今作の目玉コンテンツであるパワフェス、一言で表現すると「野球RPG」という感じ。
当たっては砕けるを繰り返し、キャラのレベルが上がっていくに連れてまともな試合ができるようになっていくのが楽しくてつい何度も挑戦してしまう面白さがあります。
熱盛の実況は芸が細かく、「実況パワフルプロ野球」のタイトルに恥じないものになっています。変化球がビンビンに切れていますというフレーズを聞くたびに笑ってしまいます。
キャラごとに活躍するたび個別のコメントを言ってくれます。頑張って聞いてやろうというモチベにもつながります。
特に矢部との掛け合いなどで主に見られるギャグセンスも個人的には好きです。
今後のアップデートで実況レパートリーやチーム・キャラクターの更なる充実といった改善に期待します。
グラフィック面は期待していたほど劇的な進化ということにはなりませんでした（当然、キャラクターに進化を求めているわけではなく、球場のリアル感の話です）。
３Dモデル云々の技術面ではなく、臨場感を演出するための遠景ぼかしや空気感の描写といった工夫面でもっと改善の余地がある気がします。
ただ、サクセスキャラがみんな２Dに戻ったのはシリーズファンが待望していたことではなかったでしょうか。
肝心のサクセスモードですが、クセはあるもののまずまずといったところかと思われます。
少し上級者向けの想定を意識しすぎているといったきらいがあるものの、逆にそれが熱中度を向上させる要因にもなっているところがあります。
また、今作では俊敏値の用途が過多、逆に精神値の用途が過少気味になっており、バランスが悪いと感じます。
精神値を消費するためにチャンスや捕球を上げる羽目になり、毎回似たような選手が育成されてしまいがちなところに不満を感じています。
サクセスに挑戦するたびに個性的な選手ができるような工夫をしてほしいですね。
今後のアップデートではこのあたりのバランス改正に注力していってほしいところです。
マイライフ、ペナント、栄光ナインは痒い所に手が届くような配慮があり、良質なコンテンツに仕上がっているというところです。
サクセススペシャルというサブコンテンツのようなものがありますが、こちらは既出のアプリ版パワプロと全く同じ内容のものが入っています。
課金によるデッキシステムのサクセスです。
今のところ存在意義が不明ですが、今後アプリ版との同期などができるようになればいいですね。
逆にそうでなければ話になりませんが。
総評すると、現時点でも十分に遊べるコンテンツが揃っており、シリーズファンから初心者まで十分に楽しめる内容になっていると感じます。
特にキャラ絵の2D化やマイライフ、ペナント、栄光ナインなどを見るに、過去のカスタマの意見を取り入れようという姿勢が垣間見られるのも評価すべき点です。
ただ、一部のバランスやボリュームの更なる充実など、今後のアップデートに期待する要素が多くあるのも実情です。
今後のメーカーの対応次第ではかなり長く遊べる素晴らしい作品になるという可能性を感じさせる今作、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
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メーカーによる説明
実況パワフルプロ野球2016
2016年4月28日発売！
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「パワフェス」モード登場サクセス20周年記念！ 過去19作品からサクセスキャラたちが参戦。 パワフルテレビが主催する野球のビッグトーナメントに出場。 南の島に作り上げられた空前の野球テーマパークが闘いの舞台だ。 盟友矢部くんとともに旅立ち、歴代の強豪たちに挑んで優勝を目指そう。 試合に勝利すると、相手チームの選手を仲間にできる。 勝ち進むほどチームが強くできるぞ・ 裏で暗躍する謎の存在も？ |
試合に驚きの新要素好きな選手になりきってプレイ！ 新球種を開発できるモードを搭載。 対戦やマイライフに新しく「なりきりプレイ」が登場。 1人の選手になりきって試合をプレイできるぞ。 イチ選手の立場で操作するので、守備・走塁時の適切な状況判断が重要だ。 新モード「新球種開発」では、オリジナルな球種を開発できる。 従来の球種を改造したり、今までにない変化球を開発したり可能性は無限大。 開発した新球種はサクセスやパワフェスで取得可能。 |
オンライン機能 超強化みんなの育成したオリジナル選手をダウンロードできる！ プロ野球選手データの無料アップデートサービスを実施予定。 自分で育成したオリジナル選手をアップロードしてみんなに使ってもらおう。 たくさんの人にダウンロードされるとパワポイントが稼げる。 パワポイントはいろんなアイテムと交換できるぞ。 選手アップデートは現実のプロ野球に合わせて、選手の能力やオーダーを更新予定。 シーズン中、急遽来日した新外国人選手や、支配下登録された選手なども無料で配信する予定。 |
