吸血の群れ [DVD]
フォーマット | ワイドスクリーン |
コントリビュータ | サム・エリオット, ジョーン・ヴァン・アーク, レイ・ミランド, ジュディ・ペイス, リン・ボーデン, ジョージ・マッコーワン, アダム・ロアーク |
稼働時間 | 1 時間 30 分 |
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
原題: The Frogs(1972年・アメリカ)
☆仕様
片面一層/90分/カラー/ステレオ/ 日本語字幕/ワイドスクリーン
☆監督
ジョージ・マッコーワン
☆出演
レイ・ミランド/サム・エリオット/アダム・ロアーク/ジョーン・ヴァン・アーク/ジュディ・ペイス/リン・ボーデン
☆解説
助けを求める腕にも蛙が喰いつく!
コピーキャッチが有名なハ虫類系グログロ・ホラーの傑作。
監督は「荒野の七人/真昼の決闘 (1972)」「ファラ・フォーセットの スカイパニック (1975)」「悪霊(1976)」のジョージ・マッコーワン
出演は「ダイヤルMを廻せ! 」「蝋人形館の恐怖」「X線の眼を持つ男」の名優レイ・ミランド
ある日突然、身の毛もよだつ数千数万の吸血動物たちが人間を襲いだした。
右頬に赤蛭ぴたり、首筋に縞蛇ぬるり、内股に蜥蜴べったり、ふくらはぎに毒蜘蛛ガブリ!
助けを求める腕にも、蛙が喰らいつくのだ!
登録情報
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 60 g
- 監督 : ジョージ・マッコーワン
- メディア形式 : ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 30 分
- 発売日 : 2016/2/26
- 出演 : レイ・ミランド, サム・エリオット, アダム・ロアーク, ジョーン・ヴァン・アーク, ジュディ・ペイス
- 販売元 : ランコーポレーション
- ASIN : B018QH2Z4W
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー
4 星
「'72年製。動物パニック~自然の復讐物の両生類・爬虫類・その他脚の多い生き物版。」
(少し内容に触れています) 環境問題を扱うカメラマン、ピケット(サム・エリオット)はカヌーで米南部の湿地帯を撮影中、飲酒運転のモーターボートに接触、転覆。 責任を感じたクリント&カレンのクロケット兄妹に自宅に招かれるが、そこは老家長ジェイソン(レイ・ミランド)を頂点とした厳格な家父長制が敷かれた旧家だった。 クロケット家の重要行事、4者合同誕生会の準備が行われる中、異常繁殖した両生・爬虫類が目的を持つが如く周囲を埋め尽くしつつ有った…。 ロジャー・コーマン、バート・I・ゴードン監督と組み、低予算ながら知恵を尽くして映画産業の中で確固たる地位を築いたAIP製のB級ホラー。 実は「ジョ―ズ」や「グリズリー」の先達で、「ウィラード」やそのずっと前のエポックメイキング的大傑作「鳥」の影響が強い「自然の復讐物」ですが、本作の為に大量に集められたフロリダガエル、南アメリカ・ヒキガエルと言った大きな両生類達の鳴嚢のふくらみとゲコゲコと言った鳴き声を愛でるのに最適な作品でもあります。 ここに当時のマクロ・特殊撮影の名人だったケン・ミドルハム(「フェイズ4/戦慄!昆虫パニック」「大自然の闘争-驚異の昆虫世界」)のショットを加えればより格調高い作品になったかもしれません。 アカデミー主演男優賞受賞の名優でAIPとは出演作・監督作で所縁が強いレイ・ミランド翁(「性本能と原爆戦」「Ⅹ線の眼を持つ男」「失われた週末」「呪の家」「恐怖省」)は旧家のプライドにて身を滅ぼす頑迷な老人役で本作をカエルと共にけん引。 現在も精力的にTV界で活躍するスター、サム・エリオット(「バッファローガールズ」「レガシー」「シェイクダウン」)が聡明でヒロイックなカメラマンを好演。 他もAIP作品ではお馴染みのアダム・ロアーク(「ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー」「スタントマン」)、ジョーン・ヴァン・アーク(「極底探検船ポーラ・ボーラー」TVシリーズ「ダラス」)リン・ボーデン(「ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー」)。 名家に仕える召使(メイ・マーサー(「ダーティー・ハリー」「白い肌の異常な夜」)と、都会から来た芸術家の女性(ジュディ・ペイス「ロールスロイスと銀の銃」)を対比させ、黒人俳優の扱い方に新しい気遣いが観られるのも特筆物です。 スタッフも監督のジョージ・マッコーワン(「荒野の七人 真昼の決闘」)、撮影のマリオ・トッシ(「キャリー」「メインイベント」)、音楽のレス・バクスター(エスニック・ミュージックのマーティン・デニーと並ぶ祖。映画音楽ではバーヴァ作品に無理やり米版音楽を吹き変える損な役回りで有名)と、決して悪く有りません。 カエルの鳴嚢(鳴く時に膨らむ袋)を恐怖推進の鞴(ふいご)としたかった意図は解る珍品です。 他にもカミツキガメやトッケイヤモリ、大型のトカゲ、ヘビそしてクモも登場。 クモの扱い方はフルチのビヨンドと比較して観ると興味が尽きません。 自然を蔑ろにする人類への警告を描きながら、撮影中に外来種のカエルの大量脱出で生物的汚染を引き起こしてしまった(IMDBより)皮肉な作品でもあります。 結論から言うと、B級映画、両生類爬虫類好きの方は楽しめる映画です。 斯様なニッチな作品を、動物パニック物の先達的作品としてのリスペクトを込めたとは言え、日本語吹き替え付きでBlu-Ray化して下さった(ヒキガエルのイボが一つ一つ鮮明に見えます)のは、有り難いですが、正直、もっと先にBlu-Ray化する作品は有ったのではないかとの想いが脳裏を離れません。 ディスク本体の特典はメニュー画面から字幕・言語の切り替え,ON/OFFそしてチャプターが選べる仕様。 蝶好きのアイリス(ホリー・アーヴィング。吹替えは大山のぶ代氏)の本編不採用となった死に様が観れる予告編が入っていなかったのは残念です。 紙媒体特典は、1.好きな作品とそうでない作品の解説ギャップが凄い中原昌也氏の解説(本作はポスターを部屋に貼る位お好きだったとの事)。 脚本家ロバート・ブリーズとレス・バクスターへの言及等興味深いが面白い雰囲気重視の内容。 2.縮小版劇場チラシ(レプリカ)。表裏復刻。 3.4×3cm位の人喰いガエル立体つやつやシール。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
(少し内容に触れています)
環境問題を扱うカメラマン、ピケット(サム・エリオット)はカヌーで米南部の湿地帯を撮影中、飲酒運転のモーターボートに接触、転覆。
責任を感じたクリント&カレンのクロケット兄妹に自宅に招かれるが、そこは老家長ジェイソン(レイ・ミランド)を頂点とした厳格な家父長制が敷かれた旧家だった。
クロケット家の重要行事、4者合同誕生会の準備が行われる中、異常繁殖した両生・爬虫類が目的を持つが如く周囲を埋め尽くしつつ有った…。
ロジャー・コーマン、バート・I・ゴードン監督と組み、低予算ながら知恵を尽くして映画産業の中で確固たる地位を築いたAIP製のB級ホラー。
実は「ジョ―ズ」や「グリズリー」の先達で、「ウィラード」やそのずっと前のエポックメイキング的大傑作「鳥」の影響が強い「自然の復讐物」ですが、本作の為に大量に集められたフロリダガエル、南アメリカ・ヒキガエルと言った大きな両生類達の鳴嚢のふくらみとゲコゲコと言った鳴き声を愛でるのに最適な作品でもあります。
ここに当時のマクロ・特殊撮影の名人だったケン・ミドルハム(「フェイズ4/戦慄!昆虫パニック」「大自然の闘争-驚異の昆虫世界」)のショットを加えればより格調高い作品になったかもしれません。
アカデミー主演男優賞受賞の名優でAIPとは出演作・監督作で所縁が強いレイ・ミランド翁(「性本能と原爆戦」「Ⅹ線の眼を持つ男」「失われた週末」「呪の家」「恐怖省」)は旧家のプライドにて身を滅ぼす頑迷な老人役で本作をカエルと共にけん引。
現在も精力的にTV界で活躍するスター、サム・エリオット(「バッファローガールズ」「レガシー」「シェイクダウン」)が聡明でヒロイックなカメラマンを好演。
他もAIP作品ではお馴染みのアダム・ロアーク(「ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー」「スタントマン」)、ジョーン・ヴァン・アーク(「極底探検船ポーラ・ボーラー」TVシリーズ「ダラス」)リン・ボーデン(「ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー」)。
名家に仕える召使(メイ・マーサー(「ダーティー・ハリー」「白い肌の異常な夜」)と、都会から来た芸術家の女性(ジュディ・ペイス「ロールスロイスと銀の銃」)を対比させ、黒人俳優の扱い方に新しい気遣いが観られるのも特筆物です。
スタッフも監督のジョージ・マッコーワン(「荒野の七人 真昼の決闘」)、撮影のマリオ・トッシ(「キャリー」「メインイベント」)、音楽のレス・バクスター(エスニック・ミュージックのマーティン・デニーと並ぶ祖。映画音楽ではバーヴァ作品に無理やり米版音楽を吹き変える損な役回りで有名)と、決して悪く有りません。
カエルの鳴嚢(鳴く時に膨らむ袋)を恐怖推進の鞴(ふいご)としたかった意図は解る珍品です。
他にもカミツキガメやトッケイヤモリ、大型のトカゲ、ヘビそしてクモも登場。
クモの扱い方はフルチのビヨンドと比較して観ると興味が尽きません。
自然を蔑ろにする人類への警告を描きながら、撮影中に外来種のカエルの大量脱出で生物的汚染を引き起こしてしまった(IMDBより)皮肉な作品でもあります。
結論から言うと、B級映画、両生類爬虫類好きの方は楽しめる映画です。
斯様なニッチな作品を、動物パニック物の先達的作品としてのリスペクトを込めたとは言え、日本語吹き替え付きでBlu-Ray化して下さった(ヒキガエルのイボが一つ一つ鮮明に見えます)のは、有り難いですが、正直、もっと先にBlu-Ray化する作品は有ったのではないかとの想いが脳裏を離れません。
ディスク本体の特典はメニュー画面から字幕・言語の切り替え,ON/OFFそしてチャプターが選べる仕様。
蝶好きのアイリス(ホリー・アーヴィング。吹替えは大山のぶ代氏)の本編不採用となった死に様が観れる予告編が入っていなかったのは残念です。
紙媒体特典は、
1.好きな作品とそうでない作品の解説ギャップが凄い中原昌也氏の解説(本作はポスターを部屋に貼る位お好きだったとの事)。
脚本家ロバート・ブリーズとレス・バクスターへの言及等興味深いが面白い雰囲気重視の内容。
2.縮小版劇場チラシ(レプリカ)。表裏復刻。
3.4×3cm位の人喰いガエル立体つやつやシール。
環境問題を扱うカメラマン、ピケット(サム・エリオット)はカヌーで米南部の湿地帯を撮影中、飲酒運転のモーターボートに接触、転覆。
責任を感じたクリント&カレンのクロケット兄妹に自宅に招かれるが、そこは老家長ジェイソン(レイ・ミランド)を頂点とした厳格な家父長制が敷かれた旧家だった。
クロケット家の重要行事、4者合同誕生会の準備が行われる中、異常繁殖した両生・爬虫類が目的を持つが如く周囲を埋め尽くしつつ有った…。
ロジャー・コーマン、バート・I・ゴードン監督と組み、低予算ながら知恵を尽くして映画産業の中で確固たる地位を築いたAIP製のB級ホラー。
実は「ジョ―ズ」や「グリズリー」の先達で、「ウィラード」やそのずっと前のエポックメイキング的大傑作「鳥」の影響が強い「自然の復讐物」ですが、本作の為に大量に集められたフロリダガエル、南アメリカ・ヒキガエルと言った大きな両生類達の鳴嚢のふくらみとゲコゲコと言った鳴き声を愛でるのに最適な作品でもあります。
ここに当時のマクロ・特殊撮影の名人だったケン・ミドルハム(「フェイズ4/戦慄!昆虫パニック」「大自然の闘争-驚異の昆虫世界」)のショットを加えればより格調高い作品になったかもしれません。
アカデミー主演男優賞受賞の名優でAIPとは出演作・監督作で所縁が強いレイ・ミランド翁(「性本能と原爆戦」「Ⅹ線の眼を持つ男」「失われた週末」「呪の家」「恐怖省」)は旧家のプライドにて身を滅ぼす頑迷な老人役で本作をカエルと共にけん引。
現在も精力的にTV界で活躍するスター、サム・エリオット(「バッファローガールズ」「レガシー」「シェイクダウン」)が聡明でヒロイックなカメラマンを好演。
他もAIP作品ではお馴染みのアダム・ロアーク(「ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー」「スタントマン」)、ジョーン・ヴァン・アーク(「極底探検船ポーラ・ボーラー」TVシリーズ「ダラス」)リン・ボーデン(「ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー」)。
名家に仕える召使(メイ・マーサー(「ダーティー・ハリー」「白い肌の異常な夜」)と、都会から来た芸術家の女性(ジュディ・ペイス「ロールスロイスと銀の銃」)を対比させ、黒人俳優の扱い方に新しい気遣いが観られるのも特筆物です。
スタッフも監督のジョージ・マッコーワン(「荒野の七人 真昼の決闘」)、撮影のマリオ・トッシ(「キャリー」「メインイベント」)、音楽のレス・バクスター(エスニック・ミュージックのマーティン・デニーと並ぶ祖。映画音楽ではバーヴァ作品に無理やり米版音楽を吹き変える損な役回りで有名)と、決して悪く有りません。
カエルの鳴嚢(鳴く時に膨らむ袋)を恐怖推進の鞴(ふいご)としたかった意図は解る珍品です。
他にもカミツキガメやトッケイヤモリ、大型のトカゲ、ヘビそしてクモも登場。
クモの扱い方はフルチのビヨンドと比較して観ると興味が尽きません。
自然を蔑ろにする人類への警告を描きながら、撮影中に外来種のカエルの大量脱出で生物的汚染を引き起こしてしまった(IMDBより)皮肉な作品でもあります。
結論から言うと、B級映画、両生類爬虫類好きの方は楽しめる映画です。
斯様なニッチな作品を、動物パニック物の先達的作品としてのリスペクトを込めたとは言え、日本語吹き替え付きでBlu-Ray化して下さった(ヒキガエルのイボが一つ一つ鮮明に見えます)のは、有り難いですが、正直、もっと先にBlu-Ray化する作品は有ったのではないかとの想いが脳裏を離れません。
ディスク本体の特典はメニュー画面から字幕・言語の切り替え,ON/OFFそしてチャプターが選べる仕様。
蝶好きのアイリス(ホリー・アーヴィング。吹替えは大山のぶ代氏)の本編不採用となった死に様が観れる予告編が入っていなかったのは残念です。
紙媒体特典は、
1.好きな作品とそうでない作品の解説ギャップが凄い中原昌也氏の解説(本作はポスターを部屋に貼る位お好きだったとの事)。
脚本家ロバート・ブリーズとレス・バクスターへの言及等興味深いが面白い雰囲気重視の内容。
2.縮小版劇場チラシ(レプリカ)。表裏復刻。
3.4×3cm位の人喰いガエル立体つやつやシール。
(少し内容に触れています)
環境問題を扱うカメラマン、ピケット(サム・エリオット)はカヌーで米南部の湿地帯を撮影中、飲酒運転のモーターボートに接触、転覆。
責任を感じたクリント&カレンのクロケット兄妹に自宅に招かれるが、そこは老家長ジェイソン(レイ・ミランド)を頂点とした厳格な家父長制が敷かれた旧家だった。
クロケット家の重要行事、4者合同誕生会の準備が行われる中、異常繁殖した両生・爬虫類が目的を持つが如く周囲を埋め尽くしつつ有った…。
ロジャー・コーマン、バート・I・ゴードン監督と組み、低予算ながら知恵を尽くして映画産業の中で確固たる地位を築いたAIP製のB級ホラー。
実は「ジョ―ズ」や「グリズリー」の先達で、「ウィラード」やそのずっと前のエポックメイキング的大傑作「鳥」の影響が強い「自然の復讐物」ですが、本作の為に大量に集められたフロリダガエル、南アメリカ・ヒキガエルと言った大きな両生類達の鳴嚢のふくらみとゲコゲコと言った鳴き声を愛でるのに最適な作品でもあります。
ここに当時のマクロ・特殊撮影の名人だったケン・ミドルハム(「フェイズ4/戦慄!昆虫パニック」「大自然の闘争-驚異の昆虫世界」)のショットを加えればより格調高い作品になったかもしれません。
アカデミー主演男優賞受賞の名優でAIPとは出演作・監督作で所縁が強いレイ・ミランド翁(「性本能と原爆戦」「Ⅹ線の眼を持つ男」「失われた週末」「呪の家」「恐怖省」)は旧家のプライドにて身を滅ぼす頑迷な老人役で本作をカエルと共にけん引。
現在も精力的にTV界で活躍するスター、サム・エリオット(「バッファローガールズ」「レガシー」「シェイクダウン」)が聡明でヒロイックなカメラマンを好演。
他もAIP作品ではお馴染みのアダム・ロアーク(「ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー」「スタントマン」)、ジョーン・ヴァン・アーク(「極底探検船ポーラ・ボーラー」TVシリーズ「ダラス」)リン・ボーデン(「ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー」)。
名家に仕える召使(メイ・マーサー(「ダーティー・ハリー」「白い肌の異常な夜」)と、都会から来た芸術家の女性(ジュディ・ペイス「ロールスロイスと銀の銃」)を対比させ、黒人俳優の扱い方に新しい気遣いが観られるのも特筆物です。
スタッフも監督のジョージ・マッコーワン(「荒野の七人 真昼の決闘」)、撮影のマリオ・トッシ(「キャリー」「メインイベント」)、音楽のレス・バクスター(エスニック・ミュージックのマーティン・デニーと並ぶ祖。映画音楽ではバーヴァ作品に無理やり米版音楽を吹き変える損な役回りで有名)と、決して悪く有りません。
カエルの鳴嚢(鳴く時に膨らむ袋)を恐怖推進の鞴(ふいご)としたかった意図は解る珍品です。
他にもカミツキガメやトッケイヤモリ、大型のトカゲ、ヘビそしてクモも登場。
クモの扱い方はフルチのビヨンドと比較して観ると興味が尽きません。
自然を蔑ろにする人類への警告を描きながら、撮影中に外来種のカエルの大量脱出で生物的汚染を引き起こしてしまった(IMDBより)皮肉な作品でもあります。
結論から言うと、B級映画、両生類爬虫類好きの方は楽しめる映画です。
斯様なニッチな作品を、動物パニック物の先達的作品としてのリスペクトを込めたとは言え、日本語吹き替え付きでBlu-Ray化して下さった(ヒキガエルのイボが一つ一つ鮮明に見えます)のは、有り難いですが、正直、もっと先にBlu-Ray化する作品は有ったのではないかとの想いが脳裏を離れません。
ディスク本体の特典はメニュー画面から字幕・言語の切り替え,ON/OFFそしてチャプターが選べる仕様。
蝶好きのアイリス(ホリー・アーヴィング。吹替えは大山のぶ代氏)の本編不採用となった死に様が観れる予告編が入っていなかったのは残念です。
紙媒体特典は、
1.好きな作品とそうでない作品の解説ギャップが凄い中原昌也氏の解説(本作はポスターを部屋に貼る位お好きだったとの事)。
脚本家ロバート・ブリーズとレス・バクスターへの言及等興味深いが面白い雰囲気重視の内容。
2.縮小版劇場チラシ(レプリカ)。表裏復刻。
3.4×3cm位の人喰いガエル立体つやつやシール。
環境問題を扱うカメラマン、ピケット(サム・エリオット)はカヌーで米南部の湿地帯を撮影中、飲酒運転のモーターボートに接触、転覆。
責任を感じたクリント&カレンのクロケット兄妹に自宅に招かれるが、そこは老家長ジェイソン(レイ・ミランド)を頂点とした厳格な家父長制が敷かれた旧家だった。
クロケット家の重要行事、4者合同誕生会の準備が行われる中、異常繁殖した両生・爬虫類が目的を持つが如く周囲を埋め尽くしつつ有った…。
ロジャー・コーマン、バート・I・ゴードン監督と組み、低予算ながら知恵を尽くして映画産業の中で確固たる地位を築いたAIP製のB級ホラー。
実は「ジョ―ズ」や「グリズリー」の先達で、「ウィラード」やそのずっと前のエポックメイキング的大傑作「鳥」の影響が強い「自然の復讐物」ですが、本作の為に大量に集められたフロリダガエル、南アメリカ・ヒキガエルと言った大きな両生類達の鳴嚢のふくらみとゲコゲコと言った鳴き声を愛でるのに最適な作品でもあります。
ここに当時のマクロ・特殊撮影の名人だったケン・ミドルハム(「フェイズ4/戦慄!昆虫パニック」「大自然の闘争-驚異の昆虫世界」)のショットを加えればより格調高い作品になったかもしれません。
アカデミー主演男優賞受賞の名優でAIPとは出演作・監督作で所縁が強いレイ・ミランド翁(「性本能と原爆戦」「Ⅹ線の眼を持つ男」「失われた週末」「呪の家」「恐怖省」)は旧家のプライドにて身を滅ぼす頑迷な老人役で本作をカエルと共にけん引。
現在も精力的にTV界で活躍するスター、サム・エリオット(「バッファローガールズ」「レガシー」「シェイクダウン」)が聡明でヒロイックなカメラマンを好演。
他もAIP作品ではお馴染みのアダム・ロアーク(「ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー」「スタントマン」)、ジョーン・ヴァン・アーク(「極底探検船ポーラ・ボーラー」TVシリーズ「ダラス」)リン・ボーデン(「ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー」)。
名家に仕える召使(メイ・マーサー(「ダーティー・ハリー」「白い肌の異常な夜」)と、都会から来た芸術家の女性(ジュディ・ペイス「ロールスロイスと銀の銃」)を対比させ、黒人俳優の扱い方に新しい気遣いが観られるのも特筆物です。
スタッフも監督のジョージ・マッコーワン(「荒野の七人 真昼の決闘」)、撮影のマリオ・トッシ(「キャリー」「メインイベント」)、音楽のレス・バクスター(エスニック・ミュージックのマーティン・デニーと並ぶ祖。映画音楽ではバーヴァ作品に無理やり米版音楽を吹き変える損な役回りで有名)と、決して悪く有りません。
カエルの鳴嚢(鳴く時に膨らむ袋)を恐怖推進の鞴(ふいご)としたかった意図は解る珍品です。
他にもカミツキガメやトッケイヤモリ、大型のトカゲ、ヘビそしてクモも登場。
クモの扱い方はフルチのビヨンドと比較して観ると興味が尽きません。
自然を蔑ろにする人類への警告を描きながら、撮影中に外来種のカエルの大量脱出で生物的汚染を引き起こしてしまった(IMDBより)皮肉な作品でもあります。
結論から言うと、B級映画、両生類爬虫類好きの方は楽しめる映画です。
斯様なニッチな作品を、動物パニック物の先達的作品としてのリスペクトを込めたとは言え、日本語吹き替え付きでBlu-Ray化して下さった(ヒキガエルのイボが一つ一つ鮮明に見えます)のは、有り難いですが、正直、もっと先にBlu-Ray化する作品は有ったのではないかとの想いが脳裏を離れません。
ディスク本体の特典はメニュー画面から字幕・言語の切り替え,ON/OFFそしてチャプターが選べる仕様。
蝶好きのアイリス(ホリー・アーヴィング。吹替えは大山のぶ代氏)の本編不採用となった死に様が観れる予告編が入っていなかったのは残念です。
紙媒体特典は、
1.好きな作品とそうでない作品の解説ギャップが凄い中原昌也氏の解説(本作はポスターを部屋に貼る位お好きだったとの事)。
脚本家ロバート・ブリーズとレス・バクスターへの言及等興味深いが面白い雰囲気重視の内容。
2.縮小版劇場チラシ(レプリカ)。表裏復刻。
3.4×3cm位の人喰いガエル立体つやつやシール。
このレビューの画像
2020年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この映画は何ですか。カエルが多く出てるだけで私にとってはカエルが多く出ても怖くない、毒蛇も出てきますが毒蛇を画面に登場させてそこに人がいる。蛇は単独で別撮り次の場面でキャーと悲鳴が聞こえる。あ、蛇にやられたんだなと思うくらい。ワニも作り物らしい、人と格闘しますがワニは動いてない役者の演技にも見える。この映画は毒クモとか毒蛇とかに狙われて死んでいてオーナーとゆう人物の我がままでドラマは進行していくただのサスペンス。監督はこれが怖いと思って製作したのか意味が分かりません。え~~、これで終わりと満足感も無く映画は終わります。私の率直な意見です。
2016年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この映画を初めて観たのは、中学生の時、水曜ロードショーでのテレビ初放映時でした。
解説の水野晴郎氏が、後半の解説で再び現れた時、真顔で黙り込んだ映像が30秒近く(多分)も続いた後にようやく口を開き、
「はい、如何でした。いゃー何とも恐ろしい映画でした。こんなこと実際にあるんでしょうか」
との第一声コメントが未だに心に残っています。
そして翌日(木曜日)、登校してみると、この映画の話で学校中大騒ぎでした。
「お前、昨日の映画観たか?怖かったよなー」
などのセリフがあちこちで囁かれていました。
けなされることの多い映画ですが、初見のインパクトは当時としてはそれほど強烈なものがありました。
それから35年以上が経過しましたが、その間ビデオ・LDなどにメディア化されましたが、どれも字幕オンリーで画質も今一でした。
そしてやはり当時の日本語吹替えの味が捨て難く、再放送された時に録画したVHSを今でも大切に取ってあります(基本ノーカットでした)。
今回とうとう日本でも、ブルーレイ/DVD化されたことは、この映画のファンにとって、何よりも喜ばしいことなのではないのでしょうか。
私にとってこの映画は、中学時代、映画に染まり出した頃の思い出に残る一編です。
解説の水野晴郎氏が、後半の解説で再び現れた時、真顔で黙り込んだ映像が30秒近く(多分)も続いた後にようやく口を開き、
「はい、如何でした。いゃー何とも恐ろしい映画でした。こんなこと実際にあるんでしょうか」
との第一声コメントが未だに心に残っています。
そして翌日(木曜日)、登校してみると、この映画の話で学校中大騒ぎでした。
「お前、昨日の映画観たか?怖かったよなー」
などのセリフがあちこちで囁かれていました。
けなされることの多い映画ですが、初見のインパクトは当時としてはそれほど強烈なものがありました。
それから35年以上が経過しましたが、その間ビデオ・LDなどにメディア化されましたが、どれも字幕オンリーで画質も今一でした。
そしてやはり当時の日本語吹替えの味が捨て難く、再放送された時に録画したVHSを今でも大切に取ってあります(基本ノーカットでした)。
今回とうとう日本でも、ブルーレイ/DVD化されたことは、この映画のファンにとって、何よりも喜ばしいことなのではないのでしょうか。
私にとってこの映画は、中学時代、映画に染まり出した頃の思い出に残る一編です。
2015年12月1日に日本でレビュー済み
ジョージ・マッコーワン監督による生物パニック・ホラー怪作(1972年製作)。
本作は...「ある日突然、数千の吸血類が人間を襲い出した!」とか、
「カエルやヘビやワニなどが吸血生物となり、環境破壊をする人間に復讐を始める」など、
大袈裟な謳い文句や公開当時のポスターやチラシが、悪趣味的にグロテスクだったものの、
商品のジャケットのような巨大なカエルや吸血の群れなどは出て来ない。
ヘビ、クモ、ワニ、カメ、トカゲなどに遭遇した人間が、次々に死んでいく物語であるが、
死体に生物が這ったり、群がったりする描写が多く、役者は一人芝居で死んでいくのである。
ワニ(口元を微妙に縛った)と戦う男も水辺で転がっているうちに死体となっていた...。
然もカエルは人を殺さない。<襲撃の機会を窺がっているだけである。>
カエルの飛び跳ねるショット、アップで捉えた大写しを多用した唐突な場面展開と、
深みのない描写が続く。<カエルが他の生物を操っているのかもしれない(笑)。>
作りもののカメは登場するが、特撮は猛烈にショボい。
野生動物(生物)の映像、ストック・フッテージの多用も目立つ。
しかし、矢鱈と不気味な効果音や思わせぶりなカメラアングル等が突出しており、
異様で不気味な雰囲気を醸し出しているのだ。
撮影の為、500匹のフロリダ蛙と100匹のアフリカ牛蛙が調達されたが、
途中で逃げ出し、大騒ぎになったという逸話もある。<これぞ、パニック!>
作り手側の動物パニック・スリラー映画への熱意は感じられる。
個人的には、車椅子の頑固爺役レイ・ミランドと主人公サム・エリオットを始め、
役者陣の力演(熱演)ぶりと、画面いっぱいに登場するカエルの群れが、
強く印象に残った作品である。好事家向けの1本。
本作は...「ある日突然、数千の吸血類が人間を襲い出した!」とか、
「カエルやヘビやワニなどが吸血生物となり、環境破壊をする人間に復讐を始める」など、
大袈裟な謳い文句や公開当時のポスターやチラシが、悪趣味的にグロテスクだったものの、
商品のジャケットのような巨大なカエルや吸血の群れなどは出て来ない。
ヘビ、クモ、ワニ、カメ、トカゲなどに遭遇した人間が、次々に死んでいく物語であるが、
死体に生物が這ったり、群がったりする描写が多く、役者は一人芝居で死んでいくのである。
ワニ(口元を微妙に縛った)と戦う男も水辺で転がっているうちに死体となっていた...。
然もカエルは人を殺さない。<襲撃の機会を窺がっているだけである。>
カエルの飛び跳ねるショット、アップで捉えた大写しを多用した唐突な場面展開と、
深みのない描写が続く。<カエルが他の生物を操っているのかもしれない(笑)。>
作りもののカメは登場するが、特撮は猛烈にショボい。
野生動物(生物)の映像、ストック・フッテージの多用も目立つ。
しかし、矢鱈と不気味な効果音や思わせぶりなカメラアングル等が突出しており、
異様で不気味な雰囲気を醸し出しているのだ。
撮影の為、500匹のフロリダ蛙と100匹のアフリカ牛蛙が調達されたが、
途中で逃げ出し、大騒ぎになったという逸話もある。<これぞ、パニック!>
作り手側の動物パニック・スリラー映画への熱意は感じられる。
個人的には、車椅子の頑固爺役レイ・ミランドと主人公サム・エリオットを始め、
役者陣の力演(熱演)ぶりと、画面いっぱいに登場するカエルの群れが、
強く印象に残った作品である。好事家向けの1本。