建築家の藤村龍至さんとコミュニケーションデザイナーの山崎亮さんとの対談集。
お二人ともに共通して持つ建築の土壌、そして教育者の目線から語られるテンポよい言葉は、読んでいてとても心地がいい。
いまだに多くの教育現場では、形あるものをつくるのかつくらないのかと問われ、選択を迫られる。
両者が作り出すのはまるで、平面に置かれた無色透明の設計図の上に、無色透明の支持体と床や壁面を貼り合わせて、人々が集う空間を作り出すことのように思えた。
その空間の設計者であるファシリテーターは、空間をつくりながら様々な役割を担い、つくり終わった後のことも考えていく。文中にあるソーシャル・アーキテクトという言葉がまさにそれらを物語る。
近い将来、消費税の増税、そして2020年以降は公共事業やものをつくる建築に関わる事業はさらに縮小されていく可能性が高い。そのような中で、社会という大きなフィールドの中で、どのようにものづくりを展開させていけばいいのか。
この本は、あらゆる社会問題を解決するソーシャル・アーキテクトを志す人たちの指南書となるだろう。
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藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する (建築文化シナジー) Kindle版
建築家もランドスケープデザイナーも役割が問われる時代だが、教育現場の多くは旧態をひきずっている。この本には、時代の転換期に生きる、悩める学生たちへのメッセージがつまっている。設計のスキルを生かして、社会問題を解決するソーシャル・アーキテクトになろう!
[主な目次]
始めに 私たちは「ソーシャル・アーキテクト」 藤村龍至
第1講 建築家とコミュニティデザイナーの共通点とは
第2講 建築のノウハウを使って、コミュニケーションの設計にチャレンジしよう!
第3講 建築家はアーキテクチャについてもっと語ろう!
第4講 1人1人の価値をエデュケートしよう!
終わりに 建築的思考の可能性 山崎亮
[主な目次]
始めに 私たちは「ソーシャル・アーキテクト」 藤村龍至
第1講 建築家とコミュニティデザイナーの共通点とは
第2講 建築のノウハウを使って、コミュニケーションの設計にチャレンジしよう!
第3講 建築家はアーキテクチャについてもっと語ろう!
第4講 1人1人の価値をエデュケートしよう!
終わりに 建築的思考の可能性 山崎亮
- 言語日本語
- 出版社彰国社
- 発売日2012/7/30
- ファイルサイズ21519 KB
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登録情報
- ASIN : B00MTUI0WY
- 出版社 : 彰国社 (2012/7/30)
- 発売日 : 2012/7/30
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 21519 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 211ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 519,712位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 344位建設・土木 (Kindleストア)
- - 3,211位建築・土木工学
- - 20,549位工学 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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studio-L代表。東北芸術工科大学教授(コミュニティデザイン学科長)。慶応義塾大学特別招聘教授。
1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院および東京大学大学院修了。博士(工学)。建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い。「海士町総合振興計画」「studio-L伊賀事務所」「しまのわ2014」でグッドデザイン賞、「親子健康手帳」でキッズデザイン賞などを受賞。
好きな食べ物は、三平汁、山菜、漬物、そば、ラーメン、飲むヨーグルトなど。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年2月11日に日本でレビュー済み
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コミュニティデザイナー 山崎亮氏と、ソーシャルアーキテクト 藤村龍至氏の鼎談による本書では、建築やデザインの分野で培われてきた計画の方法論を"つくる"こと以外の、施設運用や組織設計などに適用しようという両氏の実践や思索が述べられています。
特筆すべきこととしては、両氏の違いが顕著になるところがあります。
山崎亮氏は、本書の中で、「大学院教育で『ものをつくらずに課題を乗り越えるデザイン』をさせる」と述べた事に対し、藤村龍至氏は「つくることとつくらないことが緊張関係を持って並立するビジョンが含まれているのか」と疑問を投げかけていました。
必ずしも"つくらない"のでは無く、「つくり方」を考える、作られたものの使い方を考える、それで課題を乗り越える、という事が本来の建築やデザインなどに重要である事を本書から学び取ることができます。
本書中を足掛かりに、過去の"まちづくり"分野の先駆者であるC・アレクサンダー氏の著作などに触れることもお勧めします。
特筆すべきこととしては、両氏の違いが顕著になるところがあります。
山崎亮氏は、本書の中で、「大学院教育で『ものをつくらずに課題を乗り越えるデザイン』をさせる」と述べた事に対し、藤村龍至氏は「つくることとつくらないことが緊張関係を持って並立するビジョンが含まれているのか」と疑問を投げかけていました。
必ずしも"つくらない"のでは無く、「つくり方」を考える、作られたものの使い方を考える、それで課題を乗り越える、という事が本来の建築やデザインなどに重要である事を本書から学び取ることができます。
本書中を足掛かりに、過去の"まちづくり"分野の先駆者であるC・アレクサンダー氏の著作などに触れることもお勧めします。