2002〜2005年に同人誌で発表されたものです。
他の方が書くように、確かに話しがちゃんとまとまりきれていない部分がありますが、こちらの作品はすべての話が「生きる理由」について描かれているのではないかと思います。
様々な題材が含まれていますが、それぞれの焦点は極めて明確で、「生死について誰かを頼りにしなくちゃ決められない」という点です。
すべての問題には相手がいなくては成立せず、それらに対し依存ではなく自立できるか、という話の印象を受けました。
恐らくこの作品を読んだ方は「さよならさよなら、また明日」の時と同様、最後の最後であの台詞を見て感動できると思います。
確かに巻数を増やしてもう少し掘り下げても良かったですし、手を加えて3、4巻まで出してほしかったですが、そこはやはり出版社さんとの問題(売上など)であると思いますので仕方ありません。
ただそれでも、買うのを避ける一冊ではないと思います。
「さよならさよなら、また明日」が生きることを前向きに考える作品ならば、
「九月病」は生きることを後ろ向きに考える作品です。
一人で立たなくちゃいけなくても、決して独りになるわけじゃない。
そういうことを伝えたい一冊なのでは、と思います。
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九月病 下巻 (ジェッツコミックス) Kindle版
『箱舟の行方』のシギサワカヤが描く兄と妹の禁断の愛…! 連作シリーズを上下巻で刊行!!下巻
- 言語日本語
- 出版社白泉社
- 発売日2007/8/29
- ファイルサイズ46101 KB
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登録情報
- ASIN : B00OQ3FK0C
- 出版社 : 白泉社 (2007/8/29)
- 発売日 : 2007/8/29
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 46101 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : 有効になっていません
- 本の長さ : 274ページ
- カスタマーレビュー:
著者について
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冬の関東生まれ。ゲーム開発会社にてグラフィックデザイナー兼企画として勤務のち、2004年、スニーカー文庫(角川書店)の「憐 Ren」挿絵イラストにてデビュー。2006年に白泉社より単行本「箱舟の行方」を上梓、以降数誌で連載。2009年「楽園 Le Paradis」創刊号より参加、同誌を中心に現在に至る。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年9月10日に日本でレビュー済み
ついに下巻ですよ。人間は本能のままでは生きられないシガラミに苦しむ生き物です。でもどこかで足掻きたい生き物です。その些細な描写はさすがシギサワカヤ!上巻を買った人は間違いなく下巻を買うでしょう。また上巻を読んだ人にはこのレビューは参考というより納得している部分だと思います。甘い恋愛物に飽きた人ほどオススメです
2014年2月1日に日本でレビュー済み
最近シギサワ世界に嵌った者です。
評判が高い作品のようですが、この作品、作者の同人誌時代のものなんですね。知らなかった。
真鶴と宏志の兄妹を中心に周辺の人々の群像劇的な話になっていていろんなカップルが出て来る。
その中で兄宏志と職場の同僚で友人以上、恋人未満(?)の海老沢碧さんこの2人の関係が良いのだけど、その後のシギサワ作品を読んでいるとちょっと続きを描いてほしいなと思いました。前評判から海老沢さん、もっと登場が多いのかと思っていたら実際の作品では私が思ったより少ない。
話の流れは、どっちかというと、真鶴ちゃんが自分の恋(依存?)に折り合いをつけることのほうが主題でしたね。
しかも、彼女が兄離れしていったら根なし草で心のよりどころが宏志でしかなかったのが色々と視野が広がり、自立できる方向へ。
さらには、彼女が嫌いだった人物2人とのわだかまりが氷解するという爽快さ。
その内の一人なんて真鶴ちゃんに憧れられる(?)ような人物に。
兄宏志は、草食系の顔をしてさりげなく肉食系野郎です。時代の流れを感じる。
でも、ある意味哀れな境遇の奴です。彼のワーカホリックの原因も源流を辿れば元カノでしょうし。そこから拗れてしまったことを仕事で目を向けないようにしていたみたいですが。まあ、失恋してショックだったところで彼のことを好きでいて慰めてくれる立ち位置にいたのが・・・・だったのが不幸だったみたいで。
その後、責任感とか罪悪感とか色々あってまあ、その複雑な事情をあっさり看破したのが海老沢さんというのがすごい。
精神的にギリギリのところにいるので、均衡が崩れると無意識に心を許していた海老沢さんの前で涙が出てしまったりすがってしまったりするんでしょうね。
この作品で不可解なのは宏志の元カノです。こんな風にめんどくさい病んだ不思議ちゃんって初めて見たキャラだな。
まんま、この不思議ちゃんをシギサワ流に解説できたらそれは興味深かったのですけど、きっと無理だろうな。
もう、時間がたっているし、おそらく作者にもう、興味が無いだろうし。
しかし、こんな女性に関わって振られたら傷残るし、人間不信になりそう。
なんとなく、その後のシギサワ作品から見るとテーマ追及が中途半端な感はありますが、今後の作品の萌芽のようなものが見られる作品集でした。ちょっと話が多岐に渡っているので頭がこんがらがるところがありましたが。(というのも吾妻ひでおの「アル中病棟」と一緒に購入してどちらもその重さに頭がウニになったのもあります。)
でも、モノローグの言葉なんてすごく深いですね。小説家でもいける人だとは常々思っていましたが。
シギサワカヤの作品世界の青の時代というところに位置するのでしょうか?
碧さん九月病と関係なくてもいいから一人ヒロインでまた、出て来て欲しいな。
評判が高い作品のようですが、この作品、作者の同人誌時代のものなんですね。知らなかった。
真鶴と宏志の兄妹を中心に周辺の人々の群像劇的な話になっていていろんなカップルが出て来る。
その中で兄宏志と職場の同僚で友人以上、恋人未満(?)の海老沢碧さんこの2人の関係が良いのだけど、その後のシギサワ作品を読んでいるとちょっと続きを描いてほしいなと思いました。前評判から海老沢さん、もっと登場が多いのかと思っていたら実際の作品では私が思ったより少ない。
話の流れは、どっちかというと、真鶴ちゃんが自分の恋(依存?)に折り合いをつけることのほうが主題でしたね。
しかも、彼女が兄離れしていったら根なし草で心のよりどころが宏志でしかなかったのが色々と視野が広がり、自立できる方向へ。
さらには、彼女が嫌いだった人物2人とのわだかまりが氷解するという爽快さ。
その内の一人なんて真鶴ちゃんに憧れられる(?)ような人物に。
兄宏志は、草食系の顔をしてさりげなく肉食系野郎です。時代の流れを感じる。
でも、ある意味哀れな境遇の奴です。彼のワーカホリックの原因も源流を辿れば元カノでしょうし。そこから拗れてしまったことを仕事で目を向けないようにしていたみたいですが。まあ、失恋してショックだったところで彼のことを好きでいて慰めてくれる立ち位置にいたのが・・・・だったのが不幸だったみたいで。
その後、責任感とか罪悪感とか色々あってまあ、その複雑な事情をあっさり看破したのが海老沢さんというのがすごい。
精神的にギリギリのところにいるので、均衡が崩れると無意識に心を許していた海老沢さんの前で涙が出てしまったりすがってしまったりするんでしょうね。
この作品で不可解なのは宏志の元カノです。こんな風にめんどくさい病んだ不思議ちゃんって初めて見たキャラだな。
まんま、この不思議ちゃんをシギサワ流に解説できたらそれは興味深かったのですけど、きっと無理だろうな。
もう、時間がたっているし、おそらく作者にもう、興味が無いだろうし。
しかし、こんな女性に関わって振られたら傷残るし、人間不信になりそう。
なんとなく、その後のシギサワ作品から見るとテーマ追及が中途半端な感はありますが、今後の作品の萌芽のようなものが見られる作品集でした。ちょっと話が多岐に渡っているので頭がこんがらがるところがありましたが。(というのも吾妻ひでおの「アル中病棟」と一緒に購入してどちらもその重さに頭がウニになったのもあります。)
でも、モノローグの言葉なんてすごく深いですね。小説家でもいける人だとは常々思っていましたが。
シギサワカヤの作品世界の青の時代というところに位置するのでしょうか?
碧さん九月病と関係なくてもいいから一人ヒロインでまた、出て来て欲しいな。
2011年11月17日に日本でレビュー済み
近親相姦&売春&結婚直前の寝取られ&リスカ&教え子との不倫、
ちょっと題材を欲張りすぎなんじゃないかと思います。
それぞれが単独でも十分5〜6巻は引っ張れる
重いネタなのに2巻で収めるのは無理があり、読んでいくうちに
意味がわからなくなります。最終的には単に登場人物の頭がおかしい
だけなのでは?と思ってしまいました。もう少し話を整理して、
一人一人の背景もハッキリさせたほうがいいと思います。
またここからはネタバレになりますがオチていません。
これは作者もあとがきで語っていますが、本当に中途半端で
打ち切りになったような終わり方で、物事が何事も解決してません。
最終回が気になって読み進めている人はホンキでガッカリしますので
ご注意ください。
ちょっと題材を欲張りすぎなんじゃないかと思います。
それぞれが単独でも十分5〜6巻は引っ張れる
重いネタなのに2巻で収めるのは無理があり、読んでいくうちに
意味がわからなくなります。最終的には単に登場人物の頭がおかしい
だけなのでは?と思ってしまいました。もう少し話を整理して、
一人一人の背景もハッキリさせたほうがいいと思います。
またここからはネタバレになりますがオチていません。
これは作者もあとがきで語っていますが、本当に中途半端で
打ち切りになったような終わり方で、物事が何事も解決してません。
最終回が気になって読み進めている人はホンキでガッカリしますので
ご注意ください。
2007年9月10日に日本でレビュー済み
お隣の田中さんや冴木先生を巻き込んでついに広志と真鶴の関係に決着が。
9月の雨のような鬱加減。決してドロドロとしているわけではなく。
兄妹の関係に決着が付いたことで前を見始めた広志と真鶴はようやくスタートラインに立ったと言えるでしょう。
ラストの広志と海老沢さんの関係があんな感じなのもよかったです。まさにあの二人らしい。
きっとあの二人はずっとあんな関係で、でもその距離はずっと縮んでいくのだろうと、思ったりします。
9月の雨のような鬱加減。決してドロドロとしているわけではなく。
兄妹の関係に決着が付いたことで前を見始めた広志と真鶴はようやくスタートラインに立ったと言えるでしょう。
ラストの広志と海老沢さんの関係があんな感じなのもよかったです。まさにあの二人らしい。
きっとあの二人はずっとあんな関係で、でもその距離はずっと縮んでいくのだろうと、思ったりします。
2020年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
悲観に浸るのではなく、ごちゃごちゃな感情に行動が振り回されながら、人とぶつかり、成長することを決断したことが、結果として親しい人達を幸福にした物語。