かいてくれてありがとうございました、本当に。
母親として、子供として、被害者として、加害者として。
Kindle 価格: | ¥594 (税込) |
獲得ポイント: | 6ポイント (1%) |
を購読しました。 続刊の配信が可能になってから24時間以内に予約注文します。最新刊がリリースされると、予約注文期間中に利用可能な最低価格がデフォルトで設定している支払い方法に請求されます。
「メンバーシップおよび購読」で、支払い方法や端末の更新、続刊のスキップやキャンセルができます。
エラーが発生しました。 エラーのため、お客様の定期購読を処理できませんでした。更新してもう一度やり直してください。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
反省させると犯罪者になります(新潮新書) Kindle版
犯罪者に反省させるな──。「そんなバカな」と思うだろう。しかし、犯罪者に即時に「反省」を求めると、彼らは「世間向けの偽善」ばかりを身に付けてしまう。犯罪者を本当に反省に導くのならば、まずは「被害者の心情を考えさせない」「反省は求めない」「加害者の視点で考えさせる」方が、実はずっと効果的なのである。「厳罰主義」の視点では欠落している「不都合な真実」を、更生の現場の豊富な実例とともに語る。
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2013/5/17
- ファイルサイズ1810 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
Amazon 新生活SALE (Final) 開催中
期間限定!人気商品がお買い得。最大5,000ポイント還元ポイントアップキャンペーン
Amazon 新生活SALE (Final) を今すぐチェック
Amazon 新生活SALE (Final) を今すぐチェック
この本を読んだ購入者はこれも読んでいます
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
出版社より
![]() |
![]() |
![]() |
|
---|---|---|---|
反省させると犯罪者になります | 凶悪犯罪者こそ更生します | いい子に育てると犯罪者になります | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.3
705
|
5つ星のうち4.2
47
|
5つ星のうち4.5
330
|
価格 | ¥880¥880 | ¥792¥792 | ¥858¥858 |
【新潮新書】岡本茂樹 作品 | 本当に反省に導くのならば「加害者の視点で考えさせる」方が効果的──。犯罪者のリアルな生態を踏まえて、超効果的な更生メソッドを提言する。 | 極悪人だからこそ、新たな気づきを得た時には、更生への意志が圧倒的に強くなる。受刑者教育にコペルニクス的転回をもたらした驚きの授業を初公開。 | 「いい子」は危ない。自分の感情を表に出さず、親の期待する役割を演じ、無理を重ねているからだ──。矯正教育の知見で「子育ての常識」をひっくり返す。 |
登録情報
- ASIN : B00FYJFUZM
- 出版社 : 新潮社 (2013/5/17)
- 発売日 : 2013/5/17
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1810 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 167ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 73,384位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 230位新潮新書
- - 2,392位教育学 (Kindleストア)
- - 2,712位教育・学参・受験 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
反省上手になっても反省はしませんよね。
そんなことを、組織で尻拭い的仕事をしていると身に沁みて感じます。
顛末書なんかは、数回書くと寝ながらでも感動的な表現で作成できますが、真の反省はできていませんから。
身に沁みて感じます。
要は他人を表面的に納得させる方法ばかり学習してしまい、批判回避策が目的になっていることに気づきました。
そんなことを、組織で尻拭い的仕事をしていると身に沁みて感じます。
顛末書なんかは、数回書くと寝ながらでも感動的な表現で作成できますが、真の反省はできていませんから。
身に沁みて感じます。
要は他人を表面的に納得させる方法ばかり学習してしまい、批判回避策が目的になっていることに気づきました。
2023年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
注意されても納得できない心理は自分に当てはめてもわかる。
もし怨恨で自分が何かしら罪を犯すことがあったとしても反省できる気がしない。
ただし、無関係の人に危害を加えた挙句、反省できないような人は手に負えないと思う。
もし怨恨で自分が何かしら罪を犯すことがあったとしても反省できる気がしない。
ただし、無関係の人に危害を加えた挙句、反省できないような人は手に負えないと思う。
2023年11月30日に日本でレビュー済み
驚くべきことだ。
悪いことをした人間に、すぐさま反省を迫ってはいけないのだという。
なぜなら、当の本人は悪いことをしたと思っていないから。
一般の感覚では、すでにそのこと自体が度し難いように感じられるだろうが、残念ながらそうなのだ。
彼らの思考では、何らかの正当化が働いたていたから、そのような行為に訴えることができたのである。
そんな人間に無理やり反省を促すとどうなるか。
一応、彼らもそれらしいそぶりを見せるようになる。
しかし、それはあくまでも「一見、反省した風を装うこと」を学習するだけなのである。
つまり「このような言動をとれば、周囲に反省したと思ってもらえる」ということだけを学んでしまい、その実何の反省もせぬまま、世に放たれれてしまうらしいのだ。
結果、そのような人間は再び悪事を犯す傾向が強いのだという。
なんという皮肉だろうか。
そして、真に反省を促すためには、なんと反省をさせてはいけないというのだ。
むしろまず行うべきは、徹頭徹尾悪事を行った自分の側の目線から、洗いざらいを語らせることなのだという。
これは、ある意味自分の悪事を正当化させかねないと危惧する向きもあるだろう。
実際、そのような語りを聞かされる人間の憤懣や気苦労は察するに余りある。
でも、そのような自分語りをさせないことには、反省は起こらないらしい。
繰り返すが、間違っているにせよ、視野が狭いにせよ、悪事を行った人間には自分なりの妥当性や正当性があって、その行為を行っている。
なので、その行為に至るまでの全てを語らせ、それに対して肯定はしないまでも、聞き手が何らかの形で受け容れないことには、その人間は決して心を開かないのだ。
そして、そのような交流のないところに、心の変容というものは起こらないのである。
本書のような方針で本当に犯罪者が反省するのか、そもそも心からの反省とはどのように定義され、そして認定される事態なのか、根本的な疑問もないではないが、傾聴に値する一冊ではある。
悪いことをした人間に、すぐさま反省を迫ってはいけないのだという。
なぜなら、当の本人は悪いことをしたと思っていないから。
一般の感覚では、すでにそのこと自体が度し難いように感じられるだろうが、残念ながらそうなのだ。
彼らの思考では、何らかの正当化が働いたていたから、そのような行為に訴えることができたのである。
そんな人間に無理やり反省を促すとどうなるか。
一応、彼らもそれらしいそぶりを見せるようになる。
しかし、それはあくまでも「一見、反省した風を装うこと」を学習するだけなのである。
つまり「このような言動をとれば、周囲に反省したと思ってもらえる」ということだけを学んでしまい、その実何の反省もせぬまま、世に放たれれてしまうらしいのだ。
結果、そのような人間は再び悪事を犯す傾向が強いのだという。
なんという皮肉だろうか。
そして、真に反省を促すためには、なんと反省をさせてはいけないというのだ。
むしろまず行うべきは、徹頭徹尾悪事を行った自分の側の目線から、洗いざらいを語らせることなのだという。
これは、ある意味自分の悪事を正当化させかねないと危惧する向きもあるだろう。
実際、そのような語りを聞かされる人間の憤懣や気苦労は察するに余りある。
でも、そのような自分語りをさせないことには、反省は起こらないらしい。
繰り返すが、間違っているにせよ、視野が狭いにせよ、悪事を行った人間には自分なりの妥当性や正当性があって、その行為を行っている。
なので、その行為に至るまでの全てを語らせ、それに対して肯定はしないまでも、聞き手が何らかの形で受け容れないことには、その人間は決して心を開かないのだ。
そして、そのような交流のないところに、心の変容というものは起こらないのである。
本書のような方針で本当に犯罪者が反省するのか、そもそも心からの反省とはどのように定義され、そして認定される事態なのか、根本的な疑問もないではないが、傾聴に値する一冊ではある。
2023年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろいろ難しいですね。内容が
2023年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
親として反省させられる内容ばかりでした。
2021年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世間の常識や正しさがいかに無意味で中身のスカスカなものかが丁寧に書かれた良書。自分の中に蓄積した親や社会に対する不信感がそのまま丁寧に分析言語化されたような内容で読んでいて心が浄化されるようだった。もしあなたが親や社会に違和感を感じるならあなたの感じているその社会への違和感のこたえがきっと書いてあるはず。
2023年9月10日に日本でレビュー済み
この本と、「いい子に育てると犯罪者になります」と両方を買った。
なので、それを合わせたレビューを書きますね。
反省のポーズを上手にした人たちの方が再犯率がずっと高いのは頷ける。
こういう人は本音と建前の使い分けが上手く、「相手が気に入るであろう」心にもない発言を連発して相手の機嫌を取る。
そして、うわべだけの反省の言葉で相手の心を掴む。
こういう人は、一見、コミュニケーション能力が高く上手くやって行けそうに思うだろう。
が、実は、こういう人ほど「内面とうわべの乖離」が大きく多く、本当の自分を出していない。
人から良く思われたい気持ちがかなり強く、外面を取り繕うのがうまい。
ただ、その分、他人軸となり、精神的な自由がそれによって縛られだらけとなっている。
なので、「本当の自分を出せないストレス」がかなり累積している。
しかも、それを認めたがらないで抑圧し続ける為、顕在意識でなく潜在意識にそのストレスがどんどん累積する。
そのストレスが飽和状態に達した時に、人によってはうつ病・自律神経失調症・心身症・慢性疲労症候群に陥るし、人によってはそうならない代わりに「犯罪者」と化すのだ(;^_^A
あと、反省させるのは「何が悪かったか考えさせる行為」だ。
そうなると、悪いという意識にフォーカスし続ける事となり、罪悪感や自責の念が醸成される。
この行為で善悪二元論の価値観が強化される。
そうして、自己肯定感が下がる羽目となる。
そして、かえって悪い方向に気持ちが向かう様になる。
反省させるのは実は良いことにならないのだ。
話は変わって。
ここからは「いい子に育てると犯罪者になります」という本の方について語るね。
この本は、一口に言うと「感情の抑圧を続ける生き方が常態化する事のとんでもない大きな弊害」と「世間に蔓延する20の価値観(自己と他者を縛りつけて精神的に不自由にするだけの固定観念)に囚われる事の内面へのとんでもない大きな弊害」への警鐘を鳴らしている本だ。
後者の本の方では、「わがままや自己チューは絶対にいけないんだ」
「いつも笑顔で愛想良く振る舞わないといけない」
「いつも強いだけの人間として振る舞わないといけない。強い人間と周囲に思われ続けないといけない」
「明るい自分しか見せてはいけない」
「悲しみや苦しみ、辛さ、怒りを一切感じてはいけない」
「常に他人やおとなたちの期待に応えている立派な人間で居続けないといけない」
「強い人間でいないといけない」という思いに長年苦しみ続けてきた「実際の犯罪者たちの声」も綴られている。
岡本先生が接してきた犯罪者の多くは、犯行前までは周囲から「真面目ないい人」「明るい人」「芯の強い人間」と評価されている人がとても多いという。
「あんなに真面目ないい人が」「いつも笑顔で明るい性格だったのに」という声も実際に多いという。
検察や刑務所に送られてきた人の多くは、孤立している人や付き合いが悪い人や変わり者でなく、むしろ周囲から好かれて付き合いがいい人が多いそうな。
実は、私自身、20代の頃に短い間だけいた会社で「犯罪者と化した社員」を目の当たりにした。
当時同じ部署だったその人はSさん。
Sさんは会社では真面目で人付き合いが良く、常に笑顔で常識的なことしか言わない人だった。
お客様たちからも人気が高く、指名が多かった。
人当たりが良くて、私も「いいひとだな」と思っていた。
ある日、私に対してふと、Sさんがこんな言葉を漏らした。
「俺もさ、そこのスナックの人相手でムカつく事があんだよ。
あんたは俺の事を穏やかな人だって思っているけどさ。
時々、そいつの店に火をつけてやりたいって思いに駆られる」
その時は冗談でそう言っているかと思っていた。
普段のSさんは、常に笑顔だが喜怒哀楽を微塵も感じさせないロボットみたいな雰囲気を纏っていたから。
私がそこの会社を退職してから約1ヶ月後に、「スナック放火で逮捕」のニュースが流れた。
犯人の名前がSさんと同姓同名なだけでなく、具体的職業名もSさんと全く同じだったし、Sさんとの話題に出ていたスナックの名前と住所も全く同じだった。
後で当時いた会社の人とコンタクトを取って質問してみたら、案の定、Sさんが逮捕されて懲戒解雇処分されている事を知ったよΣ('∀`;)
さて、話を戻して。
酒井法子さんのエピソードも、後者の本に出ていた。
酒井さんは、誰に対しても悩み、弱さ、悲しみ、苦しみ、辛さの片鱗を見せる事を一切しなかった。
いつも笑顔で常に前向きな発言しかしないでいた。
その為、周囲の人々はみんな、酒井さんの事を「芯の強い人間」「ただ精神的に強いだけの人間」と高く評価していた。
が、岡本先生の話によると、「誰にも弱い部分、悩み、辛さ、悲しみ、ネガティブな部分を全く見せない人、周囲から強い人間だと思われる事に成功している人間ほど、実はそうでない人よりずっと内面が脆くてバランス崩壊しやすい。
一方、感情の抑圧がなく、悲しみや苦しみや悩みやネガティブな側面も人にも自分にもすぐに気兼ねなく表現出来る人ほど、実は精神面でバランスが取れていて犯罪者化(ともうつ病や自律神経失調症とも)無縁」と書いている。
「強い人間と思われ続けていたい」「いつも笑顔でい続けないといけない」「わがままや自己チューと無縁ないい人だと思われ続けていたい」「他人の期待(模範的で理想の人間像)に応え続ける他人軸な人間でいないといけない」という価値観、人生観は、本当にただとても苦しいだけ。
自身も他者も精神的に縛りつけ、精神的に不自由にするだけだ。
岡本先生によると、わがままな人間ほど精神的にバランスがとれていて、自由に伸び伸び生きていて、犯罪者化ともうつ病や自律神経失調症とも無縁でうまく生きているそう。
私自身は、人間は自分を中心に回っているという感覚で生きるのがごく自然で当たり前なんだと思っている。
なので、他者がわがままな所や自己チューな所を見せて来ても別に問題がないという考え方だし、それは当然なので気にならない(*^-^)
私もわがままな人間だと自認している。
岡本先生は、20の「自己を苦しめるだけのがんじがらめな価値観(固定観念)」が強い人ほど、いじめに走る旨も書いている。
実は、犯罪者には、「いじめ加害者経験者」がかなり多いそうだ。
岡本先生の犯罪者たちへの聞き取りや面談によると、
「わがままに生きている人がどうしても許せなくてイライラが止まらない」からいじめに走ってしまうという。
他者をどうしても許せないという気持ちになりやすい性格なのでその相手から嫌われるのだが、こちらを嫌っている相手の態度にもムカついていじめてしまう。
実は、加害者はいじめることによって更に嫌われてしまうことにより、「みんなから好かれたいのに相手から嫌われている自分に嫌悪感が湧いている」「人から好かれたいのにどうしてもいじめてしまう自分をも許せず、嫌悪感を抱いてしまう」という心理に陥っている人間が多いのを知った。
岡本さんの文章を読んで、実際はいじめている人間の方がいじめられている側よりもずっと苦悩が大きいと知った。
読んでいて、本当は人から好かれたいのにいじめてしまう人々の事が、とても気の毒になった。
私はいじめの加害者側になった事が皆無で良かったと思った。
やっぱ、他者を許し受け入れる事、自己を許し受け入れる事、これこそが「最も精神的に楽チンに生きるコツ」なのだ。
それには、やはりあの「20の自己を苦しめるだけの価値観(固定観念)」はどれも持たないのが得策なのだ。
例えば、「弱さが悪でいけない事、強さが善でこれだけにならないといけない」という考えに凝り固まると、誰しも自己受容が無理になるのは間違いない。
そもそも、人間は誰しも弱さと強さが必ず両面ある。
弱さと強さが糾える縄の如しなのが人間らしさなのだ。
同じ特徴でも人によって弱さにしか見えない人もいれば、強さにしか見えない人もいる。
同じ特徴でも、場合によってそれが強さに働いてしまう場合もあるし、それが弱さにつながってしまう場合もある事だらけだ。
自己や他者への「弱さの受容や許容」が自己や他者への優しさ思いやりの基礎だ。
その優しさが強さの基本だ。
なので、弱さをそのままで強さとして生かす事はいくらでも出来る。
弱さは強さでもあるし、強さは弱さでもある。
なので、一概に弱さと強さを二分化出来ない事だらけだし、弱い人間と強い人間というものもどちらも「ない」ものでどちらの概念も実体がない幻でしかない。
これも空即是色の世界だ。
「内面で弱さと強さを融合調和させる」と、すべての弱さを強さとして生かせるし、元々弱さも強さもないんだと気付ける。
他者を守れる事、他者を幸せに導く事も強さだ。
「弱さはいけない事、悪い事。強さだけが善である」という二元的な偏った考え方に陥る事こそが断トツで世界で最も大きなマイナス思考だ。
人も自己も「許せない」にしかならなくなるから。
これは何も生まないし、ここからは何も成長出来ない。
相手をやっつける事は「許せない」という気持ちが必ず根底にある。
すべての「許せない」は強さでもあり、同時に弱さの極致でもあるのだ。
自己の弱さを全面的に許せる人は他者の弱さもぜんめに許せる。
すべての弱さの中に強さがあり、すべての強さの中にも弱さもある事を熟知している。
これこそが「自他への優しさの基本」だ。
「許す」は「緩す」、つまり「自他を縛りつける、過干渉する、こうあるべき枠組み」という「窮屈さ」を緩める行為だ。
「許す」とは、「そのままで良い」「これはこれでいいのだ」「これは問題ない。これはこれでいい方向に生かせる」と受容肯定する事。
「すべての特徴はすべての人間に必ず両面ある事」「すべての特徴は強さでもあり弱さでもある」「すべての物事には必ずポジティブとネガティブがどちらも含む」をただあるがままに認める事が許しの基本だ。
許す事が精神的安らぎの基本だ。
まぁ、人間誰しもポジティブとネガティブが両方ある。
人間誰しも弱さも強さも両方ある。
人間誰しも楽しい事や生きる喜びだけでなく苦しい事も辛く感じる事も悲しい事もあって当たり前だ。
人間誰しも優しい所もそうでない所もどちらも必ずある。
わがままな所も他者に譲歩する所も、誰しも両方あるの。
これらをただあるがままに認めるだけで他者も自己も許せるよ。
【ストレスを生み出す「20の価値観」】
「ストレスを生み出す20の価値観」。
当てはまる項目が多いほど、ストレスをためやすくなるのだといいます。
1.「しっかりしなければいけない」という気持ちが強い。
2.(親や周りの人に)迷惑をかけてはいけないと思う気持ちが強い。
3.「(親や周りの人の)期待に応えないといけない」と思う気持ちが強い。
4.「我慢することが大切である」と思っている。
5.自分の素直な気持ち(「うれしい」とか「悲しい」とか「つらい」とか)をなかなか出さないほうである。
6.嫌なことがあったりつらいことがあったりしても、そのことを人にはなかなか見せないほうである。
7.人前では「暗い面を見せてはいけない」と思い、明るく振舞ってしまうことが多い。
8.「弱いことは情けない」とか「弱いことはいけない」と思っている。
9.泣くことは恥ずかしいことだと思っている。
10.人にはなかなか甘えないほうである。
11.「わがままやジコチュウであることはいけない」と思っている。
12.子どもっぽい面は出してはいけないと思っている。
13.「男(女)は男(女)らしくしなければいけない」という気持ちが強い。
14.お金の面で裕福になることが人生で成功することだと思っている。
15.完璧さを求めてしまうところがある。
16.ミスや失敗をしてはいけないという気持ちが強い。
17.「白」か「黒」かをはっきりさせないと気がすまない。
18.「勝つこと」に対してのこだわりや執着心が強い。
19.他の人から自分に対してなにかされたときに「自分のことを拒否された」と受け止めてしまいやすい面がある。
20.「悪いことは許さない」という気持ちが強い。
なので、それを合わせたレビューを書きますね。
反省のポーズを上手にした人たちの方が再犯率がずっと高いのは頷ける。
こういう人は本音と建前の使い分けが上手く、「相手が気に入るであろう」心にもない発言を連発して相手の機嫌を取る。
そして、うわべだけの反省の言葉で相手の心を掴む。
こういう人は、一見、コミュニケーション能力が高く上手くやって行けそうに思うだろう。
が、実は、こういう人ほど「内面とうわべの乖離」が大きく多く、本当の自分を出していない。
人から良く思われたい気持ちがかなり強く、外面を取り繕うのがうまい。
ただ、その分、他人軸となり、精神的な自由がそれによって縛られだらけとなっている。
なので、「本当の自分を出せないストレス」がかなり累積している。
しかも、それを認めたがらないで抑圧し続ける為、顕在意識でなく潜在意識にそのストレスがどんどん累積する。
そのストレスが飽和状態に達した時に、人によってはうつ病・自律神経失調症・心身症・慢性疲労症候群に陥るし、人によってはそうならない代わりに「犯罪者」と化すのだ(;^_^A
あと、反省させるのは「何が悪かったか考えさせる行為」だ。
そうなると、悪いという意識にフォーカスし続ける事となり、罪悪感や自責の念が醸成される。
この行為で善悪二元論の価値観が強化される。
そうして、自己肯定感が下がる羽目となる。
そして、かえって悪い方向に気持ちが向かう様になる。
反省させるのは実は良いことにならないのだ。
話は変わって。
ここからは「いい子に育てると犯罪者になります」という本の方について語るね。
この本は、一口に言うと「感情の抑圧を続ける生き方が常態化する事のとんでもない大きな弊害」と「世間に蔓延する20の価値観(自己と他者を縛りつけて精神的に不自由にするだけの固定観念)に囚われる事の内面へのとんでもない大きな弊害」への警鐘を鳴らしている本だ。
後者の本の方では、「わがままや自己チューは絶対にいけないんだ」
「いつも笑顔で愛想良く振る舞わないといけない」
「いつも強いだけの人間として振る舞わないといけない。強い人間と周囲に思われ続けないといけない」
「明るい自分しか見せてはいけない」
「悲しみや苦しみ、辛さ、怒りを一切感じてはいけない」
「常に他人やおとなたちの期待に応えている立派な人間で居続けないといけない」
「強い人間でいないといけない」という思いに長年苦しみ続けてきた「実際の犯罪者たちの声」も綴られている。
岡本先生が接してきた犯罪者の多くは、犯行前までは周囲から「真面目ないい人」「明るい人」「芯の強い人間」と評価されている人がとても多いという。
「あんなに真面目ないい人が」「いつも笑顔で明るい性格だったのに」という声も実際に多いという。
検察や刑務所に送られてきた人の多くは、孤立している人や付き合いが悪い人や変わり者でなく、むしろ周囲から好かれて付き合いがいい人が多いそうな。
実は、私自身、20代の頃に短い間だけいた会社で「犯罪者と化した社員」を目の当たりにした。
当時同じ部署だったその人はSさん。
Sさんは会社では真面目で人付き合いが良く、常に笑顔で常識的なことしか言わない人だった。
お客様たちからも人気が高く、指名が多かった。
人当たりが良くて、私も「いいひとだな」と思っていた。
ある日、私に対してふと、Sさんがこんな言葉を漏らした。
「俺もさ、そこのスナックの人相手でムカつく事があんだよ。
あんたは俺の事を穏やかな人だって思っているけどさ。
時々、そいつの店に火をつけてやりたいって思いに駆られる」
その時は冗談でそう言っているかと思っていた。
普段のSさんは、常に笑顔だが喜怒哀楽を微塵も感じさせないロボットみたいな雰囲気を纏っていたから。
私がそこの会社を退職してから約1ヶ月後に、「スナック放火で逮捕」のニュースが流れた。
犯人の名前がSさんと同姓同名なだけでなく、具体的職業名もSさんと全く同じだったし、Sさんとの話題に出ていたスナックの名前と住所も全く同じだった。
後で当時いた会社の人とコンタクトを取って質問してみたら、案の定、Sさんが逮捕されて懲戒解雇処分されている事を知ったよΣ('∀`;)
さて、話を戻して。
酒井法子さんのエピソードも、後者の本に出ていた。
酒井さんは、誰に対しても悩み、弱さ、悲しみ、苦しみ、辛さの片鱗を見せる事を一切しなかった。
いつも笑顔で常に前向きな発言しかしないでいた。
その為、周囲の人々はみんな、酒井さんの事を「芯の強い人間」「ただ精神的に強いだけの人間」と高く評価していた。
が、岡本先生の話によると、「誰にも弱い部分、悩み、辛さ、悲しみ、ネガティブな部分を全く見せない人、周囲から強い人間だと思われる事に成功している人間ほど、実はそうでない人よりずっと内面が脆くてバランス崩壊しやすい。
一方、感情の抑圧がなく、悲しみや苦しみや悩みやネガティブな側面も人にも自分にもすぐに気兼ねなく表現出来る人ほど、実は精神面でバランスが取れていて犯罪者化(ともうつ病や自律神経失調症とも)無縁」と書いている。
「強い人間と思われ続けていたい」「いつも笑顔でい続けないといけない」「わがままや自己チューと無縁ないい人だと思われ続けていたい」「他人の期待(模範的で理想の人間像)に応え続ける他人軸な人間でいないといけない」という価値観、人生観は、本当にただとても苦しいだけ。
自身も他者も精神的に縛りつけ、精神的に不自由にするだけだ。
岡本先生によると、わがままな人間ほど精神的にバランスがとれていて、自由に伸び伸び生きていて、犯罪者化ともうつ病や自律神経失調症とも無縁でうまく生きているそう。
私自身は、人間は自分を中心に回っているという感覚で生きるのがごく自然で当たり前なんだと思っている。
なので、他者がわがままな所や自己チューな所を見せて来ても別に問題がないという考え方だし、それは当然なので気にならない(*^-^)
私もわがままな人間だと自認している。
岡本先生は、20の「自己を苦しめるだけのがんじがらめな価値観(固定観念)」が強い人ほど、いじめに走る旨も書いている。
実は、犯罪者には、「いじめ加害者経験者」がかなり多いそうだ。
岡本先生の犯罪者たちへの聞き取りや面談によると、
「わがままに生きている人がどうしても許せなくてイライラが止まらない」からいじめに走ってしまうという。
他者をどうしても許せないという気持ちになりやすい性格なのでその相手から嫌われるのだが、こちらを嫌っている相手の態度にもムカついていじめてしまう。
実は、加害者はいじめることによって更に嫌われてしまうことにより、「みんなから好かれたいのに相手から嫌われている自分に嫌悪感が湧いている」「人から好かれたいのにどうしてもいじめてしまう自分をも許せず、嫌悪感を抱いてしまう」という心理に陥っている人間が多いのを知った。
岡本さんの文章を読んで、実際はいじめている人間の方がいじめられている側よりもずっと苦悩が大きいと知った。
読んでいて、本当は人から好かれたいのにいじめてしまう人々の事が、とても気の毒になった。
私はいじめの加害者側になった事が皆無で良かったと思った。
やっぱ、他者を許し受け入れる事、自己を許し受け入れる事、これこそが「最も精神的に楽チンに生きるコツ」なのだ。
それには、やはりあの「20の自己を苦しめるだけの価値観(固定観念)」はどれも持たないのが得策なのだ。
例えば、「弱さが悪でいけない事、強さが善でこれだけにならないといけない」という考えに凝り固まると、誰しも自己受容が無理になるのは間違いない。
そもそも、人間は誰しも弱さと強さが必ず両面ある。
弱さと強さが糾える縄の如しなのが人間らしさなのだ。
同じ特徴でも人によって弱さにしか見えない人もいれば、強さにしか見えない人もいる。
同じ特徴でも、場合によってそれが強さに働いてしまう場合もあるし、それが弱さにつながってしまう場合もある事だらけだ。
自己や他者への「弱さの受容や許容」が自己や他者への優しさ思いやりの基礎だ。
その優しさが強さの基本だ。
なので、弱さをそのままで強さとして生かす事はいくらでも出来る。
弱さは強さでもあるし、強さは弱さでもある。
なので、一概に弱さと強さを二分化出来ない事だらけだし、弱い人間と強い人間というものもどちらも「ない」ものでどちらの概念も実体がない幻でしかない。
これも空即是色の世界だ。
「内面で弱さと強さを融合調和させる」と、すべての弱さを強さとして生かせるし、元々弱さも強さもないんだと気付ける。
他者を守れる事、他者を幸せに導く事も強さだ。
「弱さはいけない事、悪い事。強さだけが善である」という二元的な偏った考え方に陥る事こそが断トツで世界で最も大きなマイナス思考だ。
人も自己も「許せない」にしかならなくなるから。
これは何も生まないし、ここからは何も成長出来ない。
相手をやっつける事は「許せない」という気持ちが必ず根底にある。
すべての「許せない」は強さでもあり、同時に弱さの極致でもあるのだ。
自己の弱さを全面的に許せる人は他者の弱さもぜんめに許せる。
すべての弱さの中に強さがあり、すべての強さの中にも弱さもある事を熟知している。
これこそが「自他への優しさの基本」だ。
「許す」は「緩す」、つまり「自他を縛りつける、過干渉する、こうあるべき枠組み」という「窮屈さ」を緩める行為だ。
「許す」とは、「そのままで良い」「これはこれでいいのだ」「これは問題ない。これはこれでいい方向に生かせる」と受容肯定する事。
「すべての特徴はすべての人間に必ず両面ある事」「すべての特徴は強さでもあり弱さでもある」「すべての物事には必ずポジティブとネガティブがどちらも含む」をただあるがままに認める事が許しの基本だ。
許す事が精神的安らぎの基本だ。
まぁ、人間誰しもポジティブとネガティブが両方ある。
人間誰しも弱さも強さも両方ある。
人間誰しも楽しい事や生きる喜びだけでなく苦しい事も辛く感じる事も悲しい事もあって当たり前だ。
人間誰しも優しい所もそうでない所もどちらも必ずある。
わがままな所も他者に譲歩する所も、誰しも両方あるの。
これらをただあるがままに認めるだけで他者も自己も許せるよ。
【ストレスを生み出す「20の価値観」】
「ストレスを生み出す20の価値観」。
当てはまる項目が多いほど、ストレスをためやすくなるのだといいます。
1.「しっかりしなければいけない」という気持ちが強い。
2.(親や周りの人に)迷惑をかけてはいけないと思う気持ちが強い。
3.「(親や周りの人の)期待に応えないといけない」と思う気持ちが強い。
4.「我慢することが大切である」と思っている。
5.自分の素直な気持ち(「うれしい」とか「悲しい」とか「つらい」とか)をなかなか出さないほうである。
6.嫌なことがあったりつらいことがあったりしても、そのことを人にはなかなか見せないほうである。
7.人前では「暗い面を見せてはいけない」と思い、明るく振舞ってしまうことが多い。
8.「弱いことは情けない」とか「弱いことはいけない」と思っている。
9.泣くことは恥ずかしいことだと思っている。
10.人にはなかなか甘えないほうである。
11.「わがままやジコチュウであることはいけない」と思っている。
12.子どもっぽい面は出してはいけないと思っている。
13.「男(女)は男(女)らしくしなければいけない」という気持ちが強い。
14.お金の面で裕福になることが人生で成功することだと思っている。
15.完璧さを求めてしまうところがある。
16.ミスや失敗をしてはいけないという気持ちが強い。
17.「白」か「黒」かをはっきりさせないと気がすまない。
18.「勝つこと」に対してのこだわりや執着心が強い。
19.他の人から自分に対してなにかされたときに「自分のことを拒否された」と受け止めてしまいやすい面がある。
20.「悪いことは許さない」という気持ちが強い。