先ず、消費税増税法案の罠。
通常の法案の場合には、附則の景気条項に「増税を延期した場合は、この法律は廃止できる」の消滅条項が入るのが普通である。だが、どさくさに紛れそれがなかった。財務省は、してやったりと思ったはずである。
仮に、改正法案の提出となれば政局となるのは必至であった。
財務省の徴税権力等を嵩にかけた強烈な根回しを受けた多数の国会議員を始め学者・評論家・大多数のマスコミは増税すべしの大合唱であったのである。
マスコミは、無知のせいかも知れないが景気条項については一切触れず嘘の総理権限で済むのに何故「大義名分」なき解散するのかとすり替え手品をした。
そこで、安倍総理は解散に打って出たのであった。
もし、増税となればアベノミクスはお終いである。財政均衡主義の筋は通ったとしても国民生活は、デフレに戻り惨憺たるものになる。
危機一髪で総理は、歴史に残る決断をしたのである。
中国経済。
急速な経済成長により国際社会での発言力を高めてきたが、その手法は、土地という不動産を打ち出の小槌とする異常なものであり最早、限界にきている。当初、政府の介入による軟着陸説が喧伝されていたが、米・英の有力紙が指摘し始め今や、政府筋からも不動産バブルの崩壊が大っぴらに語られるようになった。国内資金のみでは、バブルは維持できない。だが、外資は逃げ出しつつある。欧州のみが自らの都合により投資を続けているがババを引く事になろう。
大言壮語と壮大な構想・計画が目白押しであるが、日本人は終りが近いことが分る。過って、日本もそうであったのである。
対外紛争も尋常でなく国内闘争も真っ盛りである。
「太子党」とは、基本的にはマオイストのおぼっちゃん利権集団であり経済のセンスはない。
2014年11月末、「香港返還の1997年から50年間は、一国二制度を守る」という共同声明を一方的に、無効であるとイギリス政府に通告してきた。
イギリスは、衰えたとはいえ金融制度・商品取引等の中核は未だに握っていて侮れない。
中国貿易の決済通貨は、香港ドルである。この通貨発行銀行は、中国銀行及び二つの英系銀行である。仮に、二つの銀行が決済業務を縮小したり撤退すれば中国は国際金融の輪から緩やかに外されていくことになる。
このような中国にすり寄っていった韓国は、中国に各分野でシェアーを奪われ、「もう終わっている」。
アベノミクス。
立てつけの悪さ等リベンジが必要であるが、成果は時間差を考慮しなけれがならない。株価上昇にしてもバランスシートの改善等多方面に波及するが賃金上昇は遅れてやって来る。円安効果は、生産構造(サプライチェーン)が変り一つの国で完結しなくなっていので業績が急激に上昇する事はない。全体でならすと時間差があるがGDP押上げ効果はある。国内生産切り替えは、時間を要す。
グローバリズム(ワンワールド)
ワールド・サプライチェーン(国際物流)が一時進んだが、現在は、民族間抗争・冷戦体制の復活を想わせる新帝国主義化等によりそれ自体が崩れつつある。ナショナリズムの再興である。また、米欧の農業は、他国の季節労働者で支ええられているがこれも危うくなっている。ワールド・サプライチェーンにしても多様化を図らないと災害・政争等で止まる事態が起こっている。
戦後70周年は、日本逆襲の年。
憲法、選挙・教育制度等々殆んどの日本の社会制度は、アメリカの戦後支配システムの下で出来上がっている。
その典型が、自民党かもしれないが現在、親中派は全て振り落とされた。
敗戦国が一方的に全て悪いとする史観=自虐史観、その逆の立場である歴史修正主義のどちらも間違っている。
何も考える事なく、「日本が悪い」という前提で物事を見る人が多かったが、状況は変化した。朝日新聞の敗北は、戦後の歪んだ価値観の終りを象徴するものとなるであろう。
実務経験に欠けた学者、経済評論家の予測は当てにならない。単なる頭の体操である。ただ、面の皮は物凄く厚い。
著者は、企業運営等実務経験が豊富で実態を踏まえた生の予測でありよく当たる。
成程と思うこと多く十分愉しめる。
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突き破る日本経済 Kindle版
消費税再増税を延期し、総選挙で圧勝した安倍政権は日本経済を再生できるのか。新たな冷戦、独立運動の激化など、対立と分裂へ向かう世界の行方と日本の変化を読む! 【本書の内容】●総選挙圧勝・第3次安倍政権で日本はこう変わる●レームダック化したオバマ政権とアメリカの没落●ドイツまで景気後退が始まったユーロ圏の混乱●新たな冷戦が引き起こしたロシア通貨危機●香港問題でイギリスと対立した中国に迫る危機●グローバリズムが引き起こした世界的な対立と分裂●再増税の延期で日本の経済は立ち直れるか●戦後70年、政治・経済・外交で起きる日本の大転換 ほか
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2015/1/31
- ファイルサイズ9275 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
著者について
作家・経済評論家。1969年生まれ。
日本大学法学部経営法学科卒業。貿易会社に勤務した後、独立。複数の企業運営などに携わる。大手掲示板での欧米経済、韓国経済などの評論が話題となり、2009年、『本当はヤバイ! 欧州経済』(彩図社)を出版、欧州危機を警告しベストセラーになる。内外の経済・政治情勢のリサーチや分析に定評があり、さまざまな政策立案の支援から、雑誌の企画・監修まで幅広く活動を行っている。
著書に『これからすごいことになる日本経済』(徳間書店)『儲』『完全にヤバイ! 韓国経済』(三橋貴明氏との共著、彩図社)、『大恐慌情報の虚と実』(同共著、ビジネス社)など多数。
日本大学法学部経営法学科卒業。貿易会社に勤務した後、独立。複数の企業運営などに携わる。大手掲示板での欧米経済、韓国経済などの評論が話題となり、2009年、『本当はヤバイ! 欧州経済』(彩図社)を出版、欧州危機を警告しベストセラーになる。内外の経済・政治情勢のリサーチや分析に定評があり、さまざまな政策立案の支援から、雑誌の企画・監修まで幅広く活動を行っている。
著書に『これからすごいことになる日本経済』(徳間書店)『儲』『完全にヤバイ! 韓国経済』(三橋貴明氏との共著、彩図社)、『大恐慌情報の虚と実』(同共著、ビジネス社)など多数。
登録情報
- ASIN : B00T2JMZMG
- 出版社 : 徳間書店 (2015/1/31)
- 発売日 : 2015/1/31
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 9275 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 178ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 472,381位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 58,424位ビジネス・経済 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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作家・経済評論家。1969年生まれ。
日本大学法学部経営法学科卒業。貿易会社に勤務した後、独立。複数の企業運営などに携わる。大手掲示板での欧米経済、韓国経済などの評論が話題となり、2009年『本当にヤバイ!欧州経済』(彩図社)を出版、欧州危機を警告しベストセラーになる。内外の経済・政治情勢のリサーチや分析に定評があり、さまざまな政策立案の支援から、雑誌の企画・監修まで幅広く活動を行っている。
公式HP http://www.watanabetetsuya.info/
人気経済ブログ「代表戸締役 ◆ jJEom8Ii3E の妄言」
人気メルマガ渡邉哲也の今世界で何が起きているのか http://foomii.com/00049 を運営している。
連絡先はinfo@watanabetetsuya.info
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トップレビュー
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2015年1月10日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
50人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2015年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近はテレビなどで見かけることも増えた渡邉哲也先生。
ソフトな語り口ですが、言っていることは、とても辛辣で、厳しいことをズバスバ指摘します。
本書もそうです。
文章はやさしくていねい、読みやすいですが、書いている内容はやさしくありません。
第1章では、昨年末の消費増税延期と総選挙を総括し、アベノミクスのリベンジで何が起こるのかを解説。
第2章では、ヨーロッパの低迷と、グローバル金融の弱体化とナショナリズムの台頭を分析しつつ、金融規制、租税回避、テロとの戦いが同じ根っこを持つ問題であると指摘しています。
第3章では、世界中で起こっている対立と混迷を解説。世界と日本が向き合うISILとの戦いにも紙面を割いています。
第4章では、中国の問題を分析。中国から手を引く日米と、中国を潰せないヨーロッパの関係を解説しています。
第5章では、これから日本で起こる経済と社会の変革を解説。テロ三法の問題も考察しています。
本書が発売されたのは、2015年の1月。
徳間書店の初荷だったといいますから、本当の年初です。
すでに2015年が始まって1カ月半。
ヨーロッパの金融緩和、ISIL、テロとの戦い、テレビ朝日のコーポレートガバナンス問題……。
わずか1カ月半にもかかわらず、本書で渡邉先生が指摘されたとおりに、世界が動いているのです。
渡邉先生は経済評論家ではなく、予言者でしょうか……(笑)。
まあ、過去にリーマンショックを的中させている渡邉先生なので、正しい情報分析に従えば、未来の展望も自ずと、見えてくるものなのでしょうが、それでも、すごいというか、素直に感心してしまいます。
さて、そんな本書の問題提起にしたがえば、2015年以降の日本は経済復活と、世界をリードしていく姿勢が求められるそうです。
私たち日本国民も、がんばらないといけません。
読後には、そんな思いをさせられる一冊です。
未読の方は、ぜひ読んでみてください。
ソフトな語り口ですが、言っていることは、とても辛辣で、厳しいことをズバスバ指摘します。
本書もそうです。
文章はやさしくていねい、読みやすいですが、書いている内容はやさしくありません。
第1章では、昨年末の消費増税延期と総選挙を総括し、アベノミクスのリベンジで何が起こるのかを解説。
第2章では、ヨーロッパの低迷と、グローバル金融の弱体化とナショナリズムの台頭を分析しつつ、金融規制、租税回避、テロとの戦いが同じ根っこを持つ問題であると指摘しています。
第3章では、世界中で起こっている対立と混迷を解説。世界と日本が向き合うISILとの戦いにも紙面を割いています。
第4章では、中国の問題を分析。中国から手を引く日米と、中国を潰せないヨーロッパの関係を解説しています。
第5章では、これから日本で起こる経済と社会の変革を解説。テロ三法の問題も考察しています。
本書が発売されたのは、2015年の1月。
徳間書店の初荷だったといいますから、本当の年初です。
すでに2015年が始まって1カ月半。
ヨーロッパの金融緩和、ISIL、テロとの戦い、テレビ朝日のコーポレートガバナンス問題……。
わずか1カ月半にもかかわらず、本書で渡邉先生が指摘されたとおりに、世界が動いているのです。
渡邉先生は経済評論家ではなく、予言者でしょうか……(笑)。
まあ、過去にリーマンショックを的中させている渡邉先生なので、正しい情報分析に従えば、未来の展望も自ずと、見えてくるものなのでしょうが、それでも、すごいというか、素直に感心してしまいます。
さて、そんな本書の問題提起にしたがえば、2015年以降の日本は経済復活と、世界をリードしていく姿勢が求められるそうです。
私たち日本国民も、がんばらないといけません。
読後には、そんな思いをさせられる一冊です。
未読の方は、ぜひ読んでみてください。
2015年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
解りやすい内容だと思います。難しい表現を使わずに『世界の今』が大体理解できると思います。
「こうだからこうなんだ」という原因と結果そこから構築される推論から成り立っているからなのでしょうか。
理解できると簡単なことを、読者に理解させようという姿勢が好きです。
「こうだからこうなんだ」という原因と結果そこから構築される推論から成り立っているからなのでしょうか。
理解できると簡単なことを、読者に理解させようという姿勢が好きです。
2015年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
経済は,門外漢だが,説明はわかりやすく簡単に読むことができた.また,巷にあふれる「破綻」本とは違い,どのようにすれば,活路が開かれるのか示されており,その意味で元気が出る本だと思った.
2015年1月20日に日本でレビュー済み
緊急出版とのことだが、内容は細部まで徹底分析されているし、なかなか興味深かった。
国内だけではなく、(まぁ語る上では当然避けて通れない部分だから)中国、韓国などのアジア情勢についても考察されていて、面白い。
どっかのウソくさい新聞なんかより、この本のほうが余程タメになったね。
国内だけではなく、(まぁ語る上では当然避けて通れない部分だから)中国、韓国などのアジア情勢についても考察されていて、面白い。
どっかのウソくさい新聞なんかより、この本のほうが余程タメになったね。