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女子・結婚・男選び ――あるいは〈選ばれ男子〉 (ちくま新書) Kindle版

3.8 5つ星のうち3.8 6個の評価

女子最大の問題、それはもちろん“男選び”だ。打算で結婚するのは卑しい。でも最上の男を手に入れたい。男子に対する尊敬の念と幻滅。女を見る目がない男と、男を見る目がない女たち。ゲーテとマン、夏目漱石から水村美苗までを読み直し、悲喜劇を考察する。さあ、「女の子いかに生くべきか」。女子も男子も必読!
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登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B00H4M6CEK
  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2012/7/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/7/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 768 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ : ‎ 219ページ
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 6個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は、「男選び」という視点から近代小説を読み直す。人生において男が「勝つ」のは、富、権力、職業、仕事の評価など単純であるのに対して、女の場合、「勝つ」は多義的である(p221)。仕事ができるだけではダメで、よい夫に深く愛され、子供を育て、女として幸福に生きてこそ「勝ち」であるという思い込みは強い。だから、女にとって結婚、つまり「男選び」は大きなテーマになる。『高慢と偏見』や『ジェイン・エア』が「男選び」の物語であるのと同様に、漱石の多くの小説も結婚とお金の話だし、『門』や『こころ』では、女をめぐる戦いに勝利した男も心の底のどこかで女を憎んでいる(145)。『虞美人草』のヒロイン藤尾は、女性読者の人気を博したために、漱石を当惑させた(48)。そして、『明暗』の続きを書いた水村美苗(岩井克人夫人)の『續明暗』、『私小説』、『本格小説』が、「男選び」そして「男から愛されない女は不幸なのか」という視点から論じられる。第三幕「女子は育てる」では、柄谷行人夫人の冥王まさ子、澁澤龍彦夫人の矢川澄子、高橋和己夫人の高橋たか子の、三人の高学歴女子の「男選び」と男性への「屈服」が論じられる。高偏差値の女性ほど、男性への尊敬度が高く、「男ジェンダーへ屈服する」という逆説。自らも創造者であろうとしたこの三人の女性たちは、まさにそれゆえに、夫を相対化することができなかった。一般に、優秀な女性ほど、「自分が尊敬できる男性と結婚したい」と考えるので、未婚率も高くなる。これは女性が高学歴化した現代の新しい問題でもある。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年11月8日に日本でレビュー済み
カジュアルかつ間口の広い表紙の書名とは裏腹(?)に 
中身は ”水村美苗をめぐる高田センセイと編集者君の奇妙な読書談義”
としかいいようがない きわめて狭い範囲に向けられた本だった。
いや、本としての体裁をなしているのか?
座談会の合間に 何の接ぎ穂もなく(は私の読み取り不足かもですが)
ブックレビューが入っているというかんじ。

大江健三郎は男性の目から見てもああいう感じか(・。・)などと思う部分や高橋和巳なつカシス。など
ところどころそれなりの発見もあったものの
総じて これらの世代の女流に興味がなければ一か月で内容を忘れるような個人的なものに思えた。

高田先生の階級・軍隊の本のように他人に薦めるほどではないです

編集者君のナチュラルな高学歴ぶり(狭義)にも驚き。
まぁちくまにこの書名でダイヤモンド社からでているようなものを予想したのが悪かったのですね。
自戒
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年9月14日に日本でレビュー済み
-

「階層・教養・ジェンダー」などを軸に「女の子いかに生くべきか」を

『ウェルテル』『金色夜叉』『虞美人草』『明暗』『続明暗』等に探る。

凡そ近代以降の文学に疎い私だが

水村美苗『私小説』、庄治薫『赤頭巾』シリーズ、

冥王まさ子『天馬空を行く』等読んでみたくなった。

-

さて、上野千鶴子は高橋たか子が「(天才)和巳の妻」と自己規定しているとして

「おぞましく、恥ずかしく、こんなことよく書くよねと思いました」とまで非難。

また上野の「聖心の女の子たちは経済階層(「お嬢さま」学校)という資源はありますが、

偏差値という資源はあまりありません。

かわりにあるのは、エステとファッションとコスメにたいする強い関心です。

彼女たちからは、「男なんてどうせ外見で騙されるんでしょ」という発言が出てくる。

こういう発言は、東大生の女の子からは出てきません」との発言を

編集者しんちゃん(b.1976。東大理卒か)は「上野さんの区分は大ざっぱすぎる」と批判。

更に「この上野氏の発言があてはまるのは、

公立の高校から聖心みたいなところに行っちゃって偏差値資源を喪失した女の子ですよ。

小学校からずっとなんて人はまた、一種の浮世離れした存在になるでしょ。

女性研究者にもけっこう多いタイプ。

それに白百合や神戸女学院の中高は高偏差値校で、

優秀な子はもちろん附属の大学になんて行かない。

東大ごときにも行かない。医学部に行く」と。

「あえて高田女史流のヤラシイ言い方を採用しました」と断りを入れるものの

筑摩の一編集者がそこまで言って良いのやら・・・。

でも実はこの著者と編集者の掛け合いが本論以上に面白かったりする。

編集者の余りに的確な受け答えに

実はこの対話も著者の創造力の産物かと思ってしまったり。

あ、本論について殆どレヴューできぬまま紙幅が尽きました(笑

私にとってはそういう本だったということで。

-
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月4日に日本でレビュー済み
私が幼いころ、父がいつも言っていました。
「○○さん(知人または有名人のインテリ)の奥さんはT大(またはK大)を
出ている。(だから、お前もT大(またはK大)に行って、男を探しなさい)」                              

そんな、無理ですし、第一、生き方として愚かすぎます…

けれど、実際に「男を探しに」T大やK大に行ってしまった(目的として
ではなく結果としてではありますが)女性たちの生きざまが描かれた
第三幕は胸に迫るものがあります。

彼女らは「日本で最高の大学T大で学べただけでなく、尊敬できる夫を
得て支えられるなんて、私の人生ルンルンだわ!」と思っているのか?

アイドルすぎる文化人だった渋沢龍彦を捨てた(知らなかった)矢川澄子が
めちゃカッコよく感じられます。

「高い所から物を言う」という評判の高田氏自身はどうなのか、そこまで
語っていただけなかったのがただひとつ残念。

「だめんずに興味なし」とのことなので、「才能ある男を支える」ほうに
回っているであろうと予想は立つのですが…

第三章は自叙伝でよろしいのでしょうか?
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年6月15日に日本でレビュー済み
高偏差値女子の婿選びについて分かりやすく解説した本。とくに一章ぐらいを読んでおくと東大女子あたりの思考方法が分かるので便利。あとの方の冥王まさ子などの分析は興味深い、ゴシップとしても楽しめる。一家に一冊、面倒女子対策に必携。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年2月7日に日本でレビュー済み
高田里恵子さんはドイツ文学の研究者ですが、日本近代文学にも造詣が深く、おまけに文体も(もしかしたらご自身の雰囲気も)金井美恵子的(もっとも、そこにドイツ文学出自ならではの真面目さというか、ご本人が愛憎こめる教養派のテイストが加わる感じもあり)で、趣味の読書ガイドとしては楽しめます。しかし、水村美苗の本格小説を論じる箇所は、ほとんどあらすじ紹介に終始していて、もう少し分析が読みたいなあと思いました。担当編集者との対談が間に挟まる体裁ですが、この編集者さんがなかなかの切れ者風で、いったいどんな人なんだと本筋から外れた関心が。ざっくり言って、高学歴女子の「打算に走らぬ男選び」が見せる悲喜劇を、小説作品から見ていくものです。このコンセプト自体が結構なスノッブで、またオープンエンドとはいえ、そりゃそうだろうなあ、という読後感で終わってしまう印象でした。もしかすると、高田さんは「(日本の、かつインテリ文系の)男の子いかに生くべきか」を論じるときに、一番筆が冴えるのかもしれません。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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