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残酷な神が支配する(10) (フラワーコミックスα) Kindle版
復学したジェルミが突然ハムステッドのイアンの元へ戻ってきた。それは、あの自動車事故からちょうど一年がたった日だった。追憶の中に現れる、グレッグ、サンドラ、そしてジェルミとイアンの真の姿と愛は?完結!!
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2005/2/15
- ファイルサイズ98976 KB
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登録情報
- ASIN : B00N2QXAQK
- 出版社 : 小学館 (2005/2/15)
- 発売日 : 2005/2/15
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 98976 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : 有効になっていません
- 本の長さ : 358ページ
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年4月30日に日本でレビュー済み
レポート
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トラウマを扱う作品とカウンセラーの先生に勧められました。1巻目読んだ時は怖すぎる内容で読み進めようか迷ったが、主人公がどうトラウマを乗り越えるかを読みたくて最後まで読みました。消えず襲い掛かるトラウマと、周りの人々を含めた葛藤が丁寧に描かれて、難しい題材なのに不自然なく描かれているのには圧巻。終盤一気に読みました。この題材を選び長年に渡り向き合って描き続けた萩尾望都先生はすごいと思います…絵が美しく、葛藤の表現が見事でした。名作です。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2021年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素晴らしい…。ため息しか出ません。美しい作画、隙の無いしかし丁寧な遊び心もあるストーリー、伏線は穏やかに回収され、全てが収まるべき場所に収まった最後…。
初めて読んだ時からこの二人の最終回の後を妄想するのが私の楽しみであり、最終回の後が存在しないと言う苦しみに直面する苦行でもありました。それくらい大好きで大好きで、人生を変えたと言っても過言ではない作品です。
美しい、ひたすらに美しい最終回。
クリスマスには遭難するなんて、ロマンチックでたまりません。しかもイアンと…。
そもそもイアンにとってジェルミは父親を殺した殺人者であり、ジェルミにとっては自分に性犯罪をしていた残忍な男の息子。その二人が愛し合うというのは考えてみれば大変な事だと思います。でも二人はなるべくしてなったかのように惹かれあってしまった。
父親が性犯罪者だと知ったイアンの傷もまた深いのだと思います。ジェルミと抱き合うことでイアン自身も心の傷を過去のものにしようとしているのでは?などと考えたり。
この二人のクリスマスの祭典が終わるのは、この二人の傷が癒えた頃なのでしょうか。ずっと仲が続いて欲しいような、いつか離れる方がお互いの幸せには良いのかなと思うような。とにかく大好きな二人です。何度読んでも好き…。好き過ぎる。
悲しみの物語です。でも究極に美しい作品です。一生の宝物のようなお話です。
私が萩尾望都先生の作品の中で一番好きで、なんなら全ての漫画の中でも特別な立ち位置にいる大事な大事な作品です。はぁ、続編が読みたい…。
めちゃくちゃ綺麗に終わってるので有り得ないと思うのですが一ページでも後日談が読みたい!と思ってしまう熱狂的に好きな作品です!大好き!!!
初めて読んだ時からこの二人の最終回の後を妄想するのが私の楽しみであり、最終回の後が存在しないと言う苦しみに直面する苦行でもありました。それくらい大好きで大好きで、人生を変えたと言っても過言ではない作品です。
美しい、ひたすらに美しい最終回。
クリスマスには遭難するなんて、ロマンチックでたまりません。しかもイアンと…。
そもそもイアンにとってジェルミは父親を殺した殺人者であり、ジェルミにとっては自分に性犯罪をしていた残忍な男の息子。その二人が愛し合うというのは考えてみれば大変な事だと思います。でも二人はなるべくしてなったかのように惹かれあってしまった。
父親が性犯罪者だと知ったイアンの傷もまた深いのだと思います。ジェルミと抱き合うことでイアン自身も心の傷を過去のものにしようとしているのでは?などと考えたり。
この二人のクリスマスの祭典が終わるのは、この二人の傷が癒えた頃なのでしょうか。ずっと仲が続いて欲しいような、いつか離れる方がお互いの幸せには良いのかなと思うような。とにかく大好きな二人です。何度読んでも好き…。好き過ぎる。
悲しみの物語です。でも究極に美しい作品です。一生の宝物のようなお話です。
私が萩尾望都先生の作品の中で一番好きで、なんなら全ての漫画の中でも特別な立ち位置にいる大事な大事な作品です。はぁ、続編が読みたい…。
めちゃくちゃ綺麗に終わってるので有り得ないと思うのですが一ページでも後日談が読みたい!と思ってしまう熱狂的に好きな作品です!大好き!!!
2021年1月4日に日本でレビュー済み
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ジェルミほどではないけれど、毒親に育てられ、そこそこのトラウマを持っています。
赦すというのは、親を赦すのではなく、愛を知らない自分も人を愛し愛されることを赦すってことなのかなと思えました。
親から学べなかったことは残念だけど、私はこれから愛を学んでいけるのではないか?
私も赦されるべき存在なのではないか?
そう思えた自分に驚いています。他では得られなかった救いを得られました。
何年か前に読みかけたことがありましたが、最後まで読めませんでした。
今、読了できたということは、私も赦される準備ができたということでしょうか?
とてつもなく絶望的なストーリーなのに、憑き物が落ちたような気持ちになっています。
赦すというのは、親を赦すのではなく、愛を知らない自分も人を愛し愛されることを赦すってことなのかなと思えました。
親から学べなかったことは残念だけど、私はこれから愛を学んでいけるのではないか?
私も赦されるべき存在なのではないか?
そう思えた自分に驚いています。他では得られなかった救いを得られました。
何年か前に読みかけたことがありましたが、最後まで読めませんでした。
今、読了できたということは、私も赦される準備ができたということでしょうか?
とてつもなく絶望的なストーリーなのに、憑き物が落ちたような気持ちになっています。
2015年4月25日に日本でレビュー済み
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以前からPFの連載を立ち読みしては、とてもじゃあないけど、正視できないと思って購入を迷っていた本。
最近PDというかモラルハラスメントというかそんな人物に出会って、心理学の本を読んでやはり、これは読んでおこうとおもいkindleで購入。
最初の義父グレッグが主人公のジェルミをスケープゴードにして理想的な家庭を維持しようとしているところが反吐がでそうであるが、連載時期に立ち読みした時よりよく分かる。
また、グレッグがジェルミを操っているのが巧みなこと。
それに全く気付かないグレッグの長男イアン。そんなもんなんだよね。イアンはグレッグの理想形なのでグレッグにとっては大事な人物。
だからイアンの前では完璧な父親を演じる。
だから、グレッグの死後、ジェルミがイアンに真実を告白したのにイアンが全く理解できない状況。それに、告白を強要されて勇気を出して告白したのに拒絶されて絶望するジェルミ。
ここまで描ける作家は若手でいないとおもう。
更に虐待に対するPTSD(とあっさり書いてしまってよいものか)からジェルミが堕落していくのを真実を知ったイアンが贖罪から救おうとする。
それに対してジェルミはトラウマからくる行動で、イアンも苦しめるが、ここまで描けるのもすごいと思う。
私の貧困な想像力ならおそらく、イアンがジェルミを薬や男娼浸りの生活から救って、カウンセリングを受けさせてジェルミがある程度自分を取り戻して終わりなのかと思っていたがその後も様々な精神的に傷ついた人々がでてきて一つのタペストリーが出来上がる。
最終的にはジェルミはイアンに対して(BLという意味ではなく)愛情を抱いていることを自覚して救済されていく。
すごいよな~。
ちょっと不満だったのは、ジェルミがカウンセラーのペン先生に告白した時をもっと掘り下げて欲しかった。
それと、グレッグって、父親から拒絶されたあのくらいで、あの異常性格になるのだろうか?私はグレッグはサイコパスではないかと最初思ったのだけど。それぐらいグレッグって怪物に見えた。
あと、サンドラの心情も掘り下げて欲しかったけど。まあ、あれだけの話を描くのには相当の気力、体力が必要だろう。
いまさらながらすごい作家だと思う。
最近PDというかモラルハラスメントというかそんな人物に出会って、心理学の本を読んでやはり、これは読んでおこうとおもいkindleで購入。
最初の義父グレッグが主人公のジェルミをスケープゴードにして理想的な家庭を維持しようとしているところが反吐がでそうであるが、連載時期に立ち読みした時よりよく分かる。
また、グレッグがジェルミを操っているのが巧みなこと。
それに全く気付かないグレッグの長男イアン。そんなもんなんだよね。イアンはグレッグの理想形なのでグレッグにとっては大事な人物。
だからイアンの前では完璧な父親を演じる。
だから、グレッグの死後、ジェルミがイアンに真実を告白したのにイアンが全く理解できない状況。それに、告白を強要されて勇気を出して告白したのに拒絶されて絶望するジェルミ。
ここまで描ける作家は若手でいないとおもう。
更に虐待に対するPTSD(とあっさり書いてしまってよいものか)からジェルミが堕落していくのを真実を知ったイアンが贖罪から救おうとする。
それに対してジェルミはトラウマからくる行動で、イアンも苦しめるが、ここまで描けるのもすごいと思う。
私の貧困な想像力ならおそらく、イアンがジェルミを薬や男娼浸りの生活から救って、カウンセリングを受けさせてジェルミがある程度自分を取り戻して終わりなのかと思っていたがその後も様々な精神的に傷ついた人々がでてきて一つのタペストリーが出来上がる。
最終的にはジェルミはイアンに対して(BLという意味ではなく)愛情を抱いていることを自覚して救済されていく。
すごいよな~。
ちょっと不満だったのは、ジェルミがカウンセラーのペン先生に告白した時をもっと掘り下げて欲しかった。
それと、グレッグって、父親から拒絶されたあのくらいで、あの異常性格になるのだろうか?私はグレッグはサイコパスではないかと最初思ったのだけど。それぐらいグレッグって怪物に見えた。
あと、サンドラの心情も掘り下げて欲しかったけど。まあ、あれだけの話を描くのには相当の気力、体力が必要だろう。
いまさらながらすごい作家だと思う。
2023年7月19日に日本でレビュー済み
1巻から読んでいるが、救いようがない部分もあり、
いつまでも一緒に堕ちていく気分にもなる。
しかし、ジェルミから、イアンから、目を、そして手を離せない。
とにかく深い。
漫画でなく、文学作品と言いたい。
読むたびに発見がある。
いつまでも一緒に堕ちていく気分にもなる。
しかし、ジェルミから、イアンから、目を、そして手を離せない。
とにかく深い。
漫画でなく、文学作品と言いたい。
読むたびに発見がある。
2018年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
終わりがないけど、ほんの少しで未来があるんだと感じる二人。重い話でしたが、救いはあった気がします。
2023年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中年になって電子版で読みなおしましたが、当時と面白いという評価が変わらずうれしかった。
よくトーマの心臓やポーの一族と比較されますが、好みが代表作の王道ではなく、訪問者やメッシュなど少し脇にずれたところにある人にはなじみのある雰囲気だと思います。最後はハッピーエンドでトラウマも克服して幸せに暮らしましたみたいなこともなく、妙にリアルで淡々としたところもメッシュを思い出します。
よくトーマの心臓やポーの一族と比較されますが、好みが代表作の王道ではなく、訪問者やメッシュなど少し脇にずれたところにある人にはなじみのある雰囲気だと思います。最後はハッピーエンドでトラウマも克服して幸せに暮らしましたみたいなこともなく、妙にリアルで淡々としたところもメッシュを思い出します。
2015年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
多くの長い毛糸玉から引っ張り出して編みあげたような、それぞれの人物で物語が作れそうな奥行きがありました。打算抜きの人々とエゴの極みとが交錯しますが、特に10代のエリックの妻ボビーについて読んでみたいです。こんな結婚を許す親が存在するの?と思いますが、それは私の世界が狭いだけなのかも。
連載中にちょい読みして以来エグさを敬遠していましたが、限定無料に引っかかって徹夜完走しました。おそらく見知らぬ誰かを救うために語られる作品であり、萩尾御大の格と力量に畏敬の念を持ちました。
追記:私なら母親が夫のハンドルを掴んだのだと息子が悟るシーンを入れたいと思いますが、甘すぎかな。
ジェルミは人格を蹂躙され要求され続けるばかりの他者との関係を絶ちたいのですね。
そしてとても罪悪感が強い気性であり、他者への攻撃性に向かないので、自己防衛の肉体の鍛錬もしない。
女性的に思えますが、物語として、男性であるほうが世間は禁忌が強いということなのでしょうか。
連載中にちょい読みして以来エグさを敬遠していましたが、限定無料に引っかかって徹夜完走しました。おそらく見知らぬ誰かを救うために語られる作品であり、萩尾御大の格と力量に畏敬の念を持ちました。
追記:私なら母親が夫のハンドルを掴んだのだと息子が悟るシーンを入れたいと思いますが、甘すぎかな。
ジェルミは人格を蹂躙され要求され続けるばかりの他者との関係を絶ちたいのですね。
そしてとても罪悪感が強い気性であり、他者への攻撃性に向かないので、自己防衛の肉体の鍛錬もしない。
女性的に思えますが、物語として、男性であるほうが世間は禁忌が強いということなのでしょうか。