数十年前は当然だった「そこそこの大学を出て一流企業に就職する」という図式が、現在では完全に崩壊していることが、よくわかります。就活生の親世代の人間が、自分の経験をもとに子供の就職活動に無責任な口を挿むことが如何に有害であるかを実感できる内容ですので、まさにタイトルの通り、就活生の親が読んでおく本だと思います。
ここで取り上げられているご子息のお話は、就職活動は決して順調でなかったとはいえ、一種のサクセス・ストーリーになっています。なぜならば、本当に自分に向いている仕事を見つけて、その道に進むことが出来たからです。多くの学生は、自分に向いた職業を見つけられないままに就活を行い、内定を取ったり取れなかったりしているのが現状です。「人の笑顔を見るのが好きだから、サービス業に向いている」といった小学生程度の自己分析で業種を選んでいることもありますし、そもそも二十歳で「自分に向いた職業」「やりたい仕事」なんてあるのか、という話を聞くことも少なくありません。著者の素晴らしい生き方、働き方を身近で見てこられたご子息だからこそ、出来たことなのかもしれません。
ですから、就活生の親として、現在の就職活動におけるサクセスとは何か、それは超一流企業の内々定を取りまくることではない、ということを知るとともに、凡庸な会社員である自分の子供にとって、超一流企業の内々定をとるのと同じくらい、「自分に向いた職業」「やりたい仕事」を見つけるのは難しいのではないか、ということに思いを巡らすためにも、役立つ書籍だと思います。
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就活生の親が今、知っておくべきこと Kindle版
大学を出ても4人にひとりは安定した仕事に就けない、就職大困難時代です。
平成の就活は、親が体験した昭和の就活とはまったく違うシステムになっています。
就活は、長期化、早期化、煩雑化しており、学生たちはその中で疲弊し、就活が原因のうつや自殺も増えています。
長男の就職が大学4年12月まで決まらず、就活が444日もかかったことをきっかけに、
現在の就活に疑問を持った筆者が、企業の採用担当者、大学のキャリアセンター、研究者、専門家等々に取材して明らかになった平成の「シュウカツ」の驚くべき実態を伝えます。
就活生の親としてこれだけは知っておきたいこと、どう子どもにかかわるべきか、親がすべきこと、してはいけないことなど、就職大困難時代の乗り切り方の詳細も紹介しています。
平成の就活は、親が体験した昭和の就活とはまったく違うシステムになっています。
就活は、長期化、早期化、煩雑化しており、学生たちはその中で疲弊し、就活が原因のうつや自殺も増えています。
長男の就職が大学4年12月まで決まらず、就活が444日もかかったことをきっかけに、
現在の就活に疑問を持った筆者が、企業の採用担当者、大学のキャリアセンター、研究者、専門家等々に取材して明らかになった平成の「シュウカツ」の驚くべき実態を伝えます。
就活生の親としてこれだけは知っておきたいこと、どう子どもにかかわるべきか、親がすべきこと、してはいけないことなど、就職大困難時代の乗り切り方の詳細も紹介しています。
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2011/11/10
- ファイルサイズ2394 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年10月12日に日本でレビュー済み
レポート
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1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2017年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
情報が古すぎて、こういう本は古本で買うことはオススメしません。
2013年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
綺麗な状態の本で大満足です。
息子の就職活動時期になった時、再度読み直しておきたいと思います。
息子の就職活動時期になった時、再度読み直しておきたいと思います。
2011年11月20日に日本でレビュー済み
著者は日経ウーマンの編集長。
ビジネス情報の最前線に立つ方である。
その著者が息子の就職活動を、
母親として見つめ、
じっくり子どもの就活を考えた。
今回新書になった。
本書が一番伝えたいメッセージは、
「現在の就活は自分たち親世代のそれとはまったく異なる」というものである。
就職のプロセス、ツール、競争倍率等、
「就活」となったかつての就職活動は、
驚くほど複雑化し、変化している。
従って、
就活で、
親の判断が子どもと対立しやすい背景が理解できるのだ。
また著者は一貫して就活を見守るスタンスは崩さない。
ここも参考になった。
ともかく子どもの選択を支援する。
簡単なようでいて難しいことだ。
志望企業選びなど、
親の立場に立たされると葛藤があるだろうなと想像できる。
また親の姿勢に関しては、
親として子どもの就活に対して、
悲観も楽観もせずに、
支援に専念し、
特に子どもの視野に入らない、
世間とのつなぎを果たしているところが、
とても立派だと感じた。
エントリーシート等の指導をしてくれた、
ご近所のHさんのお姉さんの存在など、
子どもを取り巻く環境をどう整備するかは、
親の支援の具体的な課題だと気づかされる。
お勧めです。
ビジネス情報の最前線に立つ方である。
その著者が息子の就職活動を、
母親として見つめ、
じっくり子どもの就活を考えた。
今回新書になった。
本書が一番伝えたいメッセージは、
「現在の就活は自分たち親世代のそれとはまったく異なる」というものである。
就職のプロセス、ツール、競争倍率等、
「就活」となったかつての就職活動は、
驚くほど複雑化し、変化している。
従って、
就活で、
親の判断が子どもと対立しやすい背景が理解できるのだ。
また著者は一貫して就活を見守るスタンスは崩さない。
ここも参考になった。
ともかく子どもの選択を支援する。
簡単なようでいて難しいことだ。
志望企業選びなど、
親の立場に立たされると葛藤があるだろうなと想像できる。
また親の姿勢に関しては、
親として子どもの就活に対して、
悲観も楽観もせずに、
支援に専念し、
特に子どもの視野に入らない、
世間とのつなぎを果たしているところが、
とても立派だと感じた。
エントリーシート等の指導をしてくれた、
ご近所のHさんのお姉さんの存在など、
子どもを取り巻く環境をどう整備するかは、
親の支援の具体的な課題だと気づかされる。
お勧めです。
2012年6月6日に日本でレビュー済み
著者は過保護ではないと言いつつも「エントリーシートの添削や面接をサポートした・・」と当然の事のように述べているが、エントリーシートの添削こそが今一番問題視されている事実だと知らないだろうか。
今春、就活だった息子は自力でエントリーシートを書き、自力でWebテストを受け、大手企業数社から内定を頂いた。
企業が重きを置いているのは「自分の言葉でエントリーシートが書ける学生」に他ならない。
プロの手による添削はすぐにバレしまい、かえって逆効果であることをプロフェッショナルである著者は知らないのだろうか。「エントリーシートは素晴らしいが、本人に面接で会うと大したことがなくてガッカリさせられる」と私の友人は言っていた。
一番大事なのは、人と人を繋ぐことの出来るコミュニケーション能力だそうだ。
息子はリーダーとして大きなサークルを束ねていたことが大いに売りになった。
小さいうちからお受験に巻き込んで過保護に育てるよりも、部活の部長やサークルのリーダーになれる子に伸び伸びと育てる方が、賢い親の子育てであると知らしめてくれるいわば「反面教師的なバイブル」だと言っても過言ではないと思う。
今春、就活だった息子は自力でエントリーシートを書き、自力でWebテストを受け、大手企業数社から内定を頂いた。
企業が重きを置いているのは「自分の言葉でエントリーシートが書ける学生」に他ならない。
プロの手による添削はすぐにバレしまい、かえって逆効果であることをプロフェッショナルである著者は知らないのだろうか。「エントリーシートは素晴らしいが、本人に面接で会うと大したことがなくてガッカリさせられる」と私の友人は言っていた。
一番大事なのは、人と人を繋ぐことの出来るコミュニケーション能力だそうだ。
息子はリーダーとして大きなサークルを束ねていたことが大いに売りになった。
小さいうちからお受験に巻き込んで過保護に育てるよりも、部活の部長やサークルのリーダーになれる子に伸び伸びと育てる方が、賢い親の子育てであると知らしめてくれるいわば「反面教師的なバイブル」だと言っても過言ではないと思う。
2013年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者は、現在の就活性をめぐる状況について良く調査し、統計情報も盛り込んで、わかりやすい形で提示してくれている。
就活生を持つ親としては、どのような状況で子供が現在就活に取り組んでいるのか、という事を把握するという点では、
非常に良くまとまっていると思う。
そう言った意味で、「就活生の親が今、知っておくべきこと」というタイトルの通りで、
「就活生にどう対応するべきか」と言うような個人的な意見では無く、より客観的で、読者の役に立つと思われる。
就活生を持つ親としては、どのような状況で子供が現在就活に取り組んでいるのか、という事を把握するという点では、
非常に良くまとまっていると思う。
そう言った意味で、「就活生の親が今、知っておくべきこと」というタイトルの通りで、
「就活生にどう対応するべきか」と言うような個人的な意見では無く、より客観的で、読者の役に立つと思われる。
2011年12月17日に日本でレビュー済み
・昔も今も学生は「誰でも知っている有名企業」へ行きたがる。
・親世代では厳然と存在した、学校、性別での事前調整(含む自己判断)が無くなり、誰でも知っている有名企業へ応募が極度に集中するようになった。
・その結果、みなさん「就活」では、連戦連敗するようになった。
そこで、心配な親御さん向けに書かれたのが本書。
本質部分は変わっていないと思われる親世代との変化に注視するのではなく、「就活」の経験のない親こそ読むべき。
著者はご子息と就職活動を行ったが、日経ウーマン編集長のためか、「第5章:女子学生とその親たちに伝えたいこと」の内容が濃い。
・親世代では厳然と存在した、学校、性別での事前調整(含む自己判断)が無くなり、誰でも知っている有名企業へ応募が極度に集中するようになった。
・その結果、みなさん「就活」では、連戦連敗するようになった。
そこで、心配な親御さん向けに書かれたのが本書。
本質部分は変わっていないと思われる親世代との変化に注視するのではなく、「就活」の経験のない親こそ読むべき。
著者はご子息と就職活動を行ったが、日経ウーマン編集長のためか、「第5章:女子学生とその親たちに伝えたいこと」の内容が濃い。
2013年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の頃と就職戦線は明らかに変わった事を知らされました。就職は簡単にできなくなったんですね。息子が就活生なので.