アメリカ・カナダ・UK合作映画『ブルーに生まれついて』のサントラ。全14曲。
チェット・ベイカーを演じたイーサン・ホークの歌声を2曲収録。
1曲目"My Funny Valentine"と6曲目"I've Never Been In Love Before"。
映画ではイーサン・ホークが実際に演奏もしていますが、音そのものは、カナダ出身のトランペット奏者ケビン・ターコットが別録りで担当しています。
このサントラの音楽を「チェット・ベイカーのトランペット」と考えるとどうなんだろう? という異論はあるかもしれません。
しかしドラマの内容に沿っています。
イーサン・ホークが演じたチェット・ベイカーが抱える不安や葛藤、あるいは荒々しさ。
「ゆらぎ」と言ってもいいかもしれません。完璧ではない、音楽精度が100%に達しない理由たる心理の「ゆらぎ」をケビン・ターコットが見事に表現しています。
意図して完璧ではない。だからといって聴きづらいわけではありません。14曲すべて心地よく、繰り返し聴くことができます。
通常のCDケース仕様。ヨーク大学教授の解説つき。ブルーと黒を基調とした美しいデザインのブックレットとCDラベル。とても良いです!!