【第23回・東京を砂漠にしろ!!】
市川森一先生的には久々の欝回です。
フンドー星人に街を破壊させるか、その後のミサイルが町を壊すか、
という過酷な二択をヒーローに迫ります。
最初のミサイル破壊では、一瞬何が起きたのか解りませんが、
数秒後に町が全滅した事が解るので、恐いです。
一生懸命やったのに市民に問い詰められるのは何度見てもつらい展開です。
手がフレイルになっているというのは、当時としては珍しかったのではないかと思います。
『鋼鉄ジーグ』にもそんな奴がいましたが、フンドー星人は生物ですし。
【第24回・標的はあなた!!】
こちらは、『ウルトラセブン』のビラ星人回とボーグ星人回を足した感じでしょうか。
物語としては、マイナス要素はありませんが、特にプラス要素も無いかと。
後に『キカイダー01』でイチロー役を演じる池田駿介さんも
出演されてました。
【第25回・輝け!! シルバーレインボー】
おそらく、叔父さんの視聴者評が一番下がる回です。
「アイツの身体は放射能だらけだ!」
「シルバー仮面が宇宙人と戦うのは当然じゃないか。」
等など、普通は思わないか、思っても相手を思って口に出さない台詞がでます。
後者等、ヒーローだから犠牲にしていいみたいな、本当に独り善がりな発言です。
一応、兄弟を助けてくれたこともある叔父さんですが、
それだけに裏切られると哀しい・・・しかも、反省している様子も無い。
『ジャイアント』の中でも、特に後味の悪い回です。
内容はそんな感じですが、家を抱えて超空間から脱出するシーンはシュールでしたし、
必殺技の「シルバードリル」は、インパクトが強すぎます。
腕や足に装着するのはよくあるが、まさか頭から被るとは誰が予想しえたでしょうか…。
また、螺旋上のドリルではなく、ストレートドリルというのも画期的だと思います。
【第26回・アンドロメダ 2001】
これは集大成ですね。
宇宙の平和の為にと作り上げた光子ロケットで、宇宙から友好関係を結びに来た
相手を攻撃してしまう・・・本当にやりきれない想いが、
兄弟達からも伝わってきました。
しかし、それを仕向けたワイリー星人もまた、『シルバー仮面』敵宇宙人の、
集大成と言える極悪人です。見た目は怪獣ですが。
最後は、ツッコミ所はあれど、贖罪と、未来への新たな希望を込めて
宇宙に旅立つと言う壮大なものです。
ところで、ワイリー星人は宇宙人なのに見た目はどう見ても怪獣。
あんまり知性があるようには見えません。やることはゲスの極みですけど。
デザインについては、予算が無かったのか
「貧相なザラガス」とかそんな感じになってます。
でも、デザイン画だと、グドンのスマートさとザラガスの量感を
同時に表したような格好良いヤツなんですけど・・・