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甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯 (講談社文庫) Kindle版
「あなたの将来を後押ししてくれる本です」――<福岡ソフトバンクホークス、小久保裕紀>天才バッティングコーチ高畠導宏の生涯を描いた傑作。小久保裕紀、田口壮などの一流プロ野球選手を育てあげた彼は高校の教師となり、高校野球の監督として甲子園での全国制覇を目指す。ところが、突然発覚した病気のために……。NHKドラマ『フルスイング』として感動を呼んだ名著が文庫化。(講談社文庫)
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/12/12
- ファイルサイズ853 KB
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商品の説明
著者からのコメント
昨年6月30日、私はプロ野球界伝説の打撃コーチ、高畠導宏さん(享年60)を飯田橋の厚生年金病院に見舞いに行き、そしてわが目を疑った。
目の前に横たわる高さんは、すでに意識を失い、無呼吸状態に陥っていたのである。前夜突然の危篤。傍らでは、妻の聡子さん、息子の陽平君が泣き、岡山から上京してきた兄・謹也さん(66)が、意識のない高さんに語りかけ、肩を揺さぶっていた。
5月上旬に癌で「余命6か月」の宣告を受けて僅か7週間。連日、プロ野球界の教え子たちの見舞いを受け、明るく気丈に振る舞っていた高さん。しかし、大学の後輩でもあり、高さんに最後の本を託されていた肝心の私は、高さんが胸に秘めていた思いを聞く前に、本人の生命の灯が突然尽きてしまったのである。
余命6か月の診断を信じた自分の愚かさに対する怒りと、高さんへの申し訳なさが、その後の取材にかけるエネルギー源となった。
南海の藤原、ロッテの落合、最近ではイチロー、小久保や田口、福浦といった名選手を育てたこの天才打撃コーチは、誰もが疲労感やあきらめに支配される50代に一念発起し、通信教育で教員免許をとり、社会科教師として教壇に上がり、甲子園制覇を目指した。
敵ベンチに盗聴器までつけて戦った諜報野球全盛時代のプロ野球。その中で生きた高さんは、投手の手首の腱に出る皺や、グローブの微妙な角度から球種を読みとる天才だった。そして、あらゆる創意工夫と洞察力によって、独特の練習法を編み出し、実に7球団で打撃コーチとして手腕を発揮する。
そんな高さんは、なぜ最後に日本野球の原点・高校野球に帰っていったのか。語ることなく逝った高さんの「遺言」を探す旅は一周忌の日、300㌻を超す本となった。旅の過程で、「俺だけの先生」を涙ながらに語るプロ野球のスター選手や高校の教え子に出会った。
「人を教えるのではなく、育てた男」。これほどまでに懸命に生きた生涯を私は知らない。
目の前に横たわる高さんは、すでに意識を失い、無呼吸状態に陥っていたのである。前夜突然の危篤。傍らでは、妻の聡子さん、息子の陽平君が泣き、岡山から上京してきた兄・謹也さん(66)が、意識のない高さんに語りかけ、肩を揺さぶっていた。
5月上旬に癌で「余命6か月」の宣告を受けて僅か7週間。連日、プロ野球界の教え子たちの見舞いを受け、明るく気丈に振る舞っていた高さん。しかし、大学の後輩でもあり、高さんに最後の本を託されていた肝心の私は、高さんが胸に秘めていた思いを聞く前に、本人の生命の灯が突然尽きてしまったのである。
余命6か月の診断を信じた自分の愚かさに対する怒りと、高さんへの申し訳なさが、その後の取材にかけるエネルギー源となった。
南海の藤原、ロッテの落合、最近ではイチロー、小久保や田口、福浦といった名選手を育てたこの天才打撃コーチは、誰もが疲労感やあきらめに支配される50代に一念発起し、通信教育で教員免許をとり、社会科教師として教壇に上がり、甲子園制覇を目指した。
敵ベンチに盗聴器までつけて戦った諜報野球全盛時代のプロ野球。その中で生きた高さんは、投手の手首の腱に出る皺や、グローブの微妙な角度から球種を読みとる天才だった。そして、あらゆる創意工夫と洞察力によって、独特の練習法を編み出し、実に7球団で打撃コーチとして手腕を発揮する。
そんな高さんは、なぜ最後に日本野球の原点・高校野球に帰っていったのか。語ることなく逝った高さんの「遺言」を探す旅は一周忌の日、300㌻を超す本となった。旅の過程で、「俺だけの先生」を涙ながらに語るプロ野球のスター選手や高校の教え子に出会った。
「人を教えるのではなく、育てた男」。これほどまでに懸命に生きた生涯を私は知らない。
著者について
門田 隆将
1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。雑誌メディアを中心に、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなどの幅広い分野で活躍している。 著書に『裁判官が日本を滅ぼす』(新潮社)、『甲子園への遺言(本書)』(講談社)、『なぜ君は絶望と闘えたのか』(新潮社)、そして最新作に『神宮の奇跡』(講談社)などがある。
1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。雑誌メディアを中心に、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなどの幅広い分野で活躍している。 著書に『裁判官が日本を滅ぼす』(新潮社)、『甲子園への遺言(本書)』(講談社)、『なぜ君は絶望と闘えたのか』(新潮社)、そして最新作に『神宮の奇跡』(講談社)などがある。
登録情報
- ASIN : B00IJ6V64G
- 出版社 : 講談社 (2008/12/12)
- 発売日 : 2008/12/12
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 853 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 327ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 150,558位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 3,404位講談社文庫
- - 6,638位歴史・地理 (Kindleストア)
- - 37,265位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年7月14日に日本でレビュー済み
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同じ名前でここまでカッコいい人がいたなんて
2015年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公の生き方に感動しました。
野球の指導を突き詰めると教わる側の心理に精通することも必要と思い心理学を勉強、その延長線上で、未来を担う高校生に野球だけでなく生き方を教えたいと教職に就く。私はプロ野球ファンではなかったので生前の主人公の存在と活躍を全く知らなかったのが残念です。
この種の、個人をヒーローにした「伝記」は往々にして太鼓持ち提灯ノンフィクションになってしまう嫌いがありますが、この本は長期間にわたる多くの実名関係者からの証言を集めており信憑性が高いと思いました。その点では著者の力量を感じました。
その上で、底意地の悪い私は「こんな完全無欠な聖人君子がいるものか、天才的な戦略家であり努力家であり万人から絶大な人望を集める、そんな人がいるものか、じゃあなぜ球史に名を残す名監督にならなかったのか」と思いました。
唯一、落合光博が取材拒否したようなことが書いてありますが、ネガティブコメントが二つ三つあっても良かったのでは、もっと現実味が増したのではと思います。例えば「高畠コーチの指導は変な道具ばかり使い、次から次へいろんなアイデアを繰り出してくるので教えている内容に一貫性が感じられずついて行けなかった」とか「コーチとして招聘しようと何人かの候補に入れたが、教え方が前近代的との証言もあり見送った」とか関係者が実名で出てきたらもっと説得力が増したと思います。
とは言え見方を変えれば、この本を完全無欠な聖人君子の教えを書いた「聖書」だと思えば、万人にとっての生きる拠り所としての価値があると思いました。
野球の指導を突き詰めると教わる側の心理に精通することも必要と思い心理学を勉強、その延長線上で、未来を担う高校生に野球だけでなく生き方を教えたいと教職に就く。私はプロ野球ファンではなかったので生前の主人公の存在と活躍を全く知らなかったのが残念です。
この種の、個人をヒーローにした「伝記」は往々にして太鼓持ち提灯ノンフィクションになってしまう嫌いがありますが、この本は長期間にわたる多くの実名関係者からの証言を集めており信憑性が高いと思いました。その点では著者の力量を感じました。
その上で、底意地の悪い私は「こんな完全無欠な聖人君子がいるものか、天才的な戦略家であり努力家であり万人から絶大な人望を集める、そんな人がいるものか、じゃあなぜ球史に名を残す名監督にならなかったのか」と思いました。
唯一、落合光博が取材拒否したようなことが書いてありますが、ネガティブコメントが二つ三つあっても良かったのでは、もっと現実味が増したのではと思います。例えば「高畠コーチの指導は変な道具ばかり使い、次から次へいろんなアイデアを繰り出してくるので教えている内容に一貫性が感じられずついて行けなかった」とか「コーチとして招聘しようと何人かの候補に入れたが、教え方が前近代的との証言もあり見送った」とか関係者が実名で出てきたらもっと説得力が増したと思います。
とは言え見方を変えれば、この本を完全無欠な聖人君子の教えを書いた「聖書」だと思えば、万人にとっての生きる拠り所としての価値があると思いました。
2018年10月23日に日本でレビュー済み
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高畠さんと同じ時代を過ごした小生です。
日本のスポーツは明治における軍の強練から始まり根性が柱になって発展してきました。
そんな環境で育った高畠さんは、自分の経験から、スポーツの近代化にあたってこれからの若者に、洞察力と「気」を持って取り組むことの大切さを教えてくれました。是非、ご一読をお薦めします。
日本のスポーツは明治における軍の強練から始まり根性が柱になって発展してきました。
そんな環境で育った高畠さんは、自分の経験から、スポーツの近代化にあたってこれからの若者に、洞察力と「気」を持って取り組むことの大切さを教えてくれました。是非、ご一読をお薦めします。
2014年11月13日に日本でレビュー済み
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NHKドラマ「フルスイング」。
毎回ドラマを見て、ようやく原作を読むことができました。
伝説の打撃コーチ高畠さんの一生を綴ったノンフィクション。
高畠さんの幼少時代の生い立ちから、高校野球、大学野球、社会人、
プロ野球現役選手、プロ野球コーチ、そして高校教師になると同時に、
不幸にも癌に侵され亡くなられてしまうところまでが描かれている。
門田さんのノンフィクションの素晴らしいところは、
対象者や、その周りの人々の話を公平な立場から、
まるで門田さん自身のフィルターは通していないかのように、
ひとつひとつの出来事を積み重ねていくこと。
それは、東日本大震災に関する2冊も同じですし、
山口県光市の事件のノンフィクションも同じスタンスで書かれている。
だからこそ、対象者の気持ちや、思いが、
文字から温度を持って読んでいる側にも伝わり、
今著だけでなく、他の著書も、読みながら感動の涙が止まらなくなってしまう。
本作も、終盤に向かうに従い、涙が止まらなくなる傑作でした。
毎回ドラマを見て、ようやく原作を読むことができました。
伝説の打撃コーチ高畠さんの一生を綴ったノンフィクション。
高畠さんの幼少時代の生い立ちから、高校野球、大学野球、社会人、
プロ野球現役選手、プロ野球コーチ、そして高校教師になると同時に、
不幸にも癌に侵され亡くなられてしまうところまでが描かれている。
門田さんのノンフィクションの素晴らしいところは、
対象者や、その周りの人々の話を公平な立場から、
まるで門田さん自身のフィルターは通していないかのように、
ひとつひとつの出来事を積み重ねていくこと。
それは、東日本大震災に関する2冊も同じですし、
山口県光市の事件のノンフィクションも同じスタンスで書かれている。
だからこそ、対象者の気持ちや、思いが、
文字から温度を持って読んでいる側にも伝わり、
今著だけでなく、他の著書も、読みながら感動の涙が止まらなくなってしまう。
本作も、終盤に向かうに従い、涙が止まらなくなる傑作でした。
2012年4月26日に日本でレビュー済み
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大変感動しました。
人生で本当に大切なものって何だろう、と読んでいる間中考え続け、高畠さんに導かれている気持ちでした。
この本は、30年に渡ってプロ野球の名選手を育て続けた打撃コーチ、高畠導宏さんが、60歳を目前に”夢”を抱いて高校の教師になられた人生が記されています。
その高畠さんは、若者を育てることを、生きる力を与えることに魅力を感じ、現役のコーチをしながら通信教育で教員過程を取得します。5年懸かったそうです。
遂に夢叶い、赴任先の高校で来年から甲子園を目指すチーム作りを始めようとした矢先膵臓がんでお亡くなりになりました。
拝読していても、何とも口惜しい無念な気持ちが起きるのですが、高畠さんは病院のベッドで見舞い客にいつも元気に明るく接しておられたということです。
プロ野球の方が高校の先生になるということは、是非高畠さんの後輩の皆さんに受け継いでほしいと思います。
プロ野球界もどんどん後押しするべきでしょう。
この本を読んで、プロ野球の経験者が如何に優れた先生であるかよく判りました。
きっと他のスポーツ選手たちも同じだと思います。
最近は教育の問題が指摘されます。
プロスポーツやオリンピックで活躍したようなスポーツ選手は大変な先生の素質の持ち主です。
現役引退する頃に指導者の道に進まれる方々も多いですが、学校の先生という道もお考えいただければと思いました。
高畠さんの引かれた道を多くのスポーツマンが歩んでいただければ、何よりの供養になるのではないかと思います。
高畠さんのプロ野球に入るまで高校〜社会人〜大学〜社会人という紆余曲折がありました。
この経歴も珍しいのですが、社会人球界の4番打者として南海に入りますが、初年度に大怪我をし殆ど満足な活躍をすることができませんでした。
鳴り物入りで入って、入団記者会見で自ら長距離打者であると豪語したほどに自信満々であった選手が、練習中の怪我で一瞬にしてすべてを失ってしまう厳しさ。
こういった体験が儚くも高畠さんの血となり肉となって人格となっていかれたのだと思います。
プロ野球が日本で最も人気の高いプロスポーツであることは言うまでもありません。
その繁栄は、高畠さんのような人たち一人ひとりの情熱の賜物であることをプロ野球界は忘れてはならないと思います。
人生で本当に大切なものって何だろう、と読んでいる間中考え続け、高畠さんに導かれている気持ちでした。
この本は、30年に渡ってプロ野球の名選手を育て続けた打撃コーチ、高畠導宏さんが、60歳を目前に”夢”を抱いて高校の教師になられた人生が記されています。
その高畠さんは、若者を育てることを、生きる力を与えることに魅力を感じ、現役のコーチをしながら通信教育で教員過程を取得します。5年懸かったそうです。
遂に夢叶い、赴任先の高校で来年から甲子園を目指すチーム作りを始めようとした矢先膵臓がんでお亡くなりになりました。
拝読していても、何とも口惜しい無念な気持ちが起きるのですが、高畠さんは病院のベッドで見舞い客にいつも元気に明るく接しておられたということです。
プロ野球の方が高校の先生になるということは、是非高畠さんの後輩の皆さんに受け継いでほしいと思います。
プロ野球界もどんどん後押しするべきでしょう。
この本を読んで、プロ野球の経験者が如何に優れた先生であるかよく判りました。
きっと他のスポーツ選手たちも同じだと思います。
最近は教育の問題が指摘されます。
プロスポーツやオリンピックで活躍したようなスポーツ選手は大変な先生の素質の持ち主です。
現役引退する頃に指導者の道に進まれる方々も多いですが、学校の先生という道もお考えいただければと思いました。
高畠さんの引かれた道を多くのスポーツマンが歩んでいただければ、何よりの供養になるのではないかと思います。
高畠さんのプロ野球に入るまで高校〜社会人〜大学〜社会人という紆余曲折がありました。
この経歴も珍しいのですが、社会人球界の4番打者として南海に入りますが、初年度に大怪我をし殆ど満足な活躍をすることができませんでした。
鳴り物入りで入って、入団記者会見で自ら長距離打者であると豪語したほどに自信満々であった選手が、練習中の怪我で一瞬にしてすべてを失ってしまう厳しさ。
こういった体験が儚くも高畠さんの血となり肉となって人格となっていかれたのだと思います。
プロ野球が日本で最も人気の高いプロスポーツであることは言うまでもありません。
その繁栄は、高畠さんのような人たち一人ひとりの情熱の賜物であることをプロ野球界は忘れてはならないと思います。
2013年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ご本人の活躍しておられたころは全く知らないのですが、知人に勧められて読ませていただきました。