2024年度 7冊目英語本でした。
本書は純粋な英文法書ではありません。
本書を読みながら、文体に「哲学」を感じました。ひとつのことを突きつめて考える手法が、まさに哲学的アプローチです。冠詞だけで本書の半分近くを占めており、編集の制約が無ければ、1冊丸ごと不定冠詞と定冠詞で埋めつくされていたことでしょう。
逆に、試験に出るような文法知識をチョロチョロっと勉強したい人には向かない代物です。そういう方はこの本を開いてはいけません。哲学や論理学が好きな人でないと、きっと怒りを覚えるでしょう。
2021年に筆者 伊藤笏康先生はお亡くなりになられています。哲学や倫理学、英語などに造形が深く、最近まで放送大学で授業をされていたようです。
先生が生きておられたら授業を受けてみたかった。本書と同じコンセプトの放送大学の教材が中古で売られていました。伊藤笏康ワールドに嵌ってしまいました。合掌。R.I.P
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逆転の英文法 ネイティブの発想を解きあかす (NHK出版新書) Kindle版
イヌとdogはこんなにも違う!
教科書英語の常識をくつがえす
‘yes’が「いいえ」の意味になったり、動詞の進行形が「している」の意味にならなかったりと、日本語と英語はピタリと一致しないもの。ならばお決まりの訳語を手放して、ネイティブの発想そのものをさぐってみよう。日本人がとくに陥りやすい誤解を取り上げながら、英語の核をなす名詞と動詞の正体に迫る。大人の学びなおし層に贈る、新感覚の英文法書!
[目次]
序 章 「訳語」から「発想」へ
第1章 イヌとdogは何がちがうのか?――代名詞・普通名詞の発想
第2章 aとtheは本当にややこしいのか?――冠詞の発想
第3章 ロンドン橋は、いま「落ちている」のか?――現在形・進行形の発想
第4章 「食べてしまった」は正しい訳語か?――完了形の発想
教科書英語の常識をくつがえす
‘yes’が「いいえ」の意味になったり、動詞の進行形が「している」の意味にならなかったりと、日本語と英語はピタリと一致しないもの。ならばお決まりの訳語を手放して、ネイティブの発想そのものをさぐってみよう。日本人がとくに陥りやすい誤解を取り上げながら、英語の核をなす名詞と動詞の正体に迫る。大人の学びなおし層に贈る、新感覚の英文法書!
[目次]
序 章 「訳語」から「発想」へ
第1章 イヌとdogは何がちがうのか?――代名詞・普通名詞の発想
第2章 aとtheは本当にややこしいのか?――冠詞の発想
第3章 ロンドン橋は、いま「落ちている」のか?――現在形・進行形の発想
第4章 「食べてしまった」は正しい訳語か?――完了形の発想
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2014/10/11
- ファイルサイズ2553 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
出版社からのコメント
`yes'が「いいえ」の意味になったり、動詞の進行形が「している」の意味にならなかったりと、日本語と英語はピタリと一致しないもの。ならばお決まりの訳語を手放して、ネイティブの発想そのものをさぐってみよう。日本人がとくに陥りやすい誤解を取り上げながら、英語の核をなす名詞と動詞の正体に迫る。大人の学びなおし層に贈る、新感覚の“通読できる英文法書"の誕生!
登録情報
- ASIN : B00Q8R3I5S
- 出版社 : NHK出版 (2014/10/11)
- 発売日 : 2014/10/11
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2553 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 183ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 366,331位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,146位英文法・語法
- - 3,918位英語 (Kindleストア)
- - 7,392位言語学 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
至極まともなことが書いてある本。だだ,この本は,大学で英語を専攻している学生や,すでにそこそこ英語が使える人が読んで,すでにある知識をすっきりと整理し直すための本だと思う。序章で展開される「(定型) 訳語主義」批判は的を得ている。いわゆる英作文では「英語らしい文」「自然な文」が要求されるのに,英文和訳の日本語の不自然さに平気なダブルスタンダートにあきれている人は,わが意を得たりと思うのではないか。第一章の冠詞のつかない普通名詞の議論は間違いではないが,失敗だと思う。犬の概念がどうのこうのという哲学的論理学みたいな話になってしまっている。第二章の冠詞の話も,the を使う時,話しては聞き手に「ある特定の個体を絞り込め」と要求しているのだというのは,見事な説明なのだが,すでに the の使われ方にかなり習熟していないと,ピンと来なのではないかと危惧する。このほか,単純形と進行形の関係や,過去自制と完了時制の話もあるので,中級以上の学習者にはとても役立つと思います。
2015年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
述べられていることは確かに知っておいたほうが良い基本事項だと思います。特にきちんと理解したり、人にわかる形で訳したりしたい人は知っておいたほうが良い内容です。ただし、ここまでくどく書く必要があるでしょうか。まるで授業でダラダラと話す先生の口調のようなくどさです。書き物ならばもっと練った上で3分の1くらいの分量で簡潔に書いてほしかったなぁ。また、和訳のテストで頭の固い先生に対して「わかってまーす」アピールをするには、やはり旧来型の不自然とも思える訳し方が安全でしょう。
2014年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普通の学習者なら知っているようなことを、わざわざ大上段に振りかぶって解説している。
時間とお金の無駄なので買ってはいけない。
この著者は何を考えているのか。
時間とお金の無駄なので買ってはいけない。
この著者は何を考えているのか。
2015年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネイティヴの見方について、グラフで分かりやすく説明している。少し細かいところはある。
2015年2月19日に日本でレビュー済み
評価がとても高いので購入する前に図書館で借りて読んでみました。
目新しいところでは初歩的な論理学の全称量化子や存在量化子の発想を冠詞や名詞の解釈に応用しています。
一般の英語文法書ではほとんど見ない「新発想の」説明ではあります。
ただし、一般の方の英語の学習に役立つようには思えません。
国語力はとても高いと自負しているが、英語は中学1年生レベルで止まっていて、しかも論理学はまったく勉強したことない・・・
この条件に当てはまる人にはいいかもしれません。
それ以外は残念ながら(疑問文の答えが肯定文なら常にYesで否定文なら常にNo、話し手と聞き手以外は三人称など)初歩の文法書にも載っていることか、
(職業を聞く疑問文の代表としてWhat are you?などと言っている)ちょっと英語を勉強した人ならかなり怪しいと分かる内容です。
もちろん名のある出版社ですからネイティブチェックは入ってるのでしょうが全部訂正すると本が成立しないのでそのまま出版したのでしょうね。
目新しいところでは初歩的な論理学の全称量化子や存在量化子の発想を冠詞や名詞の解釈に応用しています。
一般の英語文法書ではほとんど見ない「新発想の」説明ではあります。
ただし、一般の方の英語の学習に役立つようには思えません。
国語力はとても高いと自負しているが、英語は中学1年生レベルで止まっていて、しかも論理学はまったく勉強したことない・・・
この条件に当てはまる人にはいいかもしれません。
それ以外は残念ながら(疑問文の答えが肯定文なら常にYesで否定文なら常にNo、話し手と聞き手以外は三人称など)初歩の文法書にも載っていることか、
(職業を聞く疑問文の代表としてWhat are you?などと言っている)ちょっと英語を勉強した人ならかなり怪しいと分かる内容です。
もちろん名のある出版社ですからネイティブチェックは入ってるのでしょうが全部訂正すると本が成立しないのでそのまま出版したのでしょうね。
2014年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英語が好き、という英語学習者に推薦する。たとえ高校生でも、英語にやや自信があり、もう少し英語という言葉に踏み込んでみよう、という人には、面白く、有益な本であろう。dog (冠詞もつかず、複数形にもなっていない)は日本語の「犬」とは違う、と言う。日本語の「犬」は、時に「概念」も表すが、犬という「個体」も表せるが、英語のdogは「犬」という「概念」を表すに過ぎず、「個体」は表せない。だから、This is dog.は日本語の「これは犬です」という「個体」を表す表現とは違い、間違いになる、というアプローチである。その他、英語の「現在完了形」の使い方が日本人には難しい理由などにも言及している。英語をもう少し深く勉強してみたい人にお勧めする。想像するほど、難しい理論の展開があるわけではないので、英語を数年勉強して、やや深く理解したいという人ならそれほど苦労せずに楽しく読むことができ、「目から鱗が落ちる」経験も得られよう。