興味本位で少々流すように読んでしまったが大変わかりやすい話であった。
また、今度じっくりと読んで孤独な海上での老人の心情を味わいたい。
個人的にはラストの表現が好きです。
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老人と海 (光文社古典新訳文庫) Kindle版
初訳から60年、まったく新しい「老人」の誕生! 数カ月続く不漁のため周囲から同情の視線を向けられながらも、独りで舟を出し、獲物を待つ老サンチャゴ。やがて巨大なカジキが仕掛けに食らいつき、3日にわたる壮絶な闘いが始まる……。原文を仔細に検討することによって、従来の活劇調の翻訳とは違う「老人」像が浮かび上がる! 決して屈服しない男の力強い姿と哀愁を描いたヘミングウェイ文学の最高傑作。
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2014/9/20
- ファイルサイズ803 KB
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登録情報
- ASIN : B00NBJG6S2
- 出版社 : 光文社 (2014/9/20)
- 発売日 : 2014/9/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 803 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 121ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 7,842位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 13位光文社古典新訳文庫
- - 14位英米文学研究
- - 118位評論・文学研究 (Kindleストア)
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2022年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1966年発刊いらい実に半世紀以上にもわたって親しまれつづけた福田恆存訳 (新潮文庫) ですが、2014年に小川高義訳 (光文社古典新訳文庫)、そして2020年にはついに新潮文庫まで高見浩の新訳を出しました。
なるほど21世紀に出た2つの新訳と福田恆存の旧訳を令和のいま読みくらべてみると、福田訳はやはりいかにも古風で書斎的で上品な感じがします。一例をあげれば・・・・
「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ」とかれは声に出していった、「そりゃ、人間は殺されるかも知れない、けれど負けはしないんだぞ」(福田恆存訳・1966年)
「だが、人間、負けるようにはできてねえ。ぶちのめされたって負けることはねえ」(小川高義訳・2014年)
「だが、人間てやつ、負けるようにはできちゃいない」老人は言った。「叩きつぶされることはあっても、負けやせん」(高見浩訳・2020年)
読み比べていただければお分かりのとおり、3つのなかでは小川高義訳が「カリブ海に生きる貧しい漁師サンチャゴ」の実像にいちばん近いのではないかと思われます。
なにしろ作者のヘミングウェイ自身が書斎にこもるタイプの作家さんとは180度真逆の「行動する作家」だし、噛んで吐き捨てるようなハードボイルドな文体が身上なので、無骨で簡潔な小川訳にどうしても軍配があがります。
※福田恆存訳には最近の原文解釈からみて明らかな誤訳があるみたいです。(「あとがき」より)
長年、福田訳に親しんできた私でさえそう感じるのだから、若い人たちには断然小川訳 (光文社古典新訳文庫) がおすすめですね。
なお小川訳は随所で思い切った (しかし適切な) 意訳をしているらしいので、比較的原文に忠実らしい高見訳 (新潮文庫・新訳) も捨てがたいです。
というわけで今回、小川訳 (光文社古典新訳文庫) で読んで、感動を新たにした次第です。
なるほど21世紀に出た2つの新訳と福田恆存の旧訳を令和のいま読みくらべてみると、福田訳はやはりいかにも古風で書斎的で上品な感じがします。一例をあげれば・・・・
「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ」とかれは声に出していった、「そりゃ、人間は殺されるかも知れない、けれど負けはしないんだぞ」(福田恆存訳・1966年)
「だが、人間、負けるようにはできてねえ。ぶちのめされたって負けることはねえ」(小川高義訳・2014年)
「だが、人間てやつ、負けるようにはできちゃいない」老人は言った。「叩きつぶされることはあっても、負けやせん」(高見浩訳・2020年)
読み比べていただければお分かりのとおり、3つのなかでは小川高義訳が「カリブ海に生きる貧しい漁師サンチャゴ」の実像にいちばん近いのではないかと思われます。
なにしろ作者のヘミングウェイ自身が書斎にこもるタイプの作家さんとは180度真逆の「行動する作家」だし、噛んで吐き捨てるようなハードボイルドな文体が身上なので、無骨で簡潔な小川訳にどうしても軍配があがります。
※福田恆存訳には最近の原文解釈からみて明らかな誤訳があるみたいです。(「あとがき」より)
長年、福田訳に親しんできた私でさえそう感じるのだから、若い人たちには断然小川訳 (光文社古典新訳文庫) がおすすめですね。
なお小川訳は随所で思い切った (しかし適切な) 意訳をしているらしいので、比較的原文に忠実らしい高見訳 (新潮文庫・新訳) も捨てがたいです。
というわけで今回、小川訳 (光文社古典新訳文庫) で読んで、感動を新たにした次第です。
2024年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて純文学的なものを読んだのがこれでした。正直第一印象は「えっ、終わってしまった」という感じで、予期せぬタイミングで突然に終わってしまったような印象です。
若い頃は質室剛健だったであろう老人が、老いてより内省的になり枯れていく諸行無常さを感じました。夢に出てくるアフリカの光景は、その失った若さの象徴のようにも思える。どこか飄々とした老人と、実際のものすごく危険な状況とのコントラストが、徐々に達観していく老人の様のように感じる。
解説が充実していて楽しめました。
若い頃は質室剛健だったであろう老人が、老いてより内省的になり枯れていく諸行無常さを感じました。夢に出てくるアフリカの光景は、その失った若さの象徴のようにも思える。どこか飄々とした老人と、実際のものすごく危険な状況とのコントラストが、徐々に達観していく老人の様のように感じる。
解説が充実していて楽しめました。
2020年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長年親しんできたというか書店にはそれしかなかった福田訳も
老人がひとり船上で大声を出そうが叫ぼうが別に変人などとは感じず、
むき出しの覚悟のようなものが伝わってきて自分は好きでしたが、
新訳になったことでさらに読みやすく、理解しやすくなりました。
言葉が平易になっても、昔読んで衝撃を受けたカジキとの駆け引きの興奮は相変わらずあるし、
終盤へ向けて加速して行く目頭の熱くなる感動もしっかり残っていました。
井伏鱒二に開高健、そしてヘミングウェイといった作家の描く魚とのやり取りは
美しく荒々しく儚い生命を肌に感じ、胸をうつものがあります。
この物語は乾いた文体に反して、決して穏やかではなく、刻一刻変化する海のように、
凪いでいたかと思えば突如として荒れくるったりします。
熱くなり、老いへの抗い、幸せと悲哀、希望までが満ち溢れる力強い一冊です。
老人がひとり船上で大声を出そうが叫ぼうが別に変人などとは感じず、
むき出しの覚悟のようなものが伝わってきて自分は好きでしたが、
新訳になったことでさらに読みやすく、理解しやすくなりました。
言葉が平易になっても、昔読んで衝撃を受けたカジキとの駆け引きの興奮は相変わらずあるし、
終盤へ向けて加速して行く目頭の熱くなる感動もしっかり残っていました。
井伏鱒二に開高健、そしてヘミングウェイといった作家の描く魚とのやり取りは
美しく荒々しく儚い生命を肌に感じ、胸をうつものがあります。
この物語は乾いた文体に反して、決して穏やかではなく、刻一刻変化する海のように、
凪いでいたかと思えば突如として荒れくるったりします。
熱くなり、老いへの抗い、幸せと悲哀、希望までが満ち溢れる力強い一冊です。
2023年12月24日に日本でレビュー済み
老人が湖でのんびり釣り糸を垂らしているだけの話かと思いきや、沖合に出てバカでかいカジキを釣ってくる話でびっくりした
想像の100倍くらいアクティブな爺さんで、たった一人で二日に渡ってカジキと格闘したり、釣ったカジキに襲いくるサメをモリで殺したり、アドベンチャーモノとして楽しめた 漁船の上で一人考えたり喋ったりする内容もかっこよくカジキやサメ、鳥に陽気に話しかけたり、「負けるということはない」「負けてしまえば清々しかった」などのパンチラインが豊富で頭の中でずっと映像として再現できた
また、懐いてくれる少年が、「僕には一人しかいないじいさん」」「まだまだ教わることがたくさんあるんだもの」など発言するのが健気でめっちゃ可愛かった
あと、作品自体の内容とは関係ないが、後ろで紹介されていた翻訳の経緯やヘミングウェイ研究の一端がウラ話風で興味深かった
想像の100倍くらいアクティブな爺さんで、たった一人で二日に渡ってカジキと格闘したり、釣ったカジキに襲いくるサメをモリで殺したり、アドベンチャーモノとして楽しめた 漁船の上で一人考えたり喋ったりする内容もかっこよくカジキやサメ、鳥に陽気に話しかけたり、「負けるということはない」「負けてしまえば清々しかった」などのパンチラインが豊富で頭の中でずっと映像として再現できた
また、懐いてくれる少年が、「僕には一人しかいないじいさん」」「まだまだ教わることがたくさんあるんだもの」など発言するのが健気でめっちゃ可愛かった
あと、作品自体の内容とは関係ないが、後ろで紹介されていた翻訳の経緯やヘミングウェイ研究の一端がウラ話風で興味深かった
2018年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
老人は日々の食べ物にも窮するぎりぎりの生活をしながらも
長年漁師を生業としてきたものとしての矜持を忘れない。
それは思うに任せない大海原を相手にしてきたから、
成そうとしても成るものと成らないものがあることを
理屈では無く身体の方が知り抜いているからだろうと思う。
だから老いても暮らしに必要な限り当然のように漁に出るが、
稼ぎの多寡はどうあれ、獲た物以上のものは求めないから、
貧しくとも身を落とすことなく人としての尊厳を維持している。
老人は独居であるが暮らしの中には老人に寄り添う少年がいて、
子供なりに何かと気をもんでいつも老人の力になりたいと願っている。
かつて老人と少年は老人の船で共に漁に出ていたが、
長期に渡り釣果に見放さされたことから物語の時点では老人一人で漁に出ている。
老人が大魚に対し向き合っているときも、同時に少年に思いを馳せて
内心ではこの小さい仲間を頼りにもし、しっかりと絆で結ばれている。
まあ、個人的にこんなような物語だと思っているのですが、
高校生の時に読んで痛く感動し、10年置き位に読み返す作品ですが、
そのたびに受け取り方が変わって、異なる印象を抱きます。
新訳で読みやすいというレビューを見ますが、原文を読めない身として
あれこれ言う資格はありませんが、後出しじゃんけんなのだから
何かしら真新しいことはあって当然かと思います。
それぞれの訳文を独立作品として見るなら個人的には新潮訳が好みですが、
翻訳はいろいろあっても老人と海という作品は一つであり、
作品の本質は変わらないと思うのでいずれも☆5つとしたいですね。
長年漁師を生業としてきたものとしての矜持を忘れない。
それは思うに任せない大海原を相手にしてきたから、
成そうとしても成るものと成らないものがあることを
理屈では無く身体の方が知り抜いているからだろうと思う。
だから老いても暮らしに必要な限り当然のように漁に出るが、
稼ぎの多寡はどうあれ、獲た物以上のものは求めないから、
貧しくとも身を落とすことなく人としての尊厳を維持している。
老人は独居であるが暮らしの中には老人に寄り添う少年がいて、
子供なりに何かと気をもんでいつも老人の力になりたいと願っている。
かつて老人と少年は老人の船で共に漁に出ていたが、
長期に渡り釣果に見放さされたことから物語の時点では老人一人で漁に出ている。
老人が大魚に対し向き合っているときも、同時に少年に思いを馳せて
内心ではこの小さい仲間を頼りにもし、しっかりと絆で結ばれている。
まあ、個人的にこんなような物語だと思っているのですが、
高校生の時に読んで痛く感動し、10年置き位に読み返す作品ですが、
そのたびに受け取り方が変わって、異なる印象を抱きます。
新訳で読みやすいというレビューを見ますが、原文を読めない身として
あれこれ言う資格はありませんが、後出しじゃんけんなのだから
何かしら真新しいことはあって当然かと思います。
それぞれの訳文を独立作品として見るなら個人的には新潮訳が好みですが、
翻訳はいろいろあっても老人と海という作品は一つであり、
作品の本質は変わらないと思うのでいずれも☆5つとしたいですね。
2016年5月27日に日本でレビュー済み
小川高義訳の最大の特色は、細部にこだわらずに訳文の簡潔化をはかり、ヘミング
ウェイのムダのないきびきびした文体を見事に再現したことです。他の訳とくらべ
てみると、その差は一目瞭然です。例えば、
(原文)
“But man is not made for defeat," he said. “A man can be destroyed but
not defeated.”
(小川訳)
「だが、人間、負けるようにはできてねえ。ぶちのめされたって負けることは
ねえ」(36字)
(新潮文庫)
「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ」とかれは声に出していっ
た、「そりゃ、人間は殺されるかもしれない、けれど負けはしないんだぞ」
(66字)
(文芸社)
「しかし、人間は打ち負かされるように創られてはいない」声に出して言った。
「人間は打ちのめされることはあっても、打ち負かされることはない」(64字)
小川訳は、簡潔で力強いだけでなく、その言葉づかいは不屈の漁師にふさわしい。
会話文の扱いが巧みなだけでなく、地の文もすばらしい訳が多い。例えば、it looked
like the flag of eternal defeat を「まるで永遠の敗北の旗のようだった」などと直
訳するのでなく、「連戦連敗の旗印にしか見えなかった」と意訳。84日間も続いた
不漁のイメージが鮮明です。本書は、文体が簡潔でムダがなく、訳語が的確で分か
りやすい。数ある邦訳のなかのダントツのベストです。
ウェイのムダのないきびきびした文体を見事に再現したことです。他の訳とくらべ
てみると、その差は一目瞭然です。例えば、
(原文)
“But man is not made for defeat," he said. “A man can be destroyed but
not defeated.”
(小川訳)
「だが、人間、負けるようにはできてねえ。ぶちのめされたって負けることは
ねえ」(36字)
(新潮文庫)
「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ」とかれは声に出していっ
た、「そりゃ、人間は殺されるかもしれない、けれど負けはしないんだぞ」
(66字)
(文芸社)
「しかし、人間は打ち負かされるように創られてはいない」声に出して言った。
「人間は打ちのめされることはあっても、打ち負かされることはない」(64字)
小川訳は、簡潔で力強いだけでなく、その言葉づかいは不屈の漁師にふさわしい。
会話文の扱いが巧みなだけでなく、地の文もすばらしい訳が多い。例えば、it looked
like the flag of eternal defeat を「まるで永遠の敗北の旗のようだった」などと直
訳するのでなく、「連戦連敗の旗印にしか見えなかった」と意訳。84日間も続いた
不漁のイメージが鮮明です。本書は、文体が簡潔でムダがなく、訳語が的確で分か
りやすい。数ある邦訳のなかのダントツのベストです。