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未知への飛行 - フェイル・セイフ - [DVD]

4.3 5つ星のうち4.3 1,110個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD 1枚組
¥2,271 ¥2,617
DVD 1枚組
¥1,182
DVD 通常版
¥2,049
DVD 通常版
¥2,528
DVD 通常版
¥2,649
DVD 通常版
¥9,711
今すぐ観る レンタル 購入
フォーマット ワイドスクリーン
コントリビュータ ヘンリー・フォンダ, ラリー・ハグマン, フランク・オバートン, シドニー・ルメット, ウォルター・マッソー, ダン・オハーリヒー
言語 英語, 日本語
稼働時間 1 時間 52 分

Fashion x レジャー タイムセール祭り開催中 5/14[火]23:59まで
期間限定で人気商品がお買い得。還元率アップのポイントアップキャンペーンも同時開催中。 今すぐチェック

商品の説明

水爆を搭載したアメリカの爆撃機が、司令部から暗号を受信。
なんとそれは“モスクワ爆撃命令"。

しかし、それは機械の故障による間違った指令だったのだ。気づいた時には、
すでに遅く爆撃機編隊を呼び戻す術は、失われていた。

合衆国大統領は、核戦争回避のために、恐ろしい提案をするが・・・。


■音声
1.ドルビーデジタル モノラル オリジナル(英語)
2.ドルビーデジタル モノラル 日本語吹替

■特典映像
シドニー・ルメット監督による音声解説
未知への飛行、再び
タレント・ファイル

■製作年
1963年

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ 英語, 日本語
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 25 x 2.2 x 18 cm; 80 g
  • EAN ‏ : ‎ 4907953065147
  • 監督 ‏ : ‎ シドニー・ルメット
  • メディア形式 ‏ : ‎ ワイドスクリーン
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 52 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/9/2
  • 出演 ‏ : ‎ ヘンリー・フォンダ, ダン・オハーリヒー, ウォルター・マッソー, フランク・オバートン, ラリー・ハグマン
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語, 英語
  • 販売元 ‏ : ‎ Happinet(SB)(D)
  • ASIN ‏ : ‎ B00XP94LEE
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 1,110個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
1,110グローバルレーティング

この商品をレビュー

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「我々は死者になんと言えばいいのか」(2004年邦盤レンタル落ちDVDレビュー)
5 星
「我々は死者になんと言えばいいのか」(2004年邦盤レンタル落ちDVDレビュー)
仕様も生産国もメディアも異なる商品頁のレビューがアマゾンの怠慢により共有されているがASIN:B0029XJL88、JAN:4547462011435(ソニー社邦盤レンタル落ちDVD)のレビュー。原題:Fail Safe、64年、112分、H・フォンダ、ラリー・ハグマン、ウォルター・マッソー、ダン・オハーリヒー、フィリッツ・ウィーバー、F・オーヴァートン主演。シドニー・ルメット監督。オリジナルデータ、簡単な商品仕様は文末にあります。Fail Safeは多義的だがここでは核装備の爆撃機が何かの誤りで攻撃目標を爆撃することを防ぐ制御組織あるいは「後戻りできない、引き返せない地点」みたいな意味か。これは凄まじい映画です。82年の日本初公開(後述)に観、再見したがこれほどクラクラするほど息詰まるスリルはなかなかない。現代の映画においても。観終って息が浅くなっている自分に気付く。60年代前半。米。水爆を搭載したアメリカの爆撃機が、司令部から暗号を受信。それはモスクワ爆撃命令。それは機械の故障による間違った指令だった(本頁より)。気付いた大統領(フォンダ)や米軍中枢はこの事態を収拾しようとするが、次々と失敗・・。後半はほぼ密室劇の様相(同監督の「12人の怒れる男」を思わせる)。戦略空軍司令部、大統領のホットラインルーム、作戦会議室、そして爆撃機コクピット。ときおり挟まれる爆撃機の飛行映像(軍の協力が得られず既存あるいはゲリラ撮影を使用)の粗さが皮肉なことに凄まじい現実味を与える。画像ではない電子地図と回線の音声のみしか米側には伝わらず、彼らの脳内にありありと飛行し続ける爆撃機と地獄絵図が浮かんでいるように感じられる。誰も、機長の妻・大統領の肉声でさえ止められない。システムの複雑さ。ハイテクへの過信と依存。しかし最も浮かび上がるものは冷戦・核時代に生きることの漠とした、しかしじわじわと精神を蝕む「不安」。このことを表しているのがブラック将軍(オハーリヒー)。彼が映画冒頭に見る悪夢。闘牛場。一頭の牛が短剣をたくさん立てられて倒れる。死にゆく牛を恐怖の顔で見ている一人の男・・。この逸話は後にまた出てくる。「いつか闘牛士の顔を見てやる。その時が終わりだ」。闘牛士は誰か、牛は誰か。フォンダは素晴らしく、大統領の苦悩は計り知れないが、ブラック将軍の苦悩、それを押さえこむ精神力は想像を絶する。そうだ、本作の主役はブラックだ。本作の価値を圧倒的に高めているのは冒頭5分。マッソー扮するタカ派・自称現実主義の政治学者の存在も重要で強烈。だが実際の「御用」学者はこんなものだろう。パーティ帰りの彼とただれた中年婦人の象徴していることも重要だけれど述べるスペースがなくなってしまう。そして本作はある種「会議映画」ともいえる。モニターと飛び交う会話・会話・会話。これをさばくルメットの胆力は凄まじい。かつ本当に芝居付けが達者で、どの脇役にいたるまで切迫感・葛藤が行き描きこまれている。特に 米ボーガン将軍の頼もしさ、部下カシオ大佐(ウィーヴァー)の分裂、通訳バック(ハグマン)の祈り(「おお、神よ」)。機長の逡巡。肉声でしか伝わらないことがある、その熱さがひしひしと伝わる。音楽がないこと、モノクロであることも大正解。日本ではなぜか82年に初公開。本国では似た題材のために「博士の異常な愛情」のキューブリックにより訴えられた(同時期に同じコロンビアにより企画が進行していた)。しかし素材は類似ながら表現・空気はまったく異なり、なんら道義的問題がある訳ではない。むしろ主題は全く異なる。「機械は状況に適応するものだ」「いや、いまに機械が状況を作る」。あの冷戦は去ったが、AI時代に足を踏み入れた今、本作の訴えている「時代が抱える不安」テーゼはまったく古びていない。むしろその重要性は増している。そして、単にテーゼだけでなく観客を最後まで引きつける必見のポリティカル・スリラーでもある。恐怖の鳥肌が止まない。★オリジナルデータ:Fail Safe, US, 1964, 製作・配給Columbia Pictures, 112min. B&W、オリジナル・アスペクト比(もちろん劇場上映時比のこと)1.85:1 (Spherical)、Mono、ネガもポジも35mm★このレビュー商品について(ASIN:B0029XJL88、JAN:4547462011435:既存フッテージ(爆撃機)は特に傷が多く、全体でも傷・パラ、ちらつき等が見受けられるが、ぼやっとした感じではない。32型液晶TVモニターで観るかぎり、ストレスはない。粗さがむしろ本作の内容・リアリティに寄与しているように思えるから不思議。★リージョン2対応、NTSC プレス盤映像仕様は16:9LB(日本でいうスクイーズ)、画面アスペクト比:ヴィスタ(ただし画面いっぱい1.78:1なのはいただけない。天地にブラックバーを残すべき)片面 2層、112min、B&W音声:英語・日本語ともMono、Dolby Digital 。やはり映画は原語の方がはるかに観る者に響く。細部を犠牲にしても現場の肉声の響きが大事。字幕:日本語・英語、On・Off 可メインメニュー、チャプターメニューあり発売コロンビア、販売:ソニー jp、2004年、RDD10252(2004年ソニー社邦盤レンタル落ちDVD))〇音声特典:ルメット監督による音声解説(日本語字幕あり、有益)〇映像特典:1. 米劇場予告編:4:3仕様、トリミングのスタンダード、3分、日本語字幕なし、画質は本編よりやや劣る2. 「未知への飛行再び」:2000年製作、監督らへのインタビュー集。4:3仕様スタンダード、16分、画質は本編並み、日本語字幕あり。有意義な内容3. タレントファイル(画面文字資料)〇付属物:なし★他の商品:邦盤BDは本サイトを見る限り2018年現在未発売。DVDは中古廉価で数種販売されていて、各種情報を見るかぎりどれも同一マスター。仕様・画質・特典とも同じ模様。同邦題リメイク作があるので注意(赤いジャケ)。★import盤:邦盤DVDが廉価で入手可能なので略(BRが海外で出ているが、リージョンBとオールのもののデータが混在していて詳細不明。本サイトでは高い)下の画像はレビュー邦盤DVDより。
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界に核兵器が存在することは、何を意味しているのか。

人間は間違いを犯しうる。
核が存在する限り、自分を含め、人が核によって死ぬ、あるいは日々の暮らしが奪われる可能性がある。

核兵器を減らし、最終的に0にすることで、暮らしが守られる確率が、少しでも上がるなら、微力であったとしても、核廃絶に向けた行動を起こしていこうと思う。
2022年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1時間30分ずっとハラハラさせられる。英語の勉強にもなった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
核戦争がシステムの誤作動により始まってしまうというストーリーと聞けば、キューブリック監督の「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(以下「博士の…」、製作は本作品と同様の1964年)を思い出すだろう。なるほど「博士の…」は、役者の使い方や展開に強烈な狂気が織り込まれ、ブラックユーモアとして忘れられないが、こちらもなかなかの作品。キューブリックの意向で同時に作成されながら公開が遅れ「博士の…」ほどヒットしなかった事情もあるようだが(この事情は映画史的にも興味深いことだが)今こそ2作品を見比べることができる恩恵を私たちは得ているといえる。ドキュメンタリータッチで展開しながら後半からラストの展開には異を唱える人もいると思うが、まさに本作品における人間の狂気がそこにあると思うのだが。
なお、ドキュメンタリー的と書いたが、最初は闘牛の夢というシーンから始まる。なぜ、この冒頭なのか? 記録フィルムを見進めるようにラストに至った時、最初のあの夢は何を意味していたのか?を見る側は知ることになるような気がする。米ソ両首脳の交渉や指令基地のビジュアルなどは、さすがに当時の設定で時代を感じる。何だあれは!と笑っているうちにだんだん顔をが引きつってくるのは、人間の怖さは今も変わっていないからではないだろうか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
核戦争の決着の付け方について考えさせられます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仕様も生産国もメディアも異なる商品頁のレビューがアマゾンの怠慢により共有されているがASIN:B0029XJL88、JAN:4547462011435(ソニー社邦盤レンタル落ちDVD)のレビュー。
原題:Fail Safe、64年、112分、H・フォンダ、ラリー・ハグマン、ウォルター・マッソー、ダン・オハーリヒー、フィリッツ・ウィーバー、F・オーヴァートン主演。シドニー・ルメット監督。オリジナルデータ、簡単な商品仕様は文末にあります。

Fail Safeは多義的だがここでは核装備の爆撃機が何かの誤りで攻撃目標を爆撃することを防ぐ制御組織あるいは「後戻りできない、引き返せない地点」みたいな意味か。これは凄まじい映画です。82年の日本初公開(後述)に観、再見したがこれほどクラクラするほど息詰まるスリルはなかなかない。現代の映画においても。観終って息が浅くなっている自分に気付く。
60年代前半。米。水爆を搭載したアメリカの爆撃機が、司令部から暗号を受信。それはモスクワ爆撃命令。それは機械の故障による間違った指令だった(本頁より)。気付いた大統領(フォンダ)や米軍中枢はこの事態を収拾しようとするが、次々と失敗・・。
後半はほぼ密室劇の様相(同監督の「12人の怒れる男」を思わせる)。戦略空軍司令部、大統領のホットラインルーム、作戦会議室、そして爆撃機コクピット。ときおり挟まれる爆撃機の飛行映像(軍の協力が得られず既存あるいはゲリラ撮影を使用)の粗さが皮肉なことに凄まじい現実味を与える。画像ではない電子地図と回線の音声のみしか米側には伝わらず、彼らの脳内にありありと飛行し続ける爆撃機と地獄絵図が浮かんでいるように感じられる。誰も、機長の妻・大統領の肉声でさえ止められない。システムの複雑さ。ハイテクへの過信と依存。

しかし最も浮かび上がるものは冷戦・核時代に生きることの漠とした、しかしじわじわと精神を蝕む「不安」。このことを表しているのがブラック将軍(オハーリヒー)。彼が映画冒頭に見る悪夢。闘牛場。一頭の牛が短剣をたくさん立てられて倒れる。死にゆく牛を恐怖の顔で見ている一人の男・・。この逸話は後にまた出てくる。「いつか闘牛士の顔を見てやる。その時が終わりだ」。闘牛士は誰か、牛は誰か。フォンダは素晴らしく、大統領の苦悩は計り知れないが、ブラック将軍の苦悩、それを押さえこむ精神力は想像を絶する。そうだ、本作の主役はブラックだ。本作の価値を圧倒的に高めているのは冒頭5分。

マッソー扮するタカ派・自称現実主義の政治学者の存在も重要で強烈。だが実際の「御用」学者はこんなものだろう。パーティ帰りの彼とただれた中年婦人の象徴していることも重要だけれど述べるスペースがなくなってしまう。

そして本作はある種「会議映画」ともいえる。モニターと飛び交う会話・会話・会話。これをさばくルメットの胆力は凄まじい。かつ本当に芝居付けが達者で、どの脇役にいたるまで切迫感・葛藤が行き描きこまれている。特に 米ボーガン将軍の頼もしさ、部下カシオ大佐(ウィーヴァー)の分裂、通訳バック(ハグマン)の祈り(「おお、神よ」)。機長の逡巡。肉声でしか伝わらないことがある、その熱さがひしひしと伝わる。
音楽がないこと、モノクロであることも大正解。日本ではなぜか82年に初公開。本国では似た題材のために「博士の異常な愛情」のキューブリックにより訴えられた(同時期に同じコロンビアにより企画が進行していた)。しかし素材は類似ながら表現・空気はまったく異なり、なんら道義的問題がある訳ではない。むしろ主題は全く異なる。

「機械は状況に適応するものだ」「いや、いまに機械が状況を作る」。あの冷戦は去ったが、AI時代に足を踏み入れた今、本作の訴えている「時代が抱える不安」テーゼはまったく古びていない。むしろその重要性は増している。そして、単にテーゼだけでなく観客を最後まで引きつける必見のポリティカル・スリラーでもある。恐怖の鳥肌が止まない。

★オリジナルデータ:
Fail Safe, US, 1964, 製作・配給Columbia Pictures, 112min. B&W、オリジナル・アスペクト比(もちろん劇場上映時比のこと)1.85:1 (Spherical)、Mono、ネガもポジも35mm

★このレビュー商品について(ASIN:B0029XJL88、JAN:4547462011435:
既存フッテージ(爆撃機)は特に傷が多く、全体でも傷・パラ、ちらつき等が見受けられるが、ぼやっとした感じではない。32型液晶TVモニターで観るかぎり、ストレスはない。粗さがむしろ本作の内容・リアリティに寄与しているように思えるから不思議。

★リージョン2対応、NTSC プレス盤
映像仕様は16:9LB(日本でいうスクイーズ)、画面アスペクト比:ヴィスタ(ただし画面いっぱい1.78:1なのはいただけない。天地にブラックバーを残すべき)
片面 2層、112min、B&W
音声:英語・日本語ともMono、Dolby Digital 。やはり映画は原語の方がはるかに観る者に響く。細部を犠牲にしても現場の肉声の響きが大事。
字幕:日本語・英語、On・Off 可
メインメニュー、チャプターメニューあり
発売コロンビア、販売:ソニー jp、2004年、RDD10252(2004年ソニー社邦盤レンタル落ちDVD))

〇音声特典:
ルメット監督による音声解説(日本語字幕あり、有益)
〇映像特典:
1. 米劇場予告編:4:3仕様、トリミングのスタンダード、3分、日本語字幕なし、画質は本編よりやや劣る
2. 「未知への飛行再び」:2000年製作、監督らへのインタビュー集。4:3仕様スタンダード、16分、画質は本編並み、日本語字幕あり。有意義な内容
3. タレントファイル(画面文字資料)
〇付属物:なし

★他の商品:邦盤BDは本サイトを見る限り2018年現在未発売。DVDは中古廉価で数種販売されていて、各種情報を見るかぎりどれも同一マスター。仕様・画質・特典とも同じ模様。同邦題リメイク作があるので注意(赤いジャケ)。

★import盤:邦盤DVDが廉価で入手可能なので略(BRが海外で出ているが、リージョンBとオールのもののデータが混在していて詳細不明。本サイトでは高い)
下の画像はレビュー邦盤DVDより。
カスタマー画像
5つ星のうち5.0 「我々は死者になんと言えばいいのか」(2004年邦盤レンタル落ちDVDレビュー)
2018年12月28日に日本でレビュー済み
仕様も生産国もメディアも異なる商品頁のレビューがアマゾンの怠慢により共有されているがASIN:B0029XJL88、JAN:4547462011435(ソニー社邦盤レンタル落ちDVD)のレビュー。
原題:Fail Safe、64年、112分、H・フォンダ、ラリー・ハグマン、ウォルター・マッソー、ダン・オハーリヒー、フィリッツ・ウィーバー、F・オーヴァートン主演。シドニー・ルメット監督。オリジナルデータ、簡単な商品仕様は文末にあります。

Fail Safeは多義的だがここでは核装備の爆撃機が何かの誤りで攻撃目標を爆撃することを防ぐ制御組織あるいは「後戻りできない、引き返せない地点」みたいな意味か。これは凄まじい映画です。82年の日本初公開(後述)に観、再見したがこれほどクラクラするほど息詰まるスリルはなかなかない。現代の映画においても。観終って息が浅くなっている自分に気付く。
60年代前半。米。水爆を搭載したアメリカの爆撃機が、司令部から暗号を受信。それはモスクワ爆撃命令。それは機械の故障による間違った指令だった(本頁より)。気付いた大統領(フォンダ)や米軍中枢はこの事態を収拾しようとするが、次々と失敗・・。
後半はほぼ密室劇の様相(同監督の「12人の怒れる男」を思わせる)。戦略空軍司令部、大統領のホットラインルーム、作戦会議室、そして爆撃機コクピット。ときおり挟まれる爆撃機の飛行映像(軍の協力が得られず既存あるいはゲリラ撮影を使用)の粗さが皮肉なことに凄まじい現実味を与える。画像ではない電子地図と回線の音声のみしか米側には伝わらず、彼らの脳内にありありと飛行し続ける爆撃機と地獄絵図が浮かんでいるように感じられる。誰も、機長の妻・大統領の肉声でさえ止められない。システムの複雑さ。ハイテクへの過信と依存。

しかし最も浮かび上がるものは冷戦・核時代に生きることの漠とした、しかしじわじわと精神を蝕む「不安」。このことを表しているのがブラック将軍(オハーリヒー)。彼が映画冒頭に見る悪夢。闘牛場。一頭の牛が短剣をたくさん立てられて倒れる。死にゆく牛を恐怖の顔で見ている一人の男・・。この逸話は後にまた出てくる。「いつか闘牛士の顔を見てやる。その時が終わりだ」。闘牛士は誰か、牛は誰か。フォンダは素晴らしく、大統領の苦悩は計り知れないが、ブラック将軍の苦悩、それを押さえこむ精神力は想像を絶する。そうだ、本作の主役はブラックだ。本作の価値を圧倒的に高めているのは冒頭5分。

マッソー扮するタカ派・自称現実主義の政治学者の存在も重要で強烈。だが実際の「御用」学者はこんなものだろう。パーティ帰りの彼とただれた中年婦人の象徴していることも重要だけれど述べるスペースがなくなってしまう。

そして本作はある種「会議映画」ともいえる。モニターと飛び交う会話・会話・会話。これをさばくルメットの胆力は凄まじい。かつ本当に芝居付けが達者で、どの脇役にいたるまで切迫感・葛藤が行き描きこまれている。特に 米ボーガン将軍の頼もしさ、部下カシオ大佐(ウィーヴァー)の分裂、通訳バック(ハグマン)の祈り(「おお、神よ」)。機長の逡巡。肉声でしか伝わらないことがある、その熱さがひしひしと伝わる。
音楽がないこと、モノクロであることも大正解。日本ではなぜか82年に初公開。本国では似た題材のために「博士の異常な愛情」のキューブリックにより訴えられた(同時期に同じコロンビアにより企画が進行していた)。しかし素材は類似ながら表現・空気はまったく異なり、なんら道義的問題がある訳ではない。むしろ主題は全く異なる。

「機械は状況に適応するものだ」「いや、いまに機械が状況を作る」。あの冷戦は去ったが、AI時代に足を踏み入れた今、本作の訴えている「時代が抱える不安」テーゼはまったく古びていない。むしろその重要性は増している。そして、単にテーゼだけでなく観客を最後まで引きつける必見のポリティカル・スリラーでもある。恐怖の鳥肌が止まない。

★オリジナルデータ:
Fail Safe, US, 1964, 製作・配給Columbia Pictures, 112min. B&W、オリジナル・アスペクト比(もちろん劇場上映時比のこと)1.85:1 (Spherical)、Mono、ネガもポジも35mm

★このレビュー商品について(ASIN:B0029XJL88、JAN:4547462011435:
既存フッテージ(爆撃機)は特に傷が多く、全体でも傷・パラ、ちらつき等が見受けられるが、ぼやっとした感じではない。32型液晶TVモニターで観るかぎり、ストレスはない。粗さがむしろ本作の内容・リアリティに寄与しているように思えるから不思議。

★リージョン2対応、NTSC プレス盤
映像仕様は16:9LB(日本でいうスクイーズ)、画面アスペクト比:ヴィスタ(ただし画面いっぱい1.78:1なのはいただけない。天地にブラックバーを残すべき)
片面 2層、112min、B&W
音声:英語・日本語ともMono、Dolby Digital 。やはり映画は原語の方がはるかに観る者に響く。細部を犠牲にしても現場の肉声の響きが大事。
字幕:日本語・英語、On・Off 可
メインメニュー、チャプターメニューあり
発売コロンビア、販売:ソニー jp、2004年、RDD10252(2004年ソニー社邦盤レンタル落ちDVD))

〇音声特典:
ルメット監督による音声解説(日本語字幕あり、有益)
〇映像特典:
1. 米劇場予告編:4:3仕様、トリミングのスタンダード、3分、日本語字幕なし、画質は本編よりやや劣る
2. 「未知への飛行再び」:2000年製作、監督らへのインタビュー集。4:3仕様スタンダード、16分、画質は本編並み、日本語字幕あり。有意義な内容
3. タレントファイル(画面文字資料)
〇付属物:なし

★他の商品:邦盤BDは本サイトを見る限り2018年現在未発売。DVDは中古廉価で数種販売されていて、各種情報を見るかぎりどれも同一マスター。仕様・画質・特典とも同じ模様。同邦題リメイク作があるので注意(赤いジャケ)。

★import盤:邦盤DVDが廉価で入手可能なので略(BRが海外で出ているが、リージョンBとオールのもののデータが混在していて詳細不明。本サイトでは高い)
下の画像はレビュー邦盤DVDより。
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2018年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
だいぶ荒唐無稽な印象は免れないが、当時としては緊迫した状態だったのでしょう。それが伝わります。

スジ運びに無理がある感は否めない。いくらなんでも自国に核落とすか? 
当時の背景を斟酌して、理屈抜きにしたら楽しめることは楽しめると思いますよ。
2020年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大統領の選択は正しい。もし躊躇して少しでも実行を後らせば、世界全面核戦争突入の可能性が発生する。やるしかない。ただ悲劇だな。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年3月10日に日本でレビュー済み
『未知への飛行−フェイル·セイフ−』(Fail-Safe)('64)
出演∶ヘンリー・フォンダ、ダン・オハーリー、ウォルター・マッソー、フランク・オーヴァートン、ラリー・ハグマン、エドワード・ビンズ、ソレル・ブック、フリッツ・ウィーヴァー、 ウィリアム・ハンセン、ドム・デルイーズ、 ダナ・エルカー、 ラッセル・コリンズ

監督∶シドニー・ルメット

今回、DVDで初めて見ました。この映画の存在は、かなり以前から知ってはいたのですが…。その昔、TVで、スタンリー·キューブリック監督の『博士の異常な愛情』を見て、大傑作だと思った(TV放映時は『B-52 核戦争最後の日』という安っぽいタイトルになっていたが…)。その原作小説『破滅への二時間』の裏表紙の解説によると、同時期に書かれた核戦争小説『フェイル·セーフ』を盗作で訴えたという。

その『フェイル·セーフ』を映画化した作品が『未知への飛行』なのです。で、詳しい経緯は知らずに、"盗作小説"の映画化作品と決めつけてました。類似小説の映画化作品の撮影が同時期に行われていることを懸念して、『博士の異常な愛情』側が訴訟を起こし、公開時期の優先権を獲得した……というのが事実らしい。結果、興行的にも、認知度でも『博士の〜』が圧勝したようだ。(日本で『未知への~』が劇場公開されたのは、20年近く経った1982年…。ほとんど"無名作品"です)

両作の設定は、たしかに酷似している。核爆弾を搭載した多数の米軍爆撃機が常に世界の上空を飛んでいて、アクシデントでソ連攻撃の司令が発せられてしまう。『博士~』では、被害妄想に駆られて攻撃命令を発した司令官の精神異常が原因。『未知〜』では、コンピュータ制御システムの誤作動が原因となっている。大統領や軍首脳陣が集まり、ソ連首脳ともホットラインで緊急会談しつつ、爆撃機を呼び戻す手段や、果ては核兵器が使用される前に撃墜する方策など激論が交わされるが……!?

[物語] ソ連ほか共産圏との冷戦時代のアメリカ。核兵器を搭載した多数の米空軍爆撃機が常時、世界の空を巡回飛行しており、"敵"の攻撃があれば、直ちに報復爆撃に出られる態勢は整っていた。ある日、国防司令部の壁面いっぱいのレーダースクリーンに、未確認飛行物体が検知される。爆撃機隊は、対ソ最前線へと急ぐ。司令部では、「またいつもの迷子の民間機さ」とたかをくくり、事実そうであることが判明する。

ホッとして警戒を解いたのも束の間、コンピュータの誤作動で、ソ連爆撃を命ずる暗号通信指令が発せられていた。司令部は慌てふためくが、敵の妨害電波もあり、中止命令は届かない。司令部のボーガン将軍(オーヴァートン)は、事態収拾に務める一方、大統領(フォンダ)を呼ぶ。大統領は、ソ連首脳との電話折衝のために、通訳係のバック(ハグマン)を帯同し、言葉ヅラだけでなく相手の"本心"を通訳するよう要請する。

司令部は最悪、自軍爆撃機を撃墜するべく、戦闘機にあとを追わせるが届かない。ボーガン将軍は、内部情報をソ連空軍に通知し、撃墜を依頼しようとする。対ソ強硬派のカッシオ大佐(ウィーヴァー)は将軍を殴り倒して指揮権を奪い、先制核攻撃をさせようとするが、取り押さえられる。撃墜は実行されるが、1機が逃げのびる。回復した音声通信で、大統領自ら中止命令を出すが、機長は敵の謀略を疑い命令を無視する。呼び出された機長の妻も説得に当たるが、通信は切られる。

アメリカ首脳部だけでなく、ソ連首脳陣の中にも様々な葛藤が窺われる中、核爆撃が実行された最悪の場合を考慮して、全面核戦争を回避するために、大統領が決断した"最終司令"とは……!?

あのスタンリー·キューブリックの傑作ブラック·コメディ『博士の異常な愛情』の陰に埋もれてしまったのは残念です。名優ピーター·セラーズが、アメリカ大統領·英国空軍将校·ドイツ人科学者の一人三役で、黒い笑いを醸し出した『博士の~』は、たしかに傑作だが、同じ題材をヘンリー·フォンダ以下の演技派による"どシリアス"演技で押し切った『未知への飛行』は重量級の傑作だ。

たしかに色々類似点の多い両作。すでにカラー映画作品が大半の時代に、(TV普及以前によく映画館で上映されていた)"ニュース映画"のような白黒映像で作られていることもそうだ。さらに、爆撃機·戦闘機·ミサイルが飛び交う空中アクションを派手な見せ場にすることなく、壁面いっぱいのレーダースクリーン上の光点や線の動きに、大のオトナたちが一喜一憂するサマの不気味さ……。

あの「湾岸戦争」の時に、ロケット弾の着弾点がドローン(or人工衛星?)からの画像で世界中に"実況中継"されるサマを見たときの衝撃に似たものを感じます。1970年代以来、大流行したインベーダー·ゲームなどのTVゲームに政府·軍部の首脳たちが打ち興じるかのような"新時代の戦争"に、慄然とさせられます。1964年に、それをいち早く取り入れた『未知への飛行』『博士の異常な愛情』の両作は、どちらもスゴイ映画だと思う。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート

他の国からのトップレビュー

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Fernando Gomez Belmont
5つ星のうち5.0 Llegó a tiempo
2020年12月30日にメキシコでレビュー済み
Amazonで購入
Es un excelente producto, actuaciónes impecables, está edición especial contiene:
Audio original en inglés y doblaje al español
Subtitulada en español
Comentario del director
Corte cinematográfico original
Notas de producción
muy recomendable para la colección, el envío como siempre excelente.
Tom
5つ星のうち5.0 Great product! Good quality and arrived on time
2020年12月4日にカナダでレビュー済み
Amazonで購入
I think this was a great movie, I really enjoyed its plot line and suspense of the Cold War.
AJ Averett
5つ星のうち5.0 A Riveting - And Still Very Relevant - Cautionary Tale
2014年3月6日にアメリカ合衆国でレビュー済み
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As does his big-screen debut, "12 Angry Men" (1957), Sidney Lumet's "Fail-Safe" continues to speak volumes today -- a half-century after its release.

As in 1957, Lumet's use of relatively spartan sets and modest effects work to this film's advantage (as does the total absence of music); combined with Gerald Hirschfeld's stark B & W cinematography and dramatic camera work - and Ralph Rosenblum's adroit editing - the often claustrophobic tension is synergistically heightened. Minor technical flaws (as in the brief stock footage) can be overlooked, as they do not compromise the storyline.

Lumet employed two fine actors from his 1957 film, Henry Fonda & Edward Binns, in a superb ensemble cast.

Fonda's portrayal is the very model for what many expect an American president to be; his distinctive voice, mannerisms and cool decisive nature define the character.

Dan O'Herlihey imbues Gen. Black with the knowing resignation of one trapped in a dilemma with no solution, who must play out his part to the inevitable conclusion.

Successful on stage & television, this was Fritz Weaver's big-screen debut. He lends great pathos to his portrayal of Col. Cascio; inner demons are kept bottled-up until the breaking point - when they erupt at a critical moment of the crisis.

Known best for comedy, Walter Matthau proves his dramatic abilities as Prof. Groeteschele, loosely based on Herman Kahn, a founder of the New York Hudson Institute (with a sprinkling of Edward Teller thrown in). (After obtaining a M. Sc. degree from Caltech, Kahn was recruited by the RAND Corporation. It was there that he published his seminal treatise, "On Thermonuclear War" (giving a nod to "On War," by Carl von Clausewitz). This was the genesis of the doctrine of Mutually Assured Destruction ('MAD').)

Giving perhaps the finest performance of his too-short career, Frank Overton as Gen. Bogan instills in his character wisdom, humanity and quiet dignity (as in the role of Sheriff Heck Tate in "To Kill A Mockingbird," 1962). Rather than an autocratic or callous commanding officer, Bogan displays understanding and compassion.

In a late scene, realizing his mistake and that it means the No. 1 plane carrying the bombs will almost certainly reach its target of Moscow, Marshall Nevsky, with whom General Bogan has been speaking over their "hot line," collapses and is replaced by General Koniev.

After a brief exchange with Koniev about a last-chance possibility of stopping the plane, Bogan says, "You speak English very well, General."

Koniev: "I was liaison to your headquarters in London, during the war."

Bogan: "I was stationed right outside of London."

Koniev: "Yes, I know; at the Eighth Air Force."

Bogan: "Did you like London?"

Koniev: "Very much."

Bogan: "So did I."

Koniev: "The great cities are those where one can walk; I would walk all the time in London. Wherever you turn, there's history."

General Bogan is handed a SAC dossier on General Koniev and leafs through it; seeing Koniev's photograph he asks, "General, are you in Moscow now?"

Koniev: "No; I was ordered to leave."

Finding a photograph of the general with his wife and children, Bogan starts to ask whether his family is safe - but stops himself before any words are spoken, instead saying simply, "It's a hard day."

Koniev: "Yes, a hard day." (Pause) "Goodbye, my friend."

"Goodbye MY friend," replies Bogan with the resignation and sorrowfulness of one bidding farewell to a lifelong friend.

More even than an object lesson in how adults handle a crisis of cataclysmic proportion, "Fail-Safe" is a still-relevant cautionary tale about misplaced faith in sophisticated technology and the possible ramifications therefrom (as in "Colossus - The Forbin Project," 1970), perfectly enunciated in this exchange:

KNAPP: "The more complex an electronic system gets, the more accident-prone it is. Sooner or later, it breaks down... A transistor blows, a condenser burns out. Sometimes they just get tired, like people..."

GROETESCHELE: "But Mr. Knapp overlooks one thing. The machines are supervised by humans. Even if the machine fails, the human being can always correct the mistake."

KNAPP: "I wish you were right. The fact is the machines work so fast, they are so intricate, the mistakes they make are so subtle that very often a human being can't know if a machine is lying or telling the truth."

Of course, the obvious comparison will be made to Stanley Kubrick's "Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb" (1964), based on the novel "Red Alert," by Peter George (originally published in the UK as "Two Hours to Doom" under the pseudonym of Peter Bryant). It was not a comedy (nor was it nearly as well-written as the Burdick-Wheeler novel); Kubrick and George turned it into the black comedy classic it became.

With Kubrick having substantially more clout than Lumet at that time, George suing Burdick and Wheeler for plagiarism and Columbia Pictures releasing both films, though "Fail-Safe" was 'in the can' first, it was held back - and the movie-going public got to yuck-it-up over the prospect of thermonuclear annihilation. After all, Stanley Kramer's stunning film "On the Beach" (1959) had not yet faded from the public's mind, the Cold War had recently heated to a boil with the Cuban Missile Crisis - and President Kennedy had just been assassinated. People needed to laugh, if even at a black comedy. In large part as a result, "Fail-Safe" was not a box-office success; posterity has treated it quite differently.

Niels Bohr's famous quip, "There are things that are so serious that you can only joke about them," notwithstanding, an earnest discussion on trying to avert the total annihilation of the planet is deadly serious - and on every level, "Fail-Safe" remains an outstanding, riveting and truly harrowing film, all too relevant even today - for there is no highly-complex technology that is truly "Fail-Safe."
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
fredericbauwens
5つ星のうち5.0 pas de limite pour regarder
2014年8月8日にフランスでレビュー済み
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super film ou la tension est intense entre l'est et l'ouest du temps de la guerre froide je suis content de mon achat je l'avais déja vu mais je le voulais en dvd un film a voir ,dans le meme contexte c'st treize jours avec kevin costner une histoie vraie
Pat man
5つ星のうち5.0 Arrived ahead of schedule
2020年12月3日にカナダでレビュー済み
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Very pleased with the delivery time line.