良書です。
業務上、何冊かセキュリティ技術書、時事ネタ系、監査関連の業務的なモノまで
書籍を読みかじってきましたが、まず「ノンフィクションの読み物」としても、読んでいて
面白いです。(不謹慎かもしれませんが、引きこまれます。)
冒頭にある最も最古のバンキングシステムのセキュリティインシデントの事例で
「掴み」はOKという感じです。
そして「読んでいて面白い」ということは、セキュリティに従事していない人でも
わかりやすい内容になっています。
詳しく知っている人にとっても、セキュリティリスクは「ゼロ」に出来ないことを、ITを知らない
組織の上の人に上手く説明するため、表現、事例説明など参考になることが多いと思います。
そしてサイロ型のプロジェクト管理をやってきて、場当たり的な対応をしてきた「とりあえず」な
上司や先輩に啓蒙の一環で読んでほしい一冊でもあります。
しかし◯ッ◯ルがまさか。。。。いろいろ考えさせられました。
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情報立国・日本の戦争 大国の暗闘、テロリストの陰謀 (角川新書) Kindle版
現在ある検索エンジンを使えばあなたでも実物の機械や設備をハッキングできる。ネットは貧者の核兵器とも呼ばれる。”戦争のなかの日常”を私達は既に過ごしているのだ。戦慄の現実と個人・企業・国家の対策を示す!
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2015/2/10
- ファイルサイズ1576 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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登録情報
- ASIN : B00T5W76RE
- 出版社 : KADOKAWA (2015/2/10)
- 発売日 : 2015/2/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1576 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 187ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 321,477位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,277位角川新書
- - 11,726位コンピュータ・IT (Kindleストア)
- - 13,085位工学 (Kindleストア)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2015年2月26日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2015年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
IT専門分野の著者が、裏社会を含めた、現代社会をその視点から書かれている、個人的には、もう少しこの手の著書が合ってもいいと思う。
それだけ、ここ何十年で変貌しているサイバー空間ではないのか?
ダイハード4映画の内容から、それが、現実に起きる可能性最悪のシナリオ、ファイアーセール等を取り上げ、
最初に自身の興味を拡大させられた、
デフコン、ハッカーの祭典では、プリウスをハッキングし、パフォーマンスを披露しているが、確かに、実際に不可能では無いことに気が付くと、恐ろしさを感じてしまう。
また、ハッキングされる原因の1つに、世界で最も危険な検索ツール、ジョダンを取り上げ、工場出荷時のままの、デフォルトパスワード状態(初期状態)から、ハッキングされている、ケースが多そうだが、その実例として、最凶ウィルス スタックスネットが、イランの核燃料施設のウラン濃縮用遠心分離機がこのウィルスで攻撃されている、デフォルトパスワードの状態のみが、被害を受ける事に、
また、国家機密情報を暴露する、検索ツール「フォカ」アサンジ等は、もしかすると、これらを使っていたかも、知れない、日本の諜報機関は、まだ、把握していないのでは?ネットに接続されているデバイスの殆どか情報漏洩にさらされている。
スティック・パソコン、これは、CIAや、NSA諜報員が使用し、現地のパソコンに繋ぎ、安全な状態で自身のパソコンデータ―が開き、操作が出来る、しかも、使用した現地パソコンには、一切痕跡が残らない優れものらしい、また、アメリカNSAの軍事用通信傍受システム エシュロン、それを進化させた、プリズム、スノーデンが、暴露しピックアップされた、
アメリカも、制御不能の、
自己増殖していくウィルス、ワーム
その典型的なロシアのサヤノシュシェンスカヤダムの爆破は、サイバー攻撃によるものなのかと考える事も出来る、日本には、この手の報道がされていない事が気になる、
日本にも、企業が所有しる、マルチ複合機等の部品に中国製品等に、マルウェアが混入、機密情報を取られている、また、軍事産業の部品にも、混入しているようで、戦闘能力を低コストで、下げる事が出来る事を紹介している、グローバル産業が、広がる副作用となる。
では、アメリカでは、どの様な対策が有るのか? 例えば、ホワイトリスティング、アメリカの新戦略、初めから、OSで動作が許されているプログラムを決め、それ以外のプログラムは、動かない仕組み。
第四章では、日本の銀行から、年間18臆5200万円の被害額が有る事も、余り報道されていない、サイバー犯罪の餌食になっている、未だに、ワンタイムパスワードのシステムを導入していない現実が有る。大企業を始めとする、国の機関なども、随時ハッキングアタックを仕掛けられている事が解る、最終章では、色々な産業の部品にも、中国や、アメリカで、巧妙なマルウェア等が仕組まれている為、日本こそ信頼の有る部品を提供し、lT永世中立国を推進を薦める著者には、賛同出来る、しかし、ハッキング対策等の知識が無ければ、永世中立国になるには、まだ、時間が掛かるだろう。もしかすると、ITを使う戦争が着々と知らない間に、仕掛けられているのかも、知れない。
それだけ、ここ何十年で変貌しているサイバー空間ではないのか?
ダイハード4映画の内容から、それが、現実に起きる可能性最悪のシナリオ、ファイアーセール等を取り上げ、
最初に自身の興味を拡大させられた、
デフコン、ハッカーの祭典では、プリウスをハッキングし、パフォーマンスを披露しているが、確かに、実際に不可能では無いことに気が付くと、恐ろしさを感じてしまう。
また、ハッキングされる原因の1つに、世界で最も危険な検索ツール、ジョダンを取り上げ、工場出荷時のままの、デフォルトパスワード状態(初期状態)から、ハッキングされている、ケースが多そうだが、その実例として、最凶ウィルス スタックスネットが、イランの核燃料施設のウラン濃縮用遠心分離機がこのウィルスで攻撃されている、デフォルトパスワードの状態のみが、被害を受ける事に、
また、国家機密情報を暴露する、検索ツール「フォカ」アサンジ等は、もしかすると、これらを使っていたかも、知れない、日本の諜報機関は、まだ、把握していないのでは?ネットに接続されているデバイスの殆どか情報漏洩にさらされている。
スティック・パソコン、これは、CIAや、NSA諜報員が使用し、現地のパソコンに繋ぎ、安全な状態で自身のパソコンデータ―が開き、操作が出来る、しかも、使用した現地パソコンには、一切痕跡が残らない優れものらしい、また、アメリカNSAの軍事用通信傍受システム エシュロン、それを進化させた、プリズム、スノーデンが、暴露しピックアップされた、
アメリカも、制御不能の、
自己増殖していくウィルス、ワーム
その典型的なロシアのサヤノシュシェンスカヤダムの爆破は、サイバー攻撃によるものなのかと考える事も出来る、日本には、この手の報道がされていない事が気になる、
日本にも、企業が所有しる、マルチ複合機等の部品に中国製品等に、マルウェアが混入、機密情報を取られている、また、軍事産業の部品にも、混入しているようで、戦闘能力を低コストで、下げる事が出来る事を紹介している、グローバル産業が、広がる副作用となる。
では、アメリカでは、どの様な対策が有るのか? 例えば、ホワイトリスティング、アメリカの新戦略、初めから、OSで動作が許されているプログラムを決め、それ以外のプログラムは、動かない仕組み。
第四章では、日本の銀行から、年間18臆5200万円の被害額が有る事も、余り報道されていない、サイバー犯罪の餌食になっている、未だに、ワンタイムパスワードのシステムを導入していない現実が有る。大企業を始めとする、国の機関なども、随時ハッキングアタックを仕掛けられている事が解る、最終章では、色々な産業の部品にも、中国や、アメリカで、巧妙なマルウェア等が仕組まれている為、日本こそ信頼の有る部品を提供し、lT永世中立国を推進を薦める著者には、賛同出来る、しかし、ハッキング対策等の知識が無ければ、永世中立国になるには、まだ、時間が掛かるだろう。もしかすると、ITを使う戦争が着々と知らない間に、仕掛けられているのかも、知れない。
2015年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近、気になっているサイバー攻撃に関する世界の事情が非常に興味深く書かれている。著者が自ら取材して得た情報も多く、類書に良くある、マスメディアやネットからの情報を要領良くまとめたような本でないところに好感が持てる。ただし、著者はサイバー技術にはあまり明るくないのではないか。電子戦をEMPと同じと思っているような記述や、ソースコードが信頼できてもコンパイラはどうなる?ということに気がついていないように見えるところなど、他にも多少、得た情報を精査しきれていない感じがした。
これでも星4つはつける価値がある本であるが、あえて、3つにした。それは、星5つのべた褒めがステマっぽく感じたからだ。著者のせいではなく、おそらく友人たちが担いでくれたのだろうが、それが鼻に付いたからだ。
これでも星4つはつける価値がある本であるが、あえて、3つにした。それは、星5つのべた褒めがステマっぽく感じたからだ。著者のせいではなく、おそらく友人たちが担いでくれたのだろうが、それが鼻に付いたからだ。
2015年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は30年以上サイバーに関わってきた専門家。国家安全保障の面にも造詣が深い。
本書のテーマは、今そこにある危機をいかに克服するか、そして我が国の情報の安全保障はいかにあるべきかを戦略的な構想を持って探ることである。本書は、読者にサイバーの現実を直視させ本質を次々とえぐる。サイバー空間でも地球儀上の関係は変わらないと捉えている点が興味深い。
しかし、堅苦しい話など全くなく、我々が身近で見聞きする危機が他人事でないことを極めて平易に記載していて飽きない。
加えて、国家が関与するサイバー攻撃も、民間人に対する危機も変わらないものだと、緻密な解説を加え説明している。
評価できる点は、我々が直面している危機をいたずらに不安を煽ることなく平易に記載することを試み、冷徹に記している点である。
日米の鉄道のごみ箱を例に出し対テロ対策の比較はおもしろい。サイバー攻撃に関わる関する視点も異なるのだろう。
だから、世界で日本が信頼される国家になる人材の方針は納得する。高度なセキュリティ人材がわが国のプレゼンスを国際社会に示すため必要である。「自分はあなたにとって心強い仲間になれますよ」といえる人材の育成に強く同意する。
本書の内容は対岸の火事ではない。分かり易く書かれてあってオススメです。
本書のテーマは、今そこにある危機をいかに克服するか、そして我が国の情報の安全保障はいかにあるべきかを戦略的な構想を持って探ることである。本書は、読者にサイバーの現実を直視させ本質を次々とえぐる。サイバー空間でも地球儀上の関係は変わらないと捉えている点が興味深い。
しかし、堅苦しい話など全くなく、我々が身近で見聞きする危機が他人事でないことを極めて平易に記載していて飽きない。
加えて、国家が関与するサイバー攻撃も、民間人に対する危機も変わらないものだと、緻密な解説を加え説明している。
評価できる点は、我々が直面している危機をいたずらに不安を煽ることなく平易に記載することを試み、冷徹に記している点である。
日米の鉄道のごみ箱を例に出し対テロ対策の比較はおもしろい。サイバー攻撃に関わる関する視点も異なるのだろう。
だから、世界で日本が信頼される国家になる人材の方針は納得する。高度なセキュリティ人材がわが国のプレゼンスを国際社会に示すため必要である。「自分はあなたにとって心強い仲間になれますよ」といえる人材の育成に強く同意する。
本書の内容は対岸の火事ではない。分かり易く書かれてあってオススメです。
2018年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何でもかんでも日本の悪い部分だけを取りあげて、日本はダメだという感じの視点。啓蒙の意図もあるのかもしれないが、本の内容を鵜呑みにするなら日本は猿の集まりのよう。サラッと読めば十分かな。
2016年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人の危機意識のなさに警鐘を鳴らす1冊です。コンピュータ関係者のみならず一般に人にも読みやすい。
2015年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
基本的に極めて有意義な本だと考えます。
但し、NSAの理解について誤りがあるので指摘しておきます。
本全体としては良いと思いますが、このような誤りがあると全体の信頼性が低下しますので、残念です。
○ 76頁で「クァンタム作戦」を「ノートパソコンに超小型無線機を仕掛け、13キロメートル以内から遠隔操作する」こととしていますが、これは誤りです。
NSAのTAOグループ(所謂ハッキングの部隊)がシステムに侵入するには、大きく二つの方法を使います。「遠隔侵入」(remote subversion又はremote access)と「物理的侵入」(physical subversion又はclose access)です。
「遠隔侵入」は、インターネット回線を通じてマルウェアを送り込むもので、これも色々な手法があるのですが、その中の一つが「クァンタム」諸計画で側面者攻撃(man on the side attack)の一種です。
「物理的侵入」は、まさに標的システムに接近してマルウェアやハードウェアを仕込むもので、その各種機器の一つに、パソコン端末に仕込む「ギンス」とか偽装USBコネクターの「コットンマウス」などがあります。これら機器との無線通信機の一つに「ナイトスタンド」があります。著者が書いている「ノートパソコンに超小型無線機を仕掛け、・・・・」というのは、この「物理的侵入」の一種です。
○ 他にも、86頁「フォーン・インテリジェンス」や140頁「エシェロン」の説明は、若干不正確であると考えますが、これを説明しだすと長くなるのでコメントは省略します。
但し、NSAの理解について誤りがあるので指摘しておきます。
本全体としては良いと思いますが、このような誤りがあると全体の信頼性が低下しますので、残念です。
○ 76頁で「クァンタム作戦」を「ノートパソコンに超小型無線機を仕掛け、13キロメートル以内から遠隔操作する」こととしていますが、これは誤りです。
NSAのTAOグループ(所謂ハッキングの部隊)がシステムに侵入するには、大きく二つの方法を使います。「遠隔侵入」(remote subversion又はremote access)と「物理的侵入」(physical subversion又はclose access)です。
「遠隔侵入」は、インターネット回線を通じてマルウェアを送り込むもので、これも色々な手法があるのですが、その中の一つが「クァンタム」諸計画で側面者攻撃(man on the side attack)の一種です。
「物理的侵入」は、まさに標的システムに接近してマルウェアやハードウェアを仕込むもので、その各種機器の一つに、パソコン端末に仕込む「ギンス」とか偽装USBコネクターの「コットンマウス」などがあります。これら機器との無線通信機の一つに「ナイトスタンド」があります。著者が書いている「ノートパソコンに超小型無線機を仕掛け、・・・・」というのは、この「物理的侵入」の一種です。
○ 他にも、86頁「フォーン・インテリジェンス」や140頁「エシェロン」の説明は、若干不正確であると考えますが、これを説明しだすと長くなるのでコメントは省略します。
2015年5月21日に日本でレビュー済み
IT社会、情報のセキュリティがいかに脆弱か、本書の前半で書かれていることは、やはりきちんと認識していたほうがいいことだと思う。
個人情報とかプライバシーなんて、米国のスノーデン事件が示しているように、ないようなものだし、中国のハッカー集団もなかなかやってくれている。
したがって、ウイルスプログラムなどから自分を守るということにも、もっと敏感になってもいいとも思う。
それはそうなんだと思う。その上で、日本政府は米国のような情報収集はしないという前提で、永世中立国になるっていうアイデアも悪くない。
それでも、☆を3つにしたのは、一つは、とくだん目新しくないこと、それ以上に、こうした社会とどのように付き合っていくのかが、メッセージとしてどうか、ということ。
典型的なケースとして、日本で起きた地下鉄サリン事件を契機に、米国の地下鉄などは強固なテロ対策をとっているが、日本のそれはそうではないということ。では、テロ対策をもっと強めるべきなのだろうか。そう単純ではないと思う。テロも自然災害も私たちの暮らしのリスクとしてある。その対応をどこまでとるのか、どのようにとるのか、ということを考えることが先だろう。強固なテロ対策をとらないことで、地下鉄車両や駅の快適さが保たれているという側面もある。また、今の日本はテロリストにとって魅力的な国ではないということもあるだろう。そのことも、アメリカとは違っている(その意味では、戦争に突き進む安倍政権は、このリスクを高めているので困る)。
確かに情報セキュリティは脆弱だ。しかし、私たちはプライバシーを完璧に守りながら、道路を歩くことなどできない。誰かが見ているし、さらにいいか悪いかは別にして監視カメラも増えている。道路を歩くだけで、交通事故などにまきこまれる危険もある。
たぶん、現代の戦争というのは、武力だけではなく、情報戦や経済戦もより重要になっているのだろう。そういった戦争には、私たちは簡単に巻き込まれる。それでも、IT永世中立国として生き残っていくのは、悪くないと思う。だからこそ、そのビジョンをもっとつき進めてもいいかな、とも思う。
個人情報とかプライバシーなんて、米国のスノーデン事件が示しているように、ないようなものだし、中国のハッカー集団もなかなかやってくれている。
したがって、ウイルスプログラムなどから自分を守るということにも、もっと敏感になってもいいとも思う。
それはそうなんだと思う。その上で、日本政府は米国のような情報収集はしないという前提で、永世中立国になるっていうアイデアも悪くない。
それでも、☆を3つにしたのは、一つは、とくだん目新しくないこと、それ以上に、こうした社会とどのように付き合っていくのかが、メッセージとしてどうか、ということ。
典型的なケースとして、日本で起きた地下鉄サリン事件を契機に、米国の地下鉄などは強固なテロ対策をとっているが、日本のそれはそうではないということ。では、テロ対策をもっと強めるべきなのだろうか。そう単純ではないと思う。テロも自然災害も私たちの暮らしのリスクとしてある。その対応をどこまでとるのか、どのようにとるのか、ということを考えることが先だろう。強固なテロ対策をとらないことで、地下鉄車両や駅の快適さが保たれているという側面もある。また、今の日本はテロリストにとって魅力的な国ではないということもあるだろう。そのことも、アメリカとは違っている(その意味では、戦争に突き進む安倍政権は、このリスクを高めているので困る)。
確かに情報セキュリティは脆弱だ。しかし、私たちはプライバシーを完璧に守りながら、道路を歩くことなどできない。誰かが見ているし、さらにいいか悪いかは別にして監視カメラも増えている。道路を歩くだけで、交通事故などにまきこまれる危険もある。
たぶん、現代の戦争というのは、武力だけではなく、情報戦や経済戦もより重要になっているのだろう。そういった戦争には、私たちは簡単に巻き込まれる。それでも、IT永世中立国として生き残っていくのは、悪くないと思う。だからこそ、そのビジョンをもっとつき進めてもいいかな、とも思う。