腰の曲がった老人のような姿勢で一日に一歩ずつ歩み続ける巨人は永遠に続く冬の雪原の中をどこに向かって進んでいるのか。その巨人ミールの肩、背中の上に人々の街ミールが築かれています。街のエネルギーのすべては巨人ミールの体内に向けて掘った炭鉱や熱井戸からの産物で賄われています。
学問の最高峰である神学院のディエーニン教授は助手オーリャたちを率いて、巨人と世界の謎を研究しています。その意図は単なる好奇心だけではなく・・・。
世界を探ることは、世界の外を見ることに繋がり、突然の天変地異による大困難を乗り越える可能性と希望をもたらします。スラムのような住居でのオーリャと老猫との生活、支配階級や宗教指導者と民衆の思考の違い、淡い恋などの上に若者オーリャの勢いが生きるわけです。
巨人ミールはギリシャ神話の両腕と頭で天の蒼穹を支えるアトラース神のイメージで、私たちが石油を取り出している地球そのもののことでしょう。
私たちが聞くべき声は、不便になろうとも新しい道を切り開かないと、待っているのは死しかないよ、ということでしょうが、四の五の言わずに、巨人の肩の上に開かれた街という奇想天外な絵を十分楽しむことこそ一番の読み方と思います。
Kindle 価格: | ¥535 (税込) |
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冬の巨人 (富士見L文庫) Kindle版
千年にわたり永遠の雪原をただ歩き続ける巨人。人間の世界のすべては、巨人の背にあった。彼はどこに向かっているのか、少年は答えを求めるが……。傑作ファンタジー、著者全面加筆のうえ完全版として復刊!
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2014/7/20
- ファイルサイズ802 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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登録情報
- ASIN : B00LP8N382
- 出版社 : KADOKAWA (2014/7/20)
- 発売日 : 2014/7/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 802 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
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- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 176ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 326,556位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2022年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年4月11日に日本でレビュー済み
太陽が伝説になってしまうほど長い間雪が降り続いている世界を、
物言わぬ巨人が人の住む都市を背負って歩いているという、
ものすごく特殊な世界を描いた異世界ファンタジーです。
文明度は19世紀ぐらい。
いかにも異様な世界ですが、そんな仲でも人々は毎日暮らしています。
これは世界の終末についての物語です。
でも、絶望的な話ではありません。
とにかく最後まで読んでください。
途中でもどかしくなっても飛ばさないで、順番に最後まで読んでください。
最後まで読みきったときには、物語の大きな感動があるはずです。
物言わぬ巨人が人の住む都市を背負って歩いているという、
ものすごく特殊な世界を描いた異世界ファンタジーです。
文明度は19世紀ぐらい。
いかにも異様な世界ですが、そんな仲でも人々は毎日暮らしています。
これは世界の終末についての物語です。
でも、絶望的な話ではありません。
とにかく最後まで読んでください。
途中でもどかしくなっても飛ばさないで、順番に最後まで読んでください。
最後まで読みきったときには、物語の大きな感動があるはずです。
2009年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者も知らず、内容も知らず、
ただ、作品名だけ気に入って買いました。
読んでみて、
「スゲー、世界感!!」
…としか言いようがありません。
正直、物語の内容としては、
しっくりいかない部分があるのですが、
世界感や、設定がすばらしいと思いました。
逆に、こんなに素晴らしい世界を作れるのに、もったいない。
主人公が「ツバサクロニクル」の初期の小狼にかぶるのも残念。
主人公が大人達に正論をぶつけるのにも、なんだか残念。
世界が素晴らしいだけに、
もっと他に、良い展開があったはず、と悔しく思います。
著者の「世界の設計者」という才能に関しては、絶賛です。
ただ、作品名だけ気に入って買いました。
読んでみて、
「スゲー、世界感!!」
…としか言いようがありません。
正直、物語の内容としては、
しっくりいかない部分があるのですが、
世界感や、設定がすばらしいと思いました。
逆に、こんなに素晴らしい世界を作れるのに、もったいない。
主人公が「ツバサクロニクル」の初期の小狼にかぶるのも残念。
主人公が大人達に正論をぶつけるのにも、なんだか残念。
世界が素晴らしいだけに、
もっと他に、良い展開があったはず、と悔しく思います。
著者の「世界の設計者」という才能に関しては、絶賛です。
2018年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
死なせないで欲しかった…
主人公と一緒にラストにいて欲しかった
主人公と一緒にラストにいて欲しかった
2007年7月29日に日本でレビュー済み
終りつつある世界の中で、未来に繋がる希望を手探りで求める人々のおとぎ話。
今までの氏の作品と違い、バトルやらオカルトやらは皆無ですが、しかし流石古橋先生と言うべきか、素直に感動出来る作品です。主人公たちが持つ力、溢れんばかりの熱い活気と行動力が人々を動かしてゆくところは、読んでいて凄く気持ちが良い。
人を選ばない内容なので、買うかどうか迷っている方は是非ご一読を。
今までの氏の作品と違い、バトルやらオカルトやらは皆無ですが、しかし流石古橋先生と言うべきか、素直に感動出来る作品です。主人公たちが持つ力、溢れんばかりの熱い活気と行動力が人々を動かしてゆくところは、読んでいて凄く気持ちが良い。
人を選ばない内容なので、買うかどうか迷っている方は是非ご一読を。
2016年11月13日に日本でレビュー済み
よく出来た寓話のような物語。少年、という一つの視点からの世界の終わりと始まり。世界設定は大変興味深く、またくどい説明ではないので読みやすい。惜しいのは、少年視点、という一つの方向からしか物語が動かない。複数視点、または群像劇的な視点で世界を味わいたかった。
2017年4月23日に日本でレビュー済み
2007年に徳間デュアル文庫から出たものの再刊。かなり文章に手が入れられているという。
ファンタジーとSFの境目にあるような作品で、そこはかとなくソ連っぽさが漂っているあたりに著者の年代を感じさせられる。
都市の死と再生の物語なのだが、象徴的な造形がなされており、印象深い。
物語としては、なんとなくモヤモヤしたものが残る。
ファンタジーとSFの境目にあるような作品で、そこはかとなくソ連っぽさが漂っているあたりに著者の年代を感じさせられる。
都市の死と再生の物語なのだが、象徴的な造形がなされており、印象深い。
物語としては、なんとなくモヤモヤしたものが残る。
2009年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古橋先生なのにはっちゃけてない物語なので、予想を裏切られてしまったと言うことで星一つにした。
まあ、あとがきはいつもの調子だったけどな。
これはライトノベルと言うより一種の児童文学だ。起承転結があるものの、転から結がものすごく短い。よくファンタジーにありがちな「魔王を倒すにはあの伝説の聖剣が必要なのだ」的な物語でいうと、聖剣をてにいれた段階で魔王の死が確定してしまうというのが児童文学だとおもう。なので、転から結が非常に短い。
この物語をフルハシ作品ではなく、ラノベでもなく、と考えれば「ふんふん、なるほど、へーへー」と思えるんだけど、古橋先生の作品っていうとはっちゃけているのが当たり前だったので、オレを含めてファンがこういう話を求めていることは非常に少ない。
古橋先生は公式ページにマルチポストで書かれた出会い系サイトの書き込みに対して、削除するのではなくそれをネタにしてレスつけるような変わった人だ。あの勇姿を頭の隅に追いやるなんてオレにはできない。
まずは、古橋先生の作品『 ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫) 』を読んでみて欲しい。
収録短編の『ある日、爆弾が落ちてきて』と『むかし、爆弾が落ちてきて』の両作品が、互いの主人公の少年のもう一つの選択肢であるのだが、それでも互いの主人公を好きだと思えるなら電撃文庫からでている作品達を手に取るとよい。
逆に、『三時間目のまどか』が好みならば『冬の巨人』を購入しても楽しめるだろう。まあ、『三時間目のまどか』がすきなら、ハリウッド映画の『 オーロラの彼方へ [DVD ]』が同じような物語なのでオススメだが。
まあ、あとがきはいつもの調子だったけどな。
これはライトノベルと言うより一種の児童文学だ。起承転結があるものの、転から結がものすごく短い。よくファンタジーにありがちな「魔王を倒すにはあの伝説の聖剣が必要なのだ」的な物語でいうと、聖剣をてにいれた段階で魔王の死が確定してしまうというのが児童文学だとおもう。なので、転から結が非常に短い。
この物語をフルハシ作品ではなく、ラノベでもなく、と考えれば「ふんふん、なるほど、へーへー」と思えるんだけど、古橋先生の作品っていうとはっちゃけているのが当たり前だったので、オレを含めてファンがこういう話を求めていることは非常に少ない。
古橋先生は公式ページにマルチポストで書かれた出会い系サイトの書き込みに対して、削除するのではなくそれをネタにしてレスつけるような変わった人だ。あの勇姿を頭の隅に追いやるなんてオレにはできない。
まずは、古橋先生の作品『 ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫) 』を読んでみて欲しい。
収録短編の『ある日、爆弾が落ちてきて』と『むかし、爆弾が落ちてきて』の両作品が、互いの主人公の少年のもう一つの選択肢であるのだが、それでも互いの主人公を好きだと思えるなら電撃文庫からでている作品達を手に取るとよい。
逆に、『三時間目のまどか』が好みならば『冬の巨人』を購入しても楽しめるだろう。まあ、『三時間目のまどか』がすきなら、ハリウッド映画の『 オーロラの彼方へ [DVD ]』が同じような物語なのでオススメだが。