タイトル通り、Clap!Clap!幻の四枚目シングルがこの作品です。
2016年、新シングル「こんなんじゃJAPAN」の評価や、デレビ、ラジオへの出演によるメディア露出でその価値を証明していったClap!Clap!でありましたが、4人のメンバーのうち2人、井上かな及び小森みるきの脱退が発表となり、勢いは失速するかに思えたClap!Clap!。その2名の脱退最後のライブ直後に発表されたのが、このシングルでした。
曲自体については元々ライブでは定番の曲であり、ロック調でありながらメッセージ性の強い楽曲に彼女らの迫力のあるダンスが加わり、地下おろかアイドルソングとしても唯一無二の素晴らしい楽曲として仕上がっており、私自身、この曲を聴いてClap!Clap!のファンとなりましたが、これまでこの曲は音源化されていませんでした。
2名の脱退の無念さもありましたが、この曲をリリースするのであればメジャーデビューを十分に狙えるのではと信じていましたが、結果としては、新メンバー2名加入からのMV撮影までは漕ぎ着けたものの、新メンバー1名がすぐに脱退。3人体制となってもしばらくはライブ活動は精力的に続きましたが、初期からのメンバーであった新垣里香の突然の脱退。ここで活路は完全に途絶え、結果グループは解散することとなり、このシングルも同様、発売されずじまいとなりました。
しかし、ここまでの経緯がありながらもこのレビューに5を付けたいと思うのは、この楽曲の素晴らしさ故です。発売されることもなく、誰に知られることもなく忘れ去られてしまうには、あまりに惜しい曲です。
この曲に出会え、ライブで聴けたことは本当に幸せな経験でしたし、出来ることならば発売して世に知れ渡って欲しかったです。
FACT MUSIC RECORDSというところからDLのみでの販売はされていますが、見たところ当時制作に関わった方々には了承を得ず、無断で販売しているものと思われます。そういったところから入手することは不本意でしたが、どうしても聴きたい言う気持ちに負けて購入してしまいました。ずっと待っていたこの曲が聴けることにも、すでに解散してしまったこのグループの曲が聴けることにも、サウンド面でのクオリティの高さにも驚き、感動してしまいました。
皆さまにおかれましては知る機会、聴く機会共に無いとは思いますが、このシングルが埋もれて忘れ去られないようレビューを残します。