マクベス(スペシャル・プライス) [DVD]
フォーマット | 字幕付き |
コントリビュータ | フランチェスカ・アニス, マーティン・ショウ, ロマン・ポランスキー, ジョン・フィンチ |
稼働時間 | 2 時間 20 分 |
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商品の説明
鬼才ポランスキーの清新な感覚が、波打つ現代に生きるシェイクスピアの世界に初めて挑む!
反乱を起こしたコーダー領主とノルウェーの援軍を倒したスコットランドの将軍マクベス(J・フィンチ)とバンクオ(N・セラビー)。戦いがほぼ終結した荒野で三人の魔女からマクベスはコーダー領主からいずれスコットランド王に、バンクオの子孫も王になると告げられる。スコットランド王の使いから戦功によりコーダー領を与えられたマクベスは、魔女の言葉を信じるようになるが、バンクオは悪魔は言葉で信用させて裏切ると忠告する。 夫以上に野心を抱えるマクベス夫人(F・アニス)は魔女の予言を聞き、夫を王の地位につけることを決意する。マクベスの居城にダンカン王がやってくることを知った夫人は、ためらうマクベスを罵り、煽り、王を暗殺するよう唆す。護衛に前後不覚になるまで酒を飲ませた後、幻の短剣に導かれるように王の寝室にやってきたマクベスは、目を覚ました王の身体に短剣を突き刺し、夫人が護衛の手にその短剣を握らせた。
翌朝、共の者が変わり果てた王を発見、マクベスは護衛を殺害、危険を感じた王子二人はアイルランドへと逃亡する。そして王の座についたマクベスは、予言を聞いたバンクオを下手人を使い暗殺する。疑心暗鬼と不安に捉われたマクベスは、再び魔女の元を訪れ、予言を求めるが、罪の意識に苛まれた妻が自殺してしまう。その頃、イギリスの援軍を得た王子がマクベスを討とうと準備を固めていた。
この作品のクランクイン前の1969年、妻シャロン・テートがカルト集団に惨殺され、その悪夢のようなオブセッションと血塗られたイメージが横溢するポランスキーならでは異色の文芸作。
※この商品はオンデマンドではなく、プレス製品となります。
【スタッフ】
監督:ロマン・ポランスキー
製作総指揮:ヒュー・ヘフナー
原作: ウィリアム・シェイクスピア
脚本: ロマン・ポランスキー
音楽:ザ・サード・イヤー・バンド
【キャスト】
ジョン・フィンチ、フランチェスカ・アニス、マーティン・ショウ、ニコラス・セルビー、ジョン・ストライド
16:9スコープサイズ/カラー/音声1:英語(2chモノラル)/日本語字幕
© 1971, renewed 1999 Columbia Pictures Industries, Inc. and Playboy Entertainment Group, Inc. All Rights Reserved.
登録情報
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 100 g
- EAN : 4532612615748
- 監督 : ロマン・ポランスキー
- メディア形式 : 字幕付き
- 時間 : 2 時間 20 分
- 発売日 : 2019/6/3
- 出演 : ジョン・フィンチ, フランチェスカ・アニス, マーティン・ショウ
- 販売元 : 復刻シネマライブラリー
- ASIN : B01FLI6LAI
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 155,128位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 500位外国の史劇映画
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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当時はこれがポランスキー監督作品だとは露知らず、オドロオドロしい映像の世界に圧倒されて最後まで見終わった時に大いに感動したのは勿論なのですが、同時に物凄く疲れたことが数十年経った今でも思い出されます。
今回、久し振りに観てみるとTVで視た時には気付かなかったポランスキー監督の細かい点に至るまでの拘りを発見することができたので、DVDを買って本当に良かったと実感しております。
一例を挙げますと、映画の最初の方でダンカン国王に反旗を翻したコーダーの領主が絞首刑になるシーンで、コーダー卿の右胸付近の刀傷に蝿が集っているのを初めて知りました。
傷口に蝿や蛆虫が集るのは戦記物等を読んでいて知っておりましたが、映画で本物の蝿を使ってリアリティーを醸し出していたとは気付きませんでした。
蝿の羽音なんかを使って雰囲気を伝えようとした映画はありましたが、本物の蝿を使っているのはなかなか無いのではないでしょうか。
そもそも俳優さんの体に蝿が好みそうな臭いのついた液体なり薬品を塗って、尚かつ蝿が集るまで待たなければならないわけですから、俳優さんも撮影する側も大変ですよね・・・。
特殊メークも手が込んでいますが、傷口からの出血もリアリティーを追求した拘りが見えます。
例えば、映画の冒頭部分の場面で海岸の波打際付近を頭に深手を負って血塗れになっている馬上の騎士が国王に戦況を説明するカットでは、騎士の顔をよく見ると僅かですが血がポタポタと流れ落ちているのが分かります。
普通なら、出血しているメークをして適当に血糊を付けて「ハイおしまい」という場合が多いので、血がポタポタ滴ることはあまり見たことが無いのですが、このシーンをよく見ると顔をはじめとして鎧の胸辺りまで滴り続けています。
また、映画の最後の方でマクベスを見限って城から脱出しようとする兵士達を押し止めようとしたマクベスの召使い(斧を持って裏口の扉を閉めた老人)が弩矢によって頭を撃たれて殺されるシーンがありますが、この召使いが倒れた後に流れ出る血も如何にもそれらしく流れていることにビックリしました。
思えばポランスキー監督の夫人達がマンソン一味に惨殺されてから未だ2年も経っていない頃に制作された作品なので、意識的にせよ無意識にせよ、血なまぐさい場面にリアリティーを求める姿勢になっていたのでしょうか。(あくまでも私個人の勝手な想像なのでご容赦下さい)
書いている内に思い出したのですが、マクベスが3人の魔女と初めて邂逅した場面で、魔女の1人(3人の中で一番若い方)がマクベスに対してスカートを捲るシーンがあるのですが、テレビで視た当時は魔女の腰辺りに大きなボカシが入っていました。
今回のDVD版にはボカシは入っていませんでしたが、ボカシ無しで見たところで肝心の部分は全然見えないので、そもそも映倫は何故あんな画面にわざわざボカシを入れさせたのかその意図が全く理解できませんでした・・・。( '∀` )
ヘアー等に対してバカバカしいまでに異常に過剰になっていた当時の風潮がよく分かる一例といえるのではないでしょうか・・・。(笑)
私は原作を読んだことがないのですが、これを機に本(原書も含めて)を取り寄せて読んでみようかと考えております。
既に原作を読まれた方でもこの映画は一見の価値はありますのでお勧めします。
レビュアー諸氏によると1969年の『シャロンテ―ト事件』後の初監督作、プレイ・ボーイ誌のヒュー・M・フェフナーの初出資作品と非常にスキャンダラスな状況で発表され、当時評論家に酷評されたとの事ですが、現在(2013年)初めて拝見すると荘厳で重厚な感じが強く、スプラッター部分の扇情的な感覚は未だ衝撃力は健在ながら大分薄れている様に感じました。
逆に他の先達映画よりはかなり若い俳優にキャスティングされているマクベスとマクベス夫人(ジョン・フィンチとフランチェスカ・アニス)の一瞬の気の緩みが破滅につながる中世スコットランドを生き抜く為の足掻きと成功、そして失墜を描いたひりひりした暗い青春群像物に観えます。
彼等が普通人に近く観える為にことさら本作の悲劇が際立って見えます(オーソン・ウェルズとジュディス・アンダーソンなら彼等が何をやってもあまり衝撃が有りません)。
そして随所に観られる人間の性、悪なりの描写。
マクベスが落ち目と見るや、止める兵を殺し、王妃の遺体も放ったまま逐電する一行。
彼等を軽々しく批判する訳では無く、極限状態の人間の姿を淡々と描いています。
既に他の方が述べて居られるかもしれませんが、本作を観て強烈にディヴィッド・リンチの未来SF宮廷劇『デューン 砂の惑星』を想起致しました。
処女作『イレイザー・ヘッド』からポランスキー映画『反撥』の強い影響が観られる旨、町山智浩氏を始め多くの方が言及されていましたが、本作と『デューン』の画面・演出的相似は直截で驚きました。
フランチェスカ・アニスを魔女学校出身のアトレイデス家のレディ・ジェシカにキャスティングしただけでは無く、
・王殺しを逡巡するマクベスが観るダガ―(短剣)が宙に浮く幻影とハンター・シーカー
・魔女の眼窩が溶けて、結節が浮き出た顔とハルコネン家の人物像
・超大な原作をフォローする為だと思っていた登場人物のモノローグ
等枚挙に暇が有りませんでした。
中世の魔女は体に香油を塗って全裸で箒に跨り空を飛んだそうですが、中盤、再度預言を聴く為に魔女のアジトを訪れた際の裸の魔女群は近隣から箒で集まったのでしょうか。
彼女らの相貌から歳を取り、当時不治だった進行性の病に掛かって共同体を追い出された女性達が集い知恵を尽くして暮らしている様子の隠喩かとも思いました。
噂に聴いていたチェンバー・ロック・バンド「サード・イヤー・バンド」の音楽は、実に本作品世界に合っていました(劇中、マクベスが王を招いた宴で古楽器を弾いている楽団員はサード・イヤー・バンド本人でしょうか?)
フィンチ演じるマクベスが終盤見せる鎧、大剣と短剣を駆使した戦場剣法の殺陣は見事です。
80年代に活躍する名うての変態監督、前記リンチの作品と、ポール・バーホーベンが初めてハリウッド資本で撮った「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」等比べて観賞すると本作の先達的凄味、魅力がよりはっきり致します。
本DVDはリージョンは2(日本と同様)ながら、英国製でビデオ方式がPALですので、再生機にはご注意を。
画像はDVDとしては最高レベル(一部スモーク、霧が滲む所は有ります)です。
特典は予告編のみ
音声は英・仏・独・伊・西の4カ国
字幕はアラビア、ブルガリア、チェコ、デンマーク、オランダ、英、フィンランド、仏、独、ギリシャ、ヘブライ、ヒンディ、ハンガリー、アイスランド、伊、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、西、スウェーデン、トルコの21カ国語
が収録。
暫く敬遠していましたが観賞して正解でした。
本作を推薦、後押しして下さったレビュアー諸氏に感謝致します。
他の国からのトップレビュー


This film pulls no punches in depicting the brutality of the time. There is little violence overall, but what there is, is depicted with a stark and visceral realism. The slaughter of MacDuff’s family is the most disturbing scene in the film (and is actually inspired by Polanski’s real-life experiences with the SS as a child in the Krakow ghetto).
Macbeth’s second encounter with the witches is spooky and disturbing, with the surreal quality of an acid trip. The protagonist's final confrontation with MacDuff is impressively choreographed (by legendary fight arranger William Hobbs), and bristles with tension and severity. Polanski also adds an interesting epilogue to the story, where Prince Donalbain stumbles upon the witches’ coven -- suggesting that the cycle of treachery and bloodshed is a never-ending one.
Shakespeare’s darkest exploration into man’s base nature is brought to contorted life through Polanski’s unique and introspective vision, and his film of Macbeth ultimately proves one of the finest Shakespearean adaptations of all time.


