たくさん、聴ききれないほどCDを持っているのに、このアルバムだけは何度も何度も聴いてしまう。
そんなアルバムが本当の自分にとってのフェバリットな名盤だろう。
ロック・ファンの誰もが知る、サクスフォン・プレイヤー唯一のソロ・アルバム。
ローリング・ストーンズ関連のアルバムで、最も再発が遅れていた1972年の作品。
12年に韓国の「BIG PINK」レーベルが最初にCD化して、日本のワーナーミュージックも15年暮れに国内初CD化してくれました。
こういった作品特有の期待していた音と全く違う「ガッカリ感」が、
このアルバムには一切ない。
「ブラウン・シュガー」や「ビッチ」、「エリック・クラプトン・ソロ」や、「オール・シングス・マスト・パス」、一連のスワンプ・ロック風味の名盤と同じ匂いが漂っています。
前編がキャッチャーはメロディーに、大編成のロック・バンドが一丸になって繰り広げるド派手なロック絵巻。
どんな曲でも、最終的に規制の行き届いたドンチャン騒ぎになるという感じか。
ジョージ・ハリスン、エリック・クラプトン、リンゴ・スター、デイヴ・メイスン、マウンテン、デレク&ドミノス他の入り交じった、最高に乗りに乗ったロック・インスト。
誰がどんなスゴいプレイをしているとか、
大編成だと演奏が大雑把になるとか、
そういった次元さえ越えた、
何度も聴きたくなる、麻薬のようなアルバムです。
韓国製のCDを始めて聴いた時、
マスターテープの劣化なのか、
冒頭の部分がこもっていて、
気に入っていたアルバムだったので、
三年後に出た日本製のアルバムも、同じ内容なのに買ってしまいました。
やはり、日本製も冒頭の部分は、どうも音がこもり気味でしたが、
最新デジタル・リマスタリングだけあって、若干クリアですが、
韓国製もそんなに悪くないし、
音の分離は、韓国製の方が、ハッキリ楽器が左右に分かれています。
これはリマスタリング・エンジニアの感性の違いでしょうか?
両方買っても、後悔しなかったです。