綺麗でダイナミックなコーラスを特長とするグループで、アトランティックから69年にデビューしています。21世紀になってから数度再発売されているところを考えると、このサウンドのとりこになる人も多いのかと思います。ヘビーロックとして紹介されることが多いですが、実際はバーズ、ホリーズに影響された音づくりです。面白いのが西海岸のグループではないところ。ニューヨーク周辺が活動グラウンドだったようです。1 The Night Is Calling のもろ西海岸風の曲に、こりゃ買うグループを間違えたかな、と思っていると、ヘビーなギターが出てきたり、弦楽、管楽が混じったり。次第にわけわからなくなってきます。
2 Train Of Life は、テンポを突然切り替え汽車のノイズを模したギターが何度も入ってくる妙な曲です。バーズとグランド・ファンクのテープを切り貼りするとこうなるかもしれません。リード・ボーカルの哀愁もなかなかです。5 Beautifully Day では一転して英国ブルーズ・ロックのような渋みを披露します。思うに、アイドルとする音楽が多方面にわたっていて、それを全部取り込もうとしたのですね。この寄せ鍋具合を楽しめるかどうかというグループです。わたしは楽しめました。
1 The Night Is Calling
2 Train Of Life
3 As Mу Thinks
4 Follow A Dream
5 Beautifully Day
6 Evolmia
7 I Just Don't Know
8 Hands Of A Clock
9 Tom's Island