石破氏の、集団的自衛権に関する「正論」に触れる一冊。
韓国が一方的に日本の国際イメージを貶め、中国が軍事力を背景に周辺海域を
恫喝し、北朝鮮が弾道ミサイル発射に代表される強硬姿勢で日本海に対峙する。
そうした情勢下に日本国が置かれている現状を、集団的自衛権反対グループは
どう考えているのだろう。ウクライナ問題を持ち出すまでもなく、チベットの
苛烈な弾圧を持ち出すまでもなく、平和的対話とともに国家としての防衛は
不可欠である。もはや個別的自衛権で対処できる時代ではない。
こうした問題に関する反対派が、憲法九条の順守や平和を希求する集団ばかり
ではない、という事実にも注目しなくてはならない。かつて左翼による日本国の
転覆などという話は、右翼かぶれの馬鹿げた妄想と一蹴されたが、先般の朝日
新聞に掲載された、元従軍慰安婦報道の一部取り消しをどう説明すればよいのか。
どちらが現実的で、どちらが妄想か。悲しいかな、マスコミは、妄想の立場に
視点を置き、日本国のアイデンティティを貶めることに躍起となる。それにより
一体誰が得をするのか? 中・韓・朝の為政者の高笑いが聞こえてくるようだ。
そして、石破さんの言動や人相について、マスコミ報道でのみ触れて嫌悪感を
持っている国民がいたならば、この本を読んでから考え直してほしい。国民の
いのちを軽視する政治家では決してない。むしろ人命軽視といわれるべきは
集団的自衛権反対のデモに参加し、深夜近くまで「安倍を〇〇せ!」と叫び
続けた、いわゆる活動市民の面々である。
市民団体・宗教団体・教育関係者にもそろそろ分かっていただきたい。
同書にも記されるように、莫大な金がかかり、一般市民が1年ほど訓練した程度で
現代兵器が扱えるわけもなく、アジア諸国と戦争をしようと公約を掲げる国会議員が
現在一人もいない、そのような状況で如何に日本が戦争を起こせるというのか。
平和を愛する精神と、無知からくる恐怖を、日本人がこれ以上、混同しないよう願う。
Kindle 価格: | ¥660 (税込) |
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日本人のための「集団的自衛権」入門(新潮新書) Kindle版
集団的自衛権の行使を容認すべきか否か。真っ向から意見は対立し続けているが、そもそもその由来や意味をどれだけの国民が知っているのだろうか。政界きっての安全保障政策通が、その成り立ち、日本における解釈の変遷、リスクとメリット等々、あらゆる疑問に正面から答える。「地球の裏側に行って戦争する権利だ」「日本が戦争に巻き込まれる」といった誤解、俗説の問題点を冷静かつ徹底的に検討した渾身の一冊。
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2014/2/15
- ファイルサイズ842 KB
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出版社より
日本人のための「集団的自衛権」入門 | 日本列島創生論―地方は国家の希望なり― | 政策至上主義 | 異論正論 | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.0
92
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5つ星のうち4.0
88
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5つ星のうち3.8
61
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5つ星のうち4.0
29
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価格 | ¥748¥748 | ¥1¥1 | ¥836¥836 | ¥836¥836 |
【新潮新書】石破茂 作品 | その成り立ちやリスク、メリット等、基礎知識を解説した上で、「戦争に巻き込まれる」といった誤解、俗説の問題点を冷静かつ徹底的に検討した渾身の一冊。 | 地方から革命を起こさずして、日本は変わらない。初代地方創生大臣をつとめた著者が、地方も中央も、与党も野党も、政も官も賛同できる、創生への道を示す。 | 自立精神旺盛で、かつ持続的な発展を遂げられる国とは。政治家はどう国民と向き合うべきか。ひたすら政策を磨き続けてきた政治家からの熱きメッセージ。 | 意見が対立することや面倒な議論を政治家は先送りにしてきた。経済、医療、安全保障等、すべてにおいてツケは溜まっていくばかり。次の世代がその負債を背負わされ、国が滅びていくのを見過ごして良いはずがない。ならば、どんなに煙たがられようとも、異議を唱え、信じる正論を語り続けるしかないではないか――政界きっての政策通が新型コロナ禍から国防まで直近のテーマをもとに正面から堂々と語る論考集。 |
商品の説明
出版社からのコメント
集団的自衛権の行使を容認すべきか否か。真っ向から意見は対立し続けているが、そもそもその由来や意味をどれだけの国民が知っているのだろうか。政界きっての安全保障政策通が、その成り立ち、日本における解釈の変遷、リスクとメリット等々、あらゆる疑問に正面から答える。「地球の裏側に行って戦争する権利だ」「日本が戦争に巻き込まれる」といった誤解、俗説の問題点を冷静かつ徹底的に検討した渾身の一冊。
著者について
1957(昭和32)年、鳥取県出身。慶應義塾大学法学部卒業後、三井銀行入行。1986六年衆議院議員に全国最年少で初当選。防衛庁長官、防衛大臣、農林水産大臣を歴任。2012年自民党幹事長に就任。著書に『国防』『国難』などがある。
登録情報
- ASIN : B00ME7SDS8
- 出版社 : 新潮社 (2014/2/15)
- 発売日 : 2014/2/15
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 842 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 136ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 369,064位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,298位新潮新書
- - 3,449位政治 (Kindleストア)
- - 4,349位政治入門
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いわゆる安保関連法案の施行が来週3月29日とすることが閣議決定された。これは昨年、国会や各種マスコミなどで議論され、最終的に国会承認さ
れた安保関連法案で「集団的自衛権」の行使が可能になることを意味している。この石破氏の著書が発行されたのがちょうど2年前の2月、その
後かなり激した議論が国中で起きたが、当時から問題視されていた集団的自衛権がどのような場合行使されうるか、またされえないかというこ
とを丁寧に説いてくれる。もともと、集団的自衛権は有するが行使することはできないという憲法解釈を歴代政府が取ってきたことから、世界
の常識と言っていい集団的自衛権に対する野党や一部国民の間に根強いアレルギーが存在してきた。過去の政府がこのような矛盾する立場をとらざ
るを得なかったのは、せめて個別自衛権だけでも国民に認めてもらうべく、敢えて集団的自衛権を「犠牲」にしてきたという歴史的経緯もき
ちっと説明されている。これも、やはり憲法9条がある限り、日本は戦争に巻き込まれることもないという国際情勢に対する大いなる楽観的誤
解がその根幹にある。「戦争をしないための集団的自衛権」という自民党の主張は正しい。それを敢えて、安保関連法案を「戦争法案」と呼
び、政府は地球の裏側にまで自衛隊を派遣して戦争をしたがっている、このままいくと徴兵制が施行されるなどという「レッテル」張りに励んでき
た野党の責任は極めて大きい。この70年ほど日本が享受できた平和は米国との同盟がその主因であり、その後変質する国際情勢や米国の国力や
立場の変化を敏感にとらえて、5年後、10年後の日本の在り方を真摯に議論して、憲法を始め、変えるべきものは柔軟に対応することの必要性
を今一度考えさせてくれる書物だと思う。
れた安保関連法案で「集団的自衛権」の行使が可能になることを意味している。この石破氏の著書が発行されたのがちょうど2年前の2月、その
後かなり激した議論が国中で起きたが、当時から問題視されていた集団的自衛権がどのような場合行使されうるか、またされえないかというこ
とを丁寧に説いてくれる。もともと、集団的自衛権は有するが行使することはできないという憲法解釈を歴代政府が取ってきたことから、世界
の常識と言っていい集団的自衛権に対する野党や一部国民の間に根強いアレルギーが存在してきた。過去の政府がこのような矛盾する立場をとらざ
るを得なかったのは、せめて個別自衛権だけでも国民に認めてもらうべく、敢えて集団的自衛権を「犠牲」にしてきたという歴史的経緯もき
ちっと説明されている。これも、やはり憲法9条がある限り、日本は戦争に巻き込まれることもないという国際情勢に対する大いなる楽観的誤
解がその根幹にある。「戦争をしないための集団的自衛権」という自民党の主張は正しい。それを敢えて、安保関連法案を「戦争法案」と呼
び、政府は地球の裏側にまで自衛隊を派遣して戦争をしたがっている、このままいくと徴兵制が施行されるなどという「レッテル」張りに励んでき
た野党の責任は極めて大きい。この70年ほど日本が享受できた平和は米国との同盟がその主因であり、その後変質する国際情勢や米国の国力や
立場の変化を敏感にとらえて、5年後、10年後の日本の在り方を真摯に議論して、憲法を始め、変えるべきものは柔軟に対応することの必要性
を今一度考えさせてくれる書物だと思う。
2020年9月14日に日本でレビュー済み
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集団的自衛権は必要だが、他国に頼らず自衛できる力が絶対必要。
2017年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、現行の日本国憲法上、集団的自衛権は行使できないと考えるべき。
この点については、憲法学者の本を読むべきである。(例えば、木村草太著『集団的自衛権はなぜ違憲なのか』など)
著者は、憲法改正しなくても集団的自衛権は行使できると考えているみたいだが、それは絶対にできない。
こんなことを平気で言ってしまうあたり、立憲主義の考え方が欠如していると言わざるを得ない。
他のレビューにもあったように、この本だけで判断するのはリスクが生じる。
この点については、憲法学者の本を読むべきである。(例えば、木村草太著『集団的自衛権はなぜ違憲なのか』など)
著者は、憲法改正しなくても集団的自衛権は行使できると考えているみたいだが、それは絶対にできない。
こんなことを平気で言ってしまうあたり、立憲主義の考え方が欠如していると言わざるを得ない。
他のレビューにもあったように、この本だけで判断するのはリスクが生じる。
2014年12月10日に日本でレビュー済み
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私は右翼ではありませんが「集団的自衛権」ぜったい必要と思っています。
自分の国を守る気概のない国がいずれも滅びていった。歴史が証明しています。
それにしては。石破さんの説明、歯切れが悪い。次期総理だと期待しているのですが・・・。
自分の国を守る気概のない国がいずれも滅びていった。歴史が証明しています。
それにしては。石破さんの説明、歯切れが悪い。次期総理だと期待しているのですが・・・。
2017年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書店で手にしたときには
なぜか
難解だ
との印象しかありませんでしたが、
今回キンドルで読んでみると
平易で読み易く
整然と論旨が
組み立てられて
名著だと
おもいます。
なぜか
難解だ
との印象しかありませんでしたが、
今回キンドルで読んでみると
平易で読み易く
整然と論旨が
組み立てられて
名著だと
おもいます。
2017年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
憲法、安全保障、集団的自衛権について
不透明な部分がありましたので本書を購入しました。
非常にわかりやすく、論理的、現実的な解説を
して下さっています。
不透明な部分がありましたので本書を購入しました。
非常にわかりやすく、論理的、現実的な解説を
して下さっています。
2016年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
色々な見方や考え方(右や左など)、代議士である筆者の視点は、実務に基づいた見地で
尚且つわかりやすい入門書となっています。
正直、筆者の日日の口頭でのコメントなどは、文語体で分かりにくい点もあるのですが、
それも文章で読んでみると非常にわかりやすく全体像が把握できます。
何でも反対することはできますが、より建設的な見地に立って物事を見ることがとても大事であり、
筆者はそのヒントを発信していると思います。
正解はなく、常に私達が考えなくてはならない問題であり、疑問を持ち、TVなどの受け身のメディアでは
「自分が分かっていないことがある」という、(無知の知)を知ることが大切だと改めて感じた1冊です。
一つのものの見方として、読まれてみてはいかがでしょうか。
尚且つわかりやすい入門書となっています。
正直、筆者の日日の口頭でのコメントなどは、文語体で分かりにくい点もあるのですが、
それも文章で読んでみると非常にわかりやすく全体像が把握できます。
何でも反対することはできますが、より建設的な見地に立って物事を見ることがとても大事であり、
筆者はそのヒントを発信していると思います。
正解はなく、常に私達が考えなくてはならない問題であり、疑問を持ち、TVなどの受け身のメディアでは
「自分が分かっていないことがある」という、(無知の知)を知ることが大切だと改めて感じた1冊です。
一つのものの見方として、読まれてみてはいかがでしょうか。