それぞれの立場や境遇によって、捉え方や面白さが大きく変わるんじゃないかと、作品の幅や奥深さを感じます。
自分ってダメだなって思うことや、ふと何をしているんだろうって思うこと、そういうことがある人、女性には特にハマりそうな。
角田先生の職業柄裏打ちされたスゴすぎる人間への洞察力、それが旨味となって浸透しています。
月と雷というタイトルの意味が今はまだわからないけれど…
「ふつう」ではない自分に薄々気づきながらも、それを認めず「狂わされた」という証拠を永遠に探し求める泰子。
決断や期待によって傷つくことから逃げ、依存しないと生きて行けない自分に、疑問すら持たない形で自分からも逃げ続ける直子。
自分よりも弱い野良猫の面倒をみることで自分の存在意義を見出だし、逆に依存をする男たち。
「ルール」からはみ出た人は「底辺の人」という烙印を押される。
けれど、一見マトモと思える人々も実は「一つのルール」に囚われて、ふつうの人を演じているに過ぎない。不安から逃げているし、正当化している。
だから、必要以上にマトモで居ようとしなくていいし、自分だけじゃなく他人にも逃げ場を残しておくことが大事なんじゃないか。
このように感じられ励まされました。
ダメな直子にだからこそ備わる嗅覚、そうなるしかないふてぶてしさ。
弱い人って実は最も強いんだなっていう風にも思いました。
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月と雷 (中公文庫) Kindle版
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不意の出会い、気まぐれや衝動。無数の偶然に促されて、私たちみんな、進んでいく。自分にしかたどり着けない、見知らぬ場所に向かって――
幼い頃、泰子の家でいっとき暮らしをともにした見知らぬ女と男の子。まっとうとは言い難いあの母子との日々を忘れたことはない泰子だが、結婚を控えた今になって再び現れたふたりを前に、確かだったはずの「しあわせ」が否応もなく揺さぶられて……。水面に広がる波紋にも似た、偶然がもたらす人生の変転を、著者ならではの筆致で丹念に描く力作長編小説。
幼い頃、泰子の家でいっとき暮らしをともにした見知らぬ女と男の子。まっとうとは言い難いあの母子との日々を忘れたことはない泰子だが、結婚を控えた今になって再び現れたふたりを前に、確かだったはずの「しあわせ」が否応もなく揺さぶられて……。水面に広がる波紋にも似た、偶然がもたらす人生の変転を、著者ならではの筆致で丹念に描く力作長編小説。
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2015/5/25
- ファイルサイズ441 KB
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登録情報
- ASIN : B010FHEG2U
- 出版社 : 中央公論新社 (2015/5/25)
- 発売日 : 2015/5/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 441 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 202ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 255,082位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。
カスタマーレビュー
星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
195グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2020年8月25日に日本でレビュー済みAmazonで購入
- 2020年1月14日に日本でレビュー済みAmazonで購入この小説に登場する直子は、極端なというか 今の時代にいるかと聞かれればいないかな でも それらしい人間は存在する。
直子と関係する周りの人間達が、良い人だからなんだと思います。
余り悲惨な人生より、直子の人生を振り返り 自分のこれからの人生の方向性を前向きに生きる泰子のラストが、良いですね。
- 2017年6月18日に日本でレビュー済みとりとめのない話ですが、不思議と深みがありました。
作中、ずっと感じたのは足元の覚束なさ。不安定さ。誰も、誰かを愛してはいない(山信太郎さんだけは例外。この人、いい人)親子ですら。
個人的には直子が智に、大した思いを持っていなかった事にがっかりしたし、智が直子の死に安堵した事には、哀しい気持ちになった。
- 2020年8月5日に日本でレビュー済みAmazonで購入角田光代さんの小説が好きで、手に取りました。
私は、離婚して一人息子を育てているシングルマザーです。自然と、直子と自分を重ねて読んでしまいました。なので、他のレビューを書かれている方とは少し違った感想を持ちました。
まるで猫のように、気が向くまま、流れにまかせて…転々と男のもとへ転がり込む直子が、少し羨ましいなぁと思いました。
良い悪いは別として、自由に、自然に、誰かを頼って生きていけるところが羨ましい!
離婚してから、私は「元夫と出会ったことで、人生が転落してしまった」と恨めしくずっと思ってきました。そして、離婚を決めた私が全部、1人で責任を持って背負っていかなければならないと思ってきました。
でも、直子のような「ゆるさ」が必要なのだなと痛感しました。
「今日一日をなんとかして終わらせる。そうすれば明日になる。」という直子が語ったフレーズが、とても印象的でした。
今日一日だけを見て、そうやって日々をやり過ごすうちに、きっと10年20年とあっという間に経過していくのでしょう。
この小説から、そんな単純なことに改めて気付かされた気がします。
直子が転々と誰かを頼るところや、智が女を取っ替え引っ替えしているところも、泰子が「だいじょうぶ」という彼からの言葉を頼りに生きているところも、人間はやっぱり本当に1人ぼっちでは生きていけないのかなとも思えます。そんな人間の弱さを垣間見た小説でした。
そして、終盤で出てくる「袖振り合うも多生の縁」という故事が心に残りました。人との出会いには必ず意味がある。出会ったから不幸なのか、不幸の先の幸せを感じるのか。自分自身の受け止め方ひとつで、人生は明るくなりそうです。
- 2013年3月25日に日本でレビュー済みAmazonで購入流転する母息子の人生。転がりこまれた家庭の娘。
そもそも絶対に交わるはずのない立場の3人が交流してゆく。
今回の「月と雷」は抵抗なく、すんなりと読めた。
前作の「紙の月」は、読んでいても、なんでそうなる?と
感じる部分がかなりあったが、今回は、すんなり読めた。
たぶん、この物語の設定どおり、ある意味、「ふつうでない家庭
で育てば、そうなるのかなあ〜」という気持ちが理解を進めた
と思う。
人は、特別な環境で育てば、自分が普通でない!と感じても、
その環境で生きるしかないため、あまり苦と感じず、その色に
染まってゆくのだと思う。
それが、この小説の中で、一番怖いと感じた。
親の代から継承されるもの、、、、、。
真の幸福とは?
を考えさせられる。
「紙の月」より、はるかに面白かった!というのが実感。
- 2012年7月26日に日本でレビュー済みAmazonで購入「八日目の蝉」や「対岸の彼女」、
「ツリーハウス」ももちろん好きですが、
今回の作品は原点に戻った感じで大好きです。
「愛がなんだ」とか「エコノミカル・パレス」なんかを
思い出しました。
帯にある「直木賞作家の真骨頂」ってのがなんか笑えました。
やっぱり角田さんの作品好きだなぁ。
- 2015年2月19日に日本でレビュー済みいつも面倒を見てくれる男性が現れ、そんな男性を見つけては転々とする直子さん。
そんな直子さんの息子の智はモテるんだけど、リアルに生活しようとすると女性に逃げられてしまう。
そして子供のころにそんな二人と一時期、ともに生活をした康子。
一般的な家庭を知らないばかりに、社会でごく当たり前に生きていくことが難しい人たちのお話しでした。
自分の育ってきた環境ってこんなにも成長後の人生に影響するものなのか・・・。
成長とともに順応できることとできないことってあるのね。
平凡な幸せに手が届きそうなのに、なぜかそれを選ばない直子と康子の生き方が切ない。
この負の連鎖は永遠に続きそう。きっと智と康子は幸せにはなれないんだろうなぁ。
結局、このタイトルってなんなんだろう?
「八日目の蝉」とかこれと似たようなテーマを扱って角田作品はあるけどこれはどうもピンと来ませんでした。
- 2015年8月8日に日本でレビュー済みAmazonで購入普通じゃない人達(智、泰子、直子)、厭世的な内容で共感できる
人減はいないけれどなぜか印象に残る一冊である、それぞれの
生き方、それぞれの心の動きが巧みに描写されており一気に読める
作品である。