Collaboration
中村健治(監督)×内田真礼(一ノ瀬はじめ役)×村瀬歩(爾乃美家 累役)×工藤孝雄(設定構築)
#6 Originality
長崎行男(音響監督)×岩崎琢(劇伴作曲家)×野川“ZILL"靖友(録音調整)
×高梨絵美(音響効果)×都築寿文(録音助手)
#7 Abjection
中村健治(監督)×村瀬歩(爾乃美家 累役)×丹下桜(総裁X役)×工藤孝雄(設定構築)
#8 Genuine
中村健治(監督)×サトウユーゾー(助監督)×高橋裕一(キャラクターデザイン・総作画監督)
×キナコ(キャラクター原案)×奥田佳子(小物デザイン)
#9 Forgery
中村健治(監督)×大野敏哉(シリーズ構成)×工藤孝雄(設定構築)
#10 Crowds
中村健治(監督)×大野敏哉(シリーズ構成)×工藤孝雄(設定構築)
#11 Gamification
中村健治(監督)×辻田邦夫(色彩設計)×サトウユーゾー(助監督)
×藤尾勉(アニメーションプロデューサー)×山村日向(設定制作)
#12 Collage
中村健治(監督)×内田真礼(一ノ瀬はじめ役)×村瀬歩(爾乃美家 累役)×工藤孝雄(設定構築)
#12DC Embrace
中村健治(監督)×大野敏哉(シリーズ構成)×工藤孝雄(設定構築)
※収録内容及び特典に関しまして変更の可能性がございます。ご了承ください。
【CAST】
一ノ瀬はじめ:内田真礼
橘 清音:逢坂良太
枇々木 丈:浪川大輔
うつつ:小岩井ことり
パイマン:平野 綾
O・D:細見大輔
爾乃美家 累:村瀬 歩
ベルク・カッツェ:宮野真守
総裁X:丹下 桜
J・J・ロビンソン:森 功至
【STAFF】
監督: 中村健治
シリーズ構成:大野敏哉
設定構築:工藤孝雄
キャラクター原案:キナコ
総作画監督:高橋裕一
Gスーツデザイン:中北晃二 安藤賢司
アニメーション制作:タツノコプロ
音響監督:長崎行男
音楽:岩崎 琢
アニメーションプロデューサー:藤尾 勉
製作・著作:ガッチャマンクラウズ製作委員会
【ストーリー】 ガッチャマン。超科学を持つ宇宙人に力を与えられ、人間を害する異星犯罪者や未確認物体を
秘密裏に処理する影のエージェント達。
2015年、初夏。18万人の人々が暮らす東京都立川市。
元気に楽しく毎日を過ごしているが、なんとなく物足りなさも感じていた文具好きの女子高生一ノ瀬はじめは、
突如目の前に現れた神秘的な人物J・J・ロビンソンから不思議な手帳「NOTE」を授かり、
都市伝説上の架空の存在だと思われていた戦士・ガッチャマンに任命される。
「NOTE」に浮かぶ文字と高鳴る予感を頼りに学校を飛び出したはじめは、ガッチャマンに変身して謎の物体
「MESS」と戦う橘清音に出会い、立川の地下に広がるガッチャマンの基地「CAGE」に新たなGメンバーとして迎えられる。
はじめは持ち前の明るさと自由奔放さ、独自の視点と物の考え方で、Gメンバーの間に新しい風を吹き込んでいく。
公式HP
http://www.ntv.co.jp/GATCHAMAN_Crowds/
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 659.99 g
- EAN : 4988021109352
- 監督 : 中村健治
- メディア形式 : ワイドスクリーン, 色, ドルビー
- 時間 : 5 時間
- 発売日 : 2014/1/22
- 出演 : 内田真礼, 逢坂良太, 浪川大輔, 小岩井ことり, 平野 綾
- 販売元 : バップ
- ASIN : B00EYVWGB2
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 4
- Amazon 売れ筋ランキング: - 154,032位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 27,172位アニメ (DVD)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
確かに、もうボクらが知っている『ガッチャマン』は片鱗も残っていない。しかし、それは別にして、「このアニメ、ちょっと面白いかも・・・?」という印象が最初の数話で感じられ、観終わる頃には「・・・これは傑作だ!」という思いに変わっていた。そして、本作は一体どのように受け止められているのだろうかと、レビューを覗いてみたら、絶賛ばかり。さもありなん。
本作は、「思わずレビューが書きたくなる」作品だ。初見直後は忙しくてレビューが書けず、あれから何ヶ月も経ってしまったが、どうしても書いておきたいという思いがあり、全話観直してレビューに臨んだ。まだ小さな波ではあるが、いま、ようやく日本のアニメが長い保守の時代を経てポストモダン期へと突入しつつあるのを実感できた作品だった。
ほんのちょっと先の未来、2015年。東京の立川市を舞台に、有害な異星人を秘密裏に駆除する特殊部隊・ガッチャマン。都市伝説であるガッチャマンに、ある日突然選ばれてしまった女子高生・一ノ瀬はじめの、型破りなガッチャマンぶりが意外な変化をチームに与えてゆく様子と、「スマホで社会を変えよう」とするSNS「GALAX」を運営する謎の女装青年・爾乃美家 累(にのみや るい)。そして社会を混乱に陥れようとするエキセントリックな異星人、ベルク・カッツェ。この三者による3つ巴の戦いを描く。
「ガッチャマン」や「ベルク・カッツェ」の名前は別にしても、「GALAX」のユーザーを「ギャラクター」と呼んだり、なまじオリジナル版を知っていると妙な先入観を持ちかねないのだが、できるだけ先入観なしで観た方がいい作品だ。注目すべきところは、そうした旧作のクリシェ的なものではなく、タイトルにもある『CROWDS』という言葉=「群集」。つまり、社会を構成する我々一人ひとりのこと。本作は、インターネットの普及で人と人の関係性や生活様式までが大きく変わってしまった現代社会、そして3.11以降の日本を生きる、一人ひとりの日本人がどうあるべきなのか、それを問いかけた作品だ。
本作でのガッチャマンは宇宙規模の組織で、リーダーは何百年にも亘って宇宙の平和を守ってきた、パンダ型の宇宙人(アル中)だ。しかしその上にはJ・Jと呼ばれる神のような存在がいて、彼が人間にガッチャマンとしての能力を与えている。人の心を抜き取って具現化した「NOTE」の力で、Gメンバーたちはガッチャマンに変身する。
一方、謎の青年・累が運営するSNS・GALAXは、ネットの情報網を使ってユーザーたちが現実世界で起こる様々な問題を解決してゆく。例えば、どこかで体調不良になった人がいたとすれば、GALAXの情報網で、最寄りのギャラクターで医療の心得がある者が助けに行く。事故が起こったら、現場近くにいる人間が急行する。市民が積極的に行動することで、行政機関が対処するよりも迅速に様々な問題を解決してしまおうというのがGALAXだ。さらに、累は不思議な能力を持っている。目玉オヤジをでかくしたような(笑)、奇妙なヒューマノイド「CROWDS」をユーザーに与える能力だ。このCROWDSは、ギャラクターの中から選りすぐられたユーザー100人が使用することができて、遠隔操作で事故や災害現場で救助活動を行う。
しかし・・・その累の影には、人間の負の感情を煽りたてて通り魔や事故などを起こし、嬉々とするベルク・カッツェの存在が見え隠れする。
設定がやや複雑で、妙な先入観を持っていると余計な深読みをしてしまうので(例えば、ギャラクターたちは実は表向きはいいことをしているように見せかけているテロリストなのでは?と勘ぐってしまったり)、個々のキャラクターの相関関係や、何が起こっているのかが理解できるまでに、やや時間がかかるという難点はあるが、筆者が面白いと感じたのは、多分に社会や群集心理を表すメタフィクション的な表現が見られることである。
例えば、ガッチャマンたちは、任務を秘密裏に遂行するために、「アムネジア・エフェクト」という効果をかけ、自分たちの姿が人々から見えないようにする。これは単なるSF的な設定ではなく、いわば大衆の「無関心」を暗示するものとして解釈することもできる。そして、ただただ社会の混乱を嬉々として喜ぶベルク・カッツェは、テロリストやハッカー、またはネット社会での炎上屋の象徴だ(これに関しては後ほど説明する)。これに対し、累がGALAXで行おうとしていることが面白い。
「世界をアップデートするのはヒーローじゃない。僕らだ。」
ガッチャマンと対峙した累が、こんなセリフを言う。
「超常の力を持つ存在がいると、人はそれに頼ろうとする。それでは人々の意識は目覚めない。これからの世界に必要なことは、突出したヒーローを得ることじゃない。全人類が、ヒーローになることなんだ」
実はこの発言は、「ヒーローもの」というジャンルが内包するテーマを突き詰めて行くと、最終的に辿り着かざるを得ない「自己否定」の矛盾を鋭く突いているのだ。なぜヒーローは存在するのか?それは権力者や悪人によって虐げられる弱い人々を守るためである。しかし、人々にとって本当に幸せな社会とは、誰もが虐げられることのない社会である。それは悪が存在しない社会であり、一人ひとりの人間が高い意識をもって生きる社会であり、つまりはヒーローの存在を必要としない社会ということになる。しかし、それはジャンルそのものの存在すら否定しかねない危険性を持っているため、ヒーローものは巧みにこのテーマを避けて通ろうとする。
「ヒーローの存在否定」に初めて果敢に挑んだのが『魔法少女まどか☆マギカ』の最終回だったと筆者は思うのだが、ついに登場人物に言わせてしまったのが『ガッチャマンCROWDS』なのである。
ガッチャマンの存在のみならず、その作品が属するジャンルまで否定しかねないテーマを投げかける『ガッチャマンCROWDS』、これをメタフィクションと呼ばずして何と呼ぶべきか!
もうひとつ言及しておきたいのが、主人公の女子高生・はじめである。最近のアニメの主人公には珍しく、「完成された」ブレないキャラクターだ。天衣無縫で型に捉われず、やたらとポジティブである。そして、物事の本質を見抜く不思議な直観力を持っている。
ガッチャマンが最初に「敵」だと誤認して戦っていた異星生命体「MESS」を「カワイイ~!」と言い、自らコミュニケーションを取って、実は人類に悪意を持っていたわけではないことを証明したり、秘密であるはずのガッチャマンの存在を公表するようにメンバーにもちかけたり、GALAXの熱狂的信望者かと思うと、「いやな事があればスマホの電源を切っちゃえばいいんスよ」と、ネット社会にも決して依存しているわけではないことが判る。ルールや常識に捉われることなく、その時その時に「最良」だと思った方法で問題に立ち向かってゆく。
厭世感が漂い、ニヒリスティックな気分に支配されていたガッチャマンたちの心が、このはじめの行動で徐々に開かれてゆく。
初見のときは、あの年齢にしてはあまりにも理解力・許容力がありすぎて、もう少し成長型のキャラクターにした方が良かったのでは?と思ったのだが、最近、監督のインタビュー記事を読んで、はじめにはモデルになった人物がいた事を知った。で、最初は成長型のキャラだったのだが、企画書をその子に見せたら「こんな主人公、つまんねー」と言われてしまって、方向性を大幅に変更することにしたそうだ(笑)。納得です。
ベルク・カッツェが何であんなにエキセントリックでネットスラングをまくしたてるキャラクターになったのかというと、最初から他人の意見に聴く耳などもたず、ただ無責任に混乱を煽り立てる事が目的の、ネット上の炎上屋をイメージしたとの事。それも納得。
ビジュアルは、『モノノ怪』シリーズの中村健治監督らしい、非常にポップなセンスが溢れるカラフルな世界である。変身後のガッチャマンたちに関しては、いかにも今風のゴテゴテ感のあるデザインで、筆者の好みでいえばもっと線をシンプルに整理した方がいいのでは、と感じた。CGの発達で、線の多いメカでも動かせるようになった利点がある一方で、無闇に描き込みすぎるデザインが溢れてしまっているのが、今の若いクリエイターたちの最大の欠点だと思う。なぜなら、線を描き込めばどんなデザインでも良く見えてしまうのである。優れたデザインは、極めてシンプルなラインで見せることができるデザインである。そして細かく描き込みすぎている事で、変身後のガッチャマンたちが印象に残らない。
「型に捉われない」ことが一つのテーマとしてある作品で、時代に対して型破りなデザインができていなかったのはやや残念。その一方で、ガッチャマンたちが召集される「精神の崖」のシーンは、バンド・デシネのようなタッチで描かれていてすごく面白かった。日本のアニメのビジュアルに、こういう新風をどんどん吹き込んでいってほしい。
件の監督インタビューによると、本作はそもそもガッチャマンの実写版映画の露払い的な作品として、急遽製作が決定し、通常のアニメではありえない非常に厳しい準備・製作期間で作られた作品だったという。しかしフタを開ければ、実写映画はボロクソな評価を受け、アニメは大絶賛・・・当て馬がダークホースに化けてしまったという事になる。
作中で、笹子トンネルの天井版崩落事故をモデルにした事故が描かれ、ガッチャマンとCROWDSの活躍によって全員無事に救出するというエピソードがある。が、実際には災害や事故の現場で救助の知識がない素人が勝手に動いたら、二次災害を引き起こす危険性がある。火災が発生すれば一酸化炭素中毒の危険は高まるし、トンネル内は煙で視界も相当厳しいはずだ。だから本作で描こうとしている事(SNSによる一般市民の力で何でも解決する)を理想論だけで描くのは非常に危険で、慎重に扱わなくてはいけないテーマでもある。やや厳し目に書くとこうなるが、インタビューを読んでしまって、相当なハードスケジュールで製作しなければならなかった事情を鑑みると、批判はできないなぁ、と思わずにはいられない。細かい問題点がないわけではないが、本作が伝えようとしているテーマには非常に共感できるし、このクオリティの作品を創ったという、それだけで素晴らしい。
日本のアニメの多くは長らく、おたくという特殊なファンに向けて作られた、一種のキャラクタービジネスだった訳だが、ここ数年の間で「アニメが社会に対して、どんな役割を持つことができるのか」という事を作り手が真剣に考えている作品が、増えてきている。ただ、必ずしもそうした作品が成功しているとは限らず、理屈をこねくり回しすぎて、作り手の独り相撲で終わってしまっている作品も中にはある。
本作が成功したのは、主人公のはじめが、「自分が感じている事をうまく言葉にできない、だから語るよりも行動で示す」キャラクターにしたことだと思う。そうすることで、難解でなく、誰もが理解して共感できるところにテーマを着地させることができたのだと思う。
『ガッチャマンCROWDS』は、ガッチャマンというヒーローの正体を明かし、彼らもまた民衆の一人であるという事を明示する事で、最終的にその存在を否定することなく物語を描き切った点も賞賛に値する。
これからの日本のアニメが進むべき方向性を示した傑作。
セカンドシーズンも製作決定。引き続き中村健治監督の采配に期待する。
もともとリアルなガッチャマン世代でもあるので番組表でみかけた「ガッチャマン」というワードに反応して予約録画を設定して観はじめましたが、記憶の中の「科学忍者隊」とは似ても似つかぬ姿と設定に、観はじめた当初こそ困惑していましたが、IT 関連に従事していることもあり作中では GALAX と呼ばれていた SNS についても日頃から運営側の立場で捉え、パッと見は悪事を働かない、しかし明確に悪意を持つユーザが参加した際にコミュニティはどうなっていくのかという我々が生きる現代社会に於いても顕在化しつつある問題をテーマとしている点については非常に興味深いものでした。
登場人物もしっかりとキャラが立っていて、特に主人公のはじめのブレなさは清々しく、陰鬱なエピソードや描写も少なくない作品を一貫してポジティブにしていた点は特筆すべきでしょう。また、J.J.ロビンソンの CV には森功至さんが抜擢されるなど、往年のタツノコファンへのサービスがあったこともポイントでしょうか。
そして DC 版 12 話ですが、これはもう必見です。色々と釈然としなかった部分や TV 放送分では明確化されなかった部分についてもしっかりと明示してくれました。このために買っても損は無いと言ってもいいでしょう。
はじめちゃんの人間味のないところに違和感ありましたが、弱みがあったらカッツェと対峙でないですよね。
お値段も手に取りやすくてありがたいです!
自分は旧作もリアルタイムで観てたおっさんですがそんなの関係ない位これも良いよ!
いや、正直に言おう、今、あのガッチャマンを作り直しても流石に設定とかもう色々と時代遅れなんだよ、
(奇しくも正に実写版がそれを証明してる)
スタッフがその辺を充分踏まえた上で「今、この時代に必要とされるヒーローってどんなだ?」って
一生懸命自問自答して生み出した答えが詰まってる事に意義があると思う。
ガッチャマンのみならず、
古今東西のSFヒーローものが常に抱えていた問題点、矛盾点を21世紀の今だからこそ鮮やかに超えて見せた傑作だと言ってしまおう。
「世界をアップデートさせるのはヒーローじゃない、僕らだ。」
作品の核とも言えるこの挑戦的なコピーにこそ全てが集約されている訳だけど、
正直、最初は主人公(ヒロイン)のはじめの言動の意味する所が掴めないとそういう部分まで気に掛けられないかもしれない。
(彼女はきっと、右脳型の直感人間なんだろうなあ・・・長島さんみたいなタイプ?(^^;))
でもヒロイン同様に「物事の本質を見抜く才能」がちょっとでもあればそれらの伏線に気づいて行ける筈!
そう言う部分を探る為に繰り返し何度も観る価値もあると思うし、
なによりTV版の最終回が気になった人はやっぱこっちに収録されてるDC版を観た方が良いって!
(ちなみに11話のアバンとAパートはすっ飛ばして、BパートからTV版12話Aパートまで観てからDC版を観るのがベストかと。)
お値段もかなり良心的だと思います。
つか業界の連中はBDの売り上げ伸ばしたければこの値段を基準にしろよと。
おまけ:旧作ファンとしては色々ニヤリとさせられる要素も満載なのも嬉しい。
JJ・ロビンソン→JJ(赤い光弾ジリオンの主人公のコードネーム)
O・D→テッカマンブレードのレビンの性格と外観+モスピーダのイエローのファッション
パイマン→Gスーツのモチーフがタイムガイコッツ(タイムボカン)
・・・etc
全話が1枚のBDに収まっているので収納性が抜群に良いとか
描き下ろしのジャケットが大変ニヤニヤできるものだったりとか
色々ありますが個人的に最も素晴らしいと思った点は
2014年版BOXの中古価格より、2015年版の新品価格の方が安い!!!
これに尽きるでしょう!
折角大金をはたいて買うのですから
制作者にちゃんとペイできる新品で買いたいですよね
しかしアニメBDという高額商品は鮮度が命
新品の商機はせいぜい最初の数ヶ月で(もっと短い?)
それ以降の需要は安い中古品に流れてしまうのは避けられません
そこでこの廉価版BOXの登場です
それなりに値が張る中古と、それよりもさらに安い新品
どちらを買うか?と聞かれたら新品を選ぶ人が多いのではないでしょうか
2014年版BOXはパッケージのデザインが高品質なので
2014年版を買った人には不要な商品かもしれませんが(中身も同じですし)
価格を理由にずっと手が出せなかった人にはこれが最大のチャンスです
アニメはTVで観るのとBDで観るのとでは大違いであることを
このBDで体験してみてはいかがでしょうか