外交の専門家・佐藤氏と法律の専門家・福島氏の緊急対談というスタイルだが、この保護法の問題点をわかりやすく整理してある。
佐藤氏の言うとおり、国家の重要機密を保護するのは当然であり、私を含めその点に異論がある人は少ないだろう。あらゆる組織、企業でそのような縛りが定められている。
しかしこの法律の文言が定めるところでは、際限なく特定秘密が増えることを止められないし、一度指定されてしまえばそれは官僚がほぼ永遠に独占でき、メディアにも政治家にも、総理大臣にすらも隠すことができる。誰も不正を追求できない。一方、公務員は適正評価の対象になり、配偶者や家族にも身辺調査は及ぶ。「適性なし」と評価されたらまともに仕事はできないだろう。従い、気に入らない人材を追い落とす手段になり得、官僚機構自体も萎縮する。
その他、両氏の提起する様々な問題は全てどうにも息苦しい管理社会・監視社会の到来を予測するものになっている。一体こんな法律のままで誰が得をするのだろう。
そんなことにはなるはずがない、馬鹿馬鹿しい杞憂だ、が強行する側の決まり文句だが、可能だと予測された法の抜け穴や恣意的運用は必ず現実化する。この法律の成立過程でこのような懸念を丹念に整理、説明し、潰していくプロセスが不在だったことを残念に思う。
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特定秘密保護法案と日本版NSC Kindle版
特定秘密保護法の問題点はどこにあるのか。
国家安全保障会議(日本版NSC)設置法との関連はどうなっているのか。
佐藤優さん(元外務省主任分析官)と福島みずほさん(参議院議員)が、
具体的な事例を交えながら徹底的に議論する。
(主な内容)
・軍機保護法と国防保安法の現代版
・官僚の独善的な支配をもたらす
・ナチスの手口に学んでいる
・「必要は法律を知らない」
・官僚と記者の同質化現象
・家事の強要までテロとされる?
・逮捕された理由がわからない
・外国人と結婚すると出世できない
・日本版NSCは戦争指導最高会議
・ロシア課長のキャビネットの中身
・盗聴が事実上の全面解禁に
・特捜検察は事件をつくる
・相談しただけで罪に問われる
・身近でスパイ活動がはじまる
・警察がプライバシーを握る
・社会を疑心暗鬼にし国家を弱体化させる
国家安全保障会議(日本版NSC)設置法との関連はどうなっているのか。
佐藤優さん(元外務省主任分析官)と福島みずほさん(参議院議員)が、
具体的な事例を交えながら徹底的に議論する。
(主な内容)
・軍機保護法と国防保安法の現代版
・官僚の独善的な支配をもたらす
・ナチスの手口に学んでいる
・「必要は法律を知らない」
・官僚と記者の同質化現象
・家事の強要までテロとされる?
・逮捕された理由がわからない
・外国人と結婚すると出世できない
・日本版NSCは戦争指導最高会議
・ロシア課長のキャビネットの中身
・盗聴が事実上の全面解禁に
・特捜検察は事件をつくる
・相談しただけで罪に問われる
・身近でスパイ活動がはじまる
・警察がプライバシーを握る
・社会を疑心暗鬼にし国家を弱体化させる
- 言語日本語
- 発売日2013/12/8
- ファイルサイズ213 KB
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登録情報
- ASIN : B00H6W56EA
- 出版社 : 株式会社金曜日; 第1版 (2013/12/8)
- 発売日 : 2013/12/8
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 213 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 66ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 379,645位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 3,567位政治 (Kindleストア)
- - 4,553位政治入門
- カスタマーレビュー:
著者について
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元外交官で文筆家。ロシア情報収集・解析のエキスパート。魚住昭/ジャーナリスト。ノンフィクションに著作多数。青木理/ジャーナリスト。元共同通信記者。『日本の公安警察』『絞首刑』など著作多数。植草一秀/経済学者。日本経済、金融論が専門。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 誰が日本を支配するのか!?政治とメディアの巻 (ISBN-13:978-4838721566)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今全部読み終わったが、
結局の所『NSC』が何だったのかの説明が不充分なまま、
終わってしまった。
アメリカのNSCの説明もなされていない。
特定秘密保護法についての説明はある程度されてはいるが、
実際どれだけどんな風に危険かの説明が、
素人向けに具体的に説明されていない。
途中小難しく色々と書いてあったが、
どれも問題点をぼかす程度にしかなっていない。
例えば『通信傍受に関して…』と、
点点点でその先が書かれていないのが気になった。
多分紙面の都合上(タブーであるために)、
書けなかったのであろう事は推測される。
しかし発行元が『週刊金曜日』であれば、
もっと素人向けに、
突っ込んで解り易く書いてほしかった。
そういった意味で、
ちょっと残念な買い物であったようだ。
結局の所『NSC』が何だったのかの説明が不充分なまま、
終わってしまった。
アメリカのNSCの説明もなされていない。
特定秘密保護法についての説明はある程度されてはいるが、
実際どれだけどんな風に危険かの説明が、
素人向けに具体的に説明されていない。
途中小難しく色々と書いてあったが、
どれも問題点をぼかす程度にしかなっていない。
例えば『通信傍受に関して…』と、
点点点でその先が書かれていないのが気になった。
多分紙面の都合上(タブーであるために)、
書けなかったのであろう事は推測される。
しかし発行元が『週刊金曜日』であれば、
もっと素人向けに、
突っ込んで解り易く書いてほしかった。
そういった意味で、
ちょっと残念な買い物であったようだ。
2017年5月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
好きな作家ですので、楽しく読めました。古い本ですが、共謀罪法案が通った現在、読むべき本だと思います。こんな日本に誰がした、とならないように望みたいものです。
2014年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実際はかなりな国家的危機を迎えつつあるわが祖国。
社民党党首レベルが何を語ってんだと思いつつ読んで見たところ、好感度が急上昇したのはナイショだ。
元々日本版NSCも国民の利益には程遠い脆弱なものだと思っていたが、弱いのではなく乱暴な行政機関では災いしかないと思うんですがどうでしょう?
ロクな議論もしないのに成立させるんだから腹黒いとは思ってたが、権力の腐敗を加速させてただでさえ亡国の瀬戸際にあるものさらにヤバくしてる感じ。
社民党党首レベルが何を語ってんだと思いつつ読んで見たところ、好感度が急上昇したのはナイショだ。
元々日本版NSCも国民の利益には程遠い脆弱なものだと思っていたが、弱いのではなく乱暴な行政機関では災いしかないと思うんですがどうでしょう?
ロクな議論もしないのに成立させるんだから腹黒いとは思ってたが、権力の腐敗を加速させてただでさえ亡国の瀬戸際にあるものさらにヤバくしてる感じ。
2013年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
特定秘密保護法に関しての対談集と言える本書であるが、正直「これが外交の前線に居た人間の意見なのか?」と目を疑った。
対談の相手である「福島みずほ」氏は社民党党首であり、その行動自体が「どこの国の政治家ですか?」と言うものであるからそもそも期待などしていない。
しかし、「佐藤優」氏は「元外交官」であり、防衛に関する情報は「対外的に不公表にするか」が重要で有ることは理解しているはずだ。にもかかわらず、全ての情報を公開にしろと言わんばかりの論調である。確かに、戦前の「治安維持法」は大幅に拡大解釈されて運用された。元来は「共産主義の反社会勢力を取り締まる」目的で作られた法律なのだが...。
そして、その根拠というかどのように悪用されていったかを示した例として「戦艦武蔵」と言う「小説」なのだ。実際にあった事を元に書かれてはいるのだろうが、所詮は小説であるから作者により「脚色が加えられている」と見ていい。記録と言えどもいくばくかの脚色が入ることはあるのだから小説ともなれば当然だろう。
正直な話、一般市民が「特定秘密保護法で罰せられる」可能性はほぼ皆無といえる。一部野党の作成したチラシなどに「オスプレイが飛んでいたとツイートすると逮捕」などというデマが描かれているが、衆人環視の中で飛行するオスプレイは秘密でも何でもない。仮に人の少ない山中であってもだ。
秘密にすることはあくまでも「防衛に関する情報」であって、例えば自衛隊配備の対空砲の射程距離の詳細などだろう。それを一般市民が知る必要は基本的には無い。
開発や運用に携わる事もない誰かが、それを執拗に知ろうとする理由はなんだろうか? 我々一般市民が知って何の役に立つのか? その疑問にこのお二方は答えていない。
特定秘密保護法や日本版NSC、そして憲法9条の改正について「戦争が...」「徴兵制の復活が...」と言う人がいるが、現代戦において徴兵された兵士など役に立たない。現代の戦争は「電子戦」であり、爆撃も離れたところからリモートで誘導する。使われる武器、兵器も高度化しており、にわか兵士がまともに扱える代物ではない。AKやトカレフの様な銃で戦う時代は既に終わっている。
対談の相手である「福島みずほ」氏は社民党党首であり、その行動自体が「どこの国の政治家ですか?」と言うものであるからそもそも期待などしていない。
しかし、「佐藤優」氏は「元外交官」であり、防衛に関する情報は「対外的に不公表にするか」が重要で有ることは理解しているはずだ。にもかかわらず、全ての情報を公開にしろと言わんばかりの論調である。確かに、戦前の「治安維持法」は大幅に拡大解釈されて運用された。元来は「共産主義の反社会勢力を取り締まる」目的で作られた法律なのだが...。
そして、その根拠というかどのように悪用されていったかを示した例として「戦艦武蔵」と言う「小説」なのだ。実際にあった事を元に書かれてはいるのだろうが、所詮は小説であるから作者により「脚色が加えられている」と見ていい。記録と言えどもいくばくかの脚色が入ることはあるのだから小説ともなれば当然だろう。
正直な話、一般市民が「特定秘密保護法で罰せられる」可能性はほぼ皆無といえる。一部野党の作成したチラシなどに「オスプレイが飛んでいたとツイートすると逮捕」などというデマが描かれているが、衆人環視の中で飛行するオスプレイは秘密でも何でもない。仮に人の少ない山中であってもだ。
秘密にすることはあくまでも「防衛に関する情報」であって、例えば自衛隊配備の対空砲の射程距離の詳細などだろう。それを一般市民が知る必要は基本的には無い。
開発や運用に携わる事もない誰かが、それを執拗に知ろうとする理由はなんだろうか? 我々一般市民が知って何の役に立つのか? その疑問にこのお二方は答えていない。
特定秘密保護法や日本版NSC、そして憲法9条の改正について「戦争が...」「徴兵制の復活が...」と言う人がいるが、現代戦において徴兵された兵士など役に立たない。現代の戦争は「電子戦」であり、爆撃も離れたところからリモートで誘導する。使われる武器、兵器も高度化しており、にわか兵士がまともに扱える代物ではない。AKやトカレフの様な銃で戦う時代は既に終わっている。
2013年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすく構成されていて、
今後の参考になった。
現実味がある。
今後の参考になった。
現実味がある。
2014年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ただひたすら「特定秘密保護法はけしからん」というだけの本。主張の根拠は提示されており、分かりやすくはあるが一方的な攻撃で改善策の討議がなく、構成上好きではない。勉強にはなった。
2014年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容がよいので人に勧めるのですが、未だKindleを持っていない人が殆どです(特に高齢者)。ぜひ紙本でも公刊してください。