グランド・マスター [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | チャン・チェン, ウォン・カーウァイ, チャン・ツィイー, ソン・ヘギョ, トニー・レオン, チャン・ジン |
言語 | 日本語, 中国語 |
稼働時間 | 2 時間 3 分 |
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商品の説明
ハリウッドもひれ伏す、究極のアクション・エンターテインメント超大作!
トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェンほかアジア映画界が誇るトップスターが豪華競演!
■「1800円に価格改定! 松竹洋画キャンペーン」対象作品
■すべての流派の頂点に立つ“真のグランド・マスター"は誰か? いま始まるカンフー頂上決戦! !
今も絶大なる人気を誇る永遠のアクションスター、ブルース・リー唯一の師として知られる伝説の武術家・葉問(イップ・マン)。彼の知られざる実話をもとに、
中国武術を受け継ぎ、その技と精神を磨き上げて次世代に継承していった各地の宗師(グランドマスター)たちの壮絶なる運命と頂上決戦を描いた、アクション・エンタテイメント超大作!
■トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェンほか、アジア映画界が誇るトップスターが豪華競演!
主人公イップ・マンを演じるのは、彼の最後の直弟子であるダンカン・リョンから4年間にも及ぶ直接指導を受けた名優トニー・レオン。
イップ・マンへの愛を封印し復讐に人生を捧げるルオメイに『HERO』『SAYURI』のチャン・ツィイー。さらに『レッドクリフ』シリーズのチャン・チェンや、
次世代のジェット・リーと噂のマックス・チャンほか、アジア映画が総力を結集した豪華キャスティングが実現!
■ブルース・リーの師匠、イップ・マン。その伝説の生涯が明らかに!
葉問(イップ・マン)
1893年広東省生まれ。7歳で詠春拳の陳華順(チン・カジュン)の弟子となり技を磨く。その後、戦争を逃れて香港に渡り武館を開く。あのブルース・リーに武術を伝授したことでも有名だが、
戦時中、日本軍に家も財産も接取されてしまった経験から、「詠春拳を日本人に教えてはならない」という遺言を残したとも言われている。1972年没。
■名匠ウォン・カーウァイが華麗なる映像美で《中国武術》の真髄を描く!
『恋する惑星』『花様年華』『2046』の名匠ウォン・カーファイが構想17年、撮影3年の歳月をかけて放つ入魂の最新作!
激動の時代を駆け抜けた中国武術のグランドマスターたちの愛と宿命の物語を、ハリウッドもひれ伏す壮絶なアクション、そしてカーウァイならではのスタイリッシュで官能的な映像美で描く! !
ストーリー
世界を呑みこむ戦争の足音が、刻一刻と迫る1930年代の中国。北の八卦掌(はっけしょう)の宗師であるゴン・パオセンは引退を決意し、その地位と生涯をかけた南北統一の使命を譲る後継者を探していた。
候補は一番弟子のマーサンと南の詠春拳(えいしゅんけん)の宗師・葉問(イップマン)。パオセンの娘で、奥義六十四手をただ一人受け継ぐゴン・ルオメイも、女としての幸せを願う父の反対を押し切り名乗りを上げる。
だが、野望に目の眩んだマーサンがパオセンを殺害。ルオメイはイップマンへの想いも、父の望みも捨て、仇討ちを誓う。ここに後継者争いと復讐劇が絡み合う、壮絶な闘いの幕が切って落とされた。
一方、八極拳(はっきょくけん)を極め、一線天(カミソリ)と呼ばれる謎の男も、不穏な動きを見せていた…。 動乱の時代を生き抜き、次の世代へと技と心を受け継ぐ真のグランド・マスターとなるのは誰なのか―?
映像特典
・時代背景説明
・予告編集
・中国拳法-その歴史と戦法-(静止画)
・キャスト・スタッフ プロフィール(静止画)
・プロダクション・ノート(静止画)
※商品仕様、特典等については変更となる場合がございます。
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語, 中国語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 140 g
- EAN : 4988105070523
- 監督 : ウォン・カーウァイ
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 3 分
- 発売日 : 2015/7/3
- 出演 : トニー・レオン, チャン・ツィイー, チャン・チェン, ソン・ヘギョ, チャン・ジン
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 中国語 (Dolby Digital 5.1), 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : 松竹
- ASIN : B00V4HJRNE
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 114,849位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 199位外国の伝記映画
- - 8,959位外国のアクション映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ところで
‘他者を排除したり拒絶したりしながら実のところ他者を求めている’
・・・ というのが全てのカーウァイ監督作に共通するプロットだと思う。そして 『ブレノスアイレス(1997)』 以降は ‘描写の仕方’ に変化がある、と思える。‘みずみずしさ’ が ‘しっとりとしてきた’ というか・・・。それは ‘成熟’ とか ‘老い’ といった項目への目配せの変化かもしれないし ‘若さ’ の後退といった方が近いのかもしれない。この感覚は ‘若者を主人公’ にすえた近作 『マイ・ブルーベリーナイツ(2007)』 ですら感じられた。おそらくカーウァイ監督は ‘成熟’ に向かっているのだと思う。
だから、本作を初めて知った時 ‘なんで・・・いまさらアクション映画?’ と違和感があった。・・・確かにデビュー作 『いますぐ抱きしめたい(1988)』 は香港ノワール的アクション映画だし 『天使の涙(1995)』 までは鋭いアクションシーンが含まれていた。しかし、以後の作品にアクションシーンはほぼない。変化の結果としてアクションシーンを必要としなくなってきたのだ、と思っていたし、これからは ‘しっとり’ した映画を撮っていくだろうとも思っていた。それが ‘アクション映画’ なのだ。
さて、アクションシーンだが、多用されるスローモーションは、かつてのストップモーションに似ている。カットの繋ぎや構図も明らかにカーウァイ印。しかし、昔と違う点のほうが目立つ。最大の違いはアクションの尺が長いことだろう。(一応)アクション映画だった 『楽園の瑕(1994)』 の数倍はあると思える。当然、アクションの演出も変化している。いままでは短時間で終わり即興的な雰囲気を漂わせていたが、本作では水滴やらパナマ帽やら靴やらのアップをスローモーションで挟んだりするし、経過を細かく見せようとしている。こういう描写は今までなかった。力が入っているのがわかる。本作はクランクインから数年間アクションシーンだけ(!)を撮影していたというが納得の映像美なのだ。凄い。見所なのは間違いない。
・・・といいつつ、全体のバランスとしてみるなら ‘あの量のアクションシーンは必要だったのかな’ と思ってしまう。本作の場合アクションを積み重ねてドラマを盛り上げていくように出来ていない、と思うからだ。大体、終盤にはアクションシーン自体がない。むしろ ‘ワンスアポンアタイム・・・’的な ‘叙情’ を強く漂わせて終わるのだ(・・・‘デボラのテーマ’ に ‘阿片’ ときたら アレ を連想しないのは無理だ)。
展開されるドラマは上記における 変化後 のカーウァイ監督ならではのもので、しかも映画が進むにつれ魅力がドンドン増していく。正直に言って ‘アクションの尺を絞り込んでドラマ部分に注力したほうがよかったのではないか’ と思えるほど魅力的だ。(そうすれば、あの奇妙な ‘カミソリ’ のフッテージも本来の姿を見せたかもしれないし)
・・・とにかく圧倒的で見事なアクションシーンを誇る本作で最大の魅力は落ち着きのあるドラマ部分なのだ。カーウァイ監督の ‘成熟’ を ‘アクション映画’ である本作で逆に確認したような感じすらある。
そんなわけで本作が幾分バランスを欠いていることは否定できない。ただ、案外と欠点にはなっていないのではないか・・・。誤解を恐れず言えばカーウァイ監督作は昔からバランスが悪いのである。というより・・・ ‘バランスの悪さを映画の魅力に転化できるのが凄いところ’ なのだ(『恋する惑星(1994)』『天使の涙(1995)』なんかまさにそう)。
本作の場合、その域に達しているか微妙かもしれない (すみません) が、それでも個性的な魅力は強烈だ。・・・しかも成熟した魅力(叙情)も持っている。それに、なんだかんだ言ってもアクションシーンだって美しく凄いし。
そんなわけでストレートに傑作とは言いにくいけど ‘大好き’ な作品である。 ‘アクションとドラマ・・・一粒で二度美味しい映画’ と言えば合うのかもしれない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後にソフトについて・・・
仕様としては、プロダクションノート・プロフィール・中国拳法・等の興味深い文字資料が付いていて良かった。ただ、映像特典が予告編だけだったのは残念。メイキングが見たければ二枚組みを買うしかない・・・らしい(未公開映像が沢山入っていたら買ったかもしれないのだが)。また、画質・音質等については新しい映画だけあって良好。
・・・ところで、
私の場合、‘カーウァイ監督作は意図的に画質を落としたり調整したりするのでブルーレイにこだわるほどではない。DVDでいい。’ ・・・というのが基本的なスタンスなのだが、本作に限っては少々違う。盟友クリストファー・ドイルの撮影ではないからなのか、ディテールを追求したタイプの映像なのだ。今までのカーウァイ作と質感が違う(ところがある)。そのため、特にアクションシーンなどでブルーレイとDVDで差が出てしまうようだ。
・・・購入を検討される場合、この辺りを考慮したほうがいいかもしれない。ドラマ部分はまあいいとして、美しくシャープなアクションシーンにこだわるならブルーレイがオススメだとおもう。
(といいつつレンタルでブルーレイを観た後でDVDを買ってしまった私・・・。本作と同じくドイル撮影ではない『マイ・ブルーベリーナイツ』はDVDとブルーレイ、そんなに違わなかったからなぁ・・・)
雨の中の戦闘で、斧刃脚が一瞬見られる。これは具一寿老師の著書「中国拳法戦闘法」で発見
したが。試しに土木関係の役人が抜けずに困っていた杭に使用したところ、ボッキリ。
あまりに、危険な技のため場面で見つけるようにという事で説明は控える。
本編に関しては、あまりにもアップとスローモーションを多用しすぎる。特に俯瞰からの
カメラワークは、以前西部警察PARTⅢでも使用していて「当たっていない」のが明確になって
しまう。
以前、殺人拳の項で『剣の父親が日本の空手と中国の武術の融合』とあったが。残念ながら
拳法に関しては、中国が元祖。これは認めざるを得ない。
「バースオブザドラゴン」のウォンジャックマン老師の足さばきは『反閇』を活用した物だが
これは陰陽道の除霊法であって、本来はゆっくり行うのだがウォン老師はこれをかなりの
スピードで行っていた。流石、本家少林拳。このように元祖にはとてつもない奥義がある。
最後に、本編で八極拳が登場したがアップにし過ぎで技の詳細が見れないのが残念だった。
カンフー映画にしては 暴力的な映像でなくて、
幻想的な映像、オペラのような音楽、気に入りました。
背景に流れるテーマメロディーが、映像が綺麗で、
登場人物の心象を 表現しているようで
画面に引き込まれます。
ラストあたりに登場する少年は、幼いころの
ブルース・リーかな?
うーん、イマイチでした。
格闘シーンの描写が非常にもったいない。スローモーション多用し過ぎ。中国・香港映画の俳優はカンフーアクションの教養がある人が多い。そこをもっと活かして長回しのワンシーンでスピーディーなカンフーアクションを披露する俳優達の姿がもっと見たかったかな。
長回しのワンシーンで練度の高いアクションを撮れる所が中国・香港映画本来の魅力なのに残念。
作品の印象としては「ハリウッド流の悪しきスローモーション演出に毒されたカンフー映画」
従来のカンフー映画ファンには非常に物足りない作品かと思います。