kindle本の良さって後からでも修正が可能であるところじゃないでしょうか。
誤字脱字どうこうよりも内容、特に実践が重要だと考える私には、本書はとても参考になりました。
加筆して書籍としても出されていますが、内容としてはこちらを読めば十分です。
必要十分生活では、念のためにといった"モノ"は不要です。
念のためと言いつつも、そのために空間的にも精神的にも圧迫されてしまうのでは意味がありません。
また、散らかしては掃除してを繰り返す生活にも、心底疲れ切っていました。
そうした感覚、価値観は家族の中ですら理解し合えないので、難しい問題ではあります。
私もフェイスタオル程度の大きさのものをいつも使っていたので、何かと共感できました。
あくまで著者の事例ですので、どのように自身の生活に落とし込んでいくかが大切で、
本書もまたそうした工夫にこそ知的興奮があるのだと言います。
例えば、本書ではあまり大きく触れてはいませんが、洋服についても言えることだと思います。
服装は容姿の影響が大きく、限りある時間を割いてしまうのは惜しいと感じる人も少なくないはずです。
実際は、近年のファッション指南本で書かれているように、清潔感のある（ように見える）服装で十分です。
疎い男性にとってはそれも容易ではないですが、パターンが決まればあまり悩まずに済むようになります。
それでいて、見なりよく整えられている印象を与えられるので、趣味でなければ必要十分です。
そうすると、洋服をそれほど必要としないことにも気づくようになりました。
趣味でなければ靴は何足も必要ないし、時計もオンとオフに使えるものが一つあれば十分です。
本書を読まなければ、きっと気づくまでもう少し時間がかかっていました。
思想などが書かれていないまでも、実例から学ぶことはきっと多いはずです。
必要十分生活を実践することは、モノのみならず、考え方や人との付き合い方に到るまで
全てにわたって、何を必要として何を手放せるかを追求していくことだと思います。
簡素ながらも、たくさんの知恵が詰まっている本です。
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