ミステリアス・ピカソ 天才の秘密 [DVD]
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商品の説明
≪パブロ・ピカソの創作の現場を記録した歴史的ドキュメンタリー! ≫
天才画家、パブロ・ピカソによる創作の瞬間を記録した歴史的ドキュメンタリーをHDリマスターでリリース!
ピカソ本人の全面協力により実現した、本作でのみしか観ることのできない絵画の数々。
1956年 カンヌ国際映画祭 審査員特別賞作。
特典として解説リーフレット、初回特典としてポストカードを封入予定。゛
[内容解説]
天才画家パブロ・ピカソによる創作の瞬間を記録した歴史的ドキュメンタリー。
高精細HDリマスターによって鮮明に甦った線と色彩の芸術に、見るものはただ息を呑むことだろう。
映画は、ピカソの絵筆の動きとともにスリリングに展開し、新たな作品が生まれる過程を緊迫感に満ちた映像で捉えている。
監督は『恐怖の報酬』、『悪魔のような女』などサスペンス映画の巨匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、
撮影は叔父ジャン・ルノワールの作品を多く手がけたことで知られるクロード・ルノワール。
壮大で繊細なイマジネーション溢れる楽曲はジョルジュ・オーリックによるもの。
画家ピカソ本人が全面協力し、画面に向って次々と描かれる作品は、スケッチから水彩、油彩、やがて実験的大作へと連なってゆく。
映画はモノクロ、カラーが混在、サイズはスタンダードからシネスコへ拡大、ピカソ芸術の秘密に迫る。
描きなおされ、消される絵の数々は、まさしく本作品の中にのみ存在するもの。
クライマックスとなる傑作『ラ・ガループの海水浴場』が完成するや、ピカソは同じモティーフで新たなアプローチを試みる。
批評家アンドレ・バザンは著作『映画とは何か』(岩波文庫)で、本作を、様々なフォルムが、生まれたばかりの状態で自在に現れ出ることの魅惑と評している。
※現在『ラ・ガループの海水浴場』(第一作)は東京国立近代美術館に所蔵されている。
[特殊内容/特典]
【封入特典】解説リーフレット
【初回特典】ポストカード ※初回特典は数量限定により、在庫がなくなり次第終了となります
[スタッフキャスト]
【CAST】
パブロ・ピカソ
アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
クロード・ルノワール
【STAFF】
監督・製作:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
撮影:クロード・ルノワール
編集:アンリ・コルピ
音楽:ジョルジュ・オーリック
[発売元]シネマクガフィン
(C)1956 Gaumont
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- 言語 : フランス語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 100 g
- EAN : 4988013473584
- 監督 : アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
- メディア形式 : 色, 字幕付き, ワイドスクリーン, ドルビー
- 時間 : 1 時間 20 分
- 発売日 : 2016/2/17
- 出演 : パブロ・ピカソ, アンリ=ジョルジュ・クルーゾー, クロード・ルノワール
- 字幕: : 日本語
- 言語 : フランス語 (Mono)
- 販売元 : ポニーキャニオン
- ASIN : B019MQXXM4
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 117,687位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 872位外国のドキュメンタリー映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
ピカソの絵は美術館でよく見ます。
でもその制作風景を見たことはありませんでした。
ピカソがどのように制作するのか、それを写した映画です。
撮影方法として、ピカソの描く裏側からカメラを回し、滲み出たインクを撮影することで絵描きの体に邪魔されることなく描画風景を撮影しています。
惜しかったのは、それ一辺倒だったこと。
斜めアングルでいいから、ピカソとキャンバスの距離感、筆遣いを撮影して欲しかった。
そしてピカソの肉声ももっと聞きたかった。
見ていて感じたのは、ピカソは手で考える人なんだなということ。
ある程度イメージはしているだろうが、描きながらどんどん画面を壊して変えていく。
その執着のなさと勇気がすごい。
最後のビーチで水着の女性の絵なんて、何回壊すんだってくらい壊してます。
撮影方法が一辺倒なので、少し退屈に感じるところもありますが、ピカソの生きている姿を写した、そして絵の完成するまでの流れを写した貴重な映画だと感じました。
ピカソが絵を書く過程を映像にした実録映画。最初の鳩が描かれた映像でスペインマラガのピカソ美術館でも放映していたことを思い出したが、最初の線を書いた段階で全体を構想していることがよく分かる。
しかし、色を塗り出して(特に黒)やり過ぎた感があるケースもあったり、見事にひとつの作品になったり、油絵ではその試行錯誤もプロセスとして垣間見ることができる。
ピカソのプロセスを観ていてふと思ったのは、最近の工業デザインでは3DCADを用いること。そのためか、同じメーカーの自動車など、没個性というか、同じ顔の車にしかみえない。つまり、ひとつのデザインがベースになって、それをCADで切ったり貼ったりして、改善しているだけのつまらないものになってしまっていることだ。ピカソのプロセスは、最初の一筆を手がかりに書いていく作業に神が宿る。工業デザインでも最初の一筆からのラフスケッチのようなものにはアナログが必要ではないだろうか。
また、ピカソには以下の思い出があり、レコメンドでこの映画を観てみたが、ピカソの父親の偉大さを改めて感じた。
−−−
マラガのピカソの生家は小さな美術館になっており、ピカソの陶器や絵が飾られていましたが、1枚だけピカソの父親の絵が飾ってありました。ピカソの父親は画家だったようですが、子供のころに書いたピカソの書いた絵を見て、自分には才能がないと画家を辞めてしまいました。その父の絵は「鳩の絵」。写実画ですが、リアルな鳩で今にも動き出しそうです。ピカソの鳩好きは有名ですが、自宅の前の公園にも鳩が一杯。ピカソと画家の父、そして鳩。
その後にピカソ美術館に行き、家族が保存していたピカソの絵や陶器などを観ましたが、「Mother and child」(1921-1922)という作品の前で思わず立ち止まってしまいました。この絵は女性とその子供絵ですが、母の顔の半分が父に観えるのです。右手は母、左手は父の手で、二人の手に子どもが抱かれているように観える。これには感動しました。実際の絵の大きさや筆のタッチからでないと想像できませんが、芸術とはこういうものなのかと、、。見学後に最後にもう一度観ても、同じ感動です。ピカソはアトリエには妻さえ入れなかったようですが、鳩は特別に入れていたようです。そしてこの「Mother and child」の構図。この2つのことが繋がり、魂が感動してしまったのです。今回の旅は出張でしたが、仕事は別にしてピカソの心に触れ、本当に良かった。
ピカソが延々と描き続ける「ラクガキ」なんだが
これが、また湧き出てくるように筆が止まらないんだな。
絵を描く人ならわかると思うが
描く途中で、躊躇したり、飽きたり
ラインや構図がイメージ通り表現できないと
サジを投げたりするものだが
この人、トライ&エラー、クラッシュ&ビルドを繰り返し
「もう、これで充分完成じゃん」ってところでも
上から塗りつぶして、角度変えた構図にしたり
まったく違うモチーフにしたりして
ずっと描き続けるんだもん。
で、下手そうに見えるんだけど(失礼!)
しっかりとした「絵描きの秩序」が
絵の中に呼吸しているから
ラクガキでも、やっぱりピカソなんだよな。
衝撃だった、としか言えない。
スケッチのようなインク画を描き進める過程はそれだけでアニメーションのように生き生きとしています。
巨匠ピカソはこの新しい試みに試行錯誤しつつも楽しんでいる雰囲気が伝わってきます。
一人の中年男性としての親しみも感じられます。
音楽よりももっと現場の音を入れて欲しかったなあとは思いますが、これはこれで当時の映画サイドの考えも伝わってくるので面白いです。またカメラマン側の様子やフイルムの残り時間を気にする様子など、ドキュメンタリー撮影現場の雰囲気もとても興味深い。
全体→中心的主題→周囲→ディテールという順序で描いていったり、セグメントを作ってから、それぞれに描き込んでいったり。
えっ、そこ塗り潰しちゃうの??的な驚きが何度もあった。完成形を見るだけではわからない展開。木と思ったらマンボウ…と思ったらニワトリ…と思ったら人の顔…と思ったら、塗り潰されてしまった!
主題がなかなかわからない作品も楽しい。紫の直角の定規みたいなのを描いたと思ったら、それがうつ伏せで寝る女の人の髪だったりする。正直、完成してもなんだかわからないのもあった。
黒くうねる闘牛に突き上げられるマタドールの作品が一番好きかも。
個人的には、キュービズム的な作品がもっとあってもよかった。
最初の10分だけでも…というおすすめに従って正解だった。とはいえ、私は最後の20分のほうが好きかも。速描きしている前半と違って完成度が高く、ピカソでも色々悩むことがわかる。5時間かけて描いたという牛の頭、次々と表情を変えていく横たわる女性、途中まで分かりやすかったのにどんどんわかりにくくなっていく闘牛、そして変貌自在なビーチの人々。塗り重ねるごとに改良されていくのか改悪されていくのかよくわからないところに、絵の正解や最終形のなさを感じるし、ピカソのような人であればこそ、この動画自体が作品になりうるのだろう。
冒頭のモノローグでも語られる通り、芸術作品の生成過程は往々にして明らかにすることは難しいわけですが、「音楽」や「文学」ではなく「絵画」の生成過程ならば「映画」によって明らかにすることができるのではないか?という試みは確かにある程度成功していると思います。
絵画そのものではなく画家の「一心不乱」な様子を見ようとするなどという姿勢は、冒涜的ですらあります。画家の外見的な状態(例えば「悩む表情」など)を排除し、画面に描かれるインクのみに撮影対象を局限することで、観客はピカソの描く絵に対して徹底的に外部的な存在となります。私たちは、ピカソがそうするのと同じように描かれる絵に正対するしかないのです。
とはいえ、「有名な」絵にしか興味を示さない観客にとっては77分という時間は少し長いのかもしれませんね。ですがせっかくプライムに入っている作品なので、まずは「ちょっとのぞいてみる」くらいの感覚で見てみればいいのではないでしょうか。冒頭30分、いや15分でも観る価値はあると思います。