家路 [DVD]
フォーマット | 色, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 内野聖陽, 久保田直, 田中裕子, 松山ケンイチ, 安藤サクラ |
稼働時間 | 1 時間 58 分 |
商品の説明
ここで、生きていく。3月11日ーーあの日、故郷を失った家族の再生の物語。
[セールスポイント]
◆ベルリン映画祭公式出品作品。
震災の影響で立ち入れなくなった故郷- 突然の弟の帰還がもたらす、家族の未来とは。
深い葛藤を抱えながら、希望を見出そうとする家族の感動の物語。
◆主演:松山ケンイチをはじめ内野聖陽、田中裕子、安藤サクラ等豪華キャストの卓越した演技力が胸を打つ。
◆監督は、ギャラクシー大賞をはじめ数々のドキュメンタリーの受賞歴を持つ久保田直。
劇映画デビュー作となる本作では25年以上にわたるテレビドキュメンタリーのキャリアを通じて追いかけてきた「家族の姿」を描く。
◆福島ロケで、日本の原風景ともいえる厳しいながらも美しい自然の中で、
「家族とは」「生きるとは」「人間の誇りとは」「命とは」を観るものに問いかける
◆主題歌は本作のテーマに共感したSalyu「アイニユケル」(作詞・作曲・編曲:小林武史)が作品の世界を彩る。
[内容解説]
“故郷"― それは、自分が生まれた場所。
かけがえのない家族がいた場所。
そこが無人になった時、故郷を捨てた弟が帰ってきた。
ある思いを胸に。
震災の影響によって、故郷が“帰れない場所"になってしまった。
先祖代々受け継いできた土地を失い鬱々と過ごす兄と、胸の奥に諦めと深い悲しみを抱えた母。
生きてきた土地を離れ、先の見えない日々を過ごす彼らの元へ、20年近く前に故郷を出たまま、音信不通だった弟が突然帰郷した。
たった一人で苗を育て、今はもう誰もいなくなってしまった田圃に苗を植える弟。
過去の葛藤を抱えながらも、故郷で生きることを決めた弟が、バラバラになってしまった家族の心を結びつけていく--
[特殊内容/特典]
・予告編集(本編DISCに収録)
特典DVD
・メイキング「一粒万倍の日々」
・ナビゲーション番組 映画「家路」の世界 希望を紡ぐ物語篇/
想いを語る俳優篇・ドキュメンタリー番組 ここで生きていく~映画「家路」がみつめた福島の今~
・完成披露プレミア上映会 ・ベルリン国際映画祭
◆初回生産版仕様 スペシャル・アウターケース付
◆初回生産版封入特典 インタビュー&フォトブックレット(16P) 封入
※初回特典は数量限定により、在庫がなくなり次第終了となります
[スタッフキャスト]
【CAST】
松山ケンイチ
田中裕子
安藤サクラ
内野聖陽
山中崇
田中要次
光石研
石橋蓮司
【STAFF】
監督・編集:久保田直
脚本:青木研次
企画協力:是枝裕和 諏訪敦彦
音楽:加古隆
主題歌:Salyu「アイニユケル」(作詞・作曲・編曲 小林武史/TOY'S FACTORY)
プロデューサー:青木竹彦 定井勇二 毛利匡
アソシエイト・プロデューサー:田口聖
ライン・プロデューサー:渡辺栄二
撮影:板倉陽子
照明:杉本周士
美術:三ツ松けいこ
録音:森英司
製作:『家路』製作委員会(WOWOW ポニーキャニオン ホリプロ ビターズ・エンド いまじん ハートス レスパス・ビジョン ソ
企画・制作プロダクション:ソリッドジャム
[発売元]ポニーキャニオン
(C)2014『家路』製作委員会
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 160 g
- EAN : 4988013060487
- 監督 : 久保田直
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 58 分
- 発売日 : 2014/9/17
- 出演 : 松山ケンイチ, 田中裕子, 安藤サクラ, 内野聖陽
- 販売元 : ポニーキャニオン
- ASIN : B00LBW65SC
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 104,171位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 5,014位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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一番印象に残り、心に響いたのはラストシーン。
少し痴呆の症状が出てきた母親と息子が立入禁止区域である田んぼで、一つ一つ手作業で田植えをするシーン。自分たちの手で一つずつ根を張ってゆく静かなシーン、駆け付けた警官さえもその二人の姿をみて哀愁や懐かしさといった感情を感じさせる笑みを浮かべて何も言わず引き返してゆく。
作中には様々なメッセージ性を含んでいるんだろうけど、ラストにすべてが集約されてしまった。何より、母親役の田中裕子さんの演技が自然体で素晴らしい。
もちろん受け入れる葛藤は様々で、諦めととる方もいるかもしれません。
まずは観ていただきたいです。
戦争も災害も人災も知る事からはじまるのだと思います。
ただただ、身近で、少し前まであらゆる命が生きて暮らしていた場所の美しい自然に私は心を揺さぶれました。
ドキュメンタリーではなく、確実に演技のできる俳優さんだけで作られた作品です。
戦争は毎年毎年振り返り、語り継がれるのに、災害等は○○年目と少しニュースで触れられるだけの近年には、映画として遺した事には意義はあると思います。
「1人で死ぬよりはいい」
この言葉は胸が詰まりました。
購入できて良かったです
ある農家一家の営みを通して、故郷へ再び戻ろうとする親子の姿を描く映画『家路』。
“はやいよ~、すぐのびる”
「お土産にもってかえりたい私の一行」を選ぶなら、田中裕子さん演じる母親・登美子が呟くこの一言。
滋味に富んだ言葉です。
映画の終盤にひと苗ずつ黙々と田植えをしていく親子の場面が美しい。
巡回の警察官が、「見ぬふりをして見守っている」“善い加減さ”が救いだ。
物語は、事情を抱えて故郷を出ていた次男・次郎が、「誰もいなくなったから戻った」と、ひとりで故郷の田をおこし始めるのです。
誰もが、故郷から離れることを余儀なくされた時に、彼はひとりで戻ります。
兄・総一との長年の心の蟠りも越えて、いよいよ登美子と次郎が故郷の田へ戻る直前に、呟いた言葉。
“はやいよ~、すぐのびる”
ああ、苗のことだけではないよなあ、と思いました。
脚本家が託したのですね。
希望を。
このひとことに。
母親を負ぶって山を越えて、故郷の家路につく場面は、滋味あふれる親孝行だと感じ入ります。
ぼくが亡き母にしたかったことを映画が叶えてくれたという感慨に耽りました。
脚本は、青木建次さん。
映画『いつか読書する日』が印象的でした。
この映画も田中裕子さんが演じていますね。
次郎役の松山ケンイチさんは、「静謐な存在感」とでも言える類まれな演技で、観客の想像力を試すかのごとく表現します。
久保田直監督は、「彼はぶれない役者」と絶賛していたそうです。
日本映画界の稀有な存在のひとりになりつつあります。
そんな役者を国際的なドキュメンタリー作家として腕を磨いてきた監督が、活かし切った作品です。
ストーリーが・・・
こういうテーマの作品だと、俳優さんも断りづらいかも
脚本や演出に注文つけづらいかも
福島のことを取り上げるなら、ドキュメンタリーだと思う。
主人公の生い立ちも出て行った理由も
兄貴の情けなさも・・そんなもの必要ないし
何の共感も共鳴も興味も持てません。
ただ
田中さんの演技は素晴らしかったです。
ひとりだけ世界が違う感じでした。
田中さんの演技に感動しました。
生まれ育った場所と家族。普遍的なテーマです。
無人の街となってしまった生まれ故郷。緑や生活の跡はそのまま残っているのに、2011年3月11日から、時が止まっている。
そこを離れ、避難区域の仮設住宅で暮らす沢田総一。彼は、数年前に福島を去った異母弟の影を追いながら、奥さんと娘、弟の母親と共に生きています。総一、妻、母、弟、それぞれの立場から、家族であるがゆえの、つながり、やるせなさ、どうしようもなさが語られます。
各々の思いが交差して、沢田家の面々が選んだ‘‘住む場所‘‘は・・・?
田中裕子さん演じる母親が、何よりも素晴らしかったです。その瞳、緩やかな目頭、目じりの皺に、歩んできた人生の幸福と苦労の全てが内包されているようで、観ているだけで涙が出そうになります。
ラストでの彼女の2つのセリフが、激しく胸を打ちます。絶望と希望を、表裏一体なものとして鋭く描いていますね。
エンドロールが流れ終わった後も、ふるえ続けていました。