脱税で2010年に逮捕され、2013年にめでたく出所となったウェズリー・スナイプスの復帰作。「スタイリッシュ・ホラー・アクション」という触れ込みですが、グロ要素は高めで殺戮シーン等は確かにスタイリッシュ。敵の出で立ちもB級テイスト満載なグロテスクな造形でいい感じなのに、肝心のストーリーが意味不明。主人公の置かれている状況や登場人物との相関関係が全く分からない状況が長く続き、ストーリーを理解するのにかなり苦労します。監督に手腕があれば、そういった複雑怪奇な構成でも観客を惹きつけられるのでしょうが…本作に関して、残念ながらそれは期待できません。
ウェズリー・スナイプスのファンでない方は言わずもがな、ファンの人が見ても後悔する可能性が高い駄作ですのでご注意を。ただ、木曜洋画劇場っぽい予告編だけは面白かったです。