活動15周年ということで2枚連続リリースのうちの第一弾。貴公子ジェイコブ・テイラーを迎えての1枚。
随分多くの活動をしていてそしてベテラン、若手問わず多くのプレイヤーから厚く信頼されている彼女のサウンド。何度か聴かせていただいていますが、その共演者の意図する所を瞬間的に察してそしてさらっと返すのは流石といったところ。
こちらの作品はオリジナルを含めてはいるが主にスタンダードの作品を中心に。こちらのアレンジはほぼジェイコブが担当しており、Crey Me A Riverのように彼のプレイが充実していることもあり、そういった面からもかなり楽しめると思います。その一方で2曲目収録の You'd Be So Nice to Come Home toはグルーヴがかなり効いておりその旋律をさっと奏でる彼女のサウンドは、ライブで見せてくれる「あっ」というその感じを思い出させてくれます。
そしてもう1つ。彼女のオリジナル曲「Birth With You」自身の誕生日に合わせて書いた曲だそうですが、Liveにおいて聴いていると、おそらくは自身を振り返り、そして彼女自身の周囲の人たちへ、そして聴いている人たちへ感謝の気持ちを込めて演奏しているのではないかと思います。CDではカルテットでの演奏になっておりますが、その強い彼女の想いをジェイコブの素敵なピアノとともに感じていただけるのではないでしょうか。