前巻のラストで、マキシムの神器石化とのコンボがとんでもないことになってしまって、どう結着をつけるのかも悩ましいのに、
狂気の三題噺仕様は継続するGMにとっての鬼畜仕様リレーキャンペーン。読む前からわくわくしてました。
今回は、川人、秋田みやび、ベーテ、そして〆は企画発起人、北沢慶のGM。
一話目:担当/川人
前巻で投げっぱなしだった、ゼールの打倒/再封印についての調査。内容は順当なのに、お題の「ぴんく」とその他のせいでどうにもしまらない。
相談する相手も壊れているし、提示される解決法もぶっ飛んでいて、次のGMが悲惨(ほめ言葉)。そしてGMのお休みキャラのラブいじりが半端無い。
二話目:担当/ベーテ
一話目で提示された解決法に従って、遥かな旅に出る一行。
ネタばれになるので詳細は省くけど、ファンタジーTRPGでこういう事をするのは目新しくて結構面白いはずなのだが、
現在進行中の時間竜キャンペーンのせいで、新鮮味がおちているのが惜しい。あと、お題のせいもあるけど、ライナスがいちいち気持ち悪い。
お題もSW2.0でナニコレと?マークが浮かぶ珍妙なものもあり、GMの苦労が思いやられる。
GMがお題との整合を考えながら、スムーズにセッションを進めるためにどういった裁定するかとか、単にお題の面白さだけでないところが読みどころ。
ラブの狡猾さが、ライナスを片付ける場面も楽しかった。
三話目:担当/秋田
通常は、お題をひいて悶絶するメンバーを見るのが楽しみな本キャンペーンだが、畏るべきは秋田みやびのリアルラック。
直前引きでノーリアクションとなんとも盛り上がらない結果に。
遥かな旅路を経て帰ってみれば、気の抜けるラブお迎え祭りと対照的に、片付けたライナスがなんとも危険な存在になっていそうな不穏な始まり。
七剣神クロニクルで消化し切れなかったセルヒオ母のドロテアの正体とかの描写も楽しいし、オハジキ空中戦とかのギミックもまた愉快。
こんがらがった因縁もひとまず消化されて最終話へとヒキます。
最終話:担当/北沢
お題は無し、因縁も前話で解消と、安心しきったGM北沢へ担当からの直撃ダメージ。「トリプルクラウン」のお題が追加に。
それでも、各話からのネタをちゃんと組み合わせて、けじめをつけて見せてくれるあたりは流石です。
とても楽しいキャンペーンでした。前巻と比べると、お題をひいて悶絶するGMの描写が無いのがちょっと肩透かしでしたが。
数年に一度でいいから、またやってくんねーかなぁ。
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ソード・ワールド2.0リプレイ 戦慄のトリプルクラウン 下 (富士見ドラゴンブック) Kindle版
魔王復活を防ぐため冒険者たちが往くは――海の底に、過去の世界、そして円盤が飛び交う大空! グループSNEのGM7人が贈る“お題”に翻弄されしリレーキャンペーン、果たして無事大団円を迎えられるのか!?
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2015/3/25
- ファイルサイズ17876 KB
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登録情報
- ASIN : B00USYPK4O
- 出版社 : KADOKAWA (2015/3/25)
- 発売日 : 2015/3/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 17876 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 355ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 352,757位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 461位富士見ドラゴンブック
- - 37,607位ライトノベル (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年3月20日に日本でレビュー済み
ただでさえマゾいお題制なのですが、大半のGMがとんでもギミックやシナリオを突っ込むのは他のGMに負けられないと言う思いがあるからでしょう。
この二冊で、TRPGにこんなギミックがあって良いのか?と言う場面が何度あった事か。
一方、お題の方は下巻では割と問題なしな感じ(と言いつつ、いきなりピンクの円盤が空を飛んでPCを誘拐)。
さすがにこのルールでは完結させるのは難しいので、お題なし全員参加の最終話がGM北沢慶で行われている。
しかしなぜか編集部から「お題」が突っ込まれることに。
第五話 GM川人忠明
直前引きの地獄を作り上げた張本人がついに担当。そして発病するGM病「レベル勘違い」。
第六話 GMベーテ・有理・黒崎
舞台は過去へ。そして、PCによる暗躍が、崩壊への序曲となった。
第七話 GM秋田みやび
某PCの暗躍が無ければ起きえなかった悲劇。そして、前代未聞?のTRPG?ギミックが発動する。
最終話 GM北沢慶
魔王ゼール封印のために必要なパーツは全て揃い、いよいよ一行は魔王城へと再突入する。突然登場した重要アイテムについては秘密だ!
なんだか陰でヒロインフラグもリレーされているような、そんな感じもするのだが。
巻末の各GMコメントも面白いです。
連載と言う形式だったため、かなり長期間になったリプレイですが、各GMがお題のみならず趣向を凝らした内容で大満足。
まあ、SW2.0の世界観で『体重計』とか地味にきつそうなんですが。
この二冊で、TRPGにこんなギミックがあって良いのか?と言う場面が何度あった事か。
一方、お題の方は下巻では割と問題なしな感じ(と言いつつ、いきなりピンクの円盤が空を飛んでPCを誘拐)。
さすがにこのルールでは完結させるのは難しいので、お題なし全員参加の最終話がGM北沢慶で行われている。
しかしなぜか編集部から「お題」が突っ込まれることに。
第五話 GM川人忠明
直前引きの地獄を作り上げた張本人がついに担当。そして発病するGM病「レベル勘違い」。
第六話 GMベーテ・有理・黒崎
舞台は過去へ。そして、PCによる暗躍が、崩壊への序曲となった。
第七話 GM秋田みやび
某PCの暗躍が無ければ起きえなかった悲劇。そして、前代未聞?のTRPG?ギミックが発動する。
最終話 GM北沢慶
魔王ゼール封印のために必要なパーツは全て揃い、いよいよ一行は魔王城へと再突入する。突然登場した重要アイテムについては秘密だ!
なんだか陰でヒロインフラグもリレーされているような、そんな感じもするのだが。
巻末の各GMコメントも面白いです。
連載と言う形式だったため、かなり長期間になったリプレイですが、各GMがお題のみならず趣向を凝らした内容で大満足。
まあ、SW2.0の世界観で『体重計』とか地味にきつそうなんですが。
2015年3月20日に日本でレビュー済み
SW2.0でリプレイを手掛けるGMさんがリレー形式で展開をするお祭りキャンペーン。
上巻に比べ直前引き御題によるハプニングはほぼ無かったが一部PLの暗躍によりシナリオは予想外の展開に…
今巻も上巻と同じく4話収録、刊行ペースも早く短期間でガッツリ堪能できる良いリプレイでした。
ただ残念な部分がひとつあり、今シリーズの売り(?)である御題のくじ引きネタはどちらかと言うと作者陣内輪で盛り上がってしまい、
上巻はまだしも下巻となると「企画がおもしろい」印象は読み手側としてはあまり感じなくなってしまった事。
おそらく一番苦労された点であると推察されるだけにとても惜しまれる。
上巻に比べ直前引き御題によるハプニングはほぼ無かったが一部PLの暗躍によりシナリオは予想外の展開に…
今巻も上巻と同じく4話収録、刊行ペースも早く短期間でガッツリ堪能できる良いリプレイでした。
ただ残念な部分がひとつあり、今シリーズの売り(?)である御題のくじ引きネタはどちらかと言うと作者陣内輪で盛り上がってしまい、
上巻はまだしも下巻となると「企画がおもしろい」印象は読み手側としてはあまり感じなくなってしまった事。
おそらく一番苦労された点であると推察されるだけにとても惜しまれる。