しっかり三巻まで読んでから評価して欲しい
このマンガは評価できると思う。
特に最近の転生系の粗製濫造マンガが溢れ帰っている今改めて読むととてもよい作品だと思う
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無頼侍 1巻 Kindle版
賭場で刀まで取られた浪人が出会ったのは、賞金首がかけられた男。その男は、不条理な流れから追われる者となったが、仇を討つためだけに旅を続けている。その腕の立つお尋ね者を中心に、その「賞金」に吸い寄せられた野郎・女郎が輪舞して・・。
- 言語日本語
- 出版社Benjanet
- 発売日2014/6/2
- ファイルサイズ136603 KB
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- 販売: Amazon Services International LLC
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登録情報
- ASIN : B00KPQWJE4
- 出版社 : Benjanet (2014/6/2)
- 発売日 : 2014/6/2
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 136603 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : 有効になっていません
- 本の長さ : 201ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,781位Kindle マンガ
- カスタマーレビュー:
著者について
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漫画家。株式会社BLUEDOG代表。
愛知県出身。京都精華大学芸術学部テキスタイルコース卒。
代表作に『ケーキの切れない非行少年たち』『「子供を殺してください」という親たち』 『マトリズム』『ダンダリン一〇一』『無頼侍-ぶらざむらい-』など。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時代物でハードな描写な漫画は少なくないように思いますが、全く戦闘シーンらしきものが描かれずグロテスクな場面が出てくるのがこの作品の特徴と言えるのではないでしょうか。
賞金首となっている男は様々な人間に命を狙われていますが、相手の殺気を読み取り次第相手を斬り殺すというのを繰り返しているため、アクションを期待して読み始めると肩透かしをくうかも知れません。
しかし、その男を中心に一癖も二癖もある登場人物の思惑が交錯するストーリーは、先を読むことが難しく、新鮮な気持ちで読み進められました。
絵が力強く荒々しいのと、展開が独特な為、読む人を選ぶ作品だと思いますが、ハマったら抜け出せない中毒性のある漫画なのではないでしょうか。
賞金首となっている男は様々な人間に命を狙われていますが、相手の殺気を読み取り次第相手を斬り殺すというのを繰り返しているため、アクションを期待して読み始めると肩透かしをくうかも知れません。
しかし、その男を中心に一癖も二癖もある登場人物の思惑が交錯するストーリーは、先を読むことが難しく、新鮮な気持ちで読み進められました。
絵が力強く荒々しいのと、展開が独特な為、読む人を選ぶ作品だと思いますが、ハマったら抜け出せない中毒性のある漫画なのではないでしょうか。
2020年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鈴木マサカズ氏の作品は、「マトリズム」「子供を殺して…」から読んでいます。
他の作品が読んでみたくてこれを見つけ、全巻読みましたのでその感想です。
これはしょーもない浪人の岩一郎が主人公というより、道中ものであり群像劇だと思います。
それも、オーソドックスなお話なのである意味安心して没頭出来ます。
敢えて主人公は?というなら、寛壱がかっこよすぎて…
影のある剣の達人・寛壱の、人を斬らざるを得ない瞬間のあの表情…日本男児の色気ここに極まれり。これは時代劇オタな女子なら寛壱のカットを見るためだけに買っても損はしません。
華を添えるのは異常性癖の女・藍、今の時代にも居そうな不器用で愛嬌のある千代松、ラストで漢への成長を見せるチビッコの紋太、そして深い心の闇を持った溝鼠の物語も…。
また、重いラストに行くまでの道中、寛壱に斬られて死んでいく者たちの辞世の句や、岩一郎の心のつぶやきがめっちゃ笑えるポイントになっていてメリハリもあります。
今の、静かで綺麗にまとまった鈴木氏の絵では表現出来なかった世界とも言えるでしょう。
氏の初期作品なのか、1巻では絵が荒いですが、それが独特の味でもある作品です。3巻まで行くとかなり上手くなっていて、岩一郎の顔もスッキリしています。
不思議な魅力があり何度も読み返したくなる作品です。
追記:
岩一郎と書いてしまいましたが、岩十郎の間違いです。すみません。
さらに追記。
評価あげます。
これに並ぶ面白い作品が最近ないなーと、Kindle読んでて思うので。
以下、ネタバレになります。
主人公はやっぱり寛壱なんですね。家族を失くした寛壱の復讐の生き様じたいはありがちなお話かもしれませんが、そこにおかしなキャラクターが絡むことで面白いものになっている。
目的はあるけど結果的に無為な旅をした寛壱が、結局のところ「無頼侍」であり、それが一見それこそ無為なぶらぶら旅をする主人公的に描かれたであろう岩十郎の目から見た価値観になっている。「無頼侍」イコール「ぶなしめじ」であるともいえる。
最初のレビュー通り、群像劇なのでいろんな登場キャラの物語がありますが、その中でも藍が虐待されて育ちしたたかに自分の地位を築いたこと(そのための異常性癖だとつじつまが合うところ)や、顔は終始塗りつぶされたまま明らかにならないキーマン「溝鼠」が陰惨な犯罪を決行した心理など、グッとくるものがありました。いわゆる時代劇的なお涙頂戴では表現し得なかったことで、江戸時代が舞台ではあるがこれは現代人にしか描くことのできなかったエピソードだと思います。
そして、そうした心の闇の奥底を描こうとする鈴木マサカズ氏の作風は、目が四角い絵柄になった今でも連綿と続いているからこそ、原作者を選んでおられるのだと思います。
他の作品が読んでみたくてこれを見つけ、全巻読みましたのでその感想です。
これはしょーもない浪人の岩一郎が主人公というより、道中ものであり群像劇だと思います。
それも、オーソドックスなお話なのである意味安心して没頭出来ます。
敢えて主人公は?というなら、寛壱がかっこよすぎて…
影のある剣の達人・寛壱の、人を斬らざるを得ない瞬間のあの表情…日本男児の色気ここに極まれり。これは時代劇オタな女子なら寛壱のカットを見るためだけに買っても損はしません。
華を添えるのは異常性癖の女・藍、今の時代にも居そうな不器用で愛嬌のある千代松、ラストで漢への成長を見せるチビッコの紋太、そして深い心の闇を持った溝鼠の物語も…。
また、重いラストに行くまでの道中、寛壱に斬られて死んでいく者たちの辞世の句や、岩一郎の心のつぶやきがめっちゃ笑えるポイントになっていてメリハリもあります。
今の、静かで綺麗にまとまった鈴木氏の絵では表現出来なかった世界とも言えるでしょう。
氏の初期作品なのか、1巻では絵が荒いですが、それが独特の味でもある作品です。3巻まで行くとかなり上手くなっていて、岩一郎の顔もスッキリしています。
不思議な魅力があり何度も読み返したくなる作品です。
追記:
岩一郎と書いてしまいましたが、岩十郎の間違いです。すみません。
さらに追記。
評価あげます。
これに並ぶ面白い作品が最近ないなーと、Kindle読んでて思うので。
以下、ネタバレになります。
主人公はやっぱり寛壱なんですね。家族を失くした寛壱の復讐の生き様じたいはありがちなお話かもしれませんが、そこにおかしなキャラクターが絡むことで面白いものになっている。
目的はあるけど結果的に無為な旅をした寛壱が、結局のところ「無頼侍」であり、それが一見それこそ無為なぶらぶら旅をする主人公的に描かれたであろう岩十郎の目から見た価値観になっている。「無頼侍」イコール「ぶなしめじ」であるともいえる。
最初のレビュー通り、群像劇なのでいろんな登場キャラの物語がありますが、その中でも藍が虐待されて育ちしたたかに自分の地位を築いたこと(そのための異常性癖だとつじつまが合うところ)や、顔は終始塗りつぶされたまま明らかにならないキーマン「溝鼠」が陰惨な犯罪を決行した心理など、グッとくるものがありました。いわゆる時代劇的なお涙頂戴では表現し得なかったことで、江戸時代が舞台ではあるがこれは現代人にしか描くことのできなかったエピソードだと思います。
そして、そうした心の闇の奥底を描こうとする鈴木マサカズ氏の作風は、目が四角い絵柄になった今でも連綿と続いているからこそ、原作者を選んでおられるのだと思います。
2016年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とある侍が理由あって国を捨て諸国を放浪する。凄腕の侍で追っ手をすべて切り捨て、仇を探し求める。
と、あらすじの一部分に注目すると時代小説としては大変オーソドックスなお話です。ところがこの漫画の主人公は凄腕の剣士ではないんです。主人公は、うだつのあがらない剣の腕も冴えない浪人です。一旗揚げるために凄腕の剣士の首をとりたい、でも正攻法では敵わないので四苦八苦して卑怯な手を使うものの全て失敗します。一方で剣士に魅せられてつきまとうヤクザものの女と手下たちもいます。主人公より物がわかってそうな親なしの子供達やいかにもヒロインぽい女の子が出てきたりもします。
王道時代劇の話も使いながら、まったく新しいお話にしあがっていて面白いです。でも敵をバッタバタと切り捨てていくような活劇を求めている人には向かないですね。妙な味わいのある珍味な漫画を読みたい人向けです。
と、あらすじの一部分に注目すると時代小説としては大変オーソドックスなお話です。ところがこの漫画の主人公は凄腕の剣士ではないんです。主人公は、うだつのあがらない剣の腕も冴えない浪人です。一旗揚げるために凄腕の剣士の首をとりたい、でも正攻法では敵わないので四苦八苦して卑怯な手を使うものの全て失敗します。一方で剣士に魅せられてつきまとうヤクザものの女と手下たちもいます。主人公より物がわかってそうな親なしの子供達やいかにもヒロインぽい女の子が出てきたりもします。
王道時代劇の話も使いながら、まったく新しいお話にしあがっていて面白いです。でも敵をバッタバタと切り捨てていくような活劇を求めている人には向かないですね。妙な味わいのある珍味な漫画を読みたい人向けです。