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ユリシーズの瞳 [DVD]

4.6 5つ星のうち4.6 8個の評価

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価格
新品 中古品
DVD 通常版
¥100,000
フォーマット
コントリビュータ エルランド・ヨセフソン, ヨルゴス・ミハラコプロス, タナシス・ヴェンゴス, テオ・アンゲロプロス, マヤ・モルゲンステルン, ハーヴェイ・カイテル
稼働時間 2 時間 49 分

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商品の説明

【解説】
35年ぶりにギリシャへと帰郷するアメリカの映画監督A。自作の回顧上映に立ち会う予定の彼は、ギリシャ初の映画を撮ったというマナキス兄弟の失われた3巻のフィルムを探す。彼を待つはずの“女"と再会する過程で、旅の目的が次第に明らかとなっていく。動乱のバルカン半島を舞台とした壮大な叙事詩。

1995年カンヌ国際映画祭グランプリ(審査員特別賞)受賞
1996年度 第70回 キネマ旬報ベスト・テン 外国映画2位

【キャスト】
ハーヴェイ・カイテル マヤ・モルゲンステルン エルランド・ヨセフソン タナシス・ヴェンゴス ヨルゴス・ミハラコプロス

【スタッフ】
原案・監督:テオ・アンゲロプロス
脚本:トニーノ・グエッラ
撮影:ヨルゴス・アルヴァニティス
録音:タナシス・アルヴァニティス
音楽:エレニ・カラインドルー

1995年 ギリシャ=フランス=イタリア=ドイツ=イギリス=ユーゴスラビア=ボスニア・ヘルツェゴビナ=アルバニア=ルーマニア作品

【公開日】1996年3月公開

【スペック】
●映像特典
◆テオ、自作を語る

●封入特典
リーフレット(解説、縮小復刻公開時チラシ)

DSZD08100/COLOR/本編169分/片面2層/1.主音声:ステレオ(英語・ギリシャ語)/日本語字幕/16:9LB

【販売元】東映株式会社【発売元】東映ビデオ株式会社

登録情報

  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 25 x 2.2 x 18 cm; 100 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988101178322
  • 監督 ‏ : ‎ テオ・アンゲロプロス
  • メディア形式 ‏ : ‎
  • 時間 ‏ : ‎ 2 時間 49 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/8/8
  • 出演 ‏ : ‎ ハーヴェイ・カイテル, マヤ・モルゲンステルン, エルランド・ヨセフソン, タナシス・ヴェンゴス, ヨルゴス・ミハラコプロス
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 販売元 ‏ : ‎ TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • ASIN ‏ : ‎ B00JKB218O
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 8個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
8グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
迅速な対応ありがとうございました。状態もよく満足しています。
2001年12月2日に日本でレビュー済み
ギリシャ史からバルカン史へ。アンゲロプーロスの旅は重くまだまだ続く。
映像のスペクタクルは相変わらず素晴らしいですが、安易なカタルシスは一切なし。
やっぱ、彼は映画館で観ないと駄目だ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画以前にものをつくるという行為に対する この監督の凄まじい執念を感じます。
戦火の傷跡がのこる地域にカメラが入り込む ことに驚きました。
旅を続ける中で、 荒涼とした風景がつづき、
霧の中の語らいや直後に おこる殺人には心が揺さぶられます。
「最初の映画」の答えは映画からは知ることが できず落胆しましたが、
貴重な体験をさせてもらえた 作品でした。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年2月19日に日本でレビュー済み
テオ・アンゲロプロスの映画には言葉に置き換えるのが難しいものが入りこみ、そこが少し難解かもしれませんが、「物語」は映画の「作り」をつかめばそう分かりにくくはないと思います。『ユリシーズの瞳』の場合後半は、ドナウ川を遡り <ベルグラード→サラエボ> への主人公の旅となって舞台が捉えやすいのですが、前半はギリシャの北方の地理をある程度知っておく方が良い、とは言えだいたいは台詞などに入っています。また時代については、後半のサラエボ・シーンで「1994年12月3日」と日付が出て映画の「現実の時」を示す所がありますし、初めのナレーションが「古いフィルムの時」1905年頃からのあれこれが物語の中で絡むことを示しています。

<内容に触れます>

ハーヴェイ・カイテル演じる主人公の映画監督がその足跡を追うも、なかなか手の届かない「幻の3巻の未現像フィルム」。(初め写真家、のちにバルカンの記録映画を撮ったという)マナキス兄弟の最初期の映画で、主人公H.K.(名が無いのでハーヴェイ・カイテルのイニシャルを使います)がそれを追いつつ頭の中にその映像を描いたものが、opの古いフィルムかと思います・・・続くシーンはとても美しい海と2本マストの帆船。これを待って撮影した途端に亡くなった「マナキス兄」の最後の弟子とH.K.もそこにいる映像。弟子からこの話と「幻の3巻」について聞き強く惹かれたH.K.の頭に浮かんだものらしい、見る者を映画の世界に誘う幻想的なムードのプロローグ・・・が過ぎると、とてもドキュメンタリ的な映像の「現実の時(1994年頃)」。
この度のH.K.の作品上映について教会の狂信派は猛反対。ぜひ見たいと思う監督の大ファンと激しいvsとなってしまい(市長も困り果て)、何とか「市場」での上映にこぎつけたこの映画は、場外に聞こえる音声からテオ・アンゲロプロスの『こうのとりたちずさんで』のようで、これがラストのH.K.のモノローグへと繋がって行きますが、灯りを手にした一団(教会関係者)と黒いこうもり傘(監督のファン)の大きな塊とがぶつかるシーンは、オペラの大合唱のような迫力で美しい。

マナキス兄弟の記録映画をアテネの映画博物館に頼まれて製作中のH.K.は「未現像の3巻」についてさらに調べるため、せっかく戻った故郷をまた出て行く(帰って来たが再び旅に出る、超えて来た国境を再び超える、そういう人々がよく描かれるテオ・アンゲロプロスの作品。本作は『ユリシーズの瞳』とあってなおさらそうのようです)。かつてこの故郷の町フロリナに恋人を置いて立ち去ったH.K.。夜の雨の中、恋人らしき人がサッと通り過ぎるH.K.の見た幻のようなこの女の人を演じる女優さん(マヤ・モルゲンステルン)は、このあとH.K.の前に現れる3人の女の人を、この地の歴史と絡ませながら(ガラリと感じを変えて)演じ分け、「未現像の3巻」を追う物語を重層的なものとしています。

幻の3巻はユーゴに渡ったのか? あるいはスコピエの博物館にあるのか?
とにかくH.K.は国境を超え隣のアルバニアへ。47年ぶりにコリツァ(アルバニア)の妹に会おうとしているお婆さんを一緒に乗せてあげた車は、雪山を雪に逆らわず無事に超えモナスティルへ・・・
ここには、マナキス兄弟が初め写真館として、第一次大戦が終わり兄がプロブディフから戻ると映画館にした、そして今は博物館になっているという建物がありそこでH.K.はマナキス兄弟の「幻影」の中へ入り込みます。この博物館の女の人(マヤさんの2つ目の役)の声で「はっ!」と気づくというあたりは何かすごく嬉しくなってしまう作りですが、幻の3巻の有無について「スコピエ博物館」の情報を得ようと憑かれたようなH.K.に対して、女の人はその目的に不信感を持っている(政治的にディープなところがある)様子。
そして(たいへん手早く)揺れる列車シーンへと切り替わり、マナキス兄弟の仕事について「彼らはバルカンの全てを撮った、いろんな行事、戦争、そこにある混沌・矛盾・全ての曖昧なもの・・」と熱く畳み掛けるように語り始めるH.K.にその女の人も声を揃えて語り、すっかり心を許し・・・「スコピエ博物館には全部ある、その3巻以外は。」という彼女を信じるというH.K.はスコピエに着いたのに降りようとはせず(「3巻」を求めてユーゴへ行こうとしている)、2年前ロゴス島でのロケハンのときのポラロイドに何も写らなかった件(これはH.K.が見るべきのもを失ったということか?)、そんな時に出会ったマナキス兄弟の「幻の3巻」の話。一旦ホームに降りた彼女も再び列車に乗り込み・・・(この一連は本当に素晴らしい)。

<ネタバレします>

さてこの後、パスポート不備というので連行されるH.K.。このあたりはもはやマナキス兄弟が乗り移ったかのようなH.K.の頭の中の世界(第一次対戦頃)と、彼女のいる現実(の時)が並立する面白さ。H.K.はしばらくの間、自分の頭の中をひたすら旅している感じで(現実の2人はコンスタンザへと列車で向かいますが)途中ブカレスト(ルーマニア)の駅でH.K.のお母さん(若い)が登場。「坊や」と呼ばれH.K.が連れて行かれたコンスタンザの昔の邸宅での、1945、48、50年、3つの新年のパーティで時局の変化を手際よく見せて「時」を渡る・・・ここは本当に何度見てもうっとりしてしまう。親族揃って記念写真に収まったあとギリシアへ移住(それがあのフロリナのようです)。

モナスティルから同行した2人目の女の人はコンスタンザまで。そしてH.K.の旅は続く・・・本作はロード・ムーヴィーなのですね。ものすごく大きなレーニン像をドイツのコレクターの元へとドナウを遡って運ぶ船にH.K.はこっそり乗せてもらい、(さっき☎️をしていた)ベルグラードの昔の仲間に会いに行き、その友から幻の3巻についてさらに情報を得てサラエボへと向かいます。テオ・アンゲロプロス監督の映画はどれもスケールが大きいのですが、このレーニン像も大迫力。船に横たえらて、前方を指差すようなポーズで悠々とドナウを遡る大きなレーニン像と蟻のようなH.K.。船と並んで走る土手の何人もの見物人がをロングで写す雄大な風景。

しかし、こんなふうに船に乗り込んでかまわないのかどうか? 途中チェックされるけれど「他に誰か乗っているのか?」という問いに船の人は「乗せていない。」と答えるだけでここを無事通過し、(係りの人の様子から「映画監督としてのH.K.」を知っているように見える)ベルグラードの船着場にはパリ時代(’68年頃)の友の姿。(彼から1つ新情報を得たあと★)ざわめく記者クラブからベルグラードの夜道へと呑み続け・・・エイゼンシュタイン、ムルナウ、オーソン・ウェルズら超有名監督やチャールズ・ミンガスの名も出て・・・パリ時代の仲間にはフランソワーズやミッシェルに混じってミケという名もありますが、何人かはすでに物故者で少ししんみりだけど楽しいひととき、とは言っても何かずっしり重みがあるのは友役の方の(その世界にどっぷり浸かった感じの)貫禄&迫力のせいかもしれない。

★マナキス兄弟の幻の3巻について、ベルグラードの映画博物館の人(もう引退している)が持っているというのでそちらに向かったところ、その方から「3巻の未現像フィルムは確かにあったが昔の現像液が必要で、サラエボ博物館の友人で古い現像液専門の方にフィルムを渡した」という情報を得て主人公はサラエボに向かう。ドナウの支流から許可なくサラエボへ入るこの方法は大変危険を伴うと友は忠告しますが、H.K.の旅は現実離れしたファンタジー色を纏い始め、そういった危険はこの主人公H.K.には無さそうに見えて来る・・・

<ネタバレあります>

友と別れ川に浮かぶ小舟の中で眠っているH.K.に向かって「ギリシャの人、起きて!」と3人目の女の人が現れ、彼女の時代(第一次大戦直後くらい)へとH.K.は入ってゆく・・(と見えるここはこのあと「夢」とはっきりわかります。が、現実と夢、現代と少し昔を並立させて語る感じがとても面白い)。女の人は曇ったガラスに指で地図を描き、フィリップポリスからエーゲ海へと向かう川のほとりの自分の家の位置を示しめし半壊の家にH.K.を連れて行く。爆撃で夫を無くしたというこの女の人はH.K.が眠っている間に川で服を洗濯してしまい、さらに小舟の底に穴を開けH.K.をここに居つかせようとしているように見えて可笑しいけれど、程よいところで目覚めたH.K.はこのあとサラエボへと美しい夜の川をゆく・・・これは現実ですが、双方入り混じった幻想的なムードのサラエボらしき場所についたH.K.。「サラエボはどこ?」と瓦礫の街を逃げ惑う人々に訪ね彷徨いつつ、焼け残った映画館の中で出会う不思議な少年を介してサラエボ博物館の人、イヴォ・レヴィ氏と無事会える大好きなところ。

『国民の創生』『メトロポリス』『ペルソナ』などのフィルムの缶があるレヴィ氏のラボ。未現像の3巻についてもう一度現像液の組成を変えてやってみてほしいというH.K.の頼みで、レヴィ氏はレコーダーに自分(←レヴィ氏)の最後の大仕事としてフィルム3巻の現像にトライしようという気持ちとその日付を吹き込む。そこにとても生き生きした若い4人目の女の人(レヴィ氏の娘さん)が登場。H.K.に向かって「前から知っていた気がする」というナオミ。こうしてH.K.はここまできてやっと、幻でない(かもしれない)フィルムと今度こそこの人かもしれない女の人と出会えたのに。霧の中のラスト、「いかなければならない。きっと戻る。」というH.K.にナオミの言う「ここは息がつまる。」これはH.K.が自作上映のフロリナでそう言って出て来たのと同じ言葉・・・・・・・・・・・・そして、泣きながら語るハーヴェイ・カイテルに『こうのとり、たちずさんで』のあのマルチェロ・マストロヤンニが重なり旅は続く、果てし無く・・・
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年3月21日に日本でレビュー済み
何回観てもレベルの高い作品です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年5月8日に日本でレビュー済み
悪魔的な無限大ワンカットには興奮です。さらに衝撃の結末には背筋が凍りました。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート