まず先入観がある程度あって、それを体験から得た情報が補い修正していきます。
そこで、この人がエクスペリメンタリズムを駆使している、と考えるのは早計です。
なぜならば、筆者は構成者であり、創作者なのですから、筆のおもむくままに概念を綴りながら、全体の到達地点への意識が明確にされているからです。
体験が経験に変わり、それが批評原理となっている、なんて単純な経路をたどってはいません。
文章も面白いですね。
でも、不明な残存物が必ずあります。そこから、読者は歩き始めても良いわけです。
その昔、xあるいは新人xに対する批評的手交文を以て、誌上で自身の批評原理の紹介をやってみせる試みがありました。
小林秀雄氏ですね。
本作の場合、筆者は別に構成原理を説く必要はないので、もっとのびのびとしています。
パート2まで読みました。続編があると良いですね。
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映画にまつわるXについて (実業之日本社文庫) Kindle版
『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』、2002年のデビューから、オリジナル脚本・監督による四作の長編映画を生みだし、数々の映画賞を受賞した映画監督・西川美和。本書は、いま次回作にもっとも期待の寄せられる西川氏、初のエッセイ集。小説誌「ジェイ・ノベル」の連載「映画にまつわるXについて」を中心に、雑誌、新聞、ウェブなどに寄稿した7年分のエッセイを収録する。脚本やキャスティング、取材やオーディションなど、『ゆれる』『夢売るふたり』などの映画制作の現場にまつわるエピソードはもちろん、旅先での出来事や人との出会い、刺激を受けた映画や本について、子どもの頃のことなど、内容は多岐にわたる。いずれも西川美和というフィルターを通し、見つめられ、切り取られた一瞬の風景だが、横綱・朝青龍関はヒーローかヒールか、映画において裸とはどうあるべきか、オーディションでは何を見られているか、カチンコの役割について――などなど、映画作品と併せて楽しめる一冊。解説は、寄藤文平氏。
- 言語日本語
- 出版社実業之日本社
- 発売日2015/8/1
- ファイルサイズ1069 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
著者について
映画監督・作家。1974年広島生まれ。2002年『蛇イチゴ』でオリジナル脚本・監督デビュー。06年の長編第2作『ゆれる』は、数々の映画賞を受賞。同名の小説を刊行し、第20回三島由紀夫賞の候補に。09年第3作『ディア・ドクター』も、二度目のブルーリボン賞監督賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞をはじめ多くの映画賞を受賞し、キネマ旬報ベスト・テン第1位に。原案小説『きのうの神さま』は第141回直木賞の候補作。その他の著書に書評エッセイ『名作はいつもアイマイ』、小説『その日東京駅五時二十五分発』『永い言い訳』。
登録情報
- ASIN : B016NV4TEC
- 出版社 : 実業之日本社 (2015/8/1)
- 発売日 : 2015/8/1
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1069 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 214ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 215,078位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 442位実業之日本社文庫
- - 4,289位エッセー・随筆 (Kindleストア)
- - 5,977位近現代日本のエッセー・随筆
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2017年5月6日に日本でレビュー済み
レポート
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1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2024年2月11日に日本でレビュー済み
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とても丁寧な包装で、読みたかった本が新品に近い状態で送られてきました。満足です。ありがとうございました。
2021年2月18日に日本でレビュー済み
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役者の演技を賞賛しがちだが、
その役者を支え、各シーンを作り上げる
スタッフの努力と情熱を感じた。
西川監督の感性に共感し、
今後の活躍を見守っていきたいと
思う。
その役者を支え、各シーンを作り上げる
スタッフの努力と情熱を感じた。
西川監督の感性に共感し、
今後の活躍を見守っていきたいと
思う。
2017年8月4日に日本でレビュー済み
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何ともまだるっこしい、ねちねちした女の繰り言のような文章です.とても読み切れず逃げ出しました.
2016年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』『永い言い訳』などで知られる、映画監督 西川美和さんのエッセイ集。『月刊J-novel』『共同通信』ほか様々な雑誌や映画パンフレットに寄稿されたエッセイと映画評が集められています。
内容は、自身の想い出、身のまわりについての雑記、映画製作秘話など。エッセイ集というと、おもしろそうな記事から拾い読みして休みをはさみながら断続的に読み進めるのですが、本書のばあい西川さんの文才や人柄もあって、全部あっというまに読んでしまいました。
『ゆれる』(2006年)や『夢売るふたり』(2012年)にまつわるものでは、松たか子さん、是枝裕和さん、香川照之さん、オダギリジョーさんとのエピソードが語られます。とくに松たか子さんと映画のためにフォークリフトの免許を取得しに教習所にかよった話には笑いました。
「西川美和」という名前を知ったのは『ゆれる』がはじめてで、はじめて観たとき、すごい人が現れたと驚いた記憶があります。西川監督は、ナチュラルな雰囲気や毒のあるユーモアを好む点で、師匠である是枝裕和監督の作品と似ていますが、語り口がスマートな是枝監督とは異なり、西川監督の語り口はごつごつしていて、そこまでうまいとは言えません。その分なにか消化できないものが残るのが魅力になっていると思います。どの映画も独特の「のみこみづらさ」が鑑賞後まで尾がひいて、「あれはなんだったのだろう?」とずっと考えさせられてしまいます。
本書を読んで、その理由がなんとなくわかりました。西川さん本人が不器用で素直すぎるからこそ、映画をつくるときの葛藤や逡巡が作品そのものにあらわれているんだなと得心しました。
内容は、自身の想い出、身のまわりについての雑記、映画製作秘話など。エッセイ集というと、おもしろそうな記事から拾い読みして休みをはさみながら断続的に読み進めるのですが、本書のばあい西川さんの文才や人柄もあって、全部あっというまに読んでしまいました。
『ゆれる』(2006年)や『夢売るふたり』(2012年)にまつわるものでは、松たか子さん、是枝裕和さん、香川照之さん、オダギリジョーさんとのエピソードが語られます。とくに松たか子さんと映画のためにフォークリフトの免許を取得しに教習所にかよった話には笑いました。
「西川美和」という名前を知ったのは『ゆれる』がはじめてで、はじめて観たとき、すごい人が現れたと驚いた記憶があります。西川監督は、ナチュラルな雰囲気や毒のあるユーモアを好む点で、師匠である是枝裕和監督の作品と似ていますが、語り口がスマートな是枝監督とは異なり、西川監督の語り口はごつごつしていて、そこまでうまいとは言えません。その分なにか消化できないものが残るのが魅力になっていると思います。どの映画も独特の「のみこみづらさ」が鑑賞後まで尾がひいて、「あれはなんだったのだろう?」とずっと考えさせられてしまいます。
本書を読んで、その理由がなんとなくわかりました。西川さん本人が不器用で素直すぎるからこそ、映画をつくるときの葛藤や逡巡が作品そのものにあらわれているんだなと得心しました。
2019年7月14日に日本でレビュー済み
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前半の語りは、具体性が薄く私には響かなかったが、後半の対象が具体的になったところから、対象を見つめる目がキラリと光っていた。香川照之、オダギリジョー、是枝監督。極め付きは向田邦子への憧憬と嫉妬の眼差しは凄かった。
2016年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この人の作品は『ゆれる』しか見たことが無かったが、他の作品も見てみたいと思った。
何だか頭の中でごちゃごちゃと考えて、考えすぎて、何てことをみんなやっていると思う。
そうした中で、あーそーだよなぁ、と思うんだけど上手く言葉で表現できなかったことをこの人は絶妙な言葉で示してくれる。
読んでいるとすごくこちら側な人に感じてしまうのだが、それを表現している言葉のうまさに非凡さを感じずにはいられなかった。
映画全てがこう言う繊細さの上に成り立っているのかはわからないが、
この人の繊細さを混ぜ込んだ作品というものには興味が湧いた。
何だか頭の中でごちゃごちゃと考えて、考えすぎて、何てことをみんなやっていると思う。
そうした中で、あーそーだよなぁ、と思うんだけど上手く言葉で表現できなかったことをこの人は絶妙な言葉で示してくれる。
読んでいるとすごくこちら側な人に感じてしまうのだが、それを表現している言葉のうまさに非凡さを感じずにはいられなかった。
映画全てがこう言う繊細さの上に成り立っているのかはわからないが、
この人の繊細さを混ぜ込んだ作品というものには興味が湧いた。
2016年3月15日に日本でレビュー済み
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自身の作品の話のみならず、他の監督の作品まで紹介し、それを見たくなってしまう文章力は本当にすごい。
映画作家と呼ぶのにふさわしい、西川さんの頭の中に触れられる貴重な本。
「立ち読みしてください」というありふれた帯だけが、このありふれていない本にはもったいない。
映画作家と呼ぶのにふさわしい、西川さんの頭の中に触れられる貴重な本。
「立ち読みしてください」というありふれた帯だけが、このありふれていない本にはもったいない。