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マドンナ (講談社文庫) Kindle版
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/12/15
- ファイルサイズ1686 KB
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
自慢ではないが、僕は小説をあまり読まない。特に長い小説は全く苦手である。短編集ならば、たまに手にしないわけではないが、それも一冊丸ごと読み通すということは滅多にない。職業柄、虚構の世界より、どうしても事実と論理の世界に目が行ってしまうせいかもしれない。
今回紹介する本は、五つの短編をまとめたものなのだが、僕にしては珍しく頭からシッポまでサラサラサラリと読み終えてしまった。面白かった。
五編ともに共通しているのは、主人公が比較的大きな企業の中間管理職であること、妻は専業主婦であること、思春期以上の子どもがいること。ドラマの主舞台は常に職場なのだが、それに家庭という裏舞台での出来事がサブストーリーとして重なり、まったく別の事柄に思えた二つの場面でのトラブルがどこかで見事にオーバーラップされてくる。うまいものだと思う。
主舞台で生まれるドラマとは、独身女子社員への課長のやるせない恋であったり、総務部に異動したエリート営業マンの総務伝統の悪習との闘いであったり、ヨーロッパ帰りの女性部長と部次長との軋轢であったりする。裏舞台では、長男が大学に行かずにダンサーになりたいと言い出したり、エコロジストの妻がドイツに見学ツアーに行くと言い出したり、実家の老父が生きがいにしていた家庭菜園が閉鎖されたり…。
文章のタッチは軽快でユーモラスですらあるのだが、生起する出来事についての描写は実にもってナマナマしく、それぞれの事柄の持つ重さが伝わってくる。
僕自身は会社勤めの経験はない。だが、おそらくこのドラマの中に、ほぼ等身大の中間管理職像があるに違いないと思う。世の中の中間管理職はこんなことを考え、悩んでいたのか…といった感じだろうか。おそらくビジネスマンはもっと面白くこの本を読むに違いない。深いワケはないが、一読をお勧めする。
(弁護士 木村晋介)
(日経ベンチャー 2003/02/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- ASIN : B00M98XH60
- 出版社 : 講談社 (2005/12/15)
- 発売日 : 2005/12/15
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1686 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 249ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 150,391位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年、岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て作家活動に入る。2002年『邪魔』で大藪春彦賞、04年『空中ブランコ』で直木賞、07年『家日和』で柴田錬三郎賞、09年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 無理 (ISBN-13: 978-4163285801 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
イメージ付きのレビュー

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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私自身、30代半ばで営業部署の役職者をしていますが、いくつも感情移入出来る場面があり、大変楽しく拝読できました。
しかし、この作品にはあまり感じなかった。どれもサラリーマンのちょっと滑稽な「変化」を綴っているのだけど、どこかしっくりこない。
私自身がOLであった1980年代であれば納得もするが、あまりにも全時代的な男どもが描かれている。
作品は、2000年から2002年(だったかな)のもの。
この時代の日本の会社って、まだこんなやつがいたのか?とか、まだデスクでタバコ吸ってたっけか?とか、そんな疑問が渦巻くばかり。
他の方もおっしゃっているが、最後の「パティオ」が、清々しくていい。
中身が濃いのに、肩ひじ張らずに読める非常に優れた文体と内容にいつも感心します。
表題の「マドンナ」は、ありそうだな~といった良い意味で軽い内容に感じましたが、その他はさすがだなと。「マドンナ」も含めて読ませます。どの作品も読み終わると何故かホッとしました。
「解説」にもあるけれど、よくこれだけ多様な設定と切れのある作品を次々と書けるものだな~。しかもここまで読んでいて暗い気持ちにさせたり、不快にさせたりするような話がない。荒唐無稽ではないが、ある程度現実を忘れられる心地よいエンターテイメント性を私は物語に求めています。この作者の作品にはそれがある。次もハズレはないだろうと期待して別の作品も読みたいと思います。
短編で読みやすいです。
(別に境遇が一緒というわけではないですが)
ニヤニヤしながら読んでました。
とくに各話の主人公の妻とのやりとりがイイ!
サラリーマン、おもしろい。