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2016年3月19日公開「映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!」は、プリキュア映画通算20作目記念作であり、春公開の歴代全員集合の映画プリキュアオールスターズの「最終作」でもある。
この作品は歴代プリキュアオールスターズ作品・テレビシリーズとは一線を画す「ミュージカル」を取り入れた意欲的な作品であり、音楽もサウンドトラックとは別に挿入歌アルバムがリリースされた。
今までの明るく元気なプリキュアテーマソング（OP・ED）やキャラソンとは異なる、この映画だけのための劇中で歌われるミュージカル曲が収められている（「Go!プリンセスプリキュア」と「魔法つかいプリキュア」のOPも挿入）。
2016年初登場「魔法つかいプリキュア」のキュアミラクルとキュアマジカルの2人の掛け合いによるナンバーを中心に、映画オリジナルキャラ：ソルシエール（CV：新妻聖子）の抜群の歌唱力を活かした「魔女の子守り歌～歌は魔法」や、全員集合の圧巻の映画ED「みんながいるから プリキュアオールスターズ」（同じメロディーのOP「あなたがいるから」）など、一曲当たりの時間はそれほど長くはなく（多くの曲でフルコーラスで3分強、最長で「魔女の子守り歌～歌は魔法」の5分20秒）、それら全10曲の容量で決して「重厚な」アルバムではないが、メロディーに乗せたセリフでは語れない心情を綴った歌の掛け合いや、オーケストラやバックコーラスを多用した曲も少なくないなど、今までのプリキュア音楽とは一味も二味も異なるミュージカル仕立ての曲は、映画の映像がなくても聴いているだけで十分に楽しい。この映画音楽の作詞を担当した森雪之丞のコメントが歌詞カードに寄せられており、「ポップスとは一味違った歌が並びます」の言葉がそれを表している。
歌詞カードには全曲とも漢字にはルビが振られており、また、歌い手も脚本のように書かれているので、歌詞カードも非常に分かりやすい。聴くときには歌詞カードを見るのも必須である。
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